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身近な釣り場で思わぬ大物をゲット!カゴ釣りで使用される餌について

仕掛けを遠投することで、普通では手が届かない沖にいる魚を狙えるのがカゴ釣りです。
しかも、対象魚はマダイやチヌ、各種青物など非常に多彩で良型を狙って釣ることが出来ます。
そこで今回はカゴ釣りで使用する餌についてまとめました!

カゴ釣りで使われる餌の種類は意外と少ない!

カゴ釣りは簡単に言えば磯竿と呼ばれる4~5メートルほどの長さの竿とスピニングリール(両軸リールを使う釣りもあり)、遠投ウキ、ウキ止め、マキエカゴ、天秤、仕掛けといった道具を使用して釣ります。
メインターゲットはマダイや青物などですが、その他にも様々な魚が狙えます。
では餌もそれに応じて多種多様かと言えばそのようなこともなく、基本的には数種類の餌を状況によって上手く使い分けていくという形になります。

カゴ釣りの餌について

カゴ釣りでは針に刺して使う刺しエサと、周囲から魚を寄せる目的で使用するマキエの2種類が存在します。
刺しエサは主にオキアミを使用しますが、オキアミには火を通した状態の「オキアミボイル」と何も処理していない状態の「オキアミ生」の2種類があるので状況によって使い分けていきます。
他にはイカの短冊やゴカイなどの餌も使用することが出来ますが、やはり基本となるのはオキアミと考えて下さい。
一方、マキエはアミエビと呼ばれるオキアミよりもさらに小さいものが基本となって単体でも十分に使えますが、狙う魚によっては集魚剤をミックスして使うこともあります。

刺し餌1…オキアミ生

オキアミ生はカゴ釣りではオキアミボイルと並んで頻繁に使用されます。
長所としては水気をかなり含んでいて非常に柔らかく食い込みが抜群に良いので、低活性時や魚の動きが鈍る厳寒期であってもヒットに持ち込める可能性が高いということです。
逆に短所としては、その柔らかさから針に付ける際に上手く付けなければ遠投する際にちぎれて飛んでいくことがある点と、真夏などで餌取りが非常に多いような時期はすぐに取られてしまうという点が挙げられます。

刺し餌2…オキアミボイル

オキアミボイルはカゴ釣りをする人であれば必ずと言って良いほど使用する餌です。
加熱処理しているので身が締まって固く、少々力を入れて遠投しても外れるようなことは基本的にありません。
また、餌持ちが良いので餌取りが多い時期などでも十分使える点も嬉しい所です。
逆に短所としてはオキアミ生に比べると食い込みがどうしても悪いので、低活性時に使うとアタリがなかなか引き出せない事が多い点が挙げられます。

刺しエサ3…その他(ゴカイ、イカの短冊など)

カゴ釣りでは実はオキアミ以外にもゴカイやイソメといった虫餌や、イカの短冊なども使用できます。
まずゴカイですが、アジやメジナなどを狙う際に使用されることが多く針に付ける際に自分でカットして大きさを自由に調整できて、夜光効果があるので夜釣りで特に効果的です。
続いてイカの短冊ですが、こちらも夜釣りのアジやイサキ狙いで使用されることが多く、身が固いので餌持ちが非常に良いのが特徴です。
ただ、両方に共通する点として対象魚がオキアミに比べると限定されてしまうので、汎用性という意味ではそれほど期待することが出来ません。
また、イカの場合は自分で加工する手間が掛かることも短所として挙げられます。

撒き餌~集魚剤は要所で使うと効果的~

最後に撒き餌について解説します。
撒き餌をいかに使うかによって魚の集まり方が大きく異なってくるので非常に重要です。
カゴに詰める撒き餌はアミエビのみにするか、集魚剤と混ぜて使うかの2択になりますが、集魚剤は必ずしも必要というわけではありません。
例えばアジやサバなどの回遊魚が連日釣れていて、多くの人が撒き餌をして魚をその釣り場一帯に足止めしている場合は、アミエビのみでも十分に釣れることが多いです。
しかし、マダイなどを狙ったり潮が速くアミエビのみではすぐに流されてしまうという場合に集魚剤を使用すると、海中で煙幕のように広がり視覚的なアピール度も高まるのでアミエビ単体で釣るよりも非常に効果的と言えます。
このように場合によって使い分けていく必要があるので、不安であればどの釣り場に行くのかなど釣具店のスタッフに事前に相談して参考にしたり、実際に釣り場で他の人に聞いてみることをおすすめします。

餌の付け方について

ここからは餌の付け方について解説していきますが、どの餌も非常にシンプルな付け方で対応できるので、初心者の方であっても何度か試してみればすんなりとマスターできるものとなっています。
ただ、餌によって付け方に多少の違いがあるのでその点は理解しておくと良いでしょう。

オキアミの付け方

オキアミの付け方はまず尻尾の羽のような部分をちぎり、そこから針を刺して背中の近くを通して最終的に針の根本まで刺していきます。
完成した形としてはオキアミが腰を曲げて丸まっている状態となります。
ちなみに頭は基本的に取らない方がアピール度も高まるのでおすすめです。
この状態でもしっかり刺していればそうそう外れることはありませんが、さらに外れにくい付け方を希望する場合は、オキアミの尻尾から針を入れて今度は上記の付け方とは逆にオキアミの背中が外側に「エビ反り」になる形に針を通すと良いです。

ゴカイ、イカの短冊の付け方

ゴカイやイカの短冊を付ける場合は、餌の端に針をすくうようにして掛ける「チョン掛け」がおすすめです。
この掛け方であれば餌が海中を漂う自然な形になるので、魚が警戒しにくくなります。
ちなみに、餌が取られることが続くようであれば、チョン掛けをした後に針先をもう一度餌に縫い付けるようにして掛ける「縫い掛け」をすると餌持ちが良くなります。
遠投する際にはイカ餌の場合はそれほど気にする必要はありませんが、ゴカイの場合はどうしても餌の形状的にちぎれやすいので、ふわりと放物線を描くように優しめにキャストすると良いでしょう。

オキアミで餌取りが多いとき or アピール度を高めたいとき

オキアミを使っていて基本の付け方では餌取りをかわしきれない場合やアタリが出ないのでさらにアピール度を高めたいという場合は、オキアミを2尾同時に付ける「抱き合わせ」が効果的です。
付け方はまず1尾目の尻尾から針を入れてお腹の辺りまで刺したらそのまま針先を外に出し、そこにもう1尾のオキアミを抱き合わせる(2尾のオキアミの腹側が向き合う形)ような形でその針先に刺すと完成です。
遠投に耐えられるように2尾目を付ける際に少し深めに針を刺しておくことがポイントとなります。

結局どの餌がおすすめ?

やはり入手のしやすさや釣れ具合、そして汎用性などを考えるとオキアミが最高です。
餌取りがそれほどいない普通の状況や、魚の活性が低いというのであればオキアミ生をおすすめします。
逆に餌取りが多い状況やかなり遠投しなければポイントまで届かないという場合はオキアミボイルを使うと良いです。

まとめ

カゴ釣りは数釣りを楽しむことも記憶にも記録にも残る大物を釣り上げることも出来る非常に夢のある釣りです。
どこか難しいイメージがあるかもしれませんが、始める上でいきなり高度なテクニックが求められるこもありませんので、気軽な気持ちで挑戦してみて下さい。
今回紹介した餌や使い分けを参考にして、楽しい釣りが出来ることを願っています!

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