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カットウ仕掛けでフグ釣り!フグ釣りに適したカットウ仕掛けを解説!

繊細なゲーム性と釣った後の珍味が楽しめるとあって、フグ釣りが静かなブームを起こしつつあります!フグは通常のエサ釣りとはまた異なった「カットウ仕掛け」という仕掛けを用いた釣り方をします。ここでは、そのカットウ仕掛けを詳しく解説します。

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出典:pexels

フグを狙うカットウ釣り

カットウ仕掛けによるフグ釣りのメインターゲットはショウサイフグです。冬場の東京湾、内房など時期と場所によりアカメフグが主体になることもありますが、稀に高級魚トラフグがあがることもあります。関東近辺では外房の大洗・鹿島・勝浦・大原、また東京湾内や内房にも釣り場があり、シーズンになると予想以上の釣果があがるために、地域によっては釣り上げる数に制限がかけられていることもあります。

カットウ仕掛けでは、オモリにつけられたエサバリにアオヤギの剥き身やエビをつけてフグをおびき寄せ、近寄ってきたフグをエサバリの下に取り付けた鋭いトリプルフックのカットウバリで引っ掛ける釣り方を行います。これは、通常の仕掛けのようにエサバリのエサをつけて釣り上げる方法ではフグにエサバリごと食いちぎられてしまうからです。フグには上下に硬い歯が備わっていて、この歯によってハリスなどは簡単に切られてしまいます。ですので、フグを釣る場合は、カットウ仕掛けのような引っ掛ける釣り方をします。

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出典:pexels

フグは上質な白身と濃厚で旨味の強い白子がとても美味!けれど、毒を持ち、捌くのに必要な調理資格があるために、市場に出回るフグは貴重で値段もお高いです。カットウ釣りではそんなフグを釣ることができ、肝臓、皮、腸など毒を含んだ部分は釣り船専属の調理スタッフが捌いてくれるため、持ち帰ることができます。普段は持ち帰ることができるのは「身」の部分だけですが、白子のシーズンに白子を持ったオスのフグを釣り上げることができれば「白子」だって持ち帰ることができるんです!白子持ちのオスは釣って捌いてみないとわからないため、運に左右されます。ぜひ、白子持ちのオスを釣りあげたいですね!

カットウ釣りの仕掛けの解説

ここからはカットウ釣りの仕掛けの解説をしていきます。カットウ釣りで用いられるのは、リーダー、ヨリモドシ、カットウ仕掛けです。このカットウ仕掛けは、オモリ、エサバリ、ハリス、カットウバリから構成されています。エサバリにアオヤギの剥き身やエビをハリが見えなくなるまで着けて、そこにフグをおびき寄せ、エサをつっついたフグを下にあるカットウバリで引っ掛けるというわけです。

カットウ仕掛け

カットウ仕掛けはオモリ、エサバリ、ハリス、カットウバリで作られています。主流はエサバリ付きのオモリをつけた長短ハリスの段違いカットウバリ2本式です。集魚効果を高めることから、オモリのカラーは夜光タイプのものが好まれています。カットウバリを2本にすることでフグを引っ掻けやすくしているのですが、場所によっては長いハリスの方が根掛かりの原因になることもあるので、場合によっては長いハリスを切ってしまったり、一本の短いハリスのみが付いているものを使用します。

下田漁具 東京湾フグカットウ仕掛 湾奥用 スペア針付 10号 夜光グリーン

入数:1組(2本針)+スペアフック1本
自重:10号
フック:ふぐカットウ鈎 4本鈎

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オモリの号数は、外房では潮の流れが速いため、上記の商品のように20号から30号の重さを使います。東京湾での湾フグなど比較的潮の流れが穏やかなシチュエーションでは、フグの繊細なアタリをとらえやすくするため、より軽めの8~10号の重さが適しています。釣りに行くフィールドに合わせたオモリを選びます。

オモリとエサバリのみのパーツ

下田漁具 KFKS30 ふぐカットウおもり鈎付 30号 夜光グリーン

入数:1個
自重:30号
ビーズ付き

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カットウ仕掛けはオモリ、エサバリ、ハリス、カットウバリが全て一体化したものだけではなく、オモリとエサバリの部分だけでも販売されています。その日の天候、タナの状況などでオモリの重さだけ変えたいときでも自分流にかえることができます。

ハリスとカットウバリがセットのパーツ

下田漁具 ふぐカットウ替鈎ハリス付 20cm 20号

入数:2個
フックサイズ:20号
ハリス:透明硬質パイプ 20cm

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オモリとエサバリがセットになっている商品に対し、ハリスとカットウバリがセットになっている商品も販売されています。これはカットウバリのサイズだけ替えたいとき、あるいはハリスの部分で切れてオモリとエサバリだけになってしまったときなどに重宝します。

エサバリがオモリに固定されていないもの

ヤマシタ ショウサイフグ仕掛 SFK2N 30号 AGL

鉛:30号
針:カットウ針(銀)
カラー:AGL
2本針1組入

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繊細なフグのアタリをできるだけ捉える工夫として、エサバリをオモリに固定するのではなく、エサバリをラインに直に繋いで動くようにしたカットウ仕掛けもあります。フグがエサをつついた時に、エサバリからできるだけダイレクトに道糸に伝わるように考案されたものです。この仕掛けは、特に湾フグなど潮の穏やかな場所での釣りに適しています。

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出典:pexels

仕掛けの注意点

カットウ仕掛けのキモとなるのは、仕掛けの一番下にあり、フグを引っ掛けるカットウバリの部分です。この部分が鋭い状態でないと、アタリがあってもフグの硬い皮にハリが引っ掛からず、逃げられてしまう大きな原因となります。ハリ先を常に鋭い状態を保つためには、カットウ仕掛けを定期的に替える必要があります。コスト面を考慮した対処法としては、ハリ先をヤスリなどで鋭く磨いたり、上記の替え針が販売されているのでそれを購入したりするとよいでしょう。

また、カットウバリのハリの本数はトリプルフックが多く愛用されています。4本針も販売されていますが、安定感が3本の方がよく、4本になると力が分散されてしまい、掛かりが悪くなる場合があります。使用感についてはユーザーで様々ですが、現時点では3本針の方がおすすめです。

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出典:pexels

リーダー・ヨリモドシ

リーダーには強度があって根掛かりにも強いフロロカーボン素材のものを使います。太さは5号前後でよいでしょう。長さは1m~1.5mくらいで調整します。
フグの繊細なアタリを捉えるために、カットウ仕掛けと道糸の間にはなにもいれない方がいいとする方もいますが、カットウ仕掛けと道糸の間にはリーダーか食わせ仕掛けなどを挟んだ方がよいと思います。理由は、カットウ仕掛けを直接道糸に接続して使うと、根掛かりした時に道糸が切れてしまう可能性が高いのです。ですので、リーダーを間に入れることで、強度をあげる役割を果たします。

リーダーとカットウ仕掛けを繋ぐにときには、インターロック付きの中型サルカン(6号ほどでよいです)を使用します。強度を考慮して、クリンチノットなどで結びます。

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出典:pexels

まとめ

カットウ仕掛けを使用したフグ釣りは、フグがエサをコツンコツンとつつく繊細なアタリに合わせてカットウバリを引っ掛けて釣り上げます。通常のエサ釣り以上に合わせにテクニカルな部分があり、はまればはまるほど奥深さがでてくるゲーム性の高さは、この釣り方の魅力です。また、釣ったあとも釣り船の資格保有の方が捌いてくれるサービスがあるところもあり、さらには白子がとれることも。面白さと食べる楽しさの両方に魅力あふれたカットウ仕掛けでのフグ釣りを是非楽しんでください!

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