作成:2018.9.30 更新:2023.2.4
アジングロッドのメーカーによる違いと選び方についてご紹介します
アジングロッドは、アジのアタリを積極的にかけることができる軽量で張りのあるものが主流です。各メーカーによって、こだわっている箇所が異なりますので、自分に合ったアジングロッドを探しましょう。
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目次
アジングロッドの特徴(アジの釣り方、ロッドの特徴)

出典:SHIMANO
アジは口元の皮が薄く弱いため、上顎の堅い部分にしっかりかけなければバラシの原因となります。また、アジは0.2秒ほどでルアーを吸いこみます。その刹那フッキングを決めなければ、きっちりと上顎フッキングすることができません。そのため現在主流となっているのは、ルアーをアクションさせ、アタリを積極的に掛けていく攻めのアジングです。
ルアーを巻いて乗せる方法でも釣ることはできますが、的確にフッキングが決まらず、アタリがあっても掛からない、掛っても口切れで外れるという事象が多くなります。
使用するルアーは、軽量のジグヘッドやスプリットショットと言った繊細な操作が必要なもの、キャロやメタルジグといった沖目やブレイクを遠投して探る方法が主となっています。
ロッドに求められる性能は、アジのアタリを敏感に感知できる「感度の高さ」、リグを繊細に扱える「軽さと張り」、掛けた後アジをばらさない「粘り」があるロッドが必要です。バスロッドやエギングロッドでも釣ることは可能ですが、よりアジングを楽しみたい!積極的に掛けてアジを釣りたい!他のアングラーと差をつけたい!という方は迷わずアジングロッドの購入をお勧めします。
ただし、アジングロッドは他魚種のロッドと比べ、ブランクがかなり薄いうえに細く、張りがある繊細なロッドです。衝撃にも弱く、雑に扱うとあっさり折れてしまいますので、取扱いには細心の注意が必要です。
また、汎用性もあまりないので「メバリングも一緒に」「他のライトゲームと併せて」と思われている方は、他のライトゲームロッドをお勧めします。
アジングロッドの選び方

出典:DAIWA
アジングロッドはブランクトップの違いでソリッドティップとチューブラトップの大きく2種類に分かれます。また、狙うエリアに応じて長さも4フィート後半のものから9フィートクラスまで様々です。詳しくは別記事でご紹介していますので、そちらをご参照ください。
アジングロッドメーカーの選び方

出典:SHIMANO
アジングロッドをリリースしているロッドメーカーは数多あります。どこのメーカーさんもアジングに必要なアジングロッドのラインナップを揃えたうえで、個々のメーカの特徴を出しています。ここではいくつかのアジングロッドメーカをご紹介します。
メジャークラフト
他社と比較しても同価格帯でワンランク上のロッドを制作しています。インプレが多いのも多くのアングラーが使用している証です。アジングロッドのラインナップも豊富で1万円を切るエントリーモデルから、トルザイトリングを搭載したモデルまでアングラーの要望に応じることのできるメーカーです。
お財布に優しく、またメーカー対応も早いので、初めてアジングをするという方はこのメーカーから始めてみることをお勧めします。
ダイワ
アジングロッドはダイワのライトゲーム専用機「月下美人」シリーズからリリースされており、ベーシックなモデルから、痒いところにまで手が届く、尖ったラインナップもあります。
比較的安価なエントリーモデルから6万円を超すフラッグシップモデルまでありますので、初めてアジングをする人からベテランまで幅広く要望にこたえることができます。
また、現在使われているリールがダイワであれば、ロッドとのバランスもとりやすいので、ロッドとリールを統一して使いたい人はダイワロッドをお勧めします。
シマノ
ライトゲーム専用機である「ソアレ」シリーズからはアジングに特化したロッドがリリースされており、シマノの技術である「スパイラルX」や「CI4+」を搭載した、軽くて強度のあるロッドがそろっています。
アジングロッドのラインナップはベーシックな機種がほとんどですので、癖が少なく、誰でも使いやすいラインナップです。また、ダイワと同様に「リールがシマノだから」という理由で選ばれても、タックルバランスが取れていいかと思います。
ティクト
今やアジング用のキャロとして定番の「Mキャロ」を開発し、リリースしているメーカーです。ライトゲームへのこだわりは強く、特にアジングロッドは「アジを狩る」ために作られたような、軽量で高感度のラインナップが取りそろえられています。釣り雑誌や、映像でも活躍されている「トミー敦」さんがスタッフを務めており、その性能は折り紙つきです。
大手のロッドはつかいたくない、アジングに特化したメーカー品を使いたい、自分の色を持って釣りがしたい!という方は「ティクト」さんのような、アジング特化型のメーカーロッドを選ぶことをお勧めします。
34(サーティフォー)
アジング専用メーカーとして、今や全国的に有名なメーカーです。アジングに必要な道具はすべてラインナップされており、その道具たちは細部に至るまでアジを釣ることに特化し、考え抜かれています。アジングロッドも用途やシチュエーションに応じて細分化されており、超軽量のジグヘッドを単体で使うことを想定したロッドもラインナップされています。
一般的なメーカーからは5から6フィート代のロッドは、シリーズ内にあっても2種類程度ですが、34は複数種ラインナップされており、それぞれ特化した部分が異なります。アジングを徹底的に追及していきたい!というアジング特化型のアングラーさんには34のロッドをお勧めします。
メジャークラフトのアジングロッド3選

出典:visual hunt
安価で高品質なロッドを作るロッドメーカーです。特徴としては癖のないベーシックな誰でも使いやすいことが挙げられます。まずは、メジャークラフトさんのロッドでアジングの楽しさを知ろう!
ソルパラ アジングモデル
エントリーモデルですが、アジングシーンに応じたソリッドティップモデルが3機種、チューブラティップのモデルが2機種ラインナップされています。
価格も1万円しないので、初めてのアジングや、ご家族をアジングに連れていく時のロッドとしても最適です。
メジャークラフト ソルパラ アジチューブラ SPX-T702AJI
ライン (lb):1-5
ライン(PE): 0.1-0.6
ルアー荷重(g):0.6-10
アクション:ファースト
クロステージ アジングモデル
初めてだけどもう少し本格的なロッドがいい、という方にはこちら。
黒を基調としており、飽きの来ないデザインをしています。
性能も本格派で、ソルトウォーターの各ターゲットに特化したモデルがあります。
アジングにおいてはソリッドティップモデルが4機種、チューブラティップのモデルが2機種ラインナップされています。
ソリッドには5フィート代もラインナップされており、近距離線にも特化しています。
KRガイドを搭載していますので、ラインも複数種から選んで使えます。
価格も1万円程度なのでお小遣い制のサラリーマンアングラーにも優しいロッドです。
メジャークラフト 3代目クロステージ アジング CRX-S562AJI
長さ(ft):5'6"
ルアー荷重(g):0.6-10
PEライン(号):0.1-0.6
ライン(lb):1-5
鯵道 5G
鯵道5Gは、新製法「R360構造」と最新素材「東レ㈱T1100Gカーボン」 との組み合わせで、感度・軽さによる操作性に優れた究極のブランクに仕上がっています。
1gを切るライトリグの挙動をしっかり感じ取り、操作できるロッドです。
ダイワのアジングロッド3選

出典:DAIWA
ベーシックな機種はもちろん、少々尖ったモデルもラインナップする大手メーカー。メガトップをはじめとしたアジングの繊細なアタリをとるロッドティップの他にも、軽量かつ感度の高いロッドづくりに定評があります。
月下美人 AJING
安価でありながら、アジのアタリを感知しやすい「メガトップ」が採用されています。
Kガイド使用でPEラインの使用も安心です。
ブランクスにはHVFカーボンを使用しているので強度もあります。
ダイワ 月下美人 アジング 68L-S・R
全長(m):2.03
継数(本):2
仕舞(cm):105
自重(g):63
ルアー重量(g):0.5~8
適合ライン:ナイロン(lb) 1.5~4 / PE(号) 0.1~0.4
月下美人 MX AJING
よりアジングのシチュエーションに応じて細分化されたモデルです。5フィート台から7フィート台の7機種がラインナップされています。価格は2万円台ながら、感度を向上させる高密度「HVFカーボン」「ATチタンガイド」を導入し、各モデル用途に応じたセッティングがされています。本格派のアジングアングラーにもお勧めです。
月下美人 AIR AJING
近距離戦を主とした5フィートから遠投ゲームを得意とする8フィート台まで6機種がラインナップされています。
MXシリーズをさらに進化させたモデルでブランクには「HVF ナノプラス」を採用し、ガイドには「AGS(エアガイドシステム)」を導入し軽量化と感度が格段に向上されています。
ダイワ 月下美人 AIR AGS AJING 510UL-S・Y
標準全長(m): 1.78
継数(本): 2
仕舞(cm): 93
標準自重(g): 50
適合ルアー重量(g): 0.3-5
適合ライン:ナイロン(lb) 1-3/ PE(号) 0.1-0.3
シマノのアジングロッド3選

出典:SHIMANO
軽量かつ感度の高い張りのあるブランクス作りが得意な大手メーカー。ねじれに強い「スパイラルX」や「ハイパワーX」は他社が取り入れるほどロッド業界に革命を起こしました。軽量かつ高い耐久性を誇る「CI4+」など、独自の技術は折り紙つきです。癖のないベーシックなロッドは誰が使ってもアジ爆釣間違いなし。
ソアレBB
シマノライトゲーム専用機「ソアレシリーズ」のエントリー機種です。
アジングで積極的に掛けていけるソリッドティップモデルが3機種ラインナップされています。長さも6フィート後半から7フィート台と使いやすい長さが揃っています。
価格は1万円台前半ですが、ハイレスポンスソリッドなどアジのアタリを感知し、積極的に掛けていくことができます。
シマノ ソアレBB S64UL-S
継数(本):2
仕舞寸法(cm):99.0
自重(g):70
適合ルアーウェイト(g):0.3~6
適合ライン:PE(号) 0.1~0.4 / ナイロン・フロロ(lb) 1~3
ソアレCI4+
シマノが誇る軽量かつ耐久性の高い「CI4+」をリールシートに搭載し、軽さを実現しています。
また、ブランクスにはねじれに強い「スパイラルX」、ガイドにはシマノ独自の「Xガイド」を搭載し、感度は抜群です。
近距離線に特化したラインナップで6フィート台が3機種ありますが、他に類を見ない長近距離線に特化した4フィート8インチモデルがラインナップされていることに目が行きます。
価格は3万円台と、高品質ながら比較的価格が抑えられています。
シマノ ソアレCI4+ アジング S408UL-S
長さ(m):1.42
ルアー荷重(g):0.4~8
適合ライン PE(号)/ナイロン・フロロ(lb):0.1~0.6/1~3
ソアレ エクスチューン
アジングのために感度と軽さ、掛ける性能を徹底的に追求したモデルです。
感度を上げる「カーボンモノコックグリップ」を搭載しています。
価格は4万円前後ながら、アジの繊細な当たりや水中の変化を細かく感じることのできる感度は特筆ものです。
シマノ ソアレ エクスチューン S510SUL+-S
全長(m):1.78
継数(本):2
仕舞寸法(cm):91.7
自重(g):62
適合ルアーウェイト(g):0.4~8
適合ライン:PE(号) 0.1~0.4 / ナイロン・フロロ(lb) 1~3
ティクトのアジングロッド2選

出典:visual hunt
ソルトウォーターゲーム、特にアジングやメバリングのライトゲームに力を入れているメーカーです。現場からの声を吸い上げ、それを反映させ、無駄を徹底的にそぎ落としたアジングロッドは道具の域を超えた武器です。
スラム EXR(エキスパートテクニカルロッド)
ティクトのアジングロッドのベーシック機種です。
長さは6フィートから8フィート台で全7機種あり、アジングに必要とされるのもがすべてそろいます。
軽量かつ高感度なブランクスに従来のSicガイドを薄く軽く仕上げた「Sic-S」ガイドを搭載することでより軽く、感度を上げることに成功しています。
3万円台で本格派アジングロッドの性能を堪能することができます。
スラム ULT(アルティメットチューン)
ティクトのアジングロッドのフラッグシップ機種です。
長さは、ジグ単をメインとした5フィート後半からキャロ、メタルジグの使用を視野に入れた7フィート半まで5機種がラインナップされています。
ガイドにはトルザイトリングを採用し、極限まで無駄なパーツを省いたデザインは、感度が格段に向上しています。
価格は4万円台と安くはありませんが、アジングに必要な最低限かつ用途別のラインナップは、アジングアングラーの心をくすぐります。
ティクト スラム UTR-75 Tcaro-TOR
全長:7.5ft(2.26m)
継数:2本
仕舞寸法:116cm
自重:116g
対応リグウェイト:1.5-11g
対応PEライン:#0.1-0.4
34のアジングロッド2選

出典:visual hunt
「アジングを徹底的に楽しむ」ために、総帥「家邉克巳」さんが全国各地をアジングのために飛び回り、必要と思った性能を具現化したアジングロッドをリリースしています。どんなシチュエーションでもアジを楽しく釣ることができるアジングロッドたちは、アングラーの体の一部のように馴染み、活躍すること間違いなしです。
ガイドポストシリーズ
エステルラインを使用したアジング、特にジグ単に特化した34のエントリーモデルです。
価格は2万円台です。
積極的にアタリを掛けるアジングの醍醐味を教えてくれるロッドで、初めてのアジングジグ単ゲームはもちろんですが、ベテランの方のサブロッドとしても遜色のない性能を持ちます。
アドバンスメントシリーズ
前9機種ある34ロッドの代名詞的なロッドです。
特筆すべきは、同じロッドに、いくつもシリーズが展開されていることで、アドバンスメントと一言で言っても中には、アジングの基本となる性能を徹底的に磨いた「HRSシリーズ」、違和感的に発生するアジのアタリを察知する「FPRシリーズ」0.5グラム程度の軽量ジグヘッドに特化した「DFRシリーズ」といったすべて5フィートから6フィート台のモデルには複数種のシリーズが展開されています。
複数種タイプがありますので、アングラーの求めるスタイルを選び、フィットさせることができます。
34 アドバンスメント DFR-511
■タイプ:ソリッドティップ
■全長(ft/cm):5.11ft/180cm
■継数(本):2
■仕舞寸法(cm):111cm
■リグウエイト(g):0〜1.8g
■ライン(lb):0.8〜2.0lb
■ウエイト(g):77g
アジングロッドについてのまとめ

出典:DAIWA
アジングはアタリも多くはまれば数釣りも型狙いもできるとても楽しい釣りです。「アタリを積極的に掛けていく」というコンセプトはどのアジングロッドに共通しますので、まずはベーシックな機種から初め、徐々に特化したい部分を見つけ自分のスタイルに合ったロッドを見つけてください。今回ご紹介したのはアジングロッドの本の一部です。自分にフィッティングしたロッドに出会った時、最高のアジングライフが待っていると思います。皆様が素敵なアジングライフが送れますことを願います。
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