FishMasterのロゴ

darkhorse

ライバルに差をつける!釣り用エアーポンプの選び方とおすすめを紹介

一般の人が思い浮かべる釣り道具と言えば、釣り竿、リール、ビク、等々でしょう。そこにエアーポンプを思い浮かべる人はまずいないと思います。釣り道具としての知名度はまだ低いのかもしれません。今後需要が増えるはず!そんなエアーポンプを紹介します。

釣りに使うエアーポンプとは?

記事660の画像25546

出典:Visual Hunt

誰もが知っている家庭用の鑑賞魚水槽用エアーポンプと原理も構造もほとんど同じものです。圧搾空気をつくる本体、それを送るチューブ、空気を水中に拡散するエアーストーンと呼ばれる吐出部から成ります。
携帯するために大半が電池式です。また水槽用ポンプのように水流をつくったり、浄化フィルターに水を送ったりする必要がないので送風量も比較的低めに抑えられています。屋外で使うことを考慮して防滴仕様のものが多いようです。

エアーポンプが活躍する状況

エアーポンプとは活き餌缶、バッカンに汲んだ海水や淡水に新鮮な空気を送るツールです。これによって水中の酸素を増やし活き餌や釣った魚に活き良い環境を作ります。難しい言葉でこれを「エアレーション」と言います。

記事660の画像25159

出典:Pexels

活き餌に空気を

通常の餌釣りはもちろん、活きたエビを使うエビ撒き釣り、グレ釣り、泳がせ釣り、アユの友釣りなど活き餌の鮮度がモノを言う釣りはたくさんあります。
そこで威力を発揮するのがエアーポンプです。
活き餌と言っても、エビ、シャコ、貝類、小魚、小ガニなどの餌レベルのものから、アジやイワシ、友釣りのオトリレベルものまで大小様々ありますが、いずれも動物ですから酸素を必要とします。エアーポンプのストーンを活き餌缶やオトリに落として、エアレーションにより水中に酸素を送り込みます。
これらの活き餌を殺さないというより活性化すると言った方が適切でしょう。ひん死のイワシを狙うハンター(魚)がいるでしょうか。また友釣り用のアユが釣り場への移動中に弱ってしまってはライバルのアユも寄ってはきません。

記事660の画像25549

出典:DAIWA

釣った魚に空気を

エアーポンプのもうひとつの使い道は、釣った魚を活かしておくことです。「釣った魚に餌をやらない」という言葉がありますが、空気くらいはやらないと急激に弱って死んでしまいます。釣ったばかりの魚は興奮状態で、水中にいたときより酸素を多く消費するからです。いずれ締めるにしても過度のストレスは魚の鮮度を落とします。

スカリと併用に

スカリとは言うまでもなく釣った魚を入れて水面下に沈めておく道具です。釣った魚ばかりではなく、オトリのアユを入れておくのにも使います。魚にとって囚われの身であってもそれまで棲んでいた水温、水流など同じ環境に置かれるので活きていられるという訳です。
エアーポンプのない時代には、もっぱらこの道具が使われていました。しかしスカリは魚が釣れる度に水から引き揚げなければならず、水面の近くで釣りをするのでなければ使いにくいものです。魚のストレスも、釣り人のストレスも増す一方です。また魚を活きたまま運ぶには適していません。
スカリを使うにしても、いっそのこと小型のエアーポンプをタックルボックスに忍ばせておいてはいかがでしょうか。決して荷物にはなりません。

エアーポンプの種類

携帯用のエアーポンプのサイズは似たり寄ったりで、あまり選択肢はありません。スマホを一回り大きくした位が一般です。ポケットに入るような超小型のものもあります。

送風量による種類分け

ポンプの毎分の空気吐出量です。カタログではこのほかに、エアー量、空気の排出量とも表示されています。この数値が高い程、エアレーション性能も高いということです。後述しますがエアーポンプを選択する上で最も重要な基準です。

弱風タイプ: 送風量 0.5L/分 前後

エアレーション性能が悪いというような表現になってしまいました。しかし一般に、使う電源が共通ならばその消費量と送風量とは相反の関係にあります。送風量を弱めにとったために電池の寿命が長いとも言えます。

強風タイプ: 送風量 1.0L/分 以上

上限は 2.5L/分 前後です。家庭用であれば観賞魚用水槽にも充分対応できるレベルです。弱風タイプとは逆にエアレーション性能は高くなりますが電池の消費量も増えます。このレベルになると送風量の切替ができる製品が多くなります。用途によって使い分けができるので便利な機能です。
ちなみに電池式のエアーポンプで送風量を無段階に調整できる製品はありません。こういった機能は電力を多く消費するからです。

電源による種類分け

電源は、ポンプの稼働時間、ポータビリティに大きく影響します。釣り場、移動中、家庭内、どこで使うのかによっても選択が変わってきます。

乾電池式

乾電池の利点は一般の人が使い慣れていて、手軽で、入手が容易なことです。欠点は、あたりまえですが、やがては起電力が落ちて使えなくなることです。古い電池を使う場合などは、常に寿命を気にしている必要があります。
ほとんどのメーカーはアルカリ電池を使うことを推奨しています。二次電池(充電できる乾電池)仕様の製品はまだありません。

外部給電式

車のシガーライターソケット:
乾電池式を兼ねてシガーライターソケットからの給電が止まると乾電池からの給電に変わるものが一般です。
Micro USB端子(Micro-B):
本来の使い方は、スマホ用のポータブル充電器とケーブル(一部のスマホ、iPhoneを除く)で給電します。シガーライターソケットを使う車載充電器、スマホやポータブル充電器自体のAC電源の充電器で給電することもできます。

充電式

二次電池を内蔵しているので繰り返し充電して使えます。現在ではアルカリイオン充電池を使用している製品があるのみです。
アルカリイオン充電池はメモリー効果がないので常にフル充電の状態で使っても基本充電容量が減ることがありません。

エアーポンプの選び方

送風量で選ぶ

まず用途を考えましょう。モエビ、シラサエビなどの活き餌用、バッカンなどに入れた魚の短時間の移動などの用途であれば、弱風タイプで充分です。むしろ送風量を抑えた方が水流による餌への負担が減ります。
ここでおすすめとして紹介してはいませんが、釣具店で¥1,000前後で入手できる製品もあります。夏場で水温が高い場合(28℃超が目安)、水中の酸素濃度が下がります。この価格であれば予備にもう一台購入しても負担にはならないでしょう。
エアーポンプは手長エビの泥抜きに使うことがありますが、これも弱風タイプで充分です。
泳がせ釣りや友釣りに使う、アジ、イワシ、コサバ、アユなどのオトリ餌用には強風タイプが必要です。このクラスの魚のサイズでは水流による負担はありません。
従ってこれ以上の大きさの魚には強風タイプが良いでしょう。

電源で選ぶ

乾電池式

初めて購入するならば単一乾電池を電源としている製品を選びましょう。それも2本使っているものがベストです。理由は単三乾電池などと比較して圧倒的に電池容量が多いということです。

使用する機器の消費電流にも依りますが、単一乾電池1本は単三乾電池5~6本に相当するというメーカーの実験結果がありますので以下のサイトもご参照くださいませ。

[アルカリ・マンガン] 乾電池の電池容量はどれ位? PZ29060

出典:http://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/29060/

外部給電式

車で活き餌や魚を運ぶ機会の多い人はシガーライターソケットから充電する製品がおすすめです。
Micro USB端子から給電する製品は、屋外で使用する場合、ポータブル充電器とセットで使う必要があります。運用が不便な上に、ポータブル充電器自体が防滴仕様でなく故障する可能性も低くはありません。電池不要で小型軽量なため、常備ポンプとしてではなく緊急用予備ポンプとしては価値があります。

充電式

内蔵電池の価格により高価な製品ですが、消費する乾電池の価格を考慮すれば、長く使うほど乾電池式の製品より経済的になっていきます。フル充電状態から使用を開始すれば、乾電池のように途中で切れるという心配もありません。

エアーポンプおすすめ6選

YH-732P / Hapyson

様々なフィッシングギアを販売しているHapyson(ハピソン)の製品から4機種紹介します。ユニークな製品がそろっている上に、比較的詳しい製品仕様をネットに載せているので結果的にこうなりました。
実はこれは会社名ではなく、山田電器工業(株)がパナソニック(株)の釣具事業を受け継いで新たにスタートした事業の名称です。ブランド名を兼ねた「Hapyson」の由来は「Happy Person」だそうです。

ハピソン 乾電池式エアーポンプ ミニ YH-732P

電池寿命(アルカリ電池使用時):連続約25時間
送風量:約0.5L/分
サイズ:約60×40×90mm
本体質量(電池含む):約200g
モーター寿命:約700時間
使用電池:単3型乾電池2本
防滴形

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

弱風タイプの1台を紹介します。送風量は 0.5L/分 固定です。アルカリ単三電池2本を使用して約25時間使用できます。ほとんどのエアーポンプが単一乾電池2本を使用している中で、これはかなりユニークな仕様です。単三乾電池は、それを使う家電も多く、買い置きが使えて便利ということでしょうか。メーカーは推奨していないものの単三の二次電池を使えば充電式としても使えます。防滴形になっています。球形のエアーストーンが付属しています。

YH-708B / Hapyson

ハピソン 乾電池式エアーポンプ YH-708B

電池寿命(アルカリ電池使用時):連続約55時間(強)/約150時間(弱)
送風量:約1.0L/分(強) 約0.45L/分(弱)
サイズ:約80×40×150mm
本体質量(電池含む):約480g
モーター寿命:約1000時間
使用電池:単1型乾電池2本
防滴形

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

ここからは強風タイプを紹介します。Hapyson のもっともポピュラーな製品です。送風量は 強 1.0L/分、弱 0.45L/分の2段階で調整できます。弱設定は少しが弱めですが、アルカリ単一乾電池2本使用でなんと150時間も連続使用できます。倍以上の送風量の強設定の55時間は同社の製品の中でもトップクラスです。上部の送風量の切替スイッチも含め防滴形になっています。球形のエアーストーンが付属しています。コストパフォーマンスでおすすめの一台です。

YH-735C / Hapyson

ハピソン YH-735C 乾電池式エアーポンプ ミクロ

【電池寿命】 連続約25時間(強)・約75時間(弱)(アルカリ)
【送風量】 約1.3L/分(強)・約0.6L/分(弱)
【大きさ】 約80×40×150mm
【質量】 本体/約480g(電池含)(ストーン除く)
【モーター寿命】 約1,000時間
水洗可能形

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

ネット上で常に高評価のアッパーグレードバージョンです。ローリングポンプを採用しています。原理的にはダイヤフラム駆動であるため高出力で、モーター軸の偏芯が少ないため静音、長寿命です。
アルカリ単一乾電池2本使用はYH-708Bと共通ですが、送風量は強弱それぞれ 30%増しの強 1.3L/分、弱 0.6L/分 です。防滴はもちろん水洗いも可能です。丸棒形のエアーストーンが付属しています。

YH-760 / Hapyson

ハピソン 充電式エアーポンプ YH-760

送風量:[強] 6時間・約1.5L/分、[弱] 24時間・約0.7L/分、[オート] 約12時間・約1.5-0.7L/分
大きさ(mm):約80×40×150
質量(g):約260 (ストーン除く)
充電時間:8時間
マーカー機能
水洗可能形

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

充電式エアーポンプです。携帯電話と同じようにリチウムイオン電池を採用しています。Micro USB端子(Micro-B)から充電します。携帯用のポータブル充電器があれば本体の電池が切れても補充電して連続して使えます。
電池事業に力を入れているパナソニック(株)の事業を受け継いだだけのことはあります。恐らく他社がこの仕様に追いつくまでには時間がかかりそうです。
送風量 強 1.5L/分、弱 0.7L/分は、同じHapysonの乾電池型YH-739と同じ性能です。特筆すべきは、強弱の中間にオートというモードがあることです。強弱の2段階の間に2段階の送風レベルを設けて、送風量が弱、弱+、強-、強、強-、... というように変化させることができます。弱設定で連続使用24時間は充分として、強設定で6時間は少し物足りないのですが、この機能を使えば約12時間連続運転できます。

YH-467P / Hapyson

ハピソン セラミックストーン YH-467P

対応機種:YH-739/737B/735B/734/708B/732P/707B/702B
転がり防止用三角キャップ付き
ミクロの泡で酸素補給

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

Hapysonのポンプにはすべてエアーストーンが付属していますが、オプション部品として購入することができます。細かい泡が幅広く出る丸棒形のセラミック製ストーンです。両端に転がり防止用の三角キャップが付いています。

ジェットエアーアルファ D / DAIWA

ダイワ ジェットエアーアルファD ホワイト

カラー:ホワイト
連続使用時間:約45時間(Lo)、約15時間(Hi )
外形寸法(mm):約82×144×43
本体重量(g):約200 (電池付属品除く)
エアー量(毎分):1.5L(Hi)、0.7L(Lo)切替スイッチ付(D)
単1形乾電池2本(別売)使用
乾電池仕様

Amazonで詳細を見る

釣り用品の有名ブランドDAIWAの製品です。鮎・渓流用品のジャンルに分けられていたので、アユの友釣り用に開発された製品かも知れません。もちろん他の用途にも使えます。
単一電池2本を使用して送風量 強 1.5L/分、弱 0.7L/分 においてそれぞれ 15時間、45時間 連続使用できるという性能は Hapyson の YH-739C のものと全く同じでありながら、希望小売価格は YH-739C よりも安く設定されています。なぜかエアーストーンは付属していませんが、それでもなおコストパフォーマンスの観点でこちらを選びました。

ジェットエアー214 / Daiwa

ダイワ ジェットエアー214 イエロー

使用乾電池(別売):単1形×2本
エアー量(毎分):Hi 1.5L/Lo 0.8L
電池寿命:Hi 約30時間/Lo 約80時間
重量(g)(電池・付属品除く):約190
外形寸法(mm):約80×140×45
カラー:イエロー
必要な酸素が充分供給できる大吐出量。

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

再びDAIWAの製品です。こちらは同社のアユ缶に合わせて作られているそうです。
特筆すべきは、その圧倒的な連続使用時間です。送風量 強 1.5L/分、弱 0.8L/分 はジェットエアーアルファ Dより若干勝っていて、さらに 30時間、80時間 連続使用できます。エアーストーンは付属していませんが、DAIWAの友バッカンに接続するための樹脂製ホースが付属しています。これだけの性能を持ちながらジェットエアーアルファ Dより安価なのは驚きです。コストパフォーマンスではここに紹介した製品の中のベストです。

ダイワメタルストーンR / Daiwa

ダイワ メタルストーンR

丈夫で水に沈む焼結金属エアーストーン
エアーストーン部に防錆処理を施し、海水使用でも腐食しにくく、活きエサ(アジなど)の運搬にも最適
海水使用時でも適度な泡状態持続

Amazonで詳細を見る 楽天で詳細を見る

ダイワーのエアーポンプ用のエアーストーンです。
吐出部が焼結金属製なので重く、水に沈みやすいという特徴があります。

水心SSPP-3S / 水作(株)

水作 水心 SSPP-3S

本体サイズ (幅X奥行X高さ) :7.5×4.5×14.5cm
本体重量:280g

Amazonで詳細を見る

番外編なので「おすすめ」としての紹介ではありません。
なんとAC電源供給水槽用ポンプです。携帯用エアーポンプと併用してはいかがでしょうか。
自宅から活き餌を持っていく場合、家で携帯用エアーポンプを使って電池を消耗したくないものです。そんな場合、出かけるまでのつなぎとして使えます。送風量 2.5L/分 とオーバースペックですが送風量は最小 0.1L/分 まで無段階で調整できます。室内用なので防滴構造ではありません。チューブやエアーストーンは付属していません。ポンプ形式は独自のダブルダイヤフラム駆動で、メーカーではこの機構による静音をうたっています。機構部が故障しても別売で交換ユニットがあるので安心です。

まとめ

記事660の画像25548

出典:Visual Hunt

観賞魚飼育の専門家によれば、水流を生むほどに送風量を強めに設定すると流れに慣れていない小さな海水魚は死んでしまう場合があるそうです。活き餌でも恐らく同様でしょう。プロは水槽内壁に細かな泡が付かないように調整しているそうです。強風タイプを購入した場合に参考にしてください。

比較的新しい釣りアイテムのエアーポンプについて解説しました。
「あいつの餌だけなぜ食いつきが良いのだろう」とライバルの釣り仲間が不思議がり、あなたの活き餌缶にはエアーポンプが、なんてことが将来あるかも知れません。

関連記事