作成:2018.12.19 更新:2023.5.29
ウキ付きサビキ釣りで遠投しよう!仕掛けの選び方や投げ方を解説
初心者でも簡単で、海釣り入門としてとても人気の高いサビキ釣り。実はこのサビキにウキをつけるだけで、今まで届かなかった沖の魚もゲットできます!今回はウキ(遠投)サビキ釣りの仕掛けや釣り方・コツについてご紹介します。
目次
サビキ釣りにウキをプラスして沖の魚を狙え!

出典:pixabay
ウキサビキ釣り(遠投サビキ・飛ばしサビキ)とは、サビキ釣りの仕掛けにウキを付けたもので、遠投して沖の魚を狙う事ができる釣り方です。サビキ釣りといえば、アジやサバ、イワシなどが釣れ、初心者でも簡単に行える釣りですが、その仕掛けにウキをつける事で遠投しても仕掛けをその場に留めておく事ができます。シーズンや時間帯など基本的な事は普通のサビキ釣りと変わりなく、ウキでアタリをとったり、沖の大型魚を狙えるのもウキサビキの魅力ですね!
ウキサビキ釣りに必要なタックル

出典:photo-ac
ウキサビキ釣りのタックルについてご紹介します。通常のサビキ釣りと違い、ウキサビキの場合は仕掛けを投げるので、それに耐えうるタックルが必要になります。竿・リール・糸を別々に買うのもいいですが、初心者の方はサビキセットなど3点が一緒になったものを利用するのも一つの手です。それでは、サビキに使うタックルについてひとつずつ見ていきましょう!
竿は2号〜2.5号の磯竿
ウキサビキで使う竿は2号〜2.5号の磯竿か万能竿がおすすめです。ある程度遠投でき、サビキ仕掛けの負荷にも耐えられる号数になります。もし磯竿が無い場合は、4m〜4.5mくらいのちょい投げ用竿などでも流用できます。
初心者必見!お手頃価格の遠投サビキセット!
プロマリン プロフィット遠投セット 4-530
全長(m)5.3
継数:6
仕舞寸法(約)cm:102
自重(約)g:414
先径/元径(約)cm:1.8/26.1
適合鉛:8-15号
初心者の方やどんな竿を買えばいいか分からないという人は、このようなセット竿がおススメです。
汎用性が高く、長さも5.3mあるので遠投サビキにも十分の長さです。
非常にリーズナブルな価格で、最初の1本には最適の竿です!
リールは2500番〜3000番台の中型スピニングリール
リールは2500番〜3000番台の中型スピニングリールを使います。入門クラスのリーズナブルなもので全く問題ありませんが、なるべく投げた時に糸絡みしにくく、ご自身が巻きやすいものを使用しましょう。巻きやすいものであれば、ちょい投げ釣り入門セットなどに付属しているリールでも構いませんが、本格的に狙うのであればクオリティーの高いものの方が望ましいでしょう。
なめらかでライントラブルを起こしにくい!
ダイワ レブロス LT2500D
ギア比: 5.3
1回転巻取り長(cm): 75
標準自重(g): 220
最大ドラグ力(kg): 10.0
標準糸巻量(ナイロン lb-m): 8-220/10-190/12-150
標準糸巻量(ブレイド 号-m): 1.0-360/1.2-300/1.5-230
ウキサビキ釣りで厄介なのが糸の絡みですよね。
そのままキャストしてしまうと仕掛けが切れたり竿の破損に繋がってしまいます。
こちらのリールは、糸がらみの少ないベール構造と巻き方で、初心者でもライントラブルを最小限に抑えることができます!
糸は3号前後のナイロンラインを巻こう!
道糸は、ナイロン製ラインの3号を巻きましょう。ナイロン製の糸がコスパがよく、初心者も扱いやすいです。巻き量に関しては、遠投すると言ってもサビキの場合はせいぜい10m〜15mくらいで、巻き量もそれほど必要ありません。リールのスプールによって調整し、150mも巻いていれば十分でしょう。
ライン買うならボビンタイプがお買い得!
巻き量がとても多く、コスパがいいのがボビンタイプの道糸です。
リーズナブルに価格な上に、ダイワならではの糸クセがつきにくいしなやかさを持ったおすすめラインです。
強度も問題なく、遠投時の高切れの心配がなく、大型アジやワカシがかかっても安心です!
ウキサビキ釣りの仕掛けは市販のものでOK!

出典:photo-ac
ウキサビキに使用する仕掛けは、基本的には市販のもので問題ありません。しかし、初心者やお子さんなど仕掛けを投げることに慣れていない方は短い仕掛けなどを使うのが絡みにくくおすすめです。おすすめ仕掛けも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ウキサビキの基本仕掛け!
ウキサビキの仕掛けは、ハリス0.8号〜1.0号でハリが4号〜8号くらいの市販のものを使うのが一般的です。アタるけどかからない時はハリのサイズを下げ、沖の大型アジやサバを狙う時などはハリの大きさを大きくして調整するといいでしょう。ウキは8号〜15号のものを使い、オモリや下カゴもウキの号数に合わせて選びましょう。
上カゴ仕掛けでコマセが飛びにくい!
上カゴ式のウキサビキ仕掛けで、カゴの開き具合を調整できるので、遠投してもコマセが飛び散りにくくなっています。
ハリは6本とたくさん付いており、大漁間違いなしです!
ウキサビキで周りよりも釣果をあげたい方はこのサビキ仕掛けに決定ですね。
下カゴで手返し早く、しかも絡みにくい!
こちらは下カゴ式のウキサビキ仕掛けで、初心者におすすめの商品です。
ハリの数が4本と比較的少ないので、糸が絡まりにくく、はじめてのウキサビキでも安心して楽しむことができます!
初サビキやお子さんにとってもおすすめの仕掛けです。
これで完璧!ウキサビキ釣りの釣り方とコツを解説!

出典:photo-ac
ウキサビキの釣り方についてご紹介します。基本的な釣り方は通常のサビキ釣りと同じですが、ウキを使うため少し異なる点もあります。そして、ウキサビキで釣果を上げるために必要になるコツについても解説します!
キャストの仕方は2通り!
ウキサビキの仕掛けの投げ方には、主に2通りのパターンがあります。まず1つ目は、仕掛けを振り子のようにして、下から投げ入れる投げ方です。この方法だとコマセも飛び散らない上に、キャスティングに不慣れな初心者でも簡単に投げられます。
2つ目の投げ方は、投げ釣り仕掛けのように、上から投げる方法です。下から投げるよりも飛距離が出てより遠くのポイントを攻める事ができます!しかし、アミエビが周囲に飛び散りやすくなるため、周りへの注意が必要です。こちらはどちらかというと、キャスティングに慣れている人向けで、初心者の方は下投げから始めるのがおすすめです。
ウキでアタリをとる!
仕掛けを投げ入れたらウキが立つまで待ち、その後アタリを待ちます。ウキでアタリをとると言ってもそれほどシビアなものではなく、魚がかかるとウキがポコポコと揺れるので、あとは仕掛けを巻いて来るだけです!アタリが無ければこまめに仕掛けを揺すってコマセカゴからコマセを出しましょう。
ウキサビキのコツは、「タナをこまめに変える」こと!
通常のサビキ釣りでは仕掛けを落とす深さを変えるだけでタナを変えられますが、ウキサビキの場合はウキ止めを移動させるなどしてタナを変えなければいけません。しばらくアタリがない場合は表層→中層→ボトムという具合に仕掛けを落とすタナをこまめに変えましょう。そうする事でより多くの群れに出会う事ができ、釣果を伸ばしやすくなります。
サビキ釣りのエサはアミエビを使う

出典:photo-ac
エサは通常のサビキ釣りと同じくアミエビを使用します。冷凍のものと常温のものがあり、食いを重視するなら冷凍もの、持ち運びやすさで選ぶなら常温ものという具合に使い分けます。また、キャスティング時に上からキャストする場合は、冷凍ものだと溶け汁が飛び散る可能性があるので、常温ものの方が汁が出にくくおすすめです。
サビキ釣りのエサについて詳しく知りたい人は、こちらの記事でも詳しく解説していますので要チェックです!
ウキサビキ釣りで狙うべきポイント

出典:pixabay
ウキサビキで狙うべきポイントは、基本的にノーマルのサビキと同じで問題ありません。しかし、ウキサビキの遠投できるメリットを最大限に活かすのであれば、以下のようなポイントを選ぶと、より効果的にウキサビキを使えます!
足下から5mくらい敷石がある場合

出典:visualhunt
陸っぱりからサビキ釣りをする時に、手前に防波堤の敷石があったり、小磯になっていたりすることがあります。そんな時、通常のサビキでは仕掛けを海に落とせませんが、ウキサビキなら遠投して5m〜15m先のポイントを打つことができます!しかも、そういった場合はカケアガリになっている場合が多く、アジなどの魚が溜まっていることがある絶好のポイントになります。
釣り公園などで沖の漁礁を狙う場合

出典:photo-ac
沖に漁礁がある釣り公園などでもウキサビキを有効活用することができます。釣り公園なので、足元でも魚は釣れるのですが、やはり漁礁のほうが魚影は濃いです。ウキサビキならその漁礁を狙うことができるので、より高い釣果が期待できるというワケです。
ウキサビキ釣りにあると便利な道具

出典:photo-ac
楽しいウキサビキ釣りをより快適に楽しむために、ここではウキサビキにあると便利なおすすめ道具をご紹介します!どのアイテムも非常に便利なものばかりで、初心者の方は特に必見です!ぜひみなさんがウキサビキ釣りに行かれる際の参考にしてみて下さい!
必要度MAX!フィッシュグリップ
釣った魚を掴む時に絶対に必要なのがこのフィッシュグリップ。
アジやサバなどはもちろん、アイゴやオコゼなど危険な魚を掴む時にもこれさえあれば安心です。
手を汚さず楽々魚を掴めるフィッシュグリップはサビキ釣りに必須です!
遠投してもコマセが飛び散りにくい!
遠投サビキの場合、キャスト時や着水時にカゴからコマセが飛び散ってタナまでコマセを送ることが難しいですよね。
しかしこのカゴを使えばフタ付きでコマセが飛び散りにくく、着水後もしっかりとタナまで届けることができます。
遠投サビキをするなら必ず持っていたい一品です!
コマセを入れたりタナ変え時に便利な竿立て!
タカミヤ H.BCONCEPT アルミ三脚3段 CM-379
全伸長:約127cm
仕舞長さ:約56cm
使用時の高さ(オモリ2kg負荷時):1段/約51cm、2段/約81cm、3段/約111cm
竿立ては、コマセをカゴに入れたりタナを変えたい時にとても便利です。
地面に竿を置くと足で踏んで壊してしまったり、ウキやハリが絡まったりしがちですが、竿立てがあれば安心です。
しかも真ん中に竿受けも付いているので、2通りの使い方ができるのも嬉しいですね!
はずしっこがあれば手返し抜群!
こちらのハリ外しは、サビキ釣りで絶対におすすめしたいアイテムのひとつです。
先端のフックにハリスをかけて引金を引くだけで超カンタンにハリが外れます。
魚を触るのが苦手な人も、安心して針を外すことができます。
たくさん釣れるサビキ釣りで手返しよく釣りたいなら、はずしっこは必須ですよ!
ウキサビキは大物ターゲットも狙える!

出典:foter
ウキサビキでは、定番のターゲットのアジ・サバ・イワシ以外に沢山の魚が釣れます。特に沖に仕掛けを投げ入れるので、普段はほとんどかからない大物が釣れる事もあります。その中でも、ワカシ(ブリの幼魚)やショゴ(カンパチの幼魚)・ソウダガツオ・カマスは遠投サビキでよく釣れるターゲットです!そのほかにも、マダイやスズキ・ボラなんかもよく釣れます。このような引きの強い魚達が釣れるのも、ウキサビキならではの魅力ですよね!
ウキサビキを遠投して、波止釣りをもっと楽しもう!

出典:pixabay
いかがだったでしょうか?
気軽に沖の大型アジやサバを狙えるウキサビキ。小磯やテトラ帯からも釣ることができ、初心者・ベテラン問わず人気の釣りです。タナをしっかりと取って、みなさんもノーマルサビキとはひと味違った波止釣り体験を楽しんでみては?