作成:2018.12.13 更新:2023.2.4
釣り用締めハサミは必須!締め方の流れから、おすすめまで解説
釣り上げた魚は、クーラーボックスに入れただけでは血が回って新鮮さがなくなり旨み成分までなくなってしまいます。一段上の釣り上級者になるためにも、締めの技術は高めていきましょう。使い方からおすすめハサミまで徹底解説!
釣った魚はすぐに締めるのが基本!

出典:visualhunt
すぐに締めないと鮮度が全く違う!
釣った魚をすぐに締めるのは、魚の美味しさを保つためです。魚をすぐに締めずに狭い桶やクーラーに入れてしまうと、狭い環境でのストレスのために疲労物質がたまり、旨み成分が消費されて釣ったときの新鮮さがなくなってしまいます。持ち帰ってサシミなどで美味しく食べるにはしっかりとした締め方が必要です。
魚の締め方は魚の大きさで決めよう!
美味しく魚をいただける理想の締め方は「活け締め」です。魚を仮死や脳死状態の段階でできるだけ血抜きをして、冷やして持ち帰るのが良いのです。ただ魚の締め方は魚の大きさと手間をかけられるかによって決めていきます。
小さな魚は氷締めで
コアジやコサバ、イワシなどの小さな魚は「氷締め」が普通です。サビキなどでたくさん釣れると締めて血抜きをする手間がかかって釣りどころではありません。クーラーボックスには海水を入れて氷で冷やし。そこに小魚を投入するだけで仮死状態になるので良いのです。
大きい魚はハサミで締めて血抜き!
ブリやサワラ、マダイやクロダイ、またスズキやヒラメなどの大きな魚は、血抜きをオススメします。
血が回ってしまうと生臭さの原因になるためです。
せっかく自分で釣った魚ですのでおいしく食べたいですよね。
大きな魚は暴れて危険なこともあります。しっかりした手袋や魚バサミで押さえつけてから、エラを切断し、海水につけることで体内の血液を出すことができます。
大きい魚は特に血抜きは非常に重要!
ブリなどの大きな青魚は、血抜きをしっかりしないと刺身にしても生臭くなります。締めたらすぐに海水中で血抜きします。この詳しいやり方は後ほどご説明します。
締めた魚は凍らせたペットボトルで冷やすのが賢い!
血抜きしたあとは真水(解けた氷)に絶対に接触しないように保管して持ち帰ります。魚の処理した内臓の取り跡などが接触し、浸透圧の差で身が柔らかくなってダメになります。また直接氷に接触させるのもダメです、硬直して食感が悪くなります。魚はナイロン袋や新聞紙で包んで直接氷に接触しないようにします。氷はペットボトルで凍らせたものが直接の接触を避けられて都合が良いです。
釣り用ハサミを使って魚を締めよう!

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魚で変わる締め方
魚の締め方は対象魚によって変わってきます。大きく分けると、「ハサミでエラを切る」「首落としや神経締め」「急所突き」などがあります。
対象魚ごとにハサミを使った締め方を紹介していきます。
ハサミでエラを切る締め方
青物のアジやイサキ、そしてイナダやカンパチはエラの蓋から指やハサミを入れてエラを引きちぎるかちょん切るかです。サバについては頭を背中側にまげてサバ折りで頚椎を折ってからエラを切りとるのが良いです。
首切りや神経締め
ヒラメやスズキ、マゴチなど、首の骨(頚椎)を切ってからエラも切ります。このあとはクーラーの海水中で放血させます。また神経締めはプロが使う締め方です。頚椎の中にピアノ線などを差し込んで神経締めをします。
急所突きで締める
マダイなどのタイ類、アオリイカなどのイカ類またタコなどが対象の締め方です。タイは目の後ろにある柔らかいくぼみに、イカやタコは目と目の間に急所があるので、ハサミやピッカー、ナイフで突き刺せば締められます。
ハサミを使うメリット
締め(血抜き)には丈夫で大きいキッチンバサミが使いやすいです。メリットはハサミ一つで切ったり、刺したりができることです。もちろん他の釣りの作業にも使えます。締める時には魚を軍手などでしっかり押さえて、こめかみ辺りをハサミの先で突いて、少し脳内でねじるようにして締めます。つぎは魚のエラの中にハサミを差し込んで動脈を切り、血を出します。尻尾の根元もハサミで切ります。やはりハサミが使いやすくて便利です。
ハサミで締める際の釣り場での手順解説!
大きな魚などをハサミで閉める際には、エラやヒレのカッティング、血抜き、氷による保存、という流れで行っていきます。
下記でその手順を解説していきます!
手順1:ハサミでヒレを切ろう
- ハサミでエラの付け根部分を切る
- ハサミでえらの奥にある延髄を切る
- 尾びれの付け根にもハサミで切り込みを入れる
- すぐに血抜きを行う
手順2:血抜き
手順1の締めで出てくる血が固まらないうちに血を抜き出すようにします。
- すぐに血を抜き出す
- バッカンの海水の中で頭を下にして血を出す
- 5分ほどかけて血抜きする
- 血抜きの次は手順③の持ち帰り保存に従ってください
手順3:持ち帰り保存の方法
これを怠ると不味くて生臭い魚を食べることになりますので手順を守ってください。
- 冷えた海水の入ったボックスに入れます
- 魚を直接に真水や氷に触れさせないyぷにします
- 持ち帰り時にはボックスの海水を抜き軽くします
- 魚はナイロン袋に入れたり新聞紙で包んで間接的に氷板や凍ったペットボトルで冷やすようにします。
釣り場での締め用ハサミ最強おすすめ10選!

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釣り用のハサミを選びましょう。2枚の刃が分解できるものが便利で良いです。
SK11 万能はさみ ロングは強力!
SK11 万能はさみ ロングSML-200
・切断能力:アルミ1.0mm、鋼板0.5mm、トタン0.5mm
・切断目安:(プラ板)2.0mm、(皮革・ゴム板)5.0mm
・切断目安:(アルミ線)1.0mm、(針金)0.5mm、(電気コード)10mm
・刃部硬度:HRC52~54
・刃部:SUS420J2
・グリップ:TPR
直線切りのしやすいロング刃タイプのはさみ。強力で釣り魚の締めから日曜大工・工作・ホビーにまで使えます。コスパもいいです。
PRO TRUST(プロトラスト)の魚さばきハサミがいい!
ハサミは全長24cmでさかなをさばきやすいアーチ型になっています。魚をさばくのが苦手でもハサミで簡単裁断可能です。
プロトラスト 魚さばきばさみが割安
全長24cmの魚さばきハサミです。 釣り場で魚をしめたり、下処理にも便利。でナイフにはないストッパー付きです。裁ちばさみサイズで握りやすいのも特徴です。
やはりシマノの万能ハサミが便利
シマノバンノウハサミCT-524P
・カラー:ブラック
・サイズ(mm):195×82×12
・素材/刃:ステンレス3mm厚ステンレス
・魚を締めるのはもちろん、トゲやPEラインも切りやすい
・対象物が滑りにくいギザ刃採用
・サビに強いフッ素加工済ステンレス製
・握りやすさを追求したハンドル形状・素材(ソフト)
釣り場では大きくてちょっと使い辛いが、性能は十分です。長期間毎日使ってもガタつきも無く洗浄機にも入れられます。シマノ製ですので安心安全の品質です。
ささめ針(SASAME) ヤイバ魚絞めマルチシザース
さっさと血抜きしてしまいたいときではエラをザクザク切れます。ヒレやトゲも切れるし、捌けるので大変便利です。
浅野金属工業 万能ハサミ T型剣丸タイプ
海水中でも作業可能な特殊ステンレス鋼仕様。 軽くて使いやすいハンドル設計です。
釣り場では時間が命!ハサミを使って締めは効率良く!

出典:visualhunt
やはり面倒がらずに効率的なシメ作業をするのが一番重要です。魚があばれたり、また血ノリで滑りやすくなるので丈夫な手袋を使って作業します。冷えた海水入りのクーラーボックスなども準備しておき段取りの良い血抜き作業をしましょう。魚は新鮮な状態のままで感謝もこめていただきます。