作成:2018.11.28 更新:2023.7.3
アシストフックでタチウオのキャッチ率UP!釣り方ごとに解説
タチウオを狙う際、釣果アップに必須なのがアシストフックです。オフショアでのジギング、ショアジギングやワインドなど、いずれの釣りにおいても、アシストフックを使うことで小さなバイトを拾うことが出来ます!
おかっぱりワインドのタチウオアシストフック

出典:FishingPro
最もお手軽にタチウオを狙うことが出来るおかっぱりからのワインド。市販のパッケージをそのまま使っても釣ることが出来るが、どうせなら、アシストフックを使ってヒット率を上げていこう!
ワインドはショートバイトが多発する!
左右にダートさせてタチウオにアピールするという特性をもつワインド。活性が高いときにはロッドでアクションをつけて、ルアーが左右にダートしているときでもタチウオは積極的にバイトしてくる。しかし、ルアー自体は激しく動いてるので、どうしてもしっかりとしたフッキングに持ち込む区とが出来ない状況が多くなってしまいます。
基本的に、青物などのフィッシュイーターは小魚を頭から吸い込むようにして捕食しますが、タチウオやサワラの場合、まずは小魚の腹などに噛みついてから捕食をする傾向があります。
このタチウオの習性を考えると、ワインドのヘッドとワームのみの場合、どうしても拾えないバイトが多くなってしまいます。そこで、よりワームへのバイトをフッキングに持ち込むために、アシストフックを使います!
また、活性が低い日や、夕マズメが終わって一度落ち着いたタイミングなどでは、激しいダートアクションでは反応せず、フォールや小さなトゥイッチにかろうじて反応するときもあります。こういった場合にはマズメ時のようなガツンとくるバイトではなく、ワームのみに傷がついてくるような小さなアタリが多く、そんなときに少しでもヒットに持ちこむべくアシストフックを使います。
トレブルフックに足す形でアシストフックをつけよう!
上記の画像のように、トレブルフックの1箇所にアシストフックのゴムの部分を刺し、アシストフックをさしたトレブルフックをワームに刺して、アシストフックとワームが平行になるよう調節をします。フックのセッティングが乱れていると、綺麗に左右にダートしないどころか、いざバイトしてきたときのキャッチ率が大幅に下がってしまいます。タチウオのバイトがあったら、焦ってすぐに投げずにフックが正しい位置にあるか確かめて、貴重な一投を無駄にしないようにしましょう。
ワインド用のアシストフックは自作できる!
メーカーから出ているものと同等の強度を求めると少し難易度が高いかもしれませんが、ある程度のものであればアシストフックは簡単に自作できます。用意するのは、アシストフックにしたいシングルもしくはダブルフックとシリコンパイプ、シリコンパイプを切り分けるためのハサミのみです。
フックアイのあるシングルフック、もしくはSD-33などのダブルフックを用意し、アイの箇所に適切な大きさに切ったシリコンパイプをかぶせるだけで、市販品とほぼ同等なものが出来上がります。
もしダブルフックで作りたいがトレブルフックしか手元にない場合は、トレブルフックを一か所折ってしまってもいいでしょう。その場合、ペンチなどの道具を用意しけがをしないように、針が飛んでしまって見失うなんてことがないように注意しましょう。
自作した場合、シリコンパイプが弱いと、シリコンパイプを貫通しているワインドのトレブルフックが数匹のタチウオを釣っただけで広がってしまい、ホールド力が弱まってしまいます。ある程度の強度があるシリコンパイプを選びましょう。
ワインド用アシストフックの種類を紹介!
ワインド用のアシストフックには主にシングルフックタイプとダブルフックタイプの二種類があります。それぞれメリットとデメリットがあり、様々な形状のものが発売されています。シリコンの固定部分が発行素材になっていて、蓄光した時にバイトマーカーになっているなど、各社工夫を凝らしたものもあります。
また、ヒラメ用に発売されている、テール部分のバイトを拾う目的のアシストフックをタチウオワインドに流用することもできます。
シングルフックタイプでキビキビダート!がまかつ ワインドトレーラーシングルタイプナノ#1
シングルフックタイプは手返しを重視する場合に使用したい。また、しっかりと貫通させることが出来るのもシングルフックの利点だ。
ダブルフックタイプでバイトを拾おう!がまかつ ダブルフックワインドトレーラーダブル21
ダブルフックタイプは、じゃれつくようなタチウオのアタリを拾うために使用することが多い。一度ヒットすれば複数のフックポイントがタチウオに刺さることが多く、バラシが少ない。
ワインドにも使える!カルティバ ヒラメシャフト
こちらは本来ヒラメ用だが、ワインドに使用することでテール付近のバイトでもかけていくことが可能になる。ヒラメシャフトにはフックが付属していないので、トレブルフックを用意する必要がある。
タチウオを狙ったショアジギングでのアシストフック
出典:FishingPro
おかっぱりからワインド以外のルアーを用いてタチウオを狙う場合、メタルジグを使うことが多い。その射程距離から、ワインドでは攻略することが出来ない範囲を攻略することが出来るうえに、広いレンジを短時間で探ることが出来るのが強みです。
リアのトレブルのみでも釣ることはできますが、ワインド同様、どうせならアシストフックをつけてどんどんヒットさせていきましょう!
ワインド同様、小さなアタリを拾うためにアシストフックをつけよう!
ショアジギングにおいても、アシストフックをつけることでヒットに持ち込むことが出来る可能性がグッと上がります。最近発売されているショアジギング用のメタルジグの大半がアシストフックを標準装備していますが、ジグ単体で発売されているものや、リアトレブルフックのみのジグもあります。そういったジグのフロント側にアシストフックをつけることで、アクションにより真横を向いたジグに噛みつくようなアタリもヒットに持ち込むことが出来ます。
そして、ショアジギングで使うようなメタルジグ用のアシストフックはシングルフックが多く、一般的にメタルジグのリア側に使われているトレブルフックに比べて、フロント側が刺さった場合フッキング後のバラシ率が低くなることもメリットの1つです。
基本的にフロントアイにアシストフックをつけよう!
本来の目的は、小魚を頭から吸い込むようにして捕食する青物のバイトを確実にヒットに持ち込むためにメタルジグにアシストフックをつけますが、フロント側に付けることで、タチウオのバイトを絡めとるようにヒットに持ち込むことが可能になります。
メタルジグ用のアシストフックは、道具を揃えてしまえばとても安あがり!
今回は詳しい手順の解説は省くが、メタルジグのアシストフックの自作はとてもポピュラーで、いくつかの道具をそろえてしまえば簡単に自作することが出来ます。また、市販品にはない、こだわりセッティングのアシストフックを作ることが出来るのも魅力的です。
タチウオ狙いでオススメなショアジギング用アシストフックを紹介!
一般的なメタルジグに付属しているアシストフックをそのまま使っても構いませんが、噛みつきバイトのタチウオにはしなやかさよりも、鋭い歯に切られないアシストフックを使用することをオススメします。
歯の鋭い魚専用!オーナー Wコアフック M
歯の鋭い魚専用のアシストフック。ワイヤー入りなので、タチウオのようなアシストラインを切ってしまうような魚とも安心してファイトすることが出来る。
船タチウオジギングのアシストフック

出典:foter
おかっぱり同様、船からのタチウオジギングでもアシストフックを用いることは多い。おかっぱりからのワインドやショアジギングで狙う場合と異なり、地域や人によってセッティングは様々です。
また、おかっぱりからタチウオを狙う場合と違って、バーブレスフックを使うことが多い。バーブレスフックというのは、カエシのないフックのことです。一般的にはカエシのあるフックを用いますが、タチウオジギングの場合、釣りあげたタチウオが船の中で暴れて鋭い歯でケガをしてしまうのを防ぐ目的で素早くフックから外す必要があります。
タチウオのアタリを積極的にかけていくタチウオジギングでは刺さりを重視することが多いので、この点でもバーブレスフックを用いるメリットがあります。
タチウオジギングでも、おかっぱり同様フロント側にアシストフックをつけよう!
基本的にはおかっぱりからのショアジギング同様、フロント側にアシストフックをつける。短い時間のマズメを狙うおかっぱりと違い、、船の上から長い時間狙い続けるため、同じタックルを使っていても、アシストフックのセッティングによってヒット率に差が出ることも少なくありません。
いろいろなパターンのアシストフックを自作しよう!
市販品ですら様々なタイプが発売されている船からのタチウオジギング用アシストフック。段差をつけたものや、ツイン仕様のものなど、自分好みのものを安く作ることが出来るのが自作のメリットです。
ひとつ注意点として、ショアジギングと違ってタチウオがヒットしてからのファイトタイムが長いため、タチウオの歯に負けない頑丈なアシストフックを使うことが重要となってくる。専用品を使うことを強くオススメします。
しなやかかつワイヤー入り!オーナー ワイヤーコア4m 12号 50lb
ワイヤー入りだが、頑丈なラインを編み込んであるアシストフック用のPEライン。自作しやすいしなやかさを残しているところもオススメポイントだ。
タチウオジギングでオススメなアシストフックを紹介!
ツイン仕様のオーソドックスタイプ!ダイワ 鏡牙フックSSツインアシスト2/0
一般的なジギングでもよく用いられる、ツインタイプのアシストフック。ワイヤー入りではあるが、まとわりつくようなバイトでもフッキングできる形状。
スナップで素早い切り替えが出来るチラシタイプ!オーナー アシストフック 太刀魚ジグチラシ
ツイン仕様とフックの数は同じですが、1本のアシストフック用ラインに2つのシングルフックをつけたタイプのアシストフックがこちら。ジグへのカラミが少ないといったメリットがあります。
また、このアシストフックはスナップにより切り替えがサッと出来るため、複数の種類やサイズを持って、その日最もフッキング率の高いセッティングを効率よく探ることが出来ます。
タチウオ狙いにアシストフックは必須といえる!
おかっぱりからのワインド、ショアジギング、船からのタチウオジギング、それぞれの場合でアシストフックを使うとよりよい釣果を望める。ただ、紹介したようにそれぞれのアシストフックに求められる要素は少々異なるため、しっかりとした準備が必要です。複数回釣りに行って、いろいろなセッティングを試して釣果を伸ばしていくというのも、数釣りが出来るタチウオ狙いの醍醐味です。