作成:2018.11.26 更新:2023.7.5
タチウオ釣りの水中ライトは釣果に直結!マナーから使い分けの応用も
夜のタチウオの釣りで水中ライトは必須アイテムです。基本的な使い方やマナーから、玄人の使い分けやコツまで解説しますので、これまで水中ライトをお使いになられていない方もぜひ水中ライトで爆釣を引き寄せよう!
目次
タチウオ釣りで使う水中ライトは小型が主流!

出典:FORTER
水中ライトは、ナイトゲームでの集魚効果を目的として使用されます。釣りで使う水中ライトには、大別して、ロープを付けて足下に沈める大型のタイプと、仕掛けに装着して使う親指大の小型タイプがあります。タチウオ釣りで使用するのは、後者の小型タイプです。
タチウオの釣り方は様々ありますが、特に、船釣りでエサタチ(深い水深を狙ってエサを落とす釣り方)をやる場合に、水中ライトがよく使われます。また、投げサビキ等で陸っぱりから狙う場合でも、水中ライトを使うことがあります。
水中ライトは、より効果的に魚の興味を引くために、光の色や点滅・点灯など、状況に合わせて細かい使い分けができます。裏を返せば、「こうすれば間違いない」という定まったものがないため、使い方、選び方が難しい道具であるとも言えます。以下この記事では、そんな水中ライトについて、効果を発揮するシチュエーションや使用上のマナー、おすすめの機種など、詳しくご紹介していきます。
タチウオ釣りでの水中ライトは濁りに強い!マナーにも気をつけよう!

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なんといっても濁り潮!
水中ライトがその効果を最大限に発揮するのは、なんといっても、船のエサタチで海の濁りが強いときです。大小の浮遊物が漂う、深く暗い海のなかで、水中ライトの人工的な光はエサの場所を強烈にアピールします。
なお、海がクリアな状況での船のエサタチでは、水中ライトの有無そのものは釣果をそれほど大きく左右しません。この場合、釣果を上げるために大事なことは、タナの取り方になってきます。もし、同じ船によく釣れている人がいるなら、水中ライトの光は、その人とタナを合わせるためのヒントとして活用できる場合があります。
陸っぱりでの釣果アップにも!
濁り潮の次に、水中ライトの有無が釣果に大きく表れるのが、陸っぱりからタチウオを狙う場合です。船釣りとは異なり、どこにいるかわからないタチウオのタナを探っていくうえで、水中ライトのアピール力は心強い味方になります。
知っておくべき使用上のマナー!周囲の迷惑になることも
夜の陸っぱりで有名なマナーの一例として、海岸や堤防を歩く際には、ヘッドライトの明かりを海側でなく陸側に向けますよね。これは、光を嫌う魚種をターゲットとする釣り人への迷惑を避けるためのマナーです。そして、ヘッドライトを嫌う魚種は、もちろん水中ライトの光も嫌います。
船釣りで、志を同じくする釣り人たちとタチウオ船に乗り込む場合はいいのですが、陸っぱりからタチウオを狙う場合には、水中ライトの使用に際してはしっかりと周囲を確認しましょう。周囲に自分(グループ)以外の釣り人がいるなら、水中ライトの使用は控えたほうが無難です。もし使うのであれば、その人がどの魚をターゲットにしているのか、ライトの使用は問題ないかについて、確認を取ってからにしましょう。
タチウオ釣りの水中ライトの基本的な付け方から達人に学ぶ応用的付け方

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以下では、船のエサタチで使う天秤仕掛けを例に、水中ライトをつける位置について解説していきます。サビキなどの仕掛けを使用する場合でも、基本的には同様のアプローチを取ります。
水中ライトのつけ方:基本編
タチウオ仕掛けの天秤の先に水中ライトをぶら下げ、その下にハリスを結ぶというのが最もオーソドックスなやり方です。天秤とハリスが水中ライトを介してつながる形です。初めて水中ライトを使ったタチウオ釣りに挑むという方は、まずはこの基本から試してみるとよいでしょう。
水中ライトのつけ方:応用編1
上記の「天秤-水中ライト-仕掛け」という直結方式では、水中ライトの固定用のアイ(たいていがプラスチック製)によって仕掛け全体の強度が制限されてしまいます。そこで、強度面の不安を解消するために、スナップ付サルカンを使って水中ライトを天秤の腕に装着する方法もあります。この方法では、水中ライトにテンションがかからないため、強度は純粋にラインの太さと結節点によって決まります。
ただし、この方法には、仕掛けがフォールする間に水中ライトに引っかかる「手前オマツリ」が出やすくなるという欠点があります。この方法を採用する場合には、腕の長い天秤を使用するなど、オマツリが出にくくなるよう工夫が必要です。
水中ライトのつけ方:応用編2
水中ライトを、天秤の上、メインラインに装着する方法もあります。水中ライトのアイにラインを通してから天秤、仕掛けと結んでいく形です。水中ライトの位置はウキゴム等によって固定します。この方法では、仕掛けの強度に影響は出ず、また、水中ライトから天秤までの距離を、天秤から針までの長さよりも大きく取ることによって、手前オマツリが発生しにくくなります。ただし、エサと水中ライトの距離が離れるという欠点があります。
水中ライトは彩りさまざま、タチウオ釣りでの使い分けを解説

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各社から発売されている夜釣り向けの水中ライトは、カラーバリエーションが豊富で、青、緑、赤、白、レインボーというものまであります。さらにLEDの点灯・点滅の切り替え、なかには点滅のスピードを調整できるものも。これだけ種類があると、特に初めのうちは、どれを使えばいいか迷ってしまう方も多いかと思います。そこで以下では、基本として押さえておきたい水中ライトの色の使い分けについてご紹介します。
集魚効果の最先鋒!とにかく遠くまでアピールしたいときは、青色点滅タイプがおすすめ
数ある水中ライトのなかで、最もアピール力の高いものはどれかと言えば、青色LEDの点滅タイプです。光は、色によって水中での進み方が異なるのですが、青色光は水中での吸収率・散乱率が小さく、遠くからでもくっきりと高い視認性を持ちます。そのため、潮の濁りが強い日や、陸っぱりでタナを探りながら釣るような場合には、青色タイプが効果を発揮します。なお、点灯・点滅については、点滅タイプのほうが圧倒的にアピール力が高いです。
さながら飲み屋街の赤提灯!スレた群れには赤色タイプが利く
ルアー等についても同じことが言えますが、水中ライトはとにかくアピール力が高ければよいというものでもありません。魚の活性やスレの度合いによっては、アピールの控えめなものを使ったほうが釣果が上がる場合も多くあります。
控えめなアピールを狙うなら、赤色LEDの水中ライトを選びます。赤色光は、水中での散乱率が可視域光のなかでも特に高く、海中でぼんやりと滲んだような明かりを灯します。赤色光はあまり遠くまで届かないので、魚群の位置とタナがわかっている船釣りでの使用がメインになります。なお、点滅スピードの遅いもの、あるいは点灯タイプを使用すると、より穏やかに魚を誘います。
タイプ別おすすめのタチウオ水中ライト5選!
ここではタチウオ釣行におすすめの水中ライトを紹介していきます!
安心の国産ライト!回転スイベルつきで使いやすい
この水中ライトは、スイッチでLEDの点灯・点滅および点滅スピードの設定ができるタイプです。赤と緑の2色展開。ボタン電池(LR44)を3個使用します。上下端に回転式のスイベルが付いているため直結式の取り付け方に向いています。ときに粗悪品を掴んでしまう水中ライト選びにおいて、貴重な国内メーカーの製品です。
シャンデリアカット×高輝度LEDで全方位アピール!
ヘッド部分のシャンデリアカットが高輝度のLED光を全方位に分散させます。
LEDは点滅タイプで、切り替えスイッチはありません。
赤、青、緑、白3パターンで点滅を繰り返します。
LEDひとつじゃ物足りない!多点発光タイプ
こちらもシャンデリアカットによってLED光を散乱させるタイプで、LEDの点灯・点滅の切り替えスイッチを搭載しています。
青、緑、赤、白の4色、またサイズ展開として12cmと17cmがあります。
12cmサイズは上下の2点、17cmサイズは上中下の3点が発光します。
電池はLR44を使用。
カラフルに誘う多点発光×レインボー
上中下の3点がそれぞれ異なる光を放つレインボータイプ。点灯・点滅の切り替えスイッチを搭載します。他の色に比べ圧倒的に派手なこの水中ライトは、魚だけでなく周囲の人の注目も集めます。単調な夜釣りにアクセントを加えたいときにどうぞ。
スリムでオシャレな水中ライト!
最大径0.9cmと非常にスリムな水中ライト。流線型のスリムボディは沈下時の抵抗が少なく、デリケートな仕掛けを採用する場合におすすめ。赤と緑の2色展開で、LEDは点滅タイプ。電池はBR425というリチウム電池を使用します。
水中ライトの基本はばっちり!いざタチウオ釣りへ!
いかがでしたでしょうか。今回、本記事では、タチウオの夜釣りで使う水中ライトについて、その種類、使い方、タイプ別のおすすめ機種など、基本から実用までをカバーすべくご紹介してきました。
水中ライトを用いた夜釣りは、まだ完成されていない部分の多い釣り方で、自分なりのアレンジを加えながら釣果アップを目指していけることも魅力のひとつです。ぜひ、チャレンジしてみてください。