作成:2018.6.10 更新:2023.5.29
ヒラメ釣りで効果的な餌とは?鼻掛け・アゴ掛けなど付け方も解説!
ヒラメ釣りで使う餌は、船釣りと陸っぱりで大きく分かれます。船や堤防釣りでは、アジやイワシ類、サーフでは主にシロギスを餌として使います。ここでは、餌それぞれの特徴と付け方のコツなどを解説します。
目次
ヒラメの泳がせ釣りで使われる餌

ヒラメは船と陸の両方から狙って釣ることが出来ますが、使用する餌はどちらも生きた小魚となります。ヒラメはその鋭い歯を見ても想像できるように、非常に魚食性が強く、弱ったり死んだりした餌では食いが目に見えて悪くなります。では、具体的にどのような餌を使えば良いのかを以下にまとめてみました。
ここではヒラメの泳がせ釣りに使われる餌について解説するので、釣り方やルアー釣りについてはこちらを参考にしてください。
船からヒラメを狙うときの餌 〜イワシ類(マイワシ・カタクチイワシ)〜

船からヒラメを狙う際には主にイワシが使われますが、船によっては小アジが使われることもあります。
基本的にはその船に乗った際に用意されているもの、あるいは出船後に自己調達するものを使用することになりますが、それぞれの餌の特性を知っておいても決して損はありません。
ヒラメ狙いで最高の餌と言えばやはりイワシが挙げられます。
種類としては主にマイワシとカタクチイワシが使われることが多いです。
イワシは身が柔らかく大きさも手頃なのでヒラメの食いが非常に良く、アタリも他の餌に比べると多い傾向があります。
高活性時はもちろん、低活性時であっても手頃な大きさのイワシであれば安定してアタリが出ることも珍しくありません。
欠点としては鱗がはがれやすく、生命力が大変弱いので扱い方が悪かったり針に付ける際にもたついていると投入した時点で弱っているということもあるので、保管も含めて何かと気を使わなければならない点と、季節によっては生きたものが入手しにくいという点が挙げられます。
堤防・イカダからヒラメを狙うときの餌 〜小アジ〜

イワシ類ほどではありませんが、小アジも一般的な餌となります。
小アジはイワシ類に比べると年間を通して入手あるいは調達しやすく、生命力も非常に強いので生きの良さが持続しやすいという点が長所です。
水深100メートル近い深場を攻める場合、小アジであれば数回ほど投入~回収を繰り返した後でも生きているので、より長く海中でヒラメにアピールすることが出来ます。
短所としては、身が固いのでイワシに比べると食い込みが悪く、低活性になればなるほど前アタリからヒットにまで持ち込むのが難しくなります。
砂浜(サーフ)からヒラメを狙うときの餌 〜シロギス〜

陸からであれば堤防やイカダ、そして砂浜など様々なフィールドからヒラメを狙えますが、使用する餌は堤防やイカダなどであれば、小アジをメインに使用するので船釣りと変わりません。
しかし、砂浜の場合はシロギスを主に使用するので、ここではシロギスについて解説します。
ヒラメに限らずフィッシュイーターを狙う泳がせ釣りでは、本命が普段から捕食している小魚を餌に使うことが釣果への近道であるとして、「マッチザベイト」の考えが浸透していますが、シロギスはまさにヒラメが生息する全く同じ場所で釣り上げたものをそのまま餌にするので、マッチザベイトを自然に実践することになり、そこに食い気のあるヒラメが居れば高確率でヒットに持ち込めるのが長所です。
また、釣ってその場ですぐに針を掛けて使えるので、非常に生きの良い状態を維持できるのも嬉しい所です。
短所としてはシロギスが必ずしも釣れるとは限らないので、釣れなかった場合にはヒラメ釣りが成立しないという点が挙げられます。
砂浜というフィールドの特性上、小アジやイワシを現地調達することは難しいのですが、仕掛けを入れないことには何も釣れないのでハゼやメゴチなど釣れたものをひとまず泳がせておくと良いです。
ヒラメ釣りの4種の仕掛けと餌の付け方
ヒラメ釣りでは餌の付け方によってアジやイワシの泳ぎが大きく変わり、結果的にヒラメの食いにも差が出てくるので注意が必要です。
船釣りの場合も陸釣りの場合も付け方自体が変わるわけではありませんが、ヒラメ釣りでは1本針を使う場合と2本針を使う場合がそれぞれあるので、こちらではその両方のパターンについて解説します。
1. 鼻掛け(1本針の場合)
鼻掛けは餌の泳ぎを重視した付け方で、片方の鼻から針を通してもう片方の鼻から針先を抜くというものです。
この付け方は1本針を使用する際に基本となるので、しっかりとマスターしておきましょう。
短所としては餌が暴れた際に針が抜けやすいという点が挙げられるので、慣れるまでは多少深めに刺して固定しておくと、餌が付いていない状態で仕掛けを流すという無駄な時間を無くすことが出来ます。
2. アゴ掛け(1本針の場合)
アゴ掛けはしっかりと固定できるので餌が外れることが少なく、深場を攻める場合や遠投して探る場合におすすめです。
掛け方としては餌の下アゴの真ん中付近に針先を入れて、そのまま口が閉じる形で上アゴまで貫通させます、
アゴを貫通させる際に多少力を入れる必要がありますが、弱い力でなかなか貫通させることが出来ない状態が
続くとその分餌が弱るので、素早く針を掛けることを意識して下さい。
短所としては餌が深く刺さる分、餌の弱りが早いという点が挙げられます。
3. アゴ掛け+尻ビレ(2本針の場合)
親バリと孫針の2本を使用する場合は、基本的に親バリの方をアゴ掛けにして孫針の方を尻ビレ付近に掛けます。
孫針を掛けるポイントとしては、深く刺してしまうとその分弱りも早いので皮1枚をすくうようにして掛けると餌が長持ちします。
ちなみに2本針は高活性時に使う方が食いへの影響も少ないので、アタリが少ないと感じれば1本針に変えることをおすすめします。
4. アゴ掛け+フリー(2本針の場合)
2本針使用で餌が小さい場合におすすめなのが、親針をアゴ掛けにして孫針をどこにも掛けずにフリーの状態にする方法です。
餌が小さいとどうしても生命力が落ちるので、2本とも掛けてしまうとその分弱りも早くなってしまいます。
また、餌が大きい場合に比べて針と針の間隔が近いのでヒラメが警戒しやすいという短所もありますが、孫針をフリーにすることで餌の泳ぎもよくなり、ヒラメに与える警戒心も少なくなります。
結局どの餌がおすすめ?
確実に確保出来るのであればやはりイワシが断然おすすめです。
まずはアタリを引き出すことが最優先であることを考えると、イワシ以上の餌というのは見当たりません。
しかし、確保できるか微妙な場合やイワシ餌ではヒラメ以外の魚のアタリが多い場合などは小アジを使用することをおすすめします。
まとめ
ヒラメ釣りというと敷居が高いイメージがありますが、餌の種類も少なく意外と難しくないと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、ヒラメは比較的身近な海に生息している魚で釣り自体も決して難しいものではないので、少しでも興味がある人は今回紹介したような餌を参考に狙ってみて下さい。