作成:2018.10.10 更新:2023.7.5
キジハタは餌の工夫で大型を釣れる!釣り方別のおすすめ餌をご紹介!
高級魚で幻の魚といわれることもあるキジハタはぜひとも一度は釣ってみたいターゲットです。成長に合わせて捕食対象が変わっていくキジハタには餌のチョイスが非常に重要になってきます。今回はキジハタ釣りにおすすめの餌をご紹介していきたいと思います。
目次
キジハタは成長に伴って捕食するエサが変わる!

出典:photo AC
夏に釣れる高級魚として名を馳せるキジハタは、その食味の良さと根魚の中ではかなり大型化し根に潜る際の引き味から幻の魚といわれるほどに人気のターゲットです。
また成長に伴って捕食する餌が変わっていくことが知られており、小型のうちは甲殻類や虫餌を主に捕食しますが、成長に伴い魚を捕食するようになり、40cmを超える個体になると完全な魚食に変化します。
つまり、餌の選択によって釣れるサイズはある程度限定されてくるということです。
キジハタ釣りは夏がシーズン真っただ中!
キジハタは6月から9月にかけての暑い時期がシーズンとなり、秋口に入ると途端に釣れなくなっていきます。
また夜行性で夜にかけて活性が上がっていきますので、暑い時期の夜釣りがキジハタ釣りではスタンダードになります。
引き味と食味の良さがキジハタ釣りの魅力
キジハタ釣りの魅力は何といっても高級料亭でも提供されるその食味の良さです。
テトラ帯や堤防付近で高級魚が釣れるのですからその喜びはひとしおです。
また根魚特有の引きの強さに加えて、根魚の中では大型化する魚ですので、釣る楽しみも大きい魚です。
そんなキジハタの餌釣りでおすすめの餌を次項で紹介していきたいと思います。
キジハタが好むのは動きのいい餌かにおいのある餌
キジハタは成長に伴って捕食する対象が変わっていく魚ですが、共通して動く餌とにおいのある魚を好む傾向があります。
生き餌であれば動きのいいもの、死に餌であればにおいの強いものを選択するのがおすすめです。
船からのキジハタ釣りは生き餌を使った泳がせ釣りがおすすめ!

出典:photo AC
船釣りでキジハタを狙う際は生き餌を使った泳がせ釣りがおすすめです。
サイズが大きいものを狙えますし、泳がせ釣りは幅広くポイントを探ることができます。
キジハタは単体で比較的移動を行う魚ですので、泳がせ釣りで遭遇率を上げることができます。
泳がせ釣りならアジ!
夏場は豆アジの数釣りが楽しめますが、この豆アジがキジハタを釣るには有効な生き餌となります。
弱らせないように手早く針に付けたら、あとはキジハタの気を引くだけです。
豆アジを捕食する個体であればある程度のサイズが期待できますが、キジハタは小型の魚を好むので、あまりに大きすぎるアジは控えた方がいいでしょう。
モエビの動きも効果的!
大型のキジハタを狙える餌として活きエビもあげられます。
モエビを弱らせないようにチョン掛けで投入すると、その動きに誘われた大型のキジハタの捕食スイッチをオンにすることができます。
動きで誘う生き餌!
当たり前ですが生きたまま届くので、そのまま釣りの餌として使用できます。
おかっぱりでキジハタを釣るには餌のにおいで誘うのがおすすめ!

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おかっぱりでキジハタを釣る場合はもちろん泳がせ釣りも有効ですが、ぶっこみ釣りで狙ってみるのもおすすめです。
その場合は動きよりも餌のにおいで誘う形になります。
切り身のにおいで誘う!
死に餌でおすすめなのはサバの切り身やイカタンといわれるイカの切り身です。
下処理は少し手間ですが、その脂とにおいでキジハタを強烈に誘います。
また切り身の場合はスーパーなど身近で安価に手に入ることもおすすめポイントのひとつです。
サイズは小型になるがイワイソメも有効!
虫餌を捕食するキジハタはまだ成長段階であるためサイズは小型化してしまいますが、においで誘う虫餌のイワイソメもキジハタ釣りには有効な餌になります。
頭やたらし部分をカットすることで体液のにおいでさらに強烈に誘うことができます。
キジハタ釣りの餌の付け方を徹底解説!

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キジハタ釣りに限ったことではありませんが、生き餌は手早く弱らせないことが最も重要になります。
動きが悪くなるだけで一気に食いが悪くなりますので、スムーズさとハリをどこに通すかが重要になってきます。
死に餌はそのようなスピード感は求められませんが、キャスト時に身切れしないように下処理が必要になりますので、事前の準備が大切になります。
アジは基本的には背掛け!
身切れを防ぐ背掛け
泳がせ釣りでアジを使う際は基本的には背掛けになります。
背びれ近くの固い部分に針を通すことで、身切れしづらくなります。
弱りにくくなる鼻掛け
エラ呼吸である魚に取って鼻に針を通しても呼吸に影響がでません。
なお且つ身を傷つけることがないので、弱りづらくなるというメリットがあります。
モエビはチョン掛けが基本!
尾に掛ければ弱りにくい
活きエビは基本的には尾の部分にチョン掛けをするというのが一般的です。
尾の部分は固く針外れが少ないのと、身を傷つけることがないので弱りにくいというメリットがあります。
動きを重視するなら頬掛け
頬掛けは頬の部分の殻に針を通す付け方です。
かなり薄い部分ですので、慣れないと針外れが頻繁におきてしまうでしょう。
ただ頬掛けは身を傷つけることがないので弱りにくいのと、尾のチョン掛けに比べて動きが制限されないので、存分にキジハタの気を引いてくれます。
切り身は一度塩漬けに!
切り身は生のままだとキャスト時に身切れしてしまうので、一度塩漬けにして身を固くしてあげます。
そして調理ばさみなどで釣り場で短冊状にカットして餌として使用します。
カットのサイズによって食いも変わってきますので、5mmを基準にサイズを変えていってみてください。
イソメ類は基本通し刺し!
イソメ類は口から針を通し、針を隠すように身体に沿って通したら、最後に針先を腹側から出すという通し刺しが一般的です。
アタリがない時やよりにおいで誘いたい場合は頭を落としたり、たらしの部分をカットしてサイズを変えることでアタリが来やすくなるのと体液のにおいでキジハタを誘うことができます。
キジハタ釣りでおすすめの餌は泳がせ釣りならアジ、ぶっこみ釣りなら切り身!

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キジハタの捕食行動をもっとも忠実に再現している泳がせ釣りですから、餌もキジハタのメインのターゲットであるアジが一番のおすすめです。
アジを捕食するキジハタはサイズも大型である傾向があるので、そういう意味でもアジがおすすめです。
またぶっこみ釣りの場合は安価に餌が調達できる切り身がおすすめです。
あまりに餌取りが多いようであれば、イカの切り身に変えるなど汎用的に対応できます。
キジハタの餌をターゲットに合わせて選択し、幻の魚を釣ろう!
キジハタは成長に伴って捕食の対象が変わるので、逆に言えば餌からターゲットを逆算していくことができます。
40cmを超える大型の個体になれば引き味も格別ですし、釣った後の楽しみも大きいでしょう。
料亭で出てくるような高級魚を自身の手で釣れるという経験は何事にも代えがたいものですので、暑さ対策はしっかりとしながら幻の魚を釣ってみてください!