作成:2018.9.15 更新:2023.7.5
ネイティブトラウトのルアー釣り!おすすめポイントからタックルまで
ネイティブトラウトフィッシングは自然の渓流、本流、湖などで行う、トラウトをターゲットとしたルアー釣り。エリアトラウトと双璧をなすトラウトフィッシングの王道です。今回はネイティブトラウトで使用するルアーやタックルなどを詳しく見ていきます。
目次
ネイティブトラウト釣りはトラウトフィッシングの王道

出典:photoAC
ネイティブトラウトフィッシングは自然の河川や湖でトラウトを狙うルアーフィッシングの一つ。
対象魚はニジマス、ブラウントラウトなどの外来種から、イワナ、サクラマスなどの在来種まで幅広く全国各地で楽しまれています。
また北海道などの一部のフィールドでは幻の魚と言われる、イトウなどもターゲットとされています。
最大サイズはそれぞれの魚種によって異なるものの60センチを超える個体も珍しくなく、淡水での釣りのなかでは非常に大きい魚です。
大型の個体は小魚などを捕食するため、ミノーやスプーンなどの小魚を模したルアーがメインで使用されています。
ネイティブトラウトをルアーで狙うのに最適なシーズンは夏?

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ネイティブトラウトは虫や小魚となるベイトフィッシュの活性が高まる夏シーズンがおすすめ。
この時期のトラウトは水温の低い瀬や深場などにつきやすいためポイントも見極めやすく、ライズやチェイスなど、ルアーに対しても積極的にアタックしてくれます。
また本州などでは秋から春にかけて、資源保護のための禁漁期間を設けている河川が非常に多く、釣りができる時期が限られる魚種でもあります。
ネイティブトラウトのタックルはフィールドに合わせて使い分ける

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ネイティブトラウトのルアー釣りでは、渓流、本流、湖などのフィールドに合わせてタックルを使い分けるアングラーがほとんどです。
狙う魚のサイズはもちろん、使用するルアーやラインが大きく異なるため注意が必要です。
ここでは汎用性の高い渓流、本流用のタックルについて見ていきます。
ネイティブトラウトロッドは6フィート前後がおすすめ

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ネイティブトラウトロッドはそれぞれのフィールドに合わせて長さが異なるモデルが使用されます。
渓流では5フィート前後、本流では6から7フィート前後、湖では7フィート以上が定番。
さまざまなフィールドで使用できる汎用性の高いモデルを探している方は6フィート前後のモデルが最初の一本におすすめ。
6フィート前後のロッドは渓流から本流までが射程範囲となるため、使えるルアーも豊富で非常に扱いやすいです。
またトラウトは口の柔らかい魚であるためULからLクラスのやや柔らかめのロッドが定番となっています。
上位モデルにも負けないシマノのコスパ高ネイティブトラウトロッド
シマノ トラウトワンNS S63L
シマノ トラウトワンNS S63L
全長(m):1.91
アクション:Ligft
継数(本):2
仕舞寸法(cm):98.5
自重(g):94
適合ルアーウエイト(g):3-14
適合ラインナイロン(lb)/PE(号):3-8/0.3-0.8
シマノから販売されているネイティブトラウトロッド。
2万円以下の価格帯ながら、上位モデルにも負けないスペックを備えており、初心者から中級者まで満足できるロッドに仕上がっています。
コンパクトに携帯できるダイワのネイティブトラウト新作ロッド
ダイワ ワイズストリーム710ML-3
ダイワ(DAIWA)トラウトロッドスピニングワイズストリーム710ML-3ネイティブトラウト釣り竿
全長(m):2.39 / 仕舞寸法(cm):84
継数(本):3 / 自重(g):130
先径/元径(mm):1.4(1./9.4
適合ルアー(g):3-18
適合ライン(lb):3-12
カーボン含有率(%):92
ダイワから販売されているネイティブトラウトロッドのスタンダードモデル。
ネイティブトラウトのルアー釣りでは沢下りや藪漕ぎなどエントリーが難しいフィールドも多いです。
そのため携帯性の高い3ピースロッドはフィールドを問わず活躍します。
ネイティブトラウトの初心者にはスピニングリールが人気

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ネイティブトラウトのルアー釣りではスピニングリールとベイトリールの2種類が定番とされています。
特にベイトリールは近年ベイトフィネスリールの登場によってその手返しの良さがさらに高まり、渓流などを中心に人気を集めています。
しかし初心者が扱うことを考えると、トラブルが少ないスピニングリールがおすすめです。
スピニングリールを選ぶ際は渓流で2000番前後、本流で2500番、湖で3000番前後が人気です。
汎用性の高い6フィートロッドに合わせる場合は2000番で問題ありません。
他のルアーフィッシングに比べるとやや軽めのロッドが多いため、合わせるリールもできる限り軽いモデルがおすすめです。
エントリーモデルでは抜群の巻き感が魅力
ダイワ スピニングリール 15 レブロス 2004
ダイワから販売されているスピニングリールのエントリーモデル。
6000円前後の価格帯ながら非常に巻き感がよく、他メーカーの同価格帯モデルと比較しても抜群の人気を誇ります。
ネイティブトラウトのルアー釣りでは常にリールを巻く釣りになるため、エントリーモデルであっても巻き感は大切なポイントです。
シマノが誇るCi4+による軽量化
シマノ 16 ストラディックCI4+ C2000S
シマノ(SHIMANO)スピニングリール16ストラディックCI4+C2000S
ギア比:5.0
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.0/3.0
自重(g):約160
スプール寸法(径mm/ストロークmm):42/12
ナイロン糸巻量(lb.-m):3-125、4-100、5-75
フロロ糸巻量(lb.-m):3-110、4-85、5-65
PE糸巻量(号-m):0.6-150、0.8-110、1-80
シマノから販売されているスピニングリールのスタンダードモデル。
フィールドを問わず人気を集めているストラディックをCi4+素材によって軽量化しています。
軽量なトラウトロッドとは相性がよく、ベテランアングラーにも人気のリールです。
扱いやすさはナイロンラインが一番!

出典:Fishing Pro
ネイティブトラウトのルアー釣りでは、主にナイロンラインとPEラインの2種類のラインが使われます。
ナイロンラインはトラブルが少なく伸びやすいラインであるため、口が柔らかいネイティブトラウトとは相性がよくもっとも定番のラインです。
PEラインはナイロンに比べて強度と感度が高く、飛距離がでるため湖や本流などの大型のネイティブトラウトを狙うフィールドで人気です。
ナイロンラインを使用する場合は4から6ポンド前後が定番とされており、渓流では4ポンド、本流では6ポンドという使い分けがおすすめです。
湖や本流で大型のトラウトを狙う際は0.8号のPEラインと10ポンド前後、1メートル以下のナイロンリーダーのセッティングが人気です。
村田基監修の人気ナイロンラインシリーズ
サンヨーナイロンライン APPLOUD GT-R トラウトスーパーリミテッド
サンヨーナイロンラインAPPLOUDGT-Rトラウトスーパーリミテッド300m4lb
全長:300m
TEST(lb):4
号柄:0.85号
素材:ナイロン
カラー:カムフラージュカラーリーフシルバー
75mマーク付
1ランク細く(通常のナイロン約7%)、強力は同レベルを実現したSLS製法
サンヨーナイロンから販売されているトラウト専用ナイロンライン。
ネイティブトラウトにプレッシャーを与えない浸透性の高いカラーと通常のラインに比べて細めの仕上がりが魅力のリミテッドモデルです。
扱いやすいトラウト専用PEライン
デュエル PEライン アーマードS トラウト
デュエルから販売されているアーマードシリーズのトラウトモデル。
PEラインながらナイロンラインと同等の使い心地を誇り、クセがなく扱いやすいラインです。
ミノー、スプーン、スピナーはネイティブトラウトの3大ルアー

出典:photoAC
ネイティブトラウトのルアー釣りではハードルアーが使われることがほとんどです。
基本的には小魚を模したスプーンやミノーなどが人気ですが、渓流などのフィールドでは虫を模したスピナーなどの釣果実績も高いです。
ここではそんなネイティブトラウトの3大ルアーについて見ていきます。
ネイティブトラウトルアーの基本はスプーン

出典:Fishing Pro
ネイティブトラウトのルアー釣りでもっとも基本とされるルアーがスプーンです。
流れに合わせてスプーンを流し、巻くことで、それぞれの形状に合わせて絶妙なアクションでトラウトにアプローチします。
ミノーなどに比べると価格も安く種類も非常に豊富であることから初心者にもおすすめのルアーです。
渓流では3グラム前後、本流では5から10グラム前後、湖では10グラム以上のウエイトが使われます。
渓流での数釣りの秘密兵器はスピナー

出典:photoAC
ネイティブトラウトが渓流で虫をメインに捕食しているシチュエーションにはスピナーがおすすめ。
スピナーはブレードとビーズなどが組み合わせられて作られたルアーで水中をはためく虫に似たアプローチが可能です。
スプーンやミノーに比べると大型の実績は少ないものの、渓流などで数釣りを楽しみたい状況などにはもっとも効果のあるルアーです。
渓流での使用が前提となっているため5グラム以下の軽いウエイトが多く、扱う際はULクラスのライトロッドがおすすめです。
ゲーム性の高いネイティブトラウトルアー、ミノー

出典:photoAC
近年もっとも人気の高いネイティブトラウトルアーでもあるミノー。
各メーカーからはミノーイング用のさまざまなロッドが販売されており、ミノーの種類もスプーンに引けを取らないラインナップです。
ロッドワークや状況に応じたモデルのチョイスなど、テクニックやノウハウがもっとも直結するルアーであるため、より本格的なネイティブトラウトのルアー釣りを楽しみたい方におすすめ。
価格がスプーンやスピナーに比べると非常に高価であるため、キャストに慣れていない方や根掛かりが多いフィールドには不向きです。
渓流では40ミリ前後、本流では50から70ミリ前後、湖では70ミリ以上のサイズがおすすめです。
ネイティブトラウトにおすすめのルアー10選

出典:photoAC
ネイティブトラウトにおすすめのルアーを紹介します。
ミノー、スプーン、スピナー、どれでも非常に釣果実績の高いモデルばかりなので、はじめてネイティブトラウトのルアー釣りに挑戦する方はぜひ参考にしてください。
世界が誇る、渓流スピナーの元祖
コーモラン パンサーマーチン
コーモランから販売されているネイティブトラウト用スピナー。
トラウト用スピナーの元祖とも言われており、世界各国のスピナーに影響を与えた元祖でもあるルアーです。
名前とは裏腹の本格派スピナー
フィールドハンター きっとヒットし鱒
フィールドハンターから販売されているスピナー。
その名前から色物ルアーと思われがちですが、釣果実績も高く全国の釣り具店で取り扱われている人気ルアーです。
スピナーの中ではウエイトのある5グラムモデルがラインナップされている点も魅力です。
コストパフォーマンス抜群の定番スプーン
ダイワ(Daiwa) クルセイダー
ダイワから販売されているスプーン。
価格も安くさまざまなウエイトとカラーがラインナップされているため初心者にも人気のルアーです。
ネイティブトラウトの入門用として必ず一つは用意したいです。
エリアから渓流まで活躍する万能スプーン
フォレスト(FOREST) MIU
フォレストから販売されているスプーン。
ネイティブトラウトはもちろん、エリアトラウトでも人気の軽量スプーンです。
ネイティブトラウトでは主に渓流などのフィールドで活躍する定番のルアーです。
北海道発の本格派スプーン
D3カスタム D-3 Custom Spoon
D3カスタムルアーズから販売されているスプーンです。
北海道のルアービルダーが制作した本格派アイテムとなっており、こだわりを感じられる絶妙なカラーリングが魅力です。
逆引きでも浮かないボディが魅力
Angler'z System(アングラーズシステム) バックス
アングラーズシステムから販売されているスプーン。
通常のスプーンと異なる形状によって、流れに対して逆引きしても浮き上がりにくい特徴があります。
そのため本流などの太い流れを逆引きする際におすすめです。
コストパフォーマンス抜群の人気ミノー
デュオ スピアヘッドリュウキ
デュオから販売されているシンキングミノー。
価格が1000円前後と安価であるため、初心者にもおすすめの手軽に使えるミノーです。
通常のミノーに比べるとやや泳ぎにムラがあるものの、釣果実績は抜群です。
ネイティブトラウト、ミノーイングの火付け役!
スミス(SMITH LTD) D-コンタクト
スミスから販売されているシンキングミノー。
渓流、本流におけるミノーイングの火付け役とも言われており、現在でももっとも人気の高いルアーです。
価格はやや高価であるものの、ミノーイングの基本を知りたい方にはぴったりのアイテムです。
ハンドメイドミノーの王道
イトウクラフト(ITO CRAFT) エミシミノー
イトウクラフトから販売されているハンドメイドミノー。
さまざまなモデルがラインナップされており、フィールドに合わせたレンジコントロールも得意なルアーです。
ハンドメイドらしい、丁寧な作りは造形美も感じさせてくれるアイテムです。
湖でも活躍するシーバスミノー
イトウクラフト(ITO CRAFT) エミシミノー
Jackson(ジャクソン) アスリート
ジャクソンから販売されているシーバス用ミノー。
ソルトウォーターで使われることが多いアイテムですが、遠投性能を活かし湖などでのネイティブトラウトにも人気のアイテムです。
ネイティブトラウトが狙えるポイントは?

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ネイティブトラウトは渓流、本流、湖でそれぞれ異なったポイントに魚がつきます。
ここではそんなネイティブトラウトのルアー釣りで定番のポイントについて見ていきます。
自分が釣りを楽しむフィールドに合わせたポイントの見極めは釣果にも直結する大切な要素です。
ネイティブトラウトは渓流の流れを好む

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ネイティブトラウトを渓流で狙う際は流れの変化は要チェックです。
早い流れがぶつかり合った瀬、川と川の合流地点はネイティブトラウトが潜む定番ポイントです。
渓流のトラウトは通常のフィールドに比べて警戒心が強いため、流れの変化があるポイントにピンポイントにルアーをキャストすることが釣果アップにつながります。
本流では深みに大物が潜む

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本流のネイティブトラウトは渓流に比べると大型が多く、50センチを超える大型の釣果も珍しくありません。
本流に潜む大型のネイティブトラウトは遊泳力が強く、流れがきつい深みのポイントに身を隠すことが多いです。
そのため大型に絞って釣りをするには深いレンジを探れるシンキングミノーや10グラムを超えるやや重めのスプーンでボトムを転がすような釣りもおすすめです。
湖のポイントは沖目だけではない?

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湖は手付かずの沖目のポイントが狙い目と思われがちですが、ネイティブトラウトの場合は必ずしもそうではありません。
特に大型のトラウトは湖全体を一定の周期で回遊するため、釣り人の近くにネイティブトラウトがいる可能性も十分あるのです。
湖でネイティブトラウトを狙う際はいきなりのウェーディングは避け、手前から徐々に沖目のポイントにルアーをキャストいくことで回遊する魚とコンタクトする確率を上げることができます。
ネイティブトラウトに必須の道具

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ネイティブトラウトのルアー釣りではルアーやロッドなどのタックルだけではなく、さまざまな道具が必要です。
特にランディングネットとウェーダーは釣果にも大きく関わる大切な道具であるため、必ず用意しておきましょう。
ネイティブトラウトを傷つけず安全にキャッチ
バレーヒル(ValleyHill)ラバーコーティングネットMサイズ
バレーヒル(ValleyHill)ラバーコーティングネットMサイズ
ネット部分はラバーコーティングでフックがネットに絡まる事を防止し、魚にも優しいネットです。軽くて乾燥しやすいラバ―ネットです。
バレーヒルから販売されているランディングネット。
ネイティブトラウトは非常に繊細な魚であるため、手づかみや陸揚げなどはキャッチアンドリリールにおいて厳禁。
ラバーコーティングが施されたネットはトラウトを安全にキャッチできるだけでなく、ネットへのフックの絡みなどを抑制する効果もあります。
初心者にもおすすめのお手軽ウェーダー
プロックス Pプルーフウェダー
プロックス Pプルーフウェダー (チェスト/フェルト) PX340LL
●タイプ:チェストタイプ
●カラー:エレファントグレー
●サイズ:L
●足サイズ:26~26.5cm
●つま先形状:中丸
●底:フェルトソール
プロックスから販売されているウェーダー。
7000円以下という安価なアイテムでありながら、渓流、本流、湖など、あらゆるフィールドで活躍します。
渓流でネイティブトラウトを狙う際は藪漕ぎなどでウェーダーに穴が空いてしまうことも珍しくないため、安いウェーダーをシーズン毎に買い換えるアングラーも多いです。
大自然の中でネイティブトラウトのルアー釣りを楽しもう!
今回はネイティブトラウトを狙うためのタックルやポイント、ルアーについて簡単に見ていきました。
はじめてネイティブトラウトのルアー釣りに挑戦する方はぜひ参考にしてください。
エリアトラウトに比べるとやや敷居の高いイメージも持たれがちなネイティブトラウトですが、大自然の中で釣り上げる一匹は格別であること間違いなしです。