作成:2019.3.16 更新:2023.7.5
ホウボウの釣り方は簡単!餌釣りとルアー釣りのタックルと仕掛け解説
タイラバなどの外道として扱われることの多いホウボウ。その身は実は美味しく、専門的に狙うのも面白い魚です。今回は、そんなホウボウの餌釣り・ルアー釣りの2種類の釣り方について、タックルと仕掛けをご紹介します。
目次
ホウボウは餌釣りとルアー釣りの2通りの釣り方で楽しむ!

出典:photo-ac
まずは、ホウボウの基本的知識についてご紹介します。ホウボウは左右に翼のように生えた大きなヒレが特徴の魚で、非常に美味しい魚です。一般的な体長は40cm前後で、大きいものでは60cm近くにもなります。北海道以外の日本全国で釣ることができ、砂地の海底に生息しています。
ホウボウはエビやカニなどの甲殻類が大好物!
ホウボウの食性は肉食で、エビやカニなどの甲殻類が大好物です!また、ホウボウは海底付近にいることが多く、そこで小さな魚を食べることもあります。マダイの食性とよく似ていて、甲殻類以外にもゴカイなどの虫系の餌も好物です。そのことから、マダイやシロギス釣りの嬉しい外道としてかかってくることもあります。
ホウボウの釣り方は、船からの餌釣りとルアー釣りの2種類!
そんなホウボウの釣り方は2種類あり、どちらも船からの釣りになります。1つ目は、餌釣りです。秋刀魚の切り身などを餌にしてボトム付近を入念に攻めます。そして、もう一つはルアー釣りで、メタルジグやタイラバを使って釣ります。ホウボウは基本的に1年中狙うことができますが、特に冬の定番釣りものとなっています。以下ではそれぞれの釣り方に関して、詳しく解説していきます!
ホウボウの餌釣りはライトタックルで狙う胴突き仕掛け

出典:visualhunt
まずは、ホウボウの餌釣りについてご紹介します。ホウボウの餌釣りには2種類あって、こちらは「胴突き仕掛け」と呼ばれ、関東外房などでよく使われる仕掛けになります。ホウボウ自体それほど大きな魚ではないので、比較的ライトなタックルで釣りをすることができます。そのため、初心者や体力に自信のない方でも気軽に始められる釣りです。それでは胴突き仕掛けのタックルと仕掛けを見ていきましょう!
ホウボウの餌釣りで使用するタックル
ホウボウ釣りで使用するロッドは、全長1.8m〜2.7mのヒラメ用ロッドがおすすめです。オモリ負荷に関しては当日の状況によって変わりますが、大体50号〜150号くらいのものを用意しておけば問題ないでしょう。リールに関しては、中型の電動両軸リールを使います。もしタイラバ用の中型リールを持っているようであれば、十分に流用することが可能です。糸巻量は様々ですが、ホウボウ狙いの場合、最大で水深200mクラスのポイントに行くこともあるので、250m〜300mくらいは巻いておいた方が無難でしょう。ラインは船用PEラインの2号〜3号を使います。水深100m以上の深場を狙うこともあるホウボウ釣りでは、伸びが少なく感度を維持しやすいPEラインが最適なのです。
オールマイティーに使えて便利!
ダイワ シーパワー7350 210
全長(m):2.10
継数(本):2
仕舞(cm):110
標準自重(g):180
先径(内径/外径)(mm):1.2
元径(mm):12.9
錘負荷(号):30-100
こちらのロッドは釣りものを選ばずオールマイティーに使えるので、非常に便利です。もちろんホウボウ釣りにも使うことができます。胴までしなやかに曲がるので、魚をバラしにくいのも特徴です。ホウボウ釣りはもちろん、タイラバなど他の釣りも一緒に楽しみたい方にもすごくおすすめです!
初めての船釣りにはこの1台を!
シマノ バルケッタBB 300HGDH
ギア比:7.0
最大ドラグ力(kg):5.0
自重(g):220
PE[パワープロボートゲーム]糸巻量(号-m):1.5-200、2-150、3-100
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
スプール寸法(径mm/幅mm):32/22
スプール下巻ライン(PE号-m):1.5-100、2-100
今まで船釣りをしたことがないという人におすすめなのがこちらのバルケッタです。非常にリーズナブルな価格で、初心者でも気軽に購入できます。また、カウンターがついているので、初めての釣りでもタナ取りの心配も無用!汎用性のあるエントリーリールを探しているのなら、バルケッタがおすすめですよ。
8本編みPEラインだから根ズレも安心
ホウボウ釣りに使うPEラインは8本編みのものをおすすめします。
ホウボウ釣りでは、常にボトムを狙うので、根ズレの可能性が非常に高くなります。
4本編みに比べて8本編みの方が、繊維がたくさん編みこまれているので、ラインブレイクしにくく、ボトムの釣りに向いていると言えます。
ホウボウ釣りには信頼のよつあみPEラインが必須ですよ!
仕掛けは枝スのついた複数鈎仕掛け!
ホウボウ釣りでは、サビキのように鈎が2本〜5本ついた複数鈎仕掛けが一般的です。鈎の大きさはムツ鈎の15号前後で、ハリスはフロロカーボンの6号くらいが良いでしょう。その下にオモリを付けますが、ウェイトは50号〜150号と様々で、潮の流れや狙う水深によって調節するのがおすすめです。オモリのウェイトに関しては、船で決まっているところもあるので、できれば事前に確認しておきましょう。非常にシンプルで、初心者でも扱いやすい仕掛けです。
やっぱりホウボウ釣り専用仕掛けがおすすめ
ホウボウは専用の仕掛けでなく他の胴付き仕掛けでも狙えますが、やはり専用の仕掛けを使うのをおすすめします。しかも、この仕掛けにはフラッシャーがついているので、アピール力も抜群です!また、すぐにハリスが交換できるようにヨリトリビーズがついているのも非常に便利です。
ボトムまで素早く落としてストレスフリー!
細長いフォルムが特徴的なこのオモリは、沈下速度がとても早く、スピーディーにボトムまで仕掛けを落とすことができます。また、この細長い形は根がかりしにくく、快適に釣りが楽しめます。釣れている時合いを逃さず手返しよく釣りたいなら、このオモリを使うしかありませんよ!
天秤を使って釣るホウボウの吹き流し仕掛け!

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続いて、ホウボウ釣りのもう一つの餌釣りである「吹き流し仕掛け」をご紹介します。オモリが仕掛けの一番下に付いている胴突き仕掛けと違い、吹き流し仕掛けはオモリが天秤についているので、餌がフラフラと水中を漂う形になります。竿を常にシャクって餌を常に動かし続けるのがこの釣り方のポイントです。それでは、タックルと仕掛けを見ていきましょう!
ホウボウの吹き流し仕掛けで使用するタックル
まずは、タックルについてご紹介します。吹き流し釣りに使用するタックルは胴突き仕掛けのものとほとんど変わらず、同じものも使用できます。しかし、ロッドに関しては、頻繁にしゃくるので少し硬めで短めの2.3m以内のものがおすすめです。柔らかすぎては、しゃくりにくく、一日の釣りになると体力が持ちません。リールに関しては、タイラバリールなどを代用すればOKです。そこにPEの2号を付けましょう。
力強いブランクと感度の良さで天秤仕掛けも楽々
非常に力強く、M調子と程よい硬さでシャクる釣りにおすすめロッドです。
元々はシマノのタイラバ用ロッドですが、ホウボウ釣りにも使え、非常に幅広く便利に活躍してくれます。
自重は148gと比較的軽く、一日中釣りをしてても疲れにくいものおすすめ出来るポイントの一つです!
リーズナブルな価格で船用ベイトリールが欲しい人に!
リーズナブルな価格が非常に魅力的なアブガルシアの船用ベイトリールで、入門したばっかりの人なんかには特におすすめのリールです。パフォーマンスも非常によく、同クラスのものと比べると巻いた感触も滑らかです。コスパ重視でまず1台欲しいという方にピッタリのリールです。
全長300mついているので中深海でも安心!
こちらのPEラインは、4本編みのPEラインで、全巻量が300mあるので中深海の深いポイントを狙う時も安心です。
ボトム付近を中心に狙うホウボウ釣りでは、出来るだけ長く巻いていた方が無難です。
また、このラインは5色カラーリングしてあるので、棚鳥がしやすいのも魅力の一つです!
ホウボウの吹き流し仕掛けで使用する仕掛け
仕掛けに関しては、ホウボウ専用のものがあまり市販されていないため、アカムツの天秤仕掛けが便利です。鈎の大きさは15号〜16号くらいがベストです。ホウボウの口は体調に比べて意外と大きいので、大きな鈎の方が掛かりが良くてフッキング率が上がります。また、天秤は片天秤の30cm〜40cmで、そこにオモリ30号〜150号までを水深や潮の流れに応じて使います。ウェイトに関しては、船宿によっては指定がある場合もあるので、事前に電話等で確認しておくと良いでしょう。
全て国内生産の耐久強度バツグンの天秤!
ホウボウの吹き流し釣りにおすすめなのが、こちらの天秤です。使用されているパーツ全てが日本国内生産されていて、耐久性や強度はピカイチの商品です。オモリが天秤を中心に回転するので、絡まりにくく初心者でも扱いやすくなっています。吹き流し仕掛けに必須の片天秤は、ヤマシタの天秤に決まりですね!
オモリの定番は景山!量が多くてコスパ最高!
釣り用オモリといえば景山と言っても過言ではないくらい、定番中の定番なのがこちらのオモリです。量が1kg入っていて、非常にリーズナブルな価格設定になっているので、釣り人にはありがたいオモリです。根掛かり等で無くなる可能性も考えて、予備のオモリも持っていきましょう!
集魚効果バツグン!シモリ玉や赤バリでホウボウを寄せる!
数ある仕掛けの中でも、特におすすめなのがこちらのアカムツ天秤仕掛けです。
ホウボウ釣りにぴったりなムツ鈎を使っていて、しかもその上にシモリ玉や赤バリ採用で、集魚効果もバッチリです!
また、3本鈎仕掛けになっているので、ヒット率が上がります。周りと釣果の差をつけるのはこの仕掛けかもしれませんよ。
ホウボウのルアー釣りはジグorタイラバで釣るべし!

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続いて、ホウボウのルアー釣りについてご紹介します。ホウボウはタイラバをしている時の外道としても有名な魚で、餌釣りだけでなくルアー釣りでも釣ることができます。一般的には、タイラバかメタルジグが一般的です。狙いポイントは餌釣りと同じくボトム付近が中心になります。それでは、タックルを見ていきましょう。
ホウボウのルアー釣りで使用するタックル
まずはロッドですが、ホウボウ専用ロッドは一般的に出回っていないため、多くの場合6ft台のジギングロッドかタイラバロッドを流用します。硬さは使用するルアーの重さにもよりますが、タイラバロッドでジグを使用するのであれば、あまり柔らかすぎない方がジャークしやすいです。リールもジギングやタイラバで使っているものを流用できます。ラインに関しては、船釣り用PEの0.8号〜1号を使いましょう。
ホウボウ狙いだけじゃない!初心者必見のロッド!
アブガルシア ソルティーステージ KR-XSXLC-632-150-KR
ロッドタイプ:ベイトタイプ
標準自重:148g
グリップ脱着式1ピース
カーボン98%,グラス2%
ルアーMAX:150g
PEラインMAX:1.5号
構造:チューブラー
テーパー:レギュラーファースト
ホウボウ釣りにピッタリなこちらのロッドは、耐久性・操作性が非常によくおすすめの一品です。バットパワーがあるのでホウボウ釣り以外にもライトジギングなどたくさんの釣りが楽しめます。それでいて価格な非常にリーズナブルなので、初心者の方でも気軽に試してもらえるロッドです!
超軽量のベイトリール !これは買うしかない!
シマノ グラップラーBB 200HG
ギア比:7.2
最大ドラグ力(kg):5.5
自重(g):185
糸巻量 PE(号-m):1-440、1.5-290、2-200
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
スプール下巻ライン(PE号-m):1/3、2/3
スプール寸法(径mm/幅mm):34/22
自重わずか185gという超軽量モデルでホウボウ釣りにぴったりのベイトリールです。数多くのジャークを繰りかえすジギングにおいて軽いリールを使うことは、大きなメリットになります。お子さんや体力に自信のない方でも長時間の釣りができて安心です!ホウボウ釣りに限らず幅広い釣りに使用したい人は、ぜひこのベイトリールをお試しください。
高感度PEが欲しいならこれ!
東レの国内生産されたPEラインで、低伸度で高感度なのが特徴です。ホウボウの小さなあたりも確実に手元まで伝えてくれ、厳しい状況の中でも釣果を伸ばすことができます!また、国内生産ラインなので強度も強く、ホウボウ以外のマダイや青物がかかっても安心してファイトできます。
ホウボウのルアー釣りで使用するルアー
ホウボウ釣りで使用するルアーは、メタルジグやタイラバが一般的です。メタルジグであれば、スロージギング用のものなどたくさん種類があるので、スローフォールタイプやファストフォールタイプなど色々な種類を用意しておきましょう。タイラバを使う場合は、ワームをつけると非常に効果的です。絶対にワームは持って行くべきです!
ルアーウェイトはポイントの水深に応じて合わせましょう。水深30m〜50の浅瀬で釣るのであれば、40g〜70gくらいを使うのがおすすめです。そして、水深50m以深の深場を狙うのであれば80g〜100gくらいのものを使いましょう。ウェイトの重さは、船や潮の流れよっても変わりますので、船長さんに事前に聞いておくと安心です。
ホウボウ釣りでも大活躍のジグパラバーチカル!
スローなフォールが特徴のメジャークラフトから発売されているジグです。スローピッチを得意とし、ボトム狙いに最適です。短い移動距離でしっかりと見せてアピールできます。青物ジギングでもおなじみのメジャークラフトですが、ホウボウ釣りでも大活躍してくれますよ!
タングステン素材でボトムまで一直線!
タングステン素材のタイラバで、素早くフォールしてくれるタイラバです。
タングステンでできているので、シルエットは小さく比重は重くできるので、ボトム狙いのホウボウ釣りには最適です。
60gという重さは水深30m〜50mの浅場狙いにピッタリです。
もちろんマダイ狙いにも使えるので一石二鳥で使えます!
ホウボウ釣りは初心者でも楽しめる釣り!

出典:photo-ac
いかがだっったでしょうか?
今回は、ホウボウの釣り方についてご紹介しました。タイラバなどでは外道として扱われる魚ですが、実は美味しい魚で専門的に狙うのも楽しいものです。餌釣り、ルアー釣りともにゲーム性が高く初心者の方でも楽しくできる釣りですので、皆さんも是非やってみてください!ハマること間違いなしですよ!