作成:2018.11.13 更新:2022.6.30
船釣り用の天秤決定版!種類・長さごとの選び方やおすすめ商品まで!
船釣りに関心のある方は天秤の存在を知っている人が多いでしょう。しかし天秤の正しい選び方が分からない人はいます。この記事ではさまざまな天秤を紹介すると同時に、天秤選びのポイントも紹介しているので購入のときの参考にしてください。
船釣りの天秤の形状の違いは釣果に影響する

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船釣りにおける天秤の役割としては、仕掛けの部分を道糸に絡ませにくくすることがあります。仕掛けに道糸が絡めば元に戻すだけで大変です。そんな天秤ですが種類は一つではありません。下記では天秤の種類について紹介していきます。
それぞれの天秤のメリットとデメリットを知ることによって、狙う魚が決めやすくなります。天秤は小さな部品ですが、形状が違うだけで釣果が変わってくるので購入するときに注意が必要です。
船釣り用の天秤:ストレートタイプ

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船釣りでストレートタイプの天秤を使うメリットには、アタリが手に伝わりやすいことがあります。またストレートタイプの天秤は横に動かすときにコントロールしやすいです。デメリットとしては魚がかかったときに、弓形と比較してハリスが切れやすいことがあります。
船釣りでストレート型の天秤を使うときは小魚を釣るのに向いています。船釣りで狙える小魚にはカレイ・メバル・シロギスなどがあります。しかし最近のハリスは昔よりも丈夫になっているので、極度に小魚にこだわる必要はないです。
ハリスが丈夫になってきたので、ベテランの釣り人はストレートタイプの天秤を勧めることが増えてきました。
船釣り用の天秤:弓形タイプ

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船釣りをするときに弓形の天秤を使うメリットには、魚がかかったときのショックを和らげることがあります。天秤以外にも弓形のものはありますが、弓形にしている理由としては同じくショックの緩和があり共通しています。
このように書くと弓形の天秤は、ストレートの天秤よりも優秀ではないかと思う人がいるかもしれませんが、弓形の天秤にもデメリットはあります。弓形の天秤は魚がかかったときに、オモリを跳ねる傾向があります。そのため道糸を引くときに力のロスが生じやすいです。
魚を引くときに力のロスが生じやすい弓形の天秤ですが、魚がかかったときのショックを和らげハリス切れも防止してくれるので、タチウオ・イサキ・ヒラメ・アマダイなどの中型魚を釣るときにも安心です。
船釣り用天秤の長さを選ぶときのコツ

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天秤の腕の長さにはさまざまな種類がありますが、50cmぐらいの腕の長さがあれば多くのターゲットに対応できます。しかしキス釣りなどは10cmから12cmぐらいの天秤の腕の長さでも対応が可能です。
一般的に天秤の腕の長さ選びの基準として仕掛けの全長があります。仕掛けの全長が2mぐらいであれば35~40cm、全長が3m~5m前後であれば40cm、それ以上であれば50cm以上の天秤を選べばいいでしょう。
大は小を兼ねるといいますが釣りのしやすさを考えたら、仕掛けの全長の長さを基準にして選んだ方が、ぴったりの天秤が見つかる可能性が高いです。そのようなことを考えたら、天秤を選ぶ前に仕掛けの全長の長さもしっかりと把握しておくことが大切です。どうしても自分で決められないときは、釣具屋さんの店員の意見を参考にするのもいいです。
船釣り用の天秤、長さごとの特徴と対象魚やおすすめ商品紹介!

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これからは船釣りに使える天秤の長さごとの詳細な解説をしていきます。天秤は釣り具の一部分ですが、さまざまな長さのものがあります。天秤の長さによって適したターゲットがある程度は決まってくるので、天秤選びは慎重にした方がいいです。
下記で紹介する天秤のターゲットとなる魚の情報については、基本的に天秤を開発したメーカーまたは類似商品を提供しているメーカーの情報を参考にしています。しかし開発メーカーでは70cmを超える長い天秤であっても多くのターゲットの魚を紹介していますが、通常は50cmぐらいの天秤の長さであれば多くの魚に対応できるでしょう。
船釣り用の天秤の腕の長さが12cm
これぐらいの長さの天秤はキスやアジを釣るときに向いています。キスやアジ釣りは初心者の間でも人気がありますが、10cm~12cmぐらいの長さの天秤であれば仕掛けの全長とのバランスもよく、キスやアジ釣りを存分に楽しむことができます。
天秤の腕の長さは長ければ長いほどいいものではなく、仕掛けの全長とのバランスが大切です。キスやアジを釣るときに長めの仕掛けは必要ないです。
キスやアジ釣りに便利な天秤
Marufuji(マルフジ)PE-3キス五目天秤12cm
3本入りなので使っている天秤が劣化してきても交換することができます。強度も十分にあるので安心して使うことができるでしょう。
船釣り用の天秤の腕の長さが35cm
船釣り用で35cmぐらいの天秤で釣れる魚には、アジ・イサキ・タチウオ・マダイなどがあります。いずれもポピュラーな魚種でたまにしか釣りをしない人にも人気があります。これぐらいの天秤の長さであれば中型魚にも対応できるでしょう。
中型魚に便利な天秤のおすすめ
吉見製作所夢の天秤TLU-350-0.6敏感遊動式
全長:35cm
線径:0.6mm
魚を引き揚げるときに天秤が真っ直ぐになるので、水の抵抗がなく余計な力が必要ありません。海水につけても錆びることがないので耐久性もあります。
船釣り用の天秤の腕の長さが50cm
天秤の腕の長さが50cmのものは、イナダ・オニカサゴ・サバ・ハナダイ・マダイなどに向いています。これらの魚種は多くの地域で釣れますが、寒い地域であればマダイなどは釣りにくいです。これぐらいの長さの天秤であれば、長いハリスであってもバランスがいいでしょう。
さまざまな魚をターゲットにしたいときに便利
SEIKOSYOUTEN(セイコウショウテン)清セ45-10ステンレス・半円月天秤(パック入)50cm清セ45-10
神戸天秤 半円月天秤 50cm■アーム長:50cm■遊動・固定:固定入数:3本入■素材:ステンレス■釣り方、フィールド:船釣り(浅場)《清光商店 天秤》
船釣り用の天秤の腕の長さが70cm
船釣り用の天秤の腕の長さが70cmのものは、ヒラマサ・ワラサ・ブリなどを狙うことができます。これぐらいの長さの天秤はあまり使うことがないですが、仕掛けの全長とのバランスがよければ使ってもいいでしょう。
水深が深くても対応しやすい天秤
船釣り用の天秤の腕の長さが100cm
船釣り用の天秤の腕の長さが100cmのものは、ヒラマサ・ワラサ・ブリなどをターゲットにすることができます。
メーカーの資料には上記の魚が釣れると明記されていましたが、100cmを超える天秤はかなり長いので滅多に使いません。それでも仕掛けの全長の長さに天秤を合わせる人であれば、必要になることがあります。しかし深場釣り以外には必要ないでしょう。
深場釣りに挑戦するときに便利
吉見製作所夢の天秤TL-1000-1.5
全長:100cm
線径:1.5mm
根掛が大幅に解消できます。
魚を引き上げるとき天秤の両腕が真直ぐになりますので水の抵抗がなく当たりが敏感です。
海水で錆びる心配はありません。
船べりに当たっても追従性が高い。
クルクル巻いてコンパクトな収納ができます。
船釣りの釣果を上げるには天秤にもこだわろう
天秤は仕掛けの全長から見たら小さな存在に見えるかもしれませんが、快適に船釣りをするには必要な道具です。ベテランの釣り人の中には自作で天秤を作る人もいれば、開発メーカーに依頼する人もいます。
天秤の大切さは釣りの経験が深まれば深まるほど、分かってくるものかもしれません。しかし初心者の頃から天秤にこだわるのは意味のあることです。初心者であってもベテランであっても、天秤が快適な釣りのために必要なのは同じです。