作成:2018.11.12 更新:2023.7.3
ヘチ釣りでクロダイを釣ろう!釣り方からコツ、道具まで完全網羅!
ヘチ釣りを始めたいビギナーや基本をおさらいしたい方のための記事!ヘチ釣りで狙うクロダイを、仕掛けやタックル、釣り方やコツまで分かりやすく解説しています。
目次
ヘチ釣りとは堤防からクロダイが狙える釣り!

出典:pexels
ヘチ釣りとは堤防付近にエサを食べに来たクロダイを狙う釣りです。堤防にはクロダイが好んで食べる、カニや、貝、ゴカイなどがいます。
堤防の上から覗いても見えませんが、海中には30㎝を超えるチヌが泳いでいます。中には年無し(としなし)と呼ばれる50㎝以上のチヌもいます。
ヘチ釣りで狙う魚はクロダイ!通称は「チヌ」

出典:visualhunt
ヘチ釣りで狙う魚はクロダイです。釣り人の間ではチヌと呼ばれています。クロダイを釣るために数多くの釣法が編み出されてきました。
その中でも、ヘチ釣りはエサを食べに来たクロダイの目の前にエサを落とすします。上から落ちてきたものに思わず反応してしまう、クロダイの性質を利用した理にかなった釣り方です。
ヘチ釣りでクロダイが釣れるコツや釣り方を紹介
ヘチ釣りをこれから始める方のために、ヘチ釣りでクロダイを釣り上げるためのコツや釣り方を簡単に紹介します。コツさえ覚えて釣りに臨めば、初日からチヌを釣り上げることだって可能です。
【ヘチ釣り入門】黒鯛が釣れる時期は夏がベスト
黒鯛が釣れるベストシーズンは夏です。梅雨明けから釣れだし8月~9月がハイシーズンになります。
ただし、堤防周りには年中黒鯛がいます。冬場は季節風が吹き気温も下がり、釣りの条件は悪いですが、一年中黒鯛を追う釣り師が沢山います。
大物黒鯛を釣りたいなら春を狙うのがコツ
春は産卵のために黒鯛が浅瀬に近づく「乗っ込み期」です。乗っ込み期の黒鯛は大物で動きが鈍いのが特徴です。技術を駆使したベテランしか釣ることができないような大物黒鯛が釣れるチャンスです!
乗っ込み期は3月頃が初期で5月が終盤になります。
【ヘチ釣り入門】釣れる時間帯とコツ
魚の活性は朝まずめ、夕まずめが高いと言われます。黒鯛も例外ではなく、朝夕の太陽が隠れたり出たりする、まずめの時間が良く釣れます。
ヘチ釣りで使うタックルには専門のアイテムがいい

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ヘチ釣りのタックルは、各メーカーから専用に開発された商品があります。お手持ちの竿やリールを流用してもいいのですが、ヘチ釣りは専用の道具を使うのが一番です。
竿の長さは2m~4m位。リールは太鼓リールという特殊なリールを使います。この太鼓リールが見た目も機能も特徴的で格好いいです。
それぞれの特長や選び方を説明します。
ヘチ釣りの竿の長さを決めるコツ
ヘチ釣りの竿の長さを決めるコツは、ちょっと長めの竿を選ぶという事です。専門の竿には釣り場所を限定した特に短い竿や、逆に長い竿があります。
最初はそういう特徴の強い竿は必要ありません。ヘチ釣りの最初の1本は動きやすくて扱いやすい、でも短すぎない2.7~3mの竿を選ぶのがコツです。
3mのヘチ釣り対応竿!高感度設計!
3.0mの長さで感度の高さが魅力です。
価格も8000円ほどで手が出しやすいです。
安くてもさまざまなノウハウが詰め込まれた性能が高いロッドに仕上がっています。
ヘチ釣り専門に開発された竿!CX攻技ヘチ
プロックス(PROX)CX攻技ヘチCXSHT27TE270
規格:270
仕舞寸法(cm):145
継数(本):2
標準自重(g):133
先径(mm):0.6
元径(mm):21.5
錘負荷(号):1〜3
カーボン(%):98
プロックスは大阪にある釣り具メーカー。釣りをもっとお手軽にというキャッチフレーズの元、購入しやすい価格のアイテムを多数取り揃えています。
ヘチ釣り専用に開発されたCX攻技ヘチは長さが2.7mで自重は133gです。竿を持って堤防を動き回るへチ釣りにはこの軽さが重要です。
ヘチ釣りでクロダイを狙うなら「太鼓リール」
太鼓リールは堤防で黒鯛を狙うへチ釣り師のマストアイテム。太鼓リールを持っているだけで、黒鯛を狙っている!という事がわかります。黒鯛を狙うのなら是非太鼓リールを手にしてください。
太鼓リールの特徴は投げないリール
ヘチ釣りで使う太鼓リールの最大の特長は、キャスティング性能が無いことです。ヘチ釣りは、堤防の際へ仕掛けを落とし巻き上げる釣りです。そこに特化し、繊細なラインコントロールでクロダイを誘う専用のリールです。
リールの回転性能が高い!バトルフィールド
プロマリン(PROMARINE)リールバトルフィールド黒鯛BK80NRBK80NR
糸巻量:3号-100M
付属糸:糸ナシ
ギア比:1:1
自重:79g
ベアリング(ボール/ローラー):2/0
バトルフィールドはとてもリールの回転性が高いと高評価なリールです。コストパフォーマンス高いです。
これから始める方はこのセットがおすすめです。
落とし込み専用リール!マシンカットが格好いい
プロックス落とし技KOTWK80
プロックス 落とし技K OTWK80
タイプ:ノンドラグ
ハンドル:右/左
ナイロンライン(号/m):2/260
ギア比:1:1
標準自重(g):69
ベアリング+クラッチ:2BB《プロックス 落とし込み チヌリール》
太鼓リールは一般のリールとずいぶん形が違いかっこいいです。このリールはマシンカットで究極に軽量化が図られています。無駄なものが一切ないシンプルなBodyは機能美が溢れています。
ヘチ釣りの仕掛けはとてもシンプル

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ヘチ釣りの仕掛けは、道糸からサルカンを結び、ハリスと小さなおもりの先に針がある、というとてもシンプルな作りです。
だから、仕掛けを作るのが苦手という方にも、コツさえ押さえておけばベテランと同じ仕掛けが作れます。
【ヘチ釣り入門】仕掛けに必要なアイテム
ヘチ釣りには、サルカン、ライン、オモリ、針の4つのアイテムで構成されています。既製品の仕掛けを使えば、針とハリスは結んであります。サルカンを使って道糸とハリスを繋げてオモリを付ければ完成です。
- サルカン:極小サイズ
- ハリス:フロロカーボン1.5号
- オモリ:ガン玉Bから5B
- 針:チヌ針2号~3号
チヌ針とハリスがセットになっていて便利
チヌ針3号にハリス1.5号が結んであるセット商品です。自分でハリスを結ぶ必要が無いので便利ですね。
よれを吸収するサルカンは22号の極小サイズ
サルカンは22号の極小サイズを使います。サルカンの役目は、仕掛けのアイテムが発生させるよれを直すことです。サルカンが回転して不要なよれを除去してくれます。
サルカンが無いとよれの生み出した回転がエサまで伝わり、くるくる回りながらエサが沈んでいくことになります。
おもりサイズはBから5Bを使う
おもりのサイズはB~5Bのサイズです。通常は2Bか3Bでスタートします。釣り場の潮の流れの早さで、おもりのサイズを調整します。おもりの大きさでエサの落ちていくスピードが変わるので、釣果に差が出る重要なポイントです。
セットになったケース入りおもりが便利
おもりはケース入りが便利です。堤防を歩き回る釣りなので、道具箱を持って歩くわけにはいきません。ベストのポケットに各種サイズを揃えたオモリケースが入っていると重宝します。
ヘチ釣りに使うエサは堤防に付いている
ヘチ釣りの餌はカニやカラス貝やフジツボです。これらは堤防に生息している自然な生物です。クロダイは堤防にこのエサを食べに寄ってきています。
これらのエサは現地で採集するのが一般的。クロダイ釣りのハイシーズンの夏場はカラス貝が沢山張り付いています。カラス貝はクロダイが最も反応するエサの一種です。
ヘチ釣り入門!クロダイの釣り方の基本をマスターしよう

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ヘチ釣りは、堤防の際でエサとなる貝やカニを食べに来たクロダイを狙います。上から落ちてくる物に好反応を示す魚の習性を利用した釣りです。クロダイが口をつかった「あたり」を感じるのがとても難しく、それを見極めるのが楽しみでもあります。
堤防の端から端まで歩いて探る
ヘチ釣りは、撒き餌で魚を寄せる釣りではありません。足を使ってクロダイを探す「攻め」の釣りです。クロダイがいそうな場所を見つけたら、積極的に仕掛けを落としていきます。
仕掛けは堤防の際20㎝以内に落とす
ヘチ釣りは岸壁に付く貝やカニが落下する様を演出する釣りです。エサを食べに来たクロダイの目の前に落とし、上から落ちてきたエサに飛びついてきた!これが理想です。
仕掛けは自然にできるだけゆっくりと落とす
仕掛けは20㎝以内を狙って落とします。出来るだけ自然にゆっくりと落とします。トリッキーな動きをさせないことがコツです。
ラインがピンと張った状態ではエサの動きがぎこちなくなるので僅かなふけを保って落とします。またピンと張った状態ではクロダイが口にくわえたときに違和感を感じ吐き出してしまいます。
釣れる棚は表層から底まで
クロダイはエサを食べる時に表層まで浮いてきます。水深は1mから2mです。仕掛けが海水になじみ沈み始めたら直ぐに緊張しなくてはいけません。逆に水温が低い時期などは底であたりが頻発することもあります。
最初は丁寧に底まで沈めます。潮や風によってもクロダイがあたるタナは変わってきます。あたりが多く出るタナが解かったら重点的に攻めていきます。
底まで落としたら粘らずに移動する
仕掛けが底まで沈んであたりが無ければ次のポイントへ移動します。竿先を持ち上げ誘いをかけるのも有効です。
移動する距離は数歩です。表層に浮いたクロダイに気づかれないように一歩下がって移動します。間違っても足音を立ててヘチ沿いを歩いてはいけません。
クロダイのあたりはラインの変化で感じる
クロダイがエサを食べるとラインに変化が出ます。これがあたりです。あたりの種類は、沈んでいたラインが止まる。横に動く。ぴくぴくとラインが不自然な動きをする。など様々です。
ラインに集中してクロダイからのコンタクトを見逃さないようにします。最初はあたりを見極めるのが難しいので、ラインに不自然な動きを感じたら、軽くラインを張る程度に小さく合わせてみるのがコツです。
小さく合わせる事を聞き合わせと呼びます。
ヘチ釣りに必要アイテム!これだけは欠かせない厳選3種類

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ヘチ釣りは「ランガン」と言われる釣り方です。堤防の上を移動し続けるるという意味です。その為機動性が重要な釣りになります。釣り箱は持ち運ぶことができないので、ポケットの中に最小限のアイテムを詰め堤防に向かいます。
ヘチ釣りでは玉網を背中に背負って移動
TAKAMIYA(タカミヤ)H.Bconceptラストウィニングランガンシャフト
対象魚:全魚種対応
環境美化協力商品
付属品:ショルダーベルト、取扱説明書
サイズ:300
玉枠サイズ:約40×35cm
玉枠素材:アルミニウム
使用素材:グラス繊維100%
玉網は背中に背負えるタイプを使います。大物が掛かる可能性の高いへち釣りには玉網は必須アイテム。片手で竿を持ちワンタッチでスルスルと柄を伸ばすことができるタイプを使います。
ヘチ釣りに便利なマルチプライヤー
タカミヤ ステンレスアングラーズプライヤー ベントノーズタイプ ブルー
●ベントノーズタイプ
●オールステンレス製(PVCハンドル)
●セーフティーロック付き
●機能:スプリットリング外し・ハリ外し・ガン玉つぶし・ガン玉開き・ラインカッター・ワイヤーカッター
マルチプライヤーが1本あると便利です。
マルチプライヤーはガン玉潰し、ラインカッター、針外し等の機能が付いています。
ヘチ釣りは堤防の釣り!フローティングベストを着用
Lixadaフィッシングベストフローティングベストライフジャケット通気性よく多機能95kgまでの負荷力
水遊びや魚釣り等に欠かせないアイテムです
体重が95kgまで対応のライフジャケット
通気性の高いメッシュ生地
ストラップは調整でき、体にフィット
胸ポケット4つ、フロントポケット4つ、サイドメッシュポケット2つ、バックポケット1つ
フローティングベストは堤防の釣りで安全を確保するには必須アイテムです。また、ポケットが沢山あるので釣りのアイテムを装備するのも助かります。
ヘチ釣りで大物クロダイを釣り上げよう
クロダイの釣り方は色々ありますが、ヘチ釣りは人気の釣法の一つです。待つ釣りではなく積極的に攻めることが出来るのが人気に一因です。
堤防にイガイを見つける。クロダイの居そうなタナを想像する。そしてゆっくりと仕掛けを落としていく。ラインがすっと消し込むようにクロダイのコンタクトを伝えてくる。クロダイとの格闘の開始です。
ヘチ釣りはとっても面白いです。そして釣れたクロダイは刺身でも、煮ても焼いてもOKと美味しく食べることができます。
この記事ではへチ釣りに必要なアイテムから釣り方まで説明しました。是非参考にして今年はヘチ釣りを始めてみませんか?