作成:2018.10.28 更新:2023.2.4
ヒラマサの4種類の仕掛けを紹介!初心者はルアーで狙おう!
スリリングな釣りと美味で人気なヒラマサ、そんなヒラマサ釣りの仕掛けは4種類も存在しているのをご存知ですか。今回は、そんな4種類の釣り方や仕掛けを紹介していきます。この記事を参考にして、憧れのヒラマサを釣ってください。
目次
仕掛けの前にヒラマサについて知っておこう!

出典:Pexels
4種類のヒラマサ釣りと仕掛けを紹介する前に、ヒラマサそのものについて紹介します。
ヒラマサはオーストラリアでは”キングフィッシュ”なんて呼ばれています。
ヒラマサの大きさはブリと同程度の1m程度で(大型になると2mも越えます)大物の1つとされています。その引きはブリよりも強く、さらにその強い力で岩礁や障害物に隠れようとするため、ファイトでヒラマサに負けるとラインが障害物に触れたり針が障害物に引っかかって仕掛けがなくなってしまう、そんなスリリングな釣りが釣り人の間で好評です。
さらに食味も良く、脂が沢山乗っていながらその味はしつこさがなく、さらにヒラマサ独特の旨味もありとても美味しいです。調理法も刺身にしても焼いても煮てもとても美味しく、まさに何をやっても美味しくなります。
釣りも良し、味も良しの、まさにキングの名を冠するにふさわしい魚、それがヒラマサなのです。
ヒラマサは海のスプリンター!
ヒラマサはあまり群れでは行動せず単独で行動していることが多い魚です。群れを作ったとしても小さいです。
泳ぐスピードはなんと時速50kmで、その速さは自動車並みです。この速さから別名「海のスプリンター」とも呼ばれています。
典型的な肉食魚で、イワシやアジなどの小魚から甲殻類やイカまで捕食しています。
ヒラマサは暖かい気候で釣れる
ヒラマサは18度~24度の温暖な気候の水温を好みます。つまり、日本で言えばヒラマサ釣りの北限は北海道の道南地方(函館や苫小牧など)で、東海や西日本などの温暖な地域でよく釣れます。
外道でヒラメが釣れる事も…!
ヒラマサ釣りの外道には、磯や堤防から狙うとカサゴ・海底を探るとヒラメ・日本海側の地域ではキジハタ・春にはアマダイも釣れます。マダイも外道としてよく釣れ、こちらは北海道以外なら場所関係なく釣れます。
ヒラマサ自体がマダイ釣りの外道として釣れる事で有名です。
ヒラマサのシーズンは夏
ヒラマサは4月~8月に産卵期を迎え、活性が高くなるのは7月~11月です。つまり、産卵期と高活性が重なる7月と8月がヒラマサ釣りのシーズンというわけです。
しかし真冬に向けて食い溜めをする10月~12月もヒラマサが釣れやすいです。この時期を狙ってみるのもアリ。
ただ、1月~3月の真冬の時期になると海水温が下がり、ヒラマサが釣れなくなってしまう事から、この時期はヒラマサ釣りのオフシーズンと言われます。
姿が似ているブリとは釣れる季節が真逆で、ブリが釣れる時はヒラマサは釣れにくいため混同する確率は低いです。
産卵に入る前の4月~6月と、産卵の疲れから回復した10月以降はとても脂がのっていて美味しいですが、ハイシーズンの7月8月のヒラマサもさっぱりとした味でありながらヒラマサの旨味も残されていて美味しいですよ。
ヒラマサ釣りには4種類の仕掛けがある
ヒラマサ釣りには、船からもおかっぱりからも行う「泳がせ釣り」と、船から行う「かもし釣り」、おかっぱりから狙う「カゴ釣り」の3種類の順番で紹介していきます。最後は、船からもおかっぱりからも狙う「ルアーフィッシング」を紹介します。
餌に生きた小魚を使う、泳がせ釣りの仕掛け

出典:Visual Hunt
まずは、船からでもおかっぱりからでも行われる泳がせ釣りから紹介します。
針に付けた小魚に泳がせヒラマサを狙うので、泳がせ釣りと言われています。活きアジや活きイワシが入手できる地域で盛んにおこなわれている釣りです。
大物が狙いやすいのがメリットですが、活き餌を死なせないようにする必要があるため初心者は難しく感じるかもしれません。
仕掛けの全体図としては、まず竿側から道糸、それにウキ止めとシモリ玉を付けます。その先にウキをつけ、ゴム管付きのオモリを付け、クッションゴムをつけます。ここからはハリスで、その先に1本針を付けます。
スペックは、おかっぱりはナイロン、船はPEを
おかっぱりから
道糸は、おかっぱりからはそこまで大きいサイズにはならないのでナイロンラインの8号~14号を150m以上使用します。
ウキはあまり大きいサイズの物を使用すると餌の小魚(以降活き餌)が弱ってしまいます。発砲ウキの3号~5号を使用します。
針はヒラマサ針の12号~15号の中から選びます。
ハリスは、おかっぱりからなら大型のヒラマサに負けないようにワイヤーラインの49本撚り#45を1ヒロ使います。
船から
道糸は、船からであれば大型のヒラマサが釣れるのでPEラインの3号~4号が使われます。200m以上使用するので、多く巻いてある商品を選んでください。
ウキは円錐ウキが使われます。活き餌を弱らせないように、サイズは3号程度にしましょう。
針はヒラマサ針を使うのはおかっぱりでも同じです。
ハリスはフロロカーボンラインの10号~12号が使われます。
泳がせ釣りにおすすめの仕掛け
専用のかもし袋を使う、かもし釣りの仕掛け

出典:Pexels
千葉県外房地方の伝統漁法であるかもし釣りは、船から行います。
餌や針や糸など仕掛けそのものの重さだけで漂わせるフカセ釣りを、釣り人がやりやすいようにアレンジしたものです。ヒラマサの他にもマダイも狙います。
秋がかもし釣りのシーズンと言われ、海水温が低くなる時期に熱くなります。
竿から、道糸・それにかもし天秤をさっそく使います。かもし天秤の下にはかもし袋とオモリを、三方サルカンで結びます。道糸の先にはクッションゴム、そしてハリスと針です。
仕掛けは太めのラインを
道糸にはナイロンラインの16号~20号のかもしラインを150m用意します。或いはPEラインの6号~8号を使います。PEラインを使う場合は300m用意します。PEラインは潮に流されにくいのでおすすめです。
ナイロンラインはライントラブルが発生しにくいので初心者におすすめです。加えてよく伸びてくれるので不意の大物にも強いですよ。
かもし天秤には誘導式を使う事で、仕掛け全体のバランスが良くなり浅場でも大型のヒラマサが狙えます。
ハリスにはフロロカーボンライン10号~16号を使用します。マダイも狙うならもう少し細いラインを使用しますが、あまり細すぎるとヒラマサの引きでハリスが切れてしまいます。
針にはヒラマサ針14号前後を使用しましょう。
餌にはさんまのぶつ切りやイカゲソを使います。
かもし釣りにおすすめの仕掛け
OPAPEライン4編釣り糸高強度高感度高飛距離1000m500m300m150m
安価な4本撚りと高額ながら強度が高い8本撚りから選べます。ただ、4本撚りでも強度が申し分ないです。
巻き量も、300mから1000mまで選べるので、自分のお財布事情に合わせて選べます。
磯から大型ヒラマサを!カゴ釣りの仕掛け

出典:Pexels
おかっぱりからヒラマサを狙うのであれば、カゴ釣りがメインになります。
次は、おかっぱりからのみ行うカゴ釣りです。
カゴ釣りは、おかっぱりから沖の魚を狙う釣りの事です。飛距離が100m以上出ることがあるので普通は仕掛けも飛距離を重視することになります。
しかしヒラマサのカゴ釣り仕掛けは、ヒラマサの引きの強さから強度が重要になります。とは言え飛距離も疎かにはできないので、バランスの良い仕掛けを選ぶ事になります。
船釣りよりはサイズが小さくなりますが、それでも70cm級の大きさの物が釣れます。
竿から順番に道糸、ウキ止めとシモリ玉、そしてウキです(この先に中通しオモリが来ることもあります)。そしてカゴ釣り仕掛けの一番の特徴コマセカゴです。そしてクッションゴムの先にハリスと針です。
スペックは飛距離より強さで選ぶ
道糸にはナイロンラインの8号~14号と、ヒラマサのサイズが小さくなった事からラインのサイズも小さくなります。蛍光付きのナイロンラインを使うと夜釣りも楽しむことができます。
普通のカゴ釣りよりもラインが太いですが、ヒラマサの引きの強さならでは。
ウキは羽根のついた遠投ウキを使うと飛距離が伸びます。発砲ウキでも飛距離が出るのでおすすめです。どちらも9号程度を使用します。
ハリスはフロロカーボンライン10号~14号を使用します。長さは2ヒロ程度です。道糸もですが、慣れないうちは太めのラインを使いましょう。
根ズレが心配な時や混雑時でオマツリが心配な時は強引なやり取りが必要なので、太めのラインを使用する必要があるというわけです。
針はヒラマサ針の11号~14号と、こちらもかもし釣りや泳がせ釣りよりも号数が小さいです。これはチヌ針の5号程度でも代用できます。
コマセカゴに入れる撒き餌にも刺し餌にもオキアミを使います。アミエビでは小さいです。
カゴ釣りにおすすめの仕掛け
お手軽にできる!ルアーフィッシング

出典:Visual Hunt
最後に紹介するのは、おかっぱりからも船からも行うルアーフィッシングです。
ヒラマサゲームと言われています。
ルアーの動かし方を学習する必要がありますが、餌を用意したり付けたりする必要がない分お手軽に用意できるのが長所です。
船からのルアーフィッシングでも、ヒラマサは人気のターゲットです。おかっぱりからなら、主に磯から狙う事になります。
船からでもおかっぱりからでも、仕掛けはメインライン(今までの仕掛けで言う所の道糸です)とショックリーダー(後程説明します)、そしてルアーという簡単な仕掛けです。
おすすめの仕掛けスペック
磯から
メインラインには、大きいサイズのヒラマサが少ない磯からならあまり大型のヒラマサがいないのでPEラインの3号前後を使います。
磯からでも船からでも、PEラインをルアーフィッシングで使うならショックリーダーも必要です。PEラインは擦れに弱いため、岩などに擦れただけで簡単に切れてしまいます。なので、擦れに強い他のラインを使います。
磯からならナイロンラインの50lb前後を使います。
ルアーは、磯釣りであればメタルジグ・トップウォータープラグの2種類から選びます。
表層付近を狙う時はトップウォータープラグ、それ以外であればメタルジグを使う事になります。中でもメタルジグは重量がある分深層も探れるので最もポピュラーなルアーです。
メタルジグなら重さ100g~200gの物を使用し、トップウォータープラグなら14cmの大きさの物を使います。
船から
メインラインは、1mを超える大型サイズのヒラマサが釣れるので、磯の時よりも太いPEラインの4号~5号を使います。
ショックリーダーもナイロンラインの60lbとこちらも磯よりも太くなります。また、フロロカーボンラインの40lbも使われることもあります。大型のヒラマサが釣れやすい船釣りならではですね。
ルアーは船釣りならメタルジグを使うのが一般的です。ヒラマサを釣るならロングタイプのジグがおすすめです。色はシルバー単色の物が小魚に似せられるので必ず1つは持っておきましょう。その他の色は海の状況によって変えていく必要がありますが、乗船員などに聞いてみましょう。
重さは150g~200gと、磯の時よりも多少重いです。
ルアーのキャスティングについては、ヒラマサが小魚を水面まで追いつめている所にルアーを投げ込む(この状態をナブラと言います)「ナブラ打ち」と、魚群探知機で拾った場所へルアーを投げ込む「誘い出し」の2種類があります。
ナブラ打ちは最初からヒラマサの活性が高いのでヒットが多いメリットがありますが、ナブラがないと釣りができないデメリットもあります。
誘い出しは、船のどの位置からも釣りができる自由性と、トップを狙うのでルアーの選択に悩まずに済むのがメリットで、釣れない時間が長時間続く事があるのがデメリットです。
ルアーフィッシングにおすすめの仕掛け
モーリス(MORRIS)リーダーバリバスオーシャンレコードショックリーダーナイロン50m20号80lbミスティーパープル
船釣り専用モデルです。
ラインを結びやすくガイド抜けも良いです。
ルアーの動きを邪魔しないショックリーダーナイロンラインです。
Goture(ゴチュール)メタルジグセット20g30g80g100g150gロングジグ投げ釣り用ルアースロージギングヒラマサブリ釣り用ルアー
ルアー自体も塗装も丈夫なメタルジグルアーです。
4種類のヒラマサ仕掛けから自分に合ったものを選ぼう
ヒラマサ釣りの4種類の仕掛けはいかがでしたか。自分が「これだ!」と納得のいく仕掛けに出会えたでしょうか。
自分の状況にあった仕掛けを選び、憧れのヒラマサを釣ってくださいね。