作成:2018.10.7 更新:2023.6.4
クロムツ釣りの仕掛けを紹介!深海に生息するクロムツを釣る仕掛け
クロムツは水深が200m以深の深場に生息する高級魚です。刺身や炙りなどで美味しく食べれるクロムツは脂の乗りが非常に良い魚で釣って嬉しい魚です。
この記事ではそんなクロムツ釣りの仕掛けについて紹介します。
沖の深場を狙うクロムツ釣り!

出典:visualhunt
クロムツ釣りは基本的に海底を中心に狙う釣りです。深海と呼ばれる水深200m付近、時にはもっと深場を狙うこともあります。
タックルは200号クラスのオモリを背負える全長2mクラスのロッドとPEライン6号-8号クラスを巻ける電動リールがおすすめです。
また仕掛けはオモリが底に着底する胴付き仕掛けで狙い、イワシやサバ、イカの切り身などで狙います。
狙い方はシンプルで仕掛けを投入後、アタリが取れるまでしっかりと糸を張って待ちます。アタリを竿先に感じたら追い食いさせるイメージで慌てずに待ち、ロッド全体が大きく曲がるまで待ちましょう。
クロムツ釣りで使用する仕掛け

出典:visualhunt
ここではクロムツ釣りで使用される仕掛けについて解説します。
クロムツ釣りで使用する仕掛けは胴付きオモリとなります。
この仕掛けは7m-8mクラスの長めの仕掛けになるのが特徴で、仕掛けの長さ故に糸絡みには気を付けましょう。
仕掛けの詳細は道糸の先に5連ボールベアリングサルカンを取り付け、その下にスナップサルカンを取り付けます。5連ボールベアリングサルカンのように特殊なサルカンを使用する理由は糸ヨレを防ぐためになります。仕掛けが長い分、サルカン各種の役割が重要になります。
次に幹糸となるラインを結び、5-6本ほどのハリスを結びます。ハリはクロムツ専用の釣り針を使用することで、バラシを軽減する効果があります。
最後にオモリを取り付けて完了です。
深場を狙う深海釣りのイメージが強いですが、意外とシンプルな仕掛けであることが分かります。
クロムツ釣りで必要な幹糸、ハリス
それではクロムツ釣りで最も要となる幹糸とハリスについて解説します。
クロムツの仕掛けで使用する幹糸とハリスは7m-8mの長さとなり、幹糸の間隔は1.5mほど取ります。幹糸の太さはフロロカーボンラインの10号-12号を目安に取り付け、他の釣りで使用されるものよりも長めになります。
またハリスは8号クラスのフロロカーボンラインを5本-6本を取り付け、70cm-80cm取りましょう。ハリは17号-18号のムツ針がおすすめです。
幹糸には太めのラインを!
幹糸として使いたい太さのフロロカーボンラインです。1.5m感覚でサルカンに取り付けるので、適宜ラインを切って使用しましょう。
また、ハリスと比較しても太めの号数がおすすめで、クロムツ釣りの仕掛けでは10号-12号を基準に選びましょう。
クロムツ仕掛けのハリスにおすすめ!
ハリスで使用するフロロカーボンラインは、幹糸よりも号数は落ちているもので結構です。またハリスの長さは70-80cmと幹糸より短めで結構です。
低い吸水性なので、長時間の水中使用でも高強度を維持します!
すっぽ抜けを防ぐムツ釣り専用ハリ!
ハリはムツ専用の釣り針を使用し、5-6本を各ハリスに取り付けます。クロムツの仕掛けで専用のムツ針を使用する理由は複数あります。
まずクロムツがエサにバイトした際の早がかりでも、口奥でハリ掛かりすることです。また口切れをしやすい魚なので、丸軸平面の形状にすることで口切れ抑止にもなります。
他にもバイトした際にハリに掛かるテンションが抜けることでのすっぽ抜けを防ぐように高い壁が設計されています。
クロムツ釣りで必要な各種小道具!

出典:visualhunt
クロムツ釣りの胴付き仕掛けでは各種の小道具が必要になります。
仕掛けの上部から糸ヨレを防ぐ5連ボールベアリングサルカン、仕掛けをワンタッチで取り付けられるスナップサルカン、そして幹糸とハリスの双方を取付けられるクレン親子サルカンが必要です。小物な釣り具ですが、一つ一つに役割があります。
糸ヨレを防ぐ!
5連ボールベアリングサルカンという小道具は聞きなれないでしょう。
このサルカンは端的に言うと、糸ヨレを防ぐ効果があります。先述したようにクロムツ釣りで使用する胴付き仕掛けは非常に長さがあります。そのためこの仕掛けのデメリットとしては絡まりやすいことです。
そのようなトラブルを未然に防ぐためにも5連型のボールベアリングサルカンは、水中での糸ヨレ軽減効果を発揮します。
糸ヨレによるハリス絡みなどで、釣りにならないなんてことが防げるので必ず準備しましょう!
ワンタッチでハリス交換が可能!
スナップサルカンは5連ボールベアリングサルカンとハリス部分を結ぶ中間点になります。
スナップサルカンがあることでワンタッチでの仕掛けの付け替えができます。ある程度の高負荷に耐えられるよう、1-3号を目安に選びましょう。サルカンがあることで、強度が保たれるのも特徴です。
幹糸とハリスを繋ぐ!
クレン親子サルカンは幹糸とハリスを取り持つ機能を持っています。
仕掛けのバランスを維持するためにも重要で、1×2-2×3号サイズの強度あるものを選びましょう。
ボトムをしっかり取れるオモリを使おう!
クロムツ釣りの仕掛けでは非常に重いオモリを使用します。
海底200m近辺を狙うこの釣りでは、仕掛けをピンポイントでクロムツのいるポイントにアプローチする必要があります。
そのため軽いオモリなどでは潮の流れが早いと、直ぐに流されてしまいます。
故に沈下速度が素早い、200号(750g)クラスの重いオモリを使用しましょう。
船釣り用のオモリでボトムへの沈下速度が早い!
深場がタナとなるクロムツ釣りは、早く沈下できる重いシンカーが必要となります。
200号と非常に重いオモリですが、このような重量系オモリで素早くポイントへと届けましょう!
クロムツ釣りに出かけよう!

出典:foter
クロムツ釣りは深海を意識した深場の釣りになります。船からの釣りがメインで、魚探でクロムツの魚影を探しながら仕掛けを投げる釣りになります。
イワシやサバ、イカの切り身がエサになり、アタリがあっても即アワセはせずに追い食いをさせてからのアワセが重要になります。
仕掛けはシンプルな胴付き仕掛けですが、オモリは最低でも200号は必要で重めなものを使用します。幹糸、ハリス共に同じフロロカーボンラインを使用しますが、幹糸の方が太めのラインになります。
クロムツは刺身や煮付けなどで食べれる美味しい魚で、人気なターゲットの一つです。
ぜひ、そんなクロムツ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。