作成:2018.9.16 更新:2023.3.25
5号の磯竿でデビュー!釣り方ごとの対象魚からコツやおすすめまで
お手頃価格の磯竿5号1本でいろいろと応用が利くのはご存知でしょうか。この記事では、そんな磯竿5号で狙える大物ターゲットと、最適な釣り方について分かり易く説明してゆきます。
目次
5号の磯竿のターゲットは比較的沿岸から離れた大型魚がメイン!

出典:PEXELS
3種類の釣り方別に釣果は異なる
磯竿5号で釣れるターゲットは釣り方によって異なります。このロッドを使う釣り方には3種類あります。遠投カゴ釣り、遠投サビキ釣り、そして、ぶっこみ釣りです。以下に、それぞれの釣り方別に釣果となる魚を記します。どの釣り方でも大型魚がメインとなる点は共通しています。
また、3種類の釣り方が具体的にどういうものかについてのご説明は後述となります。
遠投カゴ釣りはマダイ・ヒラマサ・ブリの大型魚が釣れる
磯竿5号を使うような遠投カゴ釣りでは、大きめのマダイ、ヒラマサ、ブリなどの大型魚が釣れます。どんな釣り方でも、一般的に沖の方へ行くほど大型の魚が釣れる傾向にあります。
カゴ釣りは遠くへ投げる場合と近場で釣果を狙う場合とでは、使用する仕掛けだけではなく、釣り方も大きく異なるものとなります。従って、磯竿5号で陸地から近い所にいる魚を狙うのはまず無理なのです。
釣れる大型魚はだいたい50センチくらいが目安です。しかし、マダイは時々80センチくらいのモノも掛かることがあります。重いので釣り上げる時に注意が必要となります。
遠投サビキ釣りは大型のアジ・サバなどがメイン
サビキ釣りで釣れるのはアジやサバ、カタクチイワシが中心です。磯竿5号を使う遠投サビキ釣りの場合には、アジやサバならより大型の30センチくらいのモノが釣れます。カタクチイワシも、群れが陸地から遠くにいる時に遠くへ仕掛けを投げることで、一度に数匹を釣り上げることが出来ます。これらの青物の魚が釣果の中心です。
また、陸地に近い場所ではまず釣れないイナダが釣れることもたまにあります。また、秋頃からは体長が30センチから40センチくらいの大型のカマスが釣れることもあります。
ぶっこみ釣りはチヌやシーバスなどの大物が釣れる
ぶっこみ釣りでは様々な魚が掛かるため五目釣りとも呼ばれていますが、磯竿5号を使うような遠投ならば、大型のマダイやチヌと呼ばれるクロダイ、またはシーバス(スズキ)などの大物を釣ることがメインとなります。
5号の磯竿だと足場の悪い磯で大型の魚を狙える!

出典:PEXELS
磯竿5号は足場の悪い磯からの遠投向き
磯竿5号では特に磯やテトラ帯などの足場の悪い場所からの、遠投カゴ釣りや遠投サビキ釣りなどの遠投を行います。磯に多い障害物を超えて沖の方へ投げるには5号が必要となります。足場の良い堤防などからは3号から4号クラスで充分です。長く重い5号は足場の良い場所ではかえって使いにくい物となります。3号より号数の少ない磯竿では遠投には向きません。遠投に使う錘の重さに耐えられないからです。
遠投に使う5号クラスの磯竿は長く重いため扱いも難しく長時間持つと疲れやすいです。陸地から近い場所の釣果を狙うには適しません。取り回しが難しいからです。混み合う釣り場では特に注意が必要になってしまいます。
こうしたことから磯竿5号は比較的釣りに慣れた人のためのロッドとなります。初心者の遠投釣りには磯竿4号から3号で、足場の良い場所からの釣りがおすすめです。
磯竿5号は投げ竿よりも軽めの錘で近くに投げる釣り方をする
遠投釣りとはいえ、磯竿5号は投げ竿ほど重い錘は使えません。20号から25号までです。そのため、100メートル以上の長距離を飛ばすには投げ竿を使います。投げ竿には20号から35号までの錘を付けることが出来るからです。また投げ竿は堤防など足場の良い所から投げます。磯竿5号は文字通り、足場の悪い磯などでの釣りに適しているのです。
磯竿は長さの割には軽く、しかも頑丈にするため価格がどうしても高くなります。比較的購入しやすい価格の磯竿5号については後ほどご紹介します。
磯竿5号はアタリが分かり易く大型魚をイナシ易い
磯竿ならではの良さもあります。磯竿は投げ竿に比べ、穂先が柔らかいためアタリが分かり易いのが特徴です。竿は胴調子であり、大型の魚をイナスこともやり易く、軽めの錘でも比較的遠くへ投げることが出来ます。
また、磯竿5号を使う釣り方3種類の中でもぶっこみ釣りは置き竿が出来るため、重さもさほど気にならないですね。
5号の磯竿では3種類の釣り方を使い分けよう!

出典:PEXELS
上項でも触れましたが、5号の磯竿では主に3つの釣り方が可能です。
ここではそれぞれについてご説明します。
1.遠投カゴ釣り
カゴ釣りは重たいウキを使って、餌となるオキアミを入れた仕掛けカゴを沖まで投げて釣り上げる釣り方です。ウキは遠くからでも見えやすいように、大きくそして目立つ色の物を使います。遠投しやすいように羽付きの物が使われます。
磯竿5号を使うなら、より遠くへ投げ、ブリやヒラマサなどの大型魚を狙うことになります。
2.遠投サビキ釣り
通常のサビキ釣りは陸地近くへやって来る回遊魚のアジやサバなどをメインに釣るものです。撒き餌を入れたカゴで魚をおびき寄せ、それに繋いだ、疑似餌付きの釣り針をいくつか取り付けた仕掛けで釣り上げます。 堤防で近場の魚を狙うサビキ釣りは、釣り初心者でも手軽にチャレンジできると言われる簡単な釣りです。
しかし磯竿5号を使うなら、重く長いこの竿を使いこなして、遠投サビキ釣りという、遠くへ投げる釣り方になります。通常のサビキ釣りでは釣れないような、沖の方にいる30センチくらいの大型のアジやサバなどを狙います。
足場の良い堤防からでも釣れないことはありませんが、5号ものロッドを使うなら、足場の悪い磯やテトラポット帯から障害物の上を超えて遠投することが最適です。
仕掛けそのものは普通のサビキ釣りの仕掛けに、ウキを足して遠投しやすくしただけの物なので難しくはありません。
3.ぶっこみ釣り
ぶっこみ釣りは、ウキを使わずに、釣り針と錘だけが付いた仕掛けを魚が来るポイントに投げ込み、アタリが来るまで待つという、初心者向けとされる簡単な釣り方です。また、この釣り方では置き竿をして待つことが出来るため、重く取り回しの難しい磯竿5号でも、疲れることはあまりないでしょう。
投げ竿を使う投げ釣りよりは近距離の魚を釣るため、軽めの錘を使います。しかし陸地近くでもチヌ(クロダイ)やシーバス(スズキ)などの大型の魚が掛かるため、そのパワーと重量に耐えられるように磯竿5号を使うのです。
5号の磯竿おすすめ5選!お手頃で使い易い竿を中心にご紹介!

出典:PEXELS
扱い易さと頑丈さを兼ね備えた磯竿には高価な物が多いです。特に5号ともなるとかなりの高価格になることも。しかし、こちらでは出来るだけ、お手頃価格でも使い易い物を中心にご紹介します。もちろん中価格帯や高級ロッドも併せてご紹介します。
お買い得5号磯竿その一:初心者も安心のアルファタックル製
8,000円台の、磯竿5号としてはかなりお安いタイプです。
アルファタックルの製品は慣れた釣り人も使い初めのお手頃品として、おすすめしていることが多いですね。
お買い得5号磯竿その二:最強コスパのRISEWAY
6,000円台の廉価版。
持ち運びし易い振出タイプです。
この竿は5メートルを優に超える長さですが、このお値段となっています。
置き竿が出来るぶっこみ釣りなら重さも気にならないでしょう。
お買い得5号磯竿その三:安心安全のフィックスブレイド磯遠投
10,000円くらいの製品。
振出タイプです。
軽量に仕上がっているので操作性が高いです。
中価格帯5号磯竿!釣りと言ったらやっぱりシマノ!
10,000円くらいのややお高めのタイプとなります。
こちらも振出タイプ。
大手釣り具メーカー「シマノ」の人気シリーズ「ホリデー磯」の中のひとつです。
高級5号磯竿!憧れのダイワで至極の一本を
一万円台半ばくらいの振出タイプ。
シマノと並ぶ人気の大手釣り具メーカー「ダイワ」の製品。
長いのに比較的軽めに作られており、まさに高級品ならではの作りと使い勝手の良さです。
5号の磯竿を適切に使って楽しい釣りライフ!
磯竿5号は足場の悪い磯からの遠投釣りに向いています。投げ竿よりは近くに投げますが、号数の高いこのロッドなら、比較的沖の方にいる大型の魚を各種釣り上げることが出来ます。
釣り方は、遠投カゴ釣り、遠投サビキ釣り、ぶっこみ釣りの3種類。それぞれに違う楽しさがあり、釣れる大型魚の種類も違ってきます。
磯竿5号は長く重く足場の悪い場所で使うため、初心者には使いこなすのは難しいでしょう。しかし慣れてきた釣り人ならぜひこの竿を使って大物狙いに挑戦していただきたいです。
磯竿5号を使いこなして、楽しい釣りライフを過ごされますことを願っています。