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幻の魚・クエの釣り時期はいつ?釣れる確率を上げる基礎知識を解説!

クエはその生態や大きさ、圧倒的なパワーゆえに釣るのが難しいと言われている超高級魚。どの時期なら挑戦しやすいの?どうやったら釣れるの?ということで、今回はクエの釣り時期をはじめ、時期ごとの釣り傾向・釣り方などクエ釣りの基礎知識をご紹介します!

クエ釣りのベストな時期は9月~2月!

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出典:Foter

クエ釣りのベストな時期は、9月~2月です。
クエは基本的には1年中狙うことができますが、産卵後に食欲旺盛になりエサをよく食べるこの時期が釣りに特におすすめの時期です。

クエは生息数が少なく希少な魚のため、この時期は禁漁する地域もあります。

この時期がベストなのはなぜ?

初夏から夏の産卵期の後、体力回復と越冬のためエサを多く食べるようになるので、9月から釣れることが多くなります。またこの時期の後半、冬には1年で最も脂が乗り食味の旬にもなります。
このため、クエ釣りのベストな時期は9月~2月と言えます。

この時期のクエ釣りの魅力

この時期は食欲旺盛になるため、普段は岩陰などに隠れていて滅多にエサを食わないクエも比較的釣りやすくなります。基本的には夜釣りで狙いますが、この時期は地域によっては昼釣りで大物が狙えることもあります。
また、冬には1年の中で最も脂が乗った食味の旬の味を楽しめますが、産卵を終えた夏〜秋のクエも冬に引けを取らず美味しいと評価が高いので、9月〜2月は最高に美味なクエを味わえることになります。

クエの生態と釣り方を知ろう!

出典:Foter

クエってどんな魚?

クエは地域によってはモロコ、アラとも呼ばれています。磯魚の中では最大級。全長1m〜2mにもなり、1匹で100〜300人分の刺身ができるぐらいの大型の魚です。暖かい水温を好み、主に西日本や離島に分布し、水深50mまでの岩礁やサンゴ礁などに定住して単独で行動しています。夜行性のため日中は身を潜め、夕方頃からエサを求めて行動しますが、遊泳力があまりないため比較的狭い範囲で泳ぎ、弱っているエサを食べるという特徴もあります。

エサはムロアジ・メジナなどの魚類、イセエビなどの甲殻類、イカなど。警戒心がとても強く臆病な性格でエサを食べる回数も少ないため、何日も何日も狙ってやっと一尾釣れる、というぐらい釣るのが難しい魚でもあります。天然ものは1kg1万円前後で売られている高級魚です。
産卵期は6月〜8月頃。小さいときはメスで、繁殖行動の後に性転換をしてオスになるという繁殖形態を持っています。

クエ釣りのポイントと注意点

出典:Visual Hunt

クエは、水深50mぐらいまでの磯または沖で釣ることができます。小さなクエは堤防でも釣れることもあります。夜行性で日中は磯や岩礁の割れ目、海底の根のえぐれなどに隠れているため、クエを狙うのは夕まずめから夜がベストです。
狙うポイントは、潮通しの良い岩礁帯や水深が急に深くなるカケアガリです。

沖釣りでは、船長が釣れるポイントまで連れて行ってくれ、エサを投入するタイミングも教えてくれるので釣ることだけに集中することができます。クエ専門の船宿は少ないので、大物狙いで途中からクエ釣りに移行する遠征便に乗って沖に出るのが一般的です。磯釣りに比べキャッチ率も上がるので初心者も安全に釣りやすいですが、ライフジャケットは必ず装備しましょう。

磯釣りは足場が悪く、クエの強烈なパワーで海に落ちてしまうなどの危険を伴います。初心者は沖釣りをおすすめします。磯から狙う場合は明るいうちに足場の良い場所を選んでおき、必ずライフジャケットを装備して経験者と同行するなど、安全を確保してから始めましょう。

関西では和歌山の磯釣り、九州では長崎や大隅半島での沖釣り、磯釣りが人気です。

クエの釣り方

クエは沖や磯からのエサ釣り以外に、ルアーでも狙うことができます。
大型で強烈なパワーを持つクエを釣るには、丈夫なタックルを用意すること、掛かった時や取り込み時の工夫も必要です。ここでは、クエの3つの釣り方と釣りのコツを解説していきます。

沖釣り

沖釣りは初心者にもおすすめです。ベテランになると手持ちで狙うこともできますが、基本は置き竿のウィンチファイトで泳がせ釣りで狙います。
大型の泳がせ竿かクエ専用の竿、大型の両軸リールか電動リールなど、クエの力強いファイトに耐えられる強靭なタックルを用意しましょう。

ダイワ シーボーグ 1200MJ

ギヤー比:2.9
自重(g):2000
最大ドラグ力(kg):33
標準巻糸量 ブライト(PE)(号-m):8-1000、10-800
標準巻糸量 ナイロン(号-m):12-800、16-550
最大巻上力(kg):622 (スーパーリチウム使用:689)
常用巻上速度 1kg負荷時(m/分):Hi 140、Lo 60 (スーパーリチウム使用:Hi 155、Lo 65)
JAFS基準巻上力(kg):48
JAFS基準巻上速度(m/分):Hi 170、Lo 70

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磯釣り

磯釣りでは主に20~30kgのクエを狙い、ブッコミ釣りで狙うのが一般的です。
沖釣り同様、クエ専用竿や大型両軸リールなど、強靭なタックルを選びましょう。クエは海底に張り付く根魚なので、根掛かりしたときにオモリだけ切り離せる捨てオモリ仕掛けがあると便利です。根に張り付くクエを誘い出すのに撒き餌も重要です。

ダイワ(Daiwa)磯竿ベイト幻覇王別誂クエH483釣り竿

タイプ:クエ専用磯竿
全長:4.8m
継数:3本
自重:1,460g
オモリ負荷:50-70号
適合ハリス(ワイヤー):30-36号

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ルアー釣り

ジギングでクエを釣ることもできます。船から狙う場合は船下にまっすぐ落とし、磯からの場合は遠投してアクションを付けながら誘います。
強烈な引きに負けないジギングタックルは必須、メタルジグは100g前後、大物狙いなら200g〜300g程度のメタルジグを選びましょう。

ネイチャーボーイズ スローライダー コイワシ

長さ:125mm
幅:23mm
サイズ:105g

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時期ごとのクエ釣りの変化

出典:Visual Hunt

既に述べたように、クエのベストな釣り時期は9月〜2月です。
ベストな時期でも難易度の高いクエ釣りですが、時期ごとの釣りの傾向を知ることで、釣れる確率を上げることができます。ぜひ参考にしてください!

5月~8月は大物も狙える!

この時期クエは産卵期に入ります。比較的浅い場所に上がってくるので、大物を狙いやすいですが痩せてしまっている個体も多い時期です。大物狙いなら泳がせ釣りがおすすめ。磯釣りも有効なのでブッコミ釣りやルアー釣りで狙ってみましょう。磯釣りでは、巣穴に潜り込んでいるクエを撒き餌で誘い出して狙うのが有効です。
九州などでは6月〜8月だけクエ釣りを解禁し、それ以外は保護のため長い禁漁期間を設けている地域もあります。

9月~2月がクエ釣りにベストな時期!

この時期は産卵後の体力回復と越冬のため荒食いをするので、9月~2月は1年の中で最も釣りやすい時期です。初心者はこの時期にチャレンジしてみましょう!
沖からの泳がせ釣りはもちろん、磯から狙うならブッコミ釣り、ルアー釣りがおすすめです。クエの釣り場として有名な長崎県・五島列島では磯釣りポイントが豊富にあり、この時期は昼釣りで堤防からも狙うことができます。
超大物が上がるチャンスもあり、釣れたらクエの絶品の味を楽しめます!

秋には2~3cmぐらいの幼魚が浅場や潮だまりで多く見られるようになりますが、クエは希少な魚で成長にも長い時間を要するので、小型のクエは釣れてもリリースするようにしましょう。

3月~4月は釣りづらい時期

この時期は釣りづらくなりますが、クエは決まった場所に定住する魚なのでクエがいるポイントを狙うことができれば、この時期でも釣れるチャンスはあります。巣穴に潜んでいるクエも、目の前をエサが通ると食欲が刺激されて出てくることもあります。確率の高い泳がせ釣りで狙ってみましょう。

最高難度のクエ釣りは知識と装備を万全にしてチャレンンジしよう!

今回は、幻の超高級魚・クエの釣り時期を中心に、クエが釣れる確率を上げる基礎知識を解説しました。9月〜2月がベストな時期なので、クエ釣り初心者はこの時期に挑戦してみましょう!他の時期でも、クエの生態やクエがいるポイント、釣り方、注意点をしっかりおさえて狙えば釣れるチャンスはあります。

最高難度の釣りターゲットなので、たとえ釣れなくても挑戦する価値は大いにあり!釣れればクエ鍋や刺身などで絶品の味を堪能できます。ぜひ一度体験してみませんか?

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