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釣り入門にぴったり、泳がせ釣りのエレベーター仕掛けについて解説!

泳がせ釣りのエレベーター仕掛けと聞いても皆さんピンと来ないかもしれません。これは道糸とハリスを結ばない仕掛けで、活き餌が上下左右自由に動き回る事からエレベーター仕掛けと呼ばれます。今回は、そのエレベーター仕掛けについて解説します。

エレベーター仕掛けとは泳がせ釣りのぶっこみバージョン

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出典:Pexels

エレベーター仕掛けは一番下にオモリを置く仕掛けです。そのような仕掛けで行う釣りはぶっこみ釣りと言うですが、エレベーター仕掛けは泳がせ釣りのぶっこみバージョンとよく呼ばれます。
泳がせ釣りとは、餌に生きているアジやイワシなどの小魚を使い、その小魚を狙う中物大物などを釣る事です。

まずは道糸・捨て糸・オモリだけを先に投げ、そして道糸にスナップ付きサルカンで結んだ、エダス(道糸に枝状に付けられたハリスの事です。ハリスとは釣り針と直接つながっている糸の事です)の先の針にアジなどの活き餌を掛け、そしてエダスと針と一緒に投げ入れると道糸をするすると下がって海水に落ちていくという、一風変わった釣りです。

「活き餌が弱らせないままポイントまで届けられる所」
「竿掛けで置き竿にしてからのんびりとアタリを待っていられる所」
「活き餌が上下左右自由に動き回る故底物から上物まで様々な魚をターゲットにできる所」
この3点が長所です。

活き餌が上下左右に動き回る事から、エレベーター仕掛けと呼ばれているのです。

ハリスも力糸も必要ないので仕掛けも非常にシンプルで自作も簡単です。初心者でも簡単にできる釣りで、釣り入門に是非!
それだけに、仕掛けの全体像をきっちりと掴み、ここで紹介する仕掛けパーツをしっかりと選んでください。1つの仕掛けパーツが間違っているだけで、まともに起動しなくなりますよ。

アタリはどうやって判別するの?

ウキを使用しないエレベーター仕掛けでは、アタリは竿を見て判別します。リールからラインが出ていたり、竿先が曲がっていたりすると魚が食いついている証拠です。

エレベーター仕掛けで大物も釣れる!

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出典:Visual Hunt

泳がせ釣りのエレベーター仕掛けは、ブリやその出世前の魚であるワカシ・イナダ・ワラサ(関東での呼び名です)、サワラやカンパチ、スズキとその出世前であるセイゴやフッコ(こちらも同様、関東での呼び名です)、ヒラメなどが釣れます。
また、エダスの先にカンナと呼ばれるイカ専用ルアーを仕込んでおくとアオリイカも釣れます。
ただ、エレベーター仕掛けではタナは活き餌次第になり、場合によってはずっと表層を泳ぎ、ダツやシイラなどの表層魚ばっかりが食いついてくることもあります。
他には、活餌の元気がいいとエソ、活き餌が弱っていたり死んでいたりするとエイも釣れます。この2種類は主に外道と呼ばれています。

エレベーター仕掛けを徹底解説!

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出典:Pexels

ここから、エレベーター仕掛けを解説しきますが、まずはエレベーター仕掛けの全体を紹介します。

まず道糸はナイロンラインの3号~5号を使用し、その道糸にエダス(フロロカーボンライン2号~2.5号)を付け、その先にチヌ針4号~5号を付けます。
道糸と捨て糸(捨て糸とはオモリが根掛かりした時にオモリとそれについている糸を切り捨てられるようにした糸です。強く引くと切れるようにしておくのが普通です)の間はサルカンで結び、捨て糸の先っちょ、つまり仕掛けの一番下には六角オモリの15号~30号を付けて出来上がり。

これで活き餌が付けられた針とエダスは道糸の間を上下自由に移動し、エダスと針自身も左右自由に動き回るので、上下左右広い範囲を自由に動き回る事が出来ます。

さて、ここからは仕掛けパーツ1つ1つを詳しく解説します。

ライン

この項目で道糸・エダス・捨て糸3つをまとめて解説します。

リールに直接巻く道糸は、先ほど解説した通りナイロンラインの4号~5号を使用します。
根掛かりした時にオモリを簡単に海底に捨てられる捨てオモリ式なので、多少これより太いラインを使用しても大丈夫です。ただ、潮の流れの影響を受けやすいので、潮の状況を見て選んでください。
ナイロンラインは吸水性が高く劣化が早いので、出来るだけ性能の良い商品を選び、ここぞという時は新しいラインを選んでください。

エダスはフロロカーボンライン1.5号~2.5号を1m使います。細すぎると道糸と絡んでしまうので、出来るだけ範囲内の号数を選びましょう。
シーバスなど大物を狙うのであれば、フロロカーボンライン4号程度を1.5m程度使用しましょう。
ナイロンラインでは強度が低く、大物が食いついた場合にエダスが切れてしまう危険があるので、フロロカーボンラインを選びましょう。
根掛かりの少ないエリアでは、もう1つエダスと針と活き餌を用意し、2段構えも面白いです。

根掛かりした時に切り捨てる捨て糸は、道糸よりも細い号数にするのが普通。
捨て糸には道糸よりも2号程度細いラインを使用するのが普通です。大体ナイロンライン3号程度を選びます。道糸の号数よりも細いなら、要らないナイロンラインを付けても大丈夫です。
長さは2ヒロ(1ヒロ1.5mと考えてください)必要です。仕掛け全体が斜めに入っていくので、活き餌がシモリ玉付近まで行くと海底まで行きます。

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海水に溶け込むカラーですので、魚に違和感を抱かせにくいです。
ただそれだけでなく、ラインを結びやすいという特徴も持っています。

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トラブルが少なく、エダスに使っても問題ない性能を持っています。
コストパフォーマンスが良いラインです。

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出典:Foter

針にはチヌ針が使われます。3号~5号の物を使用します。針が大きい方がバラシ(食いついた魚に逃げられてしまう事を指します)が少ないので、多少は大きめの針を選んでも構いません。
活き餌を弱らせないためか他の針が使われる可能性は低いので、チヌ針を用意しましょう。

川せみ針(KAWASEMI)チヌ針 100本入 J-1 白

高い強度と高耐久力の針が100本入っているので、最強のコストパフォーマンスを誇ります。

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サルカン

道糸とオモリだけを先に海に投げ入れ、針に付けた活き餌と針をつなげたエダス、それと道糸とをサルカンでつなげ、それを海中に入れます。すると活き餌を付けたエダスは道糸をするすると落ちていきます。
つまり、活き餌がエレベーターのようにするすると動けるようにするのがサルカンの役目なのです。

エレベーターのように動かせるのはスナップ付きサルカンのみなので、そういったサルカンを選びましょう。以下に紹介するスナップ付きスイベルなら強度も高いです。エレベーター仕掛けは大物も食いつきやすく、それ故仕掛け全体へのダメージが高めなので、こういった高強度サルカンを使用しましょう。

またそれとは別に、道糸と捨て糸とを結ぶのにも使います。
こちらはタル型のサルカンやクレンサルカンを使います。

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シモリ玉

捨て糸をつないでいるサルカンに、ハリスをつなげているスナップサルカンが食い込んでしまうのを防いでくれます。サイズの大きいシモリ玉の方が良いです。
このシモリ玉があるだけで、オモリがなくなっても仕掛けを回収出来るようになります。
また、スナップ付きサルカンを一定の位置より下に来ないようにするのにもつかわれます。こちらは、活き餌が底の根(根とは岩のような障害物を指します)に潜ってしまうのを防ぎます。

デュエル(DUEL)スーパーシモリ玉M

エレベーター仕掛けなどをきちんと止めてくれるので、釣りに集中させてくれるオモリです。

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オモリ

オモリは10号~15号程度の物が良いでしょう。ある程度の重さがないとポイントが固定できず活き餌が障害物に潜ってしまい、根ズレが起きてしまいます。

形については六角型や釣り鐘型やナス型が使われます。こちらを使用しても大丈夫ですが、スパイクタイプは着底した時に流されにくいメリットがあります。

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数もたくさん入っていて、実用背も高いオモリです。

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タカタスパイク40号徳用袋

出っ張っている部分が海底をしっかりとつかみ、潮に流されないオモリです。
潮の流れが速い時はこちらを選びましょう。

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エレベーター仕掛けの活き餌は何が良い?

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出典:Foter

エレベーター仕掛けの活き餌は基本的に普通の泳がせ釣りで使うような活き餌で問題ありません。
具体的に、豆アジやイワシ、小キスや小サバ、イサキの子供やネンブツダイやスズメダイなどです。
入手しやすく餌持ちも良い豆アジが一番おすすめです。
イワシは食い付きこそ良いのですが、うろこが剥がれるだけで死んでしまう魚なのでデリケートに扱ってあげる必要があります。加えて、イワシはうまく潜ってくれないことも多いので、扱いが難しいです。注意しましょう。

活き餌は基本的に釣って調達するものですが、確保が難しい場合は釣具屋で購入しても大丈夫です。
その場合、ドジョウやアユやアマゴの稚魚を使う事になります。

活餌を生かしておくためのバッカンやポンプは忘れないでくださいね。

餌はどうやって掛ける?

基本的に口に掛けるやり方と背ビレに掛けるやり方があります。口に掛けるやり方は餌持ちが良く、背ビレは掛けやすいので初心者でも簡単です。

エレベーター釣りの仕掛けは単純で簡単!

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出典:Pexels

エレベーター仕掛けはとても単純で、釣り方もあまり難しくないので初心者にもおすすめです。それだけに、道糸やサルカンなどの仕掛けのパーツ1つ1つがとても大事なので、適切なものを選んでください。
本格釣り入門にぴったりなエレベーター釣り、皆さんも今度の休日はいかがですか?

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