作成:2018.10.7 更新:2023.5.29
サーフでヒラメ釣り、リーダーはナイロン?フロロ?比較を交えて解説
海底の砂地で底生生活をする高級魚のヒラメ。釣るには、サーフからのルアーで狙うのが有名です。その際に必要なのがラインとルアーの間につけるショックリーダーです。ショックリーダーについて詳しい説明をしたのち、オススメをいくつか紹介します。
目次
大きな口と鋭い歯が特徴のヒラメ、必要なリーダーは?

出典:foter
高級魚であるヒラメは、日本の沿岸各地で砂に埋もれて底生生活をする魚で、大きな口と鋭い歯が特徴です。また体色を自由に変えられる能力があり、待ち伏せでエサをとることでも有名で、体が小さい時は甲殻類などを食します。天敵は自分よりも大きな肉食魚になりますが、時にはエサとしているカニやエビに食べられてしまったり、共食いもするというのですから自然には驚かされます。
サーフからルアーでヒラメを狙える産卵期の3~7月
生息地域は砂地ですが、産卵期となる3~7月は水深15~20mほどの浅瀬へ移動してきて卵を産むので、波止や防波堤、サーフ(砂浜)から狙えます。昨今ではルアーを使ったヒラメ釣りも人気のようで、いろいろな工夫が施されているようです。そこで、ヒラメをルアー釣りで狙う際のラインについて説明します。
ヒラメ釣りに適したショックリーダー選び

出典:pixabay
サーフでのヒラメのルアー釣りは、竿とリール、ラインとルアーという構成になりますが、他の魚と違うのがメインとなるラインとルアーの間に「ショックリーダー」と呼ばれるラインを付けることです。ラインの素材は、メインがPE(polyethylene=ポリエチレン)で、ショックリーダーは、ポリフッ化ビニリデンという素材のフロロカーボン、または素材は同名のナイロンラインを使います。
PEラインのみでは障害物や魚の歯などで切れやすい
なぜ、PEラインだけで済まさないのかというと、PEラインは伸び率がほぼ0で摩擦に弱いうえ岩などの障害物や、魚の歯やヒレによるこすれに弱く切れやすいためです。また結び目の強度が弱く、結び方が限定されるという欠点もあります。この欠点を補うため低価格で少し伸びるナイロンやフロロカーボンのラインをショックリーダーとして使うのです。なお、視認性が良いようにPEラインはピンクやオレンジの色を使うようにします。
ショックリーダー/フロロカーボンがおすすめ

出典:pixabay
さて、歯が鋭く口も大きなヒラメを狙うのに、最適なリーダーはどのようなタイプなのでしょう。ショックリーダーとしてのラインの場合は、やはり耐摩耗性と感度が良いフロロカーボンがおすすめです。ナイロンは柔らかいので扱いやすいものの、フロロカーボンよりも擦れに弱いためです。
ショックリーダー/投げると飛ぶのが特徴の軽いナイロン
とはいえ、ナイロンは軽いため、ルアーを浮かせるような釣りに適しています。また価格面でもナイロンが安値になります。ショックリーダーとして使う場合、太さが同じだと、軽いナイロンの方がよく飛ぶので投げやすく、飛距離が出ることは覚えておいて損はないです。
ショックリーダー/サーフなら太さ4~5号で十分

出典:Visual Hunt
フロロカーボンをショックリーダーとして使う場合、太さはどのくらいがいいのでしょうか? 太いほどいいというわけではないのが釣りの面白味で、太くなるとルアーの動きが悪くなるためです。サーフでの使用とはいえ、海中は岩だらけという場合もあるので、そんな時は5~6号を使います。岩場はほとんどないというのであれば4~5号でも間に合います。
ショックリーダー/長さは1m前後でPEラインと結束
続いてショックリーダーの長さですが、1m程度にしてPEラインと結びます。また結び目はガイドの外へ出すようにします。ガイドの中にあるとキャスト時に引っかかったりするためです。問題はメインラインとショックリーダーをどうやって結ぶかです。いくつかの結び方があるようですが、ここでは最強と言われるFGノットを紹介します。
ショックリーダー/結び方はFGノットが最適

出典:Visual Hunt
FGノットで気を付ける点は、編み込みをするように巻き付けていくこと。リーダー部分にメインラインを巻き付けるのですが、真っすぐに張ったリーダーをPEラインで結んで行く形になります。つまりPEラインの端をリーダーを起点に1回まわし、手前に来た端を、つながっているリーダーとPEラインの4つある空間を順にくぐらせていくのです。これを10回ほど繰り返せば出来上がり。強度万全の結び目が完成です。
FGラインとの結束にはノットアシストツールが便利
よく分からない、難しいという場合や、手先が器用でないので結びにくい、という方向けに「ノットアシスト」というカテゴリーで便利な道具が大手メーカーなどから販売されています。コンパクトでシンプルなタイプから電動で結べる道具まで様々です。一度使ってしまうと手放せないというほど便利なツールですので、試してみる価値はあります。なお、リーダーがメインラインから外れないように結ぶFGノットですが、結び目が強すぎて高切れすることもあるので要注意です。
サーフからのルアー、シンキングペンシルを試してみて
さて、蛇足になるかもしれませんが、サーフからのルアー釣りで使うルアーについて簡単に説明します。基本はヒラメの活性に合わせて選ぶのですが、メタルジグ、ミノー、バイブレーション、ワーム、ンキングペンシル(シンペン)の5種類がベストです。このうちシンペンは、ヒラメの前でユラユラとゆっくり動かせるのが強みで、特に活性が弱い時には威力を発揮するルアーです。
ショックリーダー/ヒラメ釣りにおすすめ6選
歯が鋭いことで知られるヒラメを釣る際のショックリーダーのおすすめをベスト3としてそれぞれ紹介します。まずは価格がリーズナブルなナイロン製を3選、続いて耐摩耗性があるフロロカーボンベスト3として紹介します。
ビギナーにおすすめのショックリーダー
誰にでも扱いやすいナイロン製のショックリーダー、ビギナーにおすすめ!
コスパ良く根ズレにも強いナイロンリーダー
特殊表面加工により、多少の根ズレでも耐えられます。
薄型スプールで持ち運びに便利です。
ナイロンながらフロロカーボン並みの擦れへの耐性を実現
DMVナイロンという特殊な素材を使い、フロロカーボン並みの擦れへの耐性を実現。
硬めながら特殊加工により、結節への影響もほとんどなしです。
剛性が高く結節も強力なハイスペックリーダー
高性能を追求したハイスペックリーダーです。
剛性が高く結節も強力なのが強みです。
ユーザーの高評価もうなづけます。
キズがつきにくく、根ズレにも強いフロロ
東レ自慢の耐摩耗特許技術を使ったショックリーダーで、キズがつきにくいことが特徴です。
根ズレに強いのも利点です。
1クラス上の耐衝撃性能、軽くてしなやかなショックリーダー
他の同素材製品よりも1クラス上の耐衝撃性能を実現、細くてしなやかなリーダーとして使えます。
かかった魚を逃がさない工夫がショックリーダー
ヒラメ釣りに欠かせないショックリーダー、鋭い歯と大きな口が特徴の魚だけに頑丈な素材を使い、しっかりメインラインと結ぶことが重要なのです。せっかく高級魚が掛かったのに、ラインが抜けて、または切れて逃がしてしまったというのは悔やんでも悔やみきれません。ショックリーダーを結ぶのが難しくて敬遠していたという方、ノットアシストで結びをマスターして、高級魚を狙ってみませんか。