作成:2018.10.20 更新:2023.7.5
船からタコテンヤでタコを狙う!釣り方から釣果を上げるコツまで解説
船からタコテンヤでタコを狙う方法を解説。タコテンヤでタコを釣ってみたいけど、竿はどんな?リールは?餌は?そんなタコ釣りビギナーの貴方のために、タックルから釣り方、釣果を上げるコツまで徹底解説しました。是非参考にしてください。
目次
船からタコテンヤで釣る!モンスター級のタコを狙え

出典:foter
タコ釣りは昔から人気があるターゲットです。変わらない人気の秘密は、釣っても楽しい!食べても美味しい!というところにあります。
この記事では、「船でタコテンヤでタコを釣る」という所に焦点を合わせました。
タコテンヤ釣りの方法や、釣果を伸ばすコツ、を紹介します。タコテンヤ釣りに興味がある方は是非参考にしてください!
タコ釣りの魅力は始めやすさと奥深さ
タコ釣りはベテランからビギナーまで楽しめる釣りです。ビギナーでも釣りやすく、その反面奥が深いです。
関西では、半夏生(はんげしょう)にタコを食べると寿命が75日延びる、なんていわれています。
半夏生は「雑節」と呼ばれる日本独自の季節を表す言葉で、梅雨の終わり頃を表す言葉です。雑節には、節分や八十八夜等があります。昔からタコは初夏が「旬」として定着していたんですね。
釣れるタコの大きさは?怪物クラスも夢じゃない
タコは陸からも釣ることができます。サイズは数百グラムがアベレージです。稀に1㎏を超す大物が釣れます。
船釣りでは1㎏オーバーは当たり前に釣れます。時には2kgオーバー、3㎏オーバーの怪物サイズまで釣れます。船でタコ釣りをする面白さは、この怪物クラスを狙う事にもあります。
タコ釣りのシーズンは「あつ~い夏」
タコ釣りは5月から10月が一般的な釣期になります。その中でも6月から8月が最もよく釣れる時期です。数、サイズともに伸びるので、是非このハイシーズンにタコを釣りに行きたいですね。
タコテンヤでタコを狙う!船釣りで使うタックルを解説

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船からのタコテンヤ釣り。早速タックルを紹介していきます。タコ釣りにはどんな竿を使い、どんなリールを使うのでしょうか。
Amazonの商品を紹介しながら説明します。
【ロッド編】タコ釣りには専門竿がベスト!
タコ釣りには専用の竿が欲しいです。先調子でタコのあたりを感じられる繊細さと、底に張り付いたタコを無理矢理に剥がして浮かばせるパワーが必要だからです。
また、常に誘いを掛けるので、しっかり硬い竿で、強く合わせる事が出来るのも条件になります。
専門用語を使うと「しなやかなティップ、強靭なバット」です。ティップは穂先を、バットはロッドの根元を意味します。
そんなタコ釣りに適した竿はやっぱり専用の竿しかありません。タコ釣りを楽しみたい方は専用の竿を購入するのがおすすめです。
タコ釣り専門竿の基本スペック
長さ | 1.5~1.8m |
---|---|
調子 | 8:2又は7:3 |
スタイル | タコ釣り専用 |
特長 | しなやかなティップ、強靭なバット |
タコ釣りの基本性能を持った竿を紹介します
メジャークラフトのタコ専用竿です。この竿はタコ釣り師の間ではとっても有名な竿で通称「タコパラ」と呼ばれています。
通称「タコパラ」シリーズには多数の種類がありますが、SPXJ-B602H/TACOは船専用モデルです。
確かな性能!ダイワのタコロッド
ダイワのタコテンヤに対応したロッドです。
ブレーディングXを搭載しておりロッドパワーは申し分ありません。
テンヤを意のままに動かせる高い操作性と、アワセがしっかり決まるパワーを兼ね備えています。
タコが釣れる代用ロッドはないの?
タコ釣りは専用の竿をおすすめしますが、代用できる竿もあります。バットパワーは必ず必要になりますので、硬くて強い竿なら使えます。出来れば2m以内の短めの竿がいいです。
太刀魚用の竿、ジギングロッド、青物用の船竿が候補になります。
タコの竿についてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!この記事ではタコパラのみの紹介でしたがもっと沢山のメーカーがタコの竿をセールしています。
【リール編】タコ釣りには両軸リールがおすすめ
タコのテンヤ釣りに適したリールを紹介します。特徴は竿と同じくパワーです。リールのパワーは「ドラグ力」で表せます。
例えばドラグ力が5㎏だと5㎏まではリールが負荷に耐えます。5㎏以上の負荷が掛かるとラインを放出します。もし放出しないとリールが過負荷で壊れてしまいます。
タコテンヤのドラグ力は「5㎏以上」が必要です。大物を狙うのであれば6㎏以上を選択してください。リールタイプはベイトリールをおすすめします。
コスパも性能も凄い!カストキングのベイトリール
カストキング SpartacusPlus 左ハンドル
・ギヤ比 6.3:1
・重量 230g(コルクタイプ)、215g(レッド、グリーン、ブルー)
・ドラグ力 8Kg
・ハンドル1回転の巻きあげ長 68cm
・ライン容量 0.285mm/115m、
カストキングはアメリカの釣り具メーカーです。
日本での知名度はそれほど高くありませんが、本国アメリカでは有名です。
基本性能はドラグ力が8㎏、ギア比は6.3です。かなりの高性能です。
ギア比が高いので手返しが早くサッサと沢山釣りたい時はいいですね。
アルファタックル ハマー 600B
自重:380g
ギア比:5.2:1
ボールベアリング:5BB+1RBB
糸巻量:ナイロン6号200m
最大ドラグ8kg
最大巻上長60cm
画像からもわかるようにとってもシンプルなリールです。
無機質で金属感を前面に押し出したBodyは潔さを感じかっこいいですね!
性能面でもドラグ力:8kg、ギヤ比5.2とタコ釣りには最高です。
【ライン編】4号のPEラインを選ぼう
ラインはPEラインの4号をおすすめします。3号でも可能ですが、大きく思い切り合わせを入れる釣りなので細いラインはここでラインブレイクの可能性があります。
安心して釣りをするなら4号の8本よりをおすすめです。
4号PEライン×300m。タコ釣りでは100m巻けば十分です。
コスパ重視ならこのライン
放浪カモメオリジナルPEライン0.4号-10号150m-1000m国産原料8本編み/4本編みPEクリアホワイトハイビズイエロー5色マルチカラーエクストラパワー8編/4編
シリーズ販売累計30000個突破
PEライン『エクストラパワー』
強さの秘密は超強力ポリエチレン繊維
4号PEライン8本より。コストパフォーマンスが非常に高いラインです。
タコテンヤは手で釣ることも可能
タコテンヤは竿を使わない手釣りもあります。
明石地方にはこの手釣りでタコを一本釣りする漁が古くからありました。
竿を使わない独特の釣り方で、趣味の釣りにも根強いファンがいます。
ベアリング内蔵です。
中心部のに手を入れ、外周ハンドルを回転させることでスムーズにラインを巻き上げます。
タコテンヤを使った船釣りのコツは「しっかり着底」

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タコテンヤの釣り方を説明します。先ずはテンヤを沈め着底させます。底についた合図は、曲がっていた竿が元に戻り、ラインの放出が止まります。
潮が早いとかなりわかりにくいです。着底の感覚がうまく取れないとタコの釣りは楽しくありません。釣果も全くさえません。
なので、釣りを始めたら直ぐに着底の感覚を覚えます。わからないときは少し巻き上げ何度も繰り返します。ラインの放出が止まるのも、竿が真っすぐになるのも一瞬だけです。
着底の感覚を捉えるのがタコ釣りの最初で最大の難関です。
最大の難関と書きましたが、繰り返していれば必ずわかるようになるので安心してください。
【基本編】タコテンヤの釣り方
タコは動くものに反応をします。タコテンヤには「餌」が付いていますが、誘いをかけたほうが確実に釣果が上がります。
誘いの掛け方は、小さく竿先を上下させる程度です。おもりが跳ね上がるような大きな誘いはよくありません。
タコは海底にいますので常に仕掛けも底についていることを意識してください。
何度か誘いを掛けたら、タコが乗るのを待ちます。待つ時間が重要です。この動きを止めた状態が最もタコが乗りやすい瞬間です。
変化がなければまた誘いをかけます。この繰り返しです。
あたりは大きく強く合わせる
あたりはずっしりと重くなります。竿が重くなったら強く大きく合わせます。だだし、ほとんどの場合ではっきりとしたあたりは感じられません。なんとなく違和感を感じる。その程度です。
違和感を覚えたら積極的に合わせてみましょう。
はずれの場合はスカッと竿が上がります。あたりなら明らかな重みを感じることができます。
合わせるタイミングは「少し待つ」
タコのあたりを感じたら数秒待ちます。しっかりとタコにテンヤを「抱かせる」ためです。この時に少しラインを送り込んだほうがよりしっかりとフッキングできます。
ただし、タコが岩場に潜り込む隙を与えてしまうと後が大変です。
何秒待つか?ここが腕の見せ所です。
是非トライしてほしいあたりの取り方「指おさえ」
あたりを竿で取る方法の他にベイトリールのスプール(巻かれているライン)を親指で押さえる「サミング」という方法があります。
タコテンヤをしっかりと着底させラインを張ります。誘いは同じように竿先を上下させます。あたりは竿ではなくラインの放出で取ります。
ベイトリールをフリーの状態にし、自然にラインが出ていかないように親指で押さえておきます。タコが乗ったらラインが引き出されます。このわずかなラインの動きを親指の先で感じるのです。
竿先であたりを取るよりも「釣っている感」がとても強い方法です。少し難しいですが是非チャレンジしてください。タコ釣りがもっともっと楽しくなります。
タコが乗ったら素早く巻く
タコが乗ったら素早くリールを巻きます。タコが海底に張り付かないように先手必勝です。この時のコツは一定のスピードでダダ巻きをすることです。スピードを緩めたり、ラインに遊びが出来ると「バラす」確率が高くなります。
引き上げは怪物クラスは網ですくった方が良いです。小物は取り込みでバラす事はほとんどありません。竿を立てるのではなく、リーダーを手でつかんで引き上げます。
タコテンヤの仕掛けは単純!少しの工夫が釣果を分ける

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タコテンヤ釣りの仕掛けはいたってシンプルです。ラインにリーダーを結び、そこに40号~60号のタコテンヤを結びます。
タコテンヤの号数はおもりの大きさで、船によって使える号数に制限がある場合があります。事前に確認する必要があります。
リーダーはフロロカーボン10号~12号
ラインはPEの4号以上を利用します。これだけ太いとリーダーは必要ないという意見もあります。しかし、PEラインは根ずれにはとても弱い性質を持っています。いくら太くてもあっけなく切れてしまいます。
そのため底が砂地以外はリーダーを使った方が良いと判断します。材質はフロロカーボン、リーダーの号数は10号~12号程度。長さは1.5m程度です。
タコテンヤは40~60号で「自作も可能」
タコテンヤは40号~60号です。潮の流れで調整します。タコテンヤは市販の物から、自作で作るものまで釣り人によって様々です。
慣れてきたら自作タコテンヤでタコを釣るのも楽しそうですね。
60号のタコテンヤです。中心部の木製部に餌を乗せ針金等でしっかり固定します。
工夫する!タコへのアピールアップ「ひらひら付き」
タコへのアピールをアップするためにタコテンヤにひらひらを付けることもあります。ひらひらはカラーテープやキラキラ光るナイロンです。これは自作なので個性が光るところです。
このひと工夫が釣果をアップさせます。色々と工夫したいですね。
また、タコジグをタコテンヤの上部につけてタコへアピールする方法も取られます。
ヤマシタ(YAMASHITA)タコゆらハンターSRG
サイズ:S (10号相当)
カラー:RG (レッド・金ラメ)
夏場の小ダコに有効なSサイズ(10号相当)
ベイトが踊る「ゆらゆらヘッド形状」
連結に便利な「連結リング」付き
上記の画像がタコジグです。タコジグは堤防でタコを釣るためのルアーですが、タコへのアピール力が強いので、タコテンヤに附属することでアピール力を増します。
タコテンヤにつける餌は基本「魚系&カニ」

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タコテンヤにつける餌は基本魚系です。イワシ、小あじ、サバです。テンヤの胴体に細い針金などでグルグル巻きにして留めます。その他に豚の脂身や、鶏肉のもも肉が使われる場合もあります。
イワシは身が柔らかいので交換頻発
イワシは身が柔らかくエサ持ちが悪いです。頻繁に交換しなくてはいけません。アジは身の持ちはいいです。餌の付け替えを考えるとアジに分があります。
イワシの身持ちをよくするために「一夜干し」のイワシを使う人もいます。前日までに購入しておいたイワシを干し網に入れ、風通しの良い所にぶら下げておけば一夜干し完成です。
カニはタコの大好物
タコは普段から甲殻類を食べています。エビやカニですね。その中でもカニは大好物だと言われています。とてもよく釣れる定番の餌です。
カニの餌は手足を全部折りたたむ
カニの餌はタコテンヤに「たすき掛け」のように縛ります。足は全部折りたたんでまとめて一つに固めるようにします。カニの場合は、針にはささないので、取れないようにしっかりと縛ります。針金よりも、工作に使うタコ糸がおすすめです。
肉系はエサ持ち最高
肉系の餌には、豚の脂身や鳥のもも肉(皮付き)があります。とっても身の持ちがよく、鳥のもも肉は半日くらいなら餌の交換は不要でガンガン釣りができます。愛好者が多い餌です。
タコテンヤの釣りにあると便利な道具

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目を締めるにはアイスピックが欠かせない!
タコを締めるには目の間を刺します。これに使う道具は、アイスピックや千枚通しです。
これでタコは大人しくなります。
タコ釣りにはネットが便利
タコを入れておくネットです。
あるととっても便利。
タコはネットに入れておかないと逃げ出して船中がパニックです。
更に少量ずつ分けておけばさらに便利です。
洗濯ネットなら小分けが出来てOK!
タコ個の専用ねっとットではなくても洗濯ネットでもOKです。
こちらは4枚組なので4枚あれば大量に釣れても十分間に合いますね。
安心してガンガン釣れます!
タコテンヤ釣りは奥が深い
タコテンヤ釣りは、ビギナーでも釣りやすく楽しい釣りです。釣った後も美味しく食べることもできます。
ただしタコ釣りは簡単なだけじゃなく、奥がとても深い釣りでもあります。
タコテンヤの底取りも、あたりの見極めも極めようと思うと本当に難しい。タコテンヤも自作すれば工夫するポイントは無数にあります。
昔からベテラン釣り師が飽くことなく挑戦する理由は、奥深さと手軽さのバランスにあるのかもしれません。
ビギナーの方は先ずは底を取る。これを念頭に入れてください。上手に底が取れたらモンスタークラスの大きなタコを釣り上げることも夢ではありません。