作成:2018.11.6 更新:2023.6.5
ライトアジの釣り方を徹底解説!タックルや仕掛けのポイントは?
アジは1年中釣れる魚として知られていますが、ライトアジ(ライトタックルアジ)は夏が旬!手軽な船釣りとして人気になっています。今回は、ライトアジの釣り方を徹底解説します!まずは基本をしっかり押さえましょう。
ライトアジとは?船のライトアジ釣りの特徴

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ライトアジとは、ライトタックルアジの略称です。「LTアジ」と書かれることも多いです。
今までのアジ釣りの基本タックルは130号のビシ(オモリ付きのコマセカゴ)を使うのが一般的でした。130号のビシは男性でも重く感じてしまうものでしたが、軽い道具に変えるライトタックルでもアジ釣りが行えると人気になっています。
ライトタックルは、ビシの大きさも30~40号とかなり軽いものになります。女性や初心者でも扱いやすいのがポイント。狙う釣り場も比較的浅いので、初心者でも簡単に釣りを楽しむことが出来ると人気になっています。最近では、東京湾のライトアジが人気です。
6月から8月が旬
アジは東京湾だけでなく、全国的に1年中釣ることが出来る魚です。その中でも、6月から8月の季節は、メスが卵を抱えて浅瀬に居ることが多いので釣りやすい季節になっています。20~27cm程度の中型のアジが主体になりますがビシアジよりは型が落ちます。数が多いので釣りやすいと人気になる時期です。
梅雨の時期から夏の終わりまでは比較的浅瀬に居ることが多いので、釣りデビューをしたいという人にもおすすめです。
タックル選びのポイント

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ここではライトアジのタックルについて解説します。
ライトアジは「ライトタックル」なので、比較的に扱いやすいタックルが多いです。タックルも種類が多いので、迷ってしまいますが選び方のポイントなどもご紹介するので、自分で一番しっくりくるタックルを選ぶことが大切です。
竿(ロッド)の選び方
ライトアジを釣る場合、ライトアジは30~40号のビシを使うことが多いので、ビシを下げたときに7:3から6:4の調子のロッドが相性がいいです。コマセのコントロールが必要になるので、先調子のロッドがおすすめです。長さは180cm前後が扱いやすく、短いよりは長い方が取り回しが楽になります。
ライトアジ専用のロッドもありますが、ライトゲーム用のロッドも使えます。錘負荷は20~60号のものを選びましょう。
ライトアジ専用のロッドです。
170cmと短めのロッドなので、取り回しが楽です。
6:4の調子の柔らかいロッドなので、長時間の釣りでも疲れにくく、バラしにくいのが特徴。
シマノ ライトゲームBB TYPE73 M195
全長(m):1.95
継数(本):2
仕舞寸法(cm):101.0
自重(g):106
先径(mm):1.0
先調子 7:3
ライトマダイ、ライトアジ、ライトタチウオの3種の釣りに特化したベーシックモデルのロッドです。
とても軽く使いやすいです。
リールの選び方
ライトアジを船釣りする場合、船下を狙うのが基本なので、タナの取り直しが頻繁に行われます。アジの群れを船下に留めるためにコマセを巻き続けることも重要なので、コマセの入れ替え回数も多いです。なので、こまめにリールを使うので、小型の両軸リールがおすすめです。
サイズはPE1~1.5号のラインを100メートルほど巻けるものは汎用性が高く、一般的です。小型電動リールを使うこともあります。
シマノ グラップラーBB 200HG
ギア比:7.2
最大ドラグ力(kg):5.5
自重(g):185
糸巻量 PE(号-m):1-440、1.5-290、2-200
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
自重185gの小型リールです。
糸巻き量も申し分なく、ライトアジをはじめ、汎用性の高いリールです。
価格も11,000円ほどとお求めやすく設定されています。
糸(ライン)の選び方
糸はPEがおすすめです。サイズは1.5号を100mというのが基本です。1~1.5号であれば問題ないですが、1号だと大きなアジが掛かった時に少し不安になります。1.5号以上の釣り糸を選ぶのがおすすめです。ハリス・ミキイトもすべて統一しておくこともポイントです。
PEはかなり強度に優れている糸なので、船釣りにおすすめです。
長さは100mあれば十分です。ライトアジは船釣りですが、あまり遠くを狙う必要がなく、アジは水深が浅いところにいるので糸の長さは長くなくても問題ありません。
ライトタックルでアジを釣る方法

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アジ釣りといえば、コマセを大量に撒いて釣るというイメージがある人も多いかもしれません。竿を大きく振ってコマセを多量に巻いてアジをフッキングさせる。これは従来の釣り方で、ライトタックルの場合は異なる釣り方になるので、ぜひチェックしてみてください。
ライトアジ釣りの基本操作
ライトアジ釣りの場合、浅瀬で釣ることが多いです。指示ダナは海底から2m付近なので、ビシを着底してからゆっくり引き上げます。
アジを釣るときにはコマセを揺らして煙幕を作り、釣り針を餌のように動かすことがポイントです。ですが、あまりコマセを撒きすぎてしまうと逆に魚が散ってしまうので、自分の針の近くだけでコマセが舞うように工夫しなければいけません。コマセが入ったビシを大きくしゃくるのではなく、竿の先端が揺れるくらいの緩やかに動かします。
指示ダナからズレないように、船下に糸を下ろして、ズレないようにラインを確認しましょう。
- ビシが着底したのを確認したら、イトフケを取る
- リールを1m巻いてビシを上げてしゃくってコマセを撒く
- そこからさらにリールを巻いて指示ダナでアタリを待つ
- アタリがなかったら着底からやり直す
これが基本動作です。食いついた感触がなかったら、またビシを下ろして底を取り直して同じように行うことでアジを捉えることが出来ます。アジは比較的底の付近に生息しているので、指示ダナに合わせると食いつきがよいです。指示ダナは船長の指示に従って定めましょう。
アタリが来たときの合わせは不要で、アジの口は柔らかいのでゆっくりとリールを巻いて釣り上げるのが基本です。
竿を上下させる方法
着底をさせて指示ダナ2mまで引き上げるところまでは同じで、コマセを振った後、竿を上下50cm程動かすという方法があります。コマセ煙幕の中で動いているように見せることで、アジの食いつきがよくなります。
上下に動かしてアジのアタリを待つのもライトタックルの醍醐味なので、アジが食いつきやすい動きで誘い出しましょう。
おすすめの仕掛けは?

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実際にライトアジ釣りを行うときにおすすめの仕掛けをご紹介します。ライトタックルなので、専用の道具をそろえると操作しやすくなります。
道具自体も一般的なもので、釣り具屋やインターネットで購入できるものが多いのでぜひ手に入れてみてください。
ライトアジならこの仕掛け!
片天ビン | 腕長20~30cmのライトタックル用 |
---|---|
ビシ | 30~40号 |
クッションゴム | φ1mm 10~20cm |
ハリス・枝ス | フロロカーボン 1.5~2号/全長1.8~2m |
針数 | 2本または3本(子どもや初心者は2本がおすすめ) |
ハリス・枝スは2~3本に分け、先端に針をつけます。この時、全長が1.8~2.0mの間になるように調整しましょう。
1本の針に食いついてから、2本目3本目の針にアジがかかるまで待つことが多く、コマセ管理もしなければいけません。初心者や子供は2本針の方が順調に釣り上げることが出来ます。
仕掛けを購入するならこれ
ライトアジ用の仕掛けは販売されているので、そちらを使うと便利です。アジ用の仕掛けは市販品も豊富なので、かなり優秀です。
・ハリス:フロロカーボン 1.5~2号/全長1.8~2m
・針サイズ:9号~10号
・針数:2本~3本
この仕掛けならそのまま使うことが出来るので、初心者でも使いやすいです。
針サイズ10号のアジ用の仕掛けです。
先端が細いムツ針を使用していて、バレにくいのが特徴です。
2本の仕掛けが3つ入っているので、コスパもいいです。
針の選び方
ライトアジを釣るときには、ムツ針の9号~10号を使うようにしましょう。アジの場合、唇や口内に引っ掛けて釣りあげるので、バラシにくいものを選ぶようにしましょう。
アジは食いつきのいい魚なので、餌だけを食われないようにムツ針を選ぶとしっかりフッキングします。
仕掛けは次の項目で紹介しますが、ムツ針の9号~10号を2本ないし3本使うことで釣りやすくなります。
ムツ針の9号針です。
ヒネリがはいっているので、フッキングしてからの抜けにくさが特徴。
9号であればアジの口に引っ掛かりやすいです。
餌も抜けにくいので餌だけ食われる心配はないです。
ビシは30~40号
通常のアジ釣りの場合は、130号のビシを使うのが一般的です。ライトアジの場合は、水深が浅いので、30~40号のビシで十分です。
籠ビシの8分目までコマセを入れるとスムーズに釣り上げることが出来ます。
40号のビシ。
ライトタックルの場合、大きくしゃくることがないので、しゃくらなくてもしっかりコマセが撒けるタイプを選ぶとよいでしょう。
この商品は、イワシミンチにも対応しているので、ライトアジ釣りにおすすめです。
おすすめの餌は?

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ライトアジの場合、付け餌が重要になります。基本は赤短と呼ばれているイカを赤く染色した餌を使います。赤短は米粒程度まで細かくカットして、ハリの先端に付けるようにしましょう。アジは赤短への食いつきがよいので、釣りやすいです。特に、旬の夏は、産卵のために餌を食べようとするメスが増えるので食いつきが良くなります。
赤短で渋い場合は、青イソメを使うケースも多いです。青イソメは1.5cmにカットして、針に沿うように取り付けます。アジが食いついて唇に引っ掛けられるようになっています。
コマセはイワシミンチ
アジを釣る場合、コマセも重要になります。イワシミンチを使うのが一般的で、細かくミンチされているものを選びましょう。ライトアジの場合もコマセにイワシミンチを入れて、撒きながら釣りを行います。
カゴビシの8分目までコマセを入れればライトアジがスムーズに釣れます。入れすぎるとコマセが出にくくなるので入れすぎには注意してください。
あると便利な道具
アジを釣るときに、あると便利な道具をいくつかご紹介します。
魚飛出し防止ネット
アジは釣り上げた後に多少暴れます。バケツに入れた後も暴れて飛び出すことがあるので、魚飛出し防止ネットを使うようにしましょう。バケツに直接つけることができるネットで、アジの飛び出しを防いでくれます。
アジはうろこが薄いので、刺激や熱ですぐに質が落ちてしまいます。釣り上げた後はアジ掴みを利用して、バケツから出ないようにすることで鮮度を保つことができます。
アジ掴み
アジは直接手で触らない方がいいので、アジ掴みを購入しておくと便利です。網からクーラーボックスに移動させる間もアジ掴みを使うことで鮮度を落とさずに掴むことが可能です。
ワニグリップなのでずれにくく、しっかりアジを固定することが出来ます。
130gなので軽くて使いやすいです。
マグネット
釣り針は磁石にくっつくので、磁石にくっつけることで固定しながら針の交換や餌の取り付けが可能です。
超強力磁石を皿状凹部の底に内蔵されています。
エサを付けた枝ハリが中心部に吸い寄せられるよう吸着するので、仕掛けのカラミが激減します。
小型のはさみ
青イソメを切る用の道具です。
赤短よりもアジの食いつきがよくなる付け餌なので、使うときにははさみを忘れないようにしましょう。
エサのカットの他にもラインのカット、小魚の処理等もできる優れものです。
釣り場へ持っていくと何かと重宝します。
価格は1400円ほど。
他に釣れる魚とは

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アジが住むエリアには他の魚も多く生息しています。特にライトタックルのような小さな動きで釣ることが出来るのは、メジナやイシモチなどです。どちらもコマセの煙幕に引き寄せられる魚なので、ライトアジと同じように食いつく可能性があります。
まとめ
ライトアジは普通のアジ釣りとは違った奥深さがあります。初心者でも簡単に釣ることが出来るのですが、上級者になると返しの方法で釣れやすさが異なるため、また違った面白さがあります。
旬は夏だとご紹介しましたが、1年中釣ることが出来る魚なので、ぜひ試してみてください。