作成:2018.10.18 更新:2023.2.4
船釣りでアジを狙うビシアジとは?タックル・仕掛け・釣り方を解説!
船釣りでアジを釣る「ビシアジ」は美味しい良型が釣れるため、初心者からベテランまで幅広い層に人気の釣り方です。今回は使用するタックルと仕掛けに使う道具の紹介から、釣り方、使用する餌などについて解説します。釣り方をマスターしてアジを爆釣しよう!
目次
船釣りでアジを狙う「ビシアジ」で良型を狙おう!

出典:visualhunt
アジは春から秋にかけて海を集団で泳ぎ回る回遊魚です。堤防などのおかっぱりや、船で比較的水深の浅い近海で狙うLTアジ、水深100m以上の深場で釣るビシアジなど色んな場所で釣ることができます。
アジの船釣りはビシというオモリが付いたコマセカゴを使って釣る方法が一般的で、堤防で釣れる20~25cm前後のサイズと比べて、30cm以上の良型アジを数釣り出来るのが魅力です。また、集団で回遊しているため誰かが釣れたら次々と釣ることができるのもアジ釣りの楽しさで、初心者でも簡単に釣ることができます。良型アジは食べても美味しいため、家族連れにもおすすめの釣りとなります。
今回は船釣りの中でもビシアジに必要なタックルや仕掛け、釣り方などを解説していきます。アジの全般的な釣り方の解説は別記事にありますので、詳しく知りたい方は参考にしてみましょう。
アジの船釣りで使うタックルのスペック

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ここからはアジの船釣り「ビシアジ」に必要なタックルを紹介します。ロッドやリールは船宿がレンタルしてくれることも多いですが、知識を付けることでより釣果をあげることが期待できます。以下でそれぞれ解説します。
ロッドは1.6~2.1m前後がおすすめ!

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ビシアジに使用するロッドは1.6~2.1mと短めを使いましょう。ビシアジは2~3本の針を付けた仕掛けとなっているため、複数のアジが釣れることがあります。そのため、MまたはMH程度と硬めがおすすめです。また、ビシは120~130号を使うため、適合オモリが対応しているロッドを選びましょう。
おすすめのロッド:ダイワ ビシアジX MH-170
初心者からベテランまで満足できるよう作られたダイワのビシアジ専用ロッドです。
価格は13,000円前後となります。
ダイワ ビシアジX MH-170
全長(m):1.70
仕舞寸法(cm):112
継数(本):2
自重(g):160
オモリ負荷(号):100-150
適合クランプサイズ:SS
7:3先調子
リールは電動リールがおすすめ!

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ビシアジは水深100m以上の場所で海底に仕掛けを落として釣るため、巻くのが簡単な電動リールを使うのがおすすめです。電動リールは価格が高いため、予算が合わない場合はタナが取れるベイトリールを検討してみましょう。どちらも300m以上のラインが巻ける程度のスペックが良いです。ベイトリールを使用する場合は水深が深いところからゆっくり巻く必要があるため、なるべく軽めで1回の巻上量が多い商品を選びましょう。
おすすめの電動リール:ダイワ レオブリッツS500J
電動リールの中では比較的購入しやすい価格帯の商品です。扱いやすく、大物も楽々釣り上げることができます。価格は36,000円前後となります。
おすすめのベイトリール:ダイワ タナセンサー500
カウンターが付いている船用のベイトリールです。一定のタナで5秒以上経過すると自動的に認識して同じタナを正確に狙うことができる機能が付いた便利な商品です。価格は15,000円前後と電動リールと比べて半額以下で購入することができます。
ラインはPE3~5号!
道糸には伸張性が無く、引っ張る力に強いPEラインを使用しましょう。太さは3~5号前後がおすすめです。長さはリールに合わせて調整が必要ですが、300~500mあれば十分です。太さで迷った場合は4号を選択しておきましょう。
おすすめのライン:放浪カモメ オリジナルPEライン エクストラパワー
10m毎に色が変わるため、タナが取りやすいPEラインです。サイズは0.4~10号まで幅広く、長さも150~1000mまであるため用途に合わせてスペックを選択できます。価格は4号500mで2,100円前後とコストパフォーマンスも良いです。
放浪カモメオリジナルPEライン0.4号-10号150m-1000m国産原料8本編み/4本編みPEクリアホワイトハイビズイエロー5色マルチカラーエクストラパワー8編/4編
サイズ:4号
長さ:500m
カラー:5色マルチカラー
撚り数:4
船釣りでアジを釣るポイントはタナを取ること!
船でアジを釣る方法は、ポイントについたら船長から合図がありますので、先にハリス部分を水に付けます。その後天秤、道糸部分を持ちながら、糸が絡まないようにして、仕掛けを自分の少し手前に投げ落とします。ビシが底に着くまで待ち、軽くなったら糸ふけを取ります。そこから1~2mほど糸を巻き取り、竿を30~50cm程度ゆっくりと上下させることでコマセを撒き、アジを引き寄せて釣ります。
釣れない場合は更に1m引き上げて同じようにゆっくり竿を上下させます。2~3回繰り返して掛からない場合は再度海底に落として繰り返すか、コマセを入れなおすため引き上げましょう。
釣れた場合は慌てず低速で糸を巻いていきます。深場で時間が掛かる場合でも中速程度で巻き上げないとアジが逃げてしまうので注意しましょう。手巻きのベイトリールを使用する場合もゆっくり巻くのがポイントです。
船釣りでアジを狙う仕掛け4つ

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ここではアジの船釣りに使用する仕掛けについて解説します。ビシアジでは、ビシ・片テンビン・針・ハリスと4種類の道具が必要となります。また、必須ではありませんがクッションゴムを使用するとアジの数釣りも楽しめます。各道具について以下でそれぞれ解説します。
1.ビシ
ビシはコマセカゴとオモリが一体となった船用の道具です。中にはイワシミンチなどのコマセを入れて海に落とすことでビシの隙間から餌が撒かれてアジを寄せ付けます。ビシアジで使うビシは120~130号前後と重めがおすすめです。水深があるため重いビシを使って早く仕掛けを着底させる必要があります。
また、潮の流れによってビシの隙間を変えるのもポイントです。潮の流れが速い場所では餌が早くなくなってしまうため目の細かいビシを、穏やかな場所では餌が出やすいよう粗目のビシを使いましょう。
おすすめのビシ:ヤマシタ クリーンビシミンチ S130 細目
130号のビシです。
目詰まりがしにくく、穏やかな場所で有効な商品です。
価格は2,500円前後となります。
2.片テンビン
片テンビンはビシが自由に動くことでハリやハリスと絡まないようにするための道具です。ビシアジでは30~40cm前後の長さを使用しましょう。
おすすめの片テンビン:ヤマシタ 船テンビンK型
ビシが仕掛けと同調するため、糸絡みがしにくくなる船用片テンビンです。価格は420円前後となります。
3.針・ハリス
ハリスは2~3号の太さが全長2m必要です。耐摩擦性に優れているフロロカーボン製を選べば根ズレでラインが切れることもありません。針は10~11号前後のムツ針を使いましょう。ハリスと針がセットになった仕掛けが販売されていますので、最初のうちはそれを購入してみましょう。
おすすめの仕掛けセット:ハヤブサ アジビシ仕掛け
ビシアジ用の3本針が付いた仕掛けセットです。価格は200円前後と安いので、船宿で支給された仕掛けセットが足りなくなった時に自分で用意しておくと便利です。
4.クッションゴム
必須の道具ではありませんが、片テンビンの下にクッションゴムを付けることでアジのフッキングをより強化することが可能です。1mm程度の太さのクッションゴムを20cm前後使用しましょう。衝撃を吸収してくれるのでアジの数釣りも楽しめます。
船釣りでアジを狙う定番の餌はイワシミンチとアカタン!
船釣りで使うアジの餌は2種類あります。1つがビシに入れるイワシミンチです。イワシミンチはビシに詰めすぎないように注意しましょう。詰めすぎてしまうと水中で餌の出が悪く、アジの喰いつきが悪くなります。
あと1つが針につけるアカタンです。アカタンは赤く染めたイカの切り身のことを指します。船宿で支給される餌はほとんどアカタンとなりますが、アオイソメも予備で用意しておくとアカタンで釣れなかったときに有効です。アカタンは米粒程度の小ささに切って、1つの針に1個付けましょう。アオイソメも2cm程度の小ささに切って付けると良いです。
アジの船釣りは外道も魅力的!

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船釣りでアジを狙う際に、外道として釣れる魚も魅力的です。同じ回遊魚のサバや、高級魚であるタイなどが良く釣れます。どちらもアジに負けないくらい引きが楽しめ、釣った後も美味しく食べることができるため、何が釣れても楽しいのがビシアジの魅力です。
良型アジを船釣りで楽しもう!
今回はアジの船釣りについて、使用するタックルや釣り方、仕掛け、餌、釣れる外道まで幅広く解説しました。初心者からベテランまで幅広い層に人気のビシアジ。タックルは予算に余裕があれば電動リールを用意しておくことをおすすめします。釣り方や使用する仕掛けのスペックなどの知識を付けておくことでよりアジの釣果をあげることが期待できます。知識を付けて良型アジをたくさん釣り上げましょう!