作成:2018.11.4 更新:2023.5.29
ボラはルアーで狙うとテクニカルで面白い!驚く程タフなファイター!
一般的に外道扱いされる事の多いボラですが、ルアーで真剣に狙うとテクニカルで面白いんです。
あまり知られてはいませんが、ボラはタフなファイトの持ち主で、狙い方さえマスターすればルアーの好敵手になってくれます。
目次
ボラはルアーで狙うと難しいけど面白い!ボラの生態から知る!

出典:visualhunt
海で釣りをしていると海面には、群れをなしてゆったりと泳いでいるボラの姿が目に入ります。
日本全国で生息しており、時にはメータークラスにまで成長します。
良くグラマラスボディを水面に叩きつけて跳び跳ねているのを目にしますが、何故跳ねるのか解明されていないミステリアスな魚なのです。
食性も基本的には草食性でプランクトンやコケを食べていますが、時には小魚も食べる雑食性です。
季節によっては群れ全体が魚食性を示すこともありますが、特殊な時期を除いては群れの中の数匹程度がルアーに興味を示す程度と考えてもらえればよいかと思います。
ルアーでボラが狙いやすい時期は?
ボラは年中ウロウロしていて、いつでも狙うことは可能です。
しかし、ボラがルアーに反応しやすい時期もあります。
- バチ抜けシーズン(2~5月)
- 稚鮎、シラスウナギの遡上時期(12~2月)
上記の時期は、比較的にボラの興味が水面にウヨウヨいる捕食しやすいバチや稚魚に向けられています。
この時期には普段は草食性の傾向が強いボラも捕食しやすいバチ等に盛んに襲いかかります。
ルアーでボラを釣るなら夜!
ボラは昼夜狙うことが出来ますが、昼間のボラは警戒心が強く、ルアーの着水音でたちまち姿を消してしまいます。
慣れない内はアプローチが難しい場合があります。
ボラを釣るイメージを掴むまでは、夜の方が釣りやすいです。
バチ抜けの時間帯も夜が基本になります。
ボラをルアーで釣るためのポイント
ボラは水のある所ならどこにでもいますが、特に汽水域にはたくさんいます。
ドブ川のような汚い川でもコケを食べたり平然としています。
流れ込みの落ち込み等にも群れていることがあります。
ルアーでボラを狙うならば、汽水域や河口部が良いでしょう。
必ず群れでいますので、少しでもボラの多い所を通した方が、ルアーに対する興味を持つボラに出会う可能性が高くなります。
ボラをルアーで釣るためのタックル選び

出典:pexels
ボラをルアーで狙うタックルですが、使用するルアーは6㎝前後のシンキングペンシルがメインになりますので、8ft以上・7g前後のルアーを投げやすい・MLクラス以上のタックルを用いると、感度も良く、ラインも細いものをつかえるので飛距離も出てボラを釣りやすいでしょう。
もちろん、8ft前後のMLクラスのシーバスタックルでも狙うことは可能です。
では、ボラ釣りにおすすめのタックルを紹介していきます。
ボラのルアー釣りに適したロッド
河口部や汽水域でのボラ釣りに使いやすいロッドの条件は下記の通りです。
- 10g以下のルアーもキャストしやすい
- PEラインの0.8号~が使用できる
- 8.0ft以上の長さがある
- パワーはMLクラス以上
上記リストの条件に合うメバリングロッドを2点ご紹介したいと思います。
ロッド選びの参考にして頂ければと思います。
ボラのサイズが60㎝位までならこの竿で遊べます!
メジャークラフトメバリングロッドスピニングトリプルクロスメバルチューブラーTCX-T882MH釣り竿
タイプ:スピニング
継数:2
全長(ft):(8’8”)
ルアー(g):1.2~20g
PEライン(号):0.4~1.2
パワー:MH(ミディアムヘビー)
メジャークラフトが送り出した対尺メバル用のミディアムヘビークラスのメバリングロッドになります。
長さも8.8ftありますので、70㎝オーバーの巨ボラにもロングレングスを生かした戦いが出来ます。
また、ロングキャストモデルでもありますので、ボラの群れが遠のいた時にもロングキャストで狙い撃ちできます。
70㎝を超える巨ボラがいるフィールドではこの竿!
ダイワのエントリーモデルながらセパレートグリップ等洗練されたデザイン。
デザインだけでなくダイワのテクノロジーも投入してあります。
ファイト時にきれいなカーブを描き大型の獲物にも粘る逆並継仕様。
巨ボラにもそう簡単には負けない粘りのブランク構造になっています。
ダイワ(Daiwa)シーバスロッドスピニングリバティクラブシーバス86ML釣り竿
タイプ:スピニング
継数:2
全長(ft/㎝)/仕舞(㎝):(8’6”/259)/(134)
標準自重(g):155g
先径(㎜)/元径(㎜):1.7/12.6
ルアー(g):7~35g
ライン(lb):8~16
パワー:ML(ミディアムライト)
ボラのルアー釣りに適したリール
ボラのルアー釣りに用いるリールですが、軽量なプラグがメインになりますので、スピニングリールを使用しましょう。
上記のロッドにバランス良くマッチングするのは2000番~2500番のクラスです。
ノーマルギヤ比で、0.8号の細いPEラインが120mも巻ければ良いので浅溝のスプールでも良いです。
ダイワの最強コストパフォーマンスリール
ダイワのリール史上最高のコストパフォーマンスモデルと言ってもおかしくないスピニングリールはこのレブロスです。
価格帯からは考えられないほどのダイワのテクノロジーが盛り込まれています。
性能面だけでなく外観も洗練されており、一昔前のこの価格帯とは桁違いです。
初心者アングラーからベテランアングラーまで充分に満足できる性能と外観を備えているといえます。
ドラグ性能が良いので巨ボラにも安心して対応できます。
ダイワ レブロス LT2500S
ギア比:5.3
1回転巻取り長(cm):75
標準自重(g):220
最大ドラグ力(kg):5.0
標準糸巻量(ナイロン lb-m):4-150/5-120/6-100
標準糸巻量(ブレイド 号-m):0.6-200/0.8-190/1.0-140
「HAGANEギヤ」搭載!1ランク上のリールで狙うならこれ!
シマノの伝統モデルがハイスペックで生まれ変わりました。
安定した機関部とハイスペック機能搭載。
シマノの新技術「HAGANEギア」搭載で強靭なメインギヤを配しています。
突然の巨ボラの走りにも余裕の対応が出来る大径ドラグノブを搭載。
巨ボラの暴力的な走りにも安心です。
シマノ アルテグラ 2500SHG
ギア比:6.0
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):89
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
自重(g):220
ナイロン糸巻量(lb-m):5-110、6-95、8-70
フロロ糸巻量(lb-m):4-130、5-100、6-80
PE糸巻量(号-m):0.6-200、0.8-150、1-120
ボラのルアー釣りにはPEライン!
ボラのルアー釣りには小さいルアーでの飛距離を稼ぐ必要がありますので、細いPEラインが向いています。
PEラインの0.8号が100~150mもあれば十分です。
リーダーはフロロカーボンの3号位で十分です。
シマノ ピットブル 4本網
シマノの4本編みPEラインです。
200mでの価格は、コストパフォーマンス面で他の追随を許さないでしょう。
掛けたら逃がさないPEラインで、巨ボラと余裕のファイトを楽しみましょう。
東レ シーバスPE パワーゲーム 0.8号 150m 8本編み
東レのシーバス用PEラインです。
直強力・感度・耐久性の全てにおいて他の追随を許さないシーバス用PEライン。
ライン滑りが良く、飛距離が伸びます。
夜間の視認性に優れるホワイトカラーのラインなので夜間にボラの群れを打ち抜くのに最適です。
リーダーはマメに交換しましょう!
プロ仕様のフロロカーボンハリスで大容量の100m!
リーダーはルアーとの第一接触点になります。
こまめに新しい傷のないリーダーに交換しましょう。
100mの大容量ですので、簡単に使いきれない程です。
ボラを釣りやすいルアーはこれだ!

出典:visualhunt
ボラは基本的に水面直下に群れている事が多いので、水面直下をヨレヨレとして、動き過ぎずにボラに近づける必要があります。
6㎝以下のシンキングペンシルならばそのアプローチが可能です。
シンキングペンシルで水面直下から攻める

出典:amazon
ボラは水面直下に大量に群れています。
その大量の群れの中に静かに通せるのはシンキングペンシルです。
そんなサイレントキラーなシンキングペンシルについて紹介していきます。
ボラが見えているならシンキングペンシルを迷わず投げましょう!
ボラをブラインドで狙うのは正直相当難ありです。
水面直下に群れているのを探して群れの端っこの方からアプローチしていきましょう。
ルアーの動きやレンジからするとシンキングペンシルが最適です。
ミノ―等では逆に動きが強くて散ってしまう事もあります。
シンキングペンシルを使う時のポイント!
シンキングペンシルのポイントとしては、水面直下のレンジキープに専念することです。
ボラの群れの動きを良く見て、ボラの口が水面直下何㎝位かを観察して口のあるレンジを通しましょう。
カラ―は反射のあるものよりも、クリア系が良いです。
ボラに有効なアクションはスローリトリーブ
ボラを狙う時のアクションのキモはスローリトリーブです。
ボラの群れているレンジに合わせられるようにリトリーブしましょう。
出来るだけシンキングペンシルにアクションをさせないことが重要です。
あまり大きなアクションをつけるとボラは驚いて散ってしまいます。
ボラを釣りやすいおすすめルアー6選
ボラの群れに忍者のように近づけられるプラグを紹介していきます。
ボラを狙う時のプラグ選びの参考にしてみて下さい。
ダイワ 月下美人 レイジー 45S 45mm 2.5g
アピールしすぎない絶妙のサイズ感でボラを仕留めるレイジー45S。
シマノ ソアレ ライズショット 60㎜ 8g
60㎜のコンパクトボディとAR-Cシステム搭載で抜群の飛距離が武器になります。
ボラの群れが遠のいた時には威力を発揮します。
バスデイ S.P.M55 55㎜ 3.2g
バスデイのペンシルベイトは水面直下でのレンジキープがしやすく、スレンダーなフォルムが静かにボラへと寄せられます。
アピア パンチライン45 45mm 3.4g
玄人好みのアピアが送り出す絶品シンキングペンシルのパンチライン。
そのパンチラインのダウンサイジング版がこちらです。
動き過ぎずに水面直下の状況を手元に伝える優れ物です。
タックルハウス ショアーズ ピットステック
タックルハウスが送り出すピットスティック47は細身にボディ形状がバチライクな一品です。
正面から見ると四角い断面で、暴れ過ぎない安定した動きがボラには向いています。
スミス CB 70 PEN TR
スミスのミノ―ペンシルにあたるこのCB 70 PEN TRは徹底的に抑えた浮力で水面直下へのアプローチを容易にしてくれます。
トラウト仕様のルアーですが、ボラゲームでも活躍します。
水面直下をメインにアプローチするボラ狙いではメインウェポンになり得ます。

出典:visualhunt
ランディングネットは必需品!

出典:pexels
ボラ釣り特有の必需品はずばり、ランディングネットです。
フィネスタックルでのランディングに手こずると不要なラインブレイク等を招いてしまいます。
場所によっては匂いの強いボラがいますのでネットの使用後は良く洗って乾燥させましょう。
ランディングネット
ボラの口は小さいのでフィッシュグリップが入り難い事が多いです。
取り込み時の不要なラインブレイクを防ぐためにネットは必要です。
ベルト付属で背中にかけて持ち運べるので携帯性に優れます。
網の枠は折り畳めるのでランディング後に魚の匂いが気になる場合には折りたたんでビニール袋に入れておけば匂いも気にならないので安心です。
玉の柄はカーボン製で軽量です。
外道のボラでも狙って釣るとゲーム性があります!

出典:pexels
世間一般には嫌われ者のボラですが、実は外海の冬のボラはかなりの美味です。
シーバス釣りの時に釣れてしまう外道というイメージが浸透してしまっているので本格的にターゲットにならないのは無理もないかも知れません。
しかし、外道と言えども狙って釣るのはそう簡単にはいきません。
実は巻いてるだけでも釣れてしまうシーバスよりもテクニカルです。
偶然釣れたシーバスよりも、狙って釣ったボラの方が価値はあると思います。
ぜひ、皆さんも近所のボラを探して狙い撃ちしてみて下さい。
そのタフなファイトに魅了されるかも知れませんよ。