作成:2018.10.7 更新:2023.3.24
タコは専用の針で釣る!タコの釣り方別に針の特長を徹底解説
タコ釣りに使うタコ専用の針を紹介します。タコ釣りしたいけ針は何を使うの?そんな疑問にズバリ答えます。タコを釣る3種類の仕掛け。タコエギ、タコジグ、タコテンヤ。それぞれにに使われる独特の「針」を解説します。
タコ用針は釣り方ごとに全く異なる!

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タコ用の針は、他の魚釣り用の針とは全くコンセプトが違います。簡単に言うとタコは魚ではないという事です。魚釣りのように、口に喰わせるのではなく、うねうねと長い「8本の足」に針を掛けることを目的にして設計されています。
タコの釣り方は3種類
タコの釣り方には3種類あります。タコテンヤ、タコジグ、タコエギです。
それぞれに仕掛けが違い、針が違います。
早速それぞれの針を見ていきましょう。
タコテンヤの針は一番大きい

出典:visualhun
下記の画像がタコテンヤです。
陸からキャストすることで遠くのポイントを狙うことができます。ハリは引いてきたときに針掛かりしやすい様に上向き、ラインに引っ張られる方向を向いています。
針の形には「角型」や「丸型」や「かえり付き」があります
船釣りでポイントに沈めて誘う使い方もします。
針はテンヤの台座と一体
針は台座と一体になっていて外れません。その為、針を交換するという事はありません。長い時間使っていると針先が劣化して「針かかり」が悪くなることがあります。劣化しても交換はできませんので針の研ぎなおしが必要になります。
針のサイズはとても大きく、5~10㎝あります。通常の魚釣り用の針で糸を結ぶ「ちもと」部分から長さを測定したら10cm以上にもなります。
タコテンヤは自作もできる
タコテンヤは自作もできます。台座となる木材、又は青竹などに穴をあけ針を固定し、おもりとエサを付けたら、簡易のタコテンヤの完成です。タコは動いているものに本能的に興味が引かれます。そこに餌が乗っていれば思わず抱き着いてしまうのです。
餌の周りに針がセットされているとか、針金がむき出しになっているとかはあまり関係ありません。
テンヤの台座になるもの
台座には加工が楽な木材がよくつかわれています。台座の大きさは餌を置くスペースがあればOKです。台座の中心部から下部にかけて釣り針を固定する穴をドリルで開けます。2か所開けると針はしっかり固定できます。
台座の上部にもう一か所穴をあけ針金を通して丸い輪を作ります。ここにサルカンを繋ぎラインと連結します。
ドリルや針金などが登場し、普通の釣り道具とは随分と様相が違いますね。
針の結び方
針とテンヤを結んで留める材料は針金です。取れないようにしっかりと結びます。通常の針を結ぶような方法は使いません。ペンチを使ってギュッと取れないように固定してください。
タコテンヤ自作用の針
タコテンヤが自作できる針を紹介します。タコテンヤ用の針は丸型や、角型、かえしの付いたもの等があります。オーソドックスなタイプは丸型のかえし無しです。
タコテンヤ用の針【丸型】
【NAKAZIMA/ナカジマ】丸型タコ針 NPK-MARUGATATAKOBARI タコ針 蛸用品 蛸釣り 仕掛け針
タコ釣りで活躍する、丸型タコ針です。
1パック2本入り。
サイズL:55×27(線径1.8)mm
古くから使われているオーソドックスなタイプが丸型です。引っかかりが少なく深くまでスムーズに針が刺さり、食い込みが良いです。
タコテンヤ用の針【角型】
丸型から角型も登場しました。
角型の特長は、針の懐が深くそこに餌を掛けることができるという事です。
魚の餌を針に通す場合は角型であれば外れてしまう事は少なくなります。
船釣りで利用する場合は懐部分で餌を保持することでタコへのアピールも上がります。
返り付き針でタコをガッチリとホールド
ヤマシタ(YAMASHITA)LPステンレスケンケンダブルフック5-5LSK5釣り針
サイズ(号):5
入数:5
強度抜群なステンレス素材採用。
疑似餌のサイズに合わせて幅広くラインナップ。
エギの針には通常はかえしはありません。この針にはかえしが付いているので針に掛かったタコをばらす可能性が低くなります。
タコジグは落とし込み専用ルアーで狙う!

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下記の画像がタコジグです。タコジグも釣り具屋さんで購入が可能です。タコ釣りがメジャーではない地域では、扱いが無いかもしれませんので通販で購入するのがいいかもしれません。
針は天を向いて反り返っている
タコジグの針は天に向かって反りかえっています。この針の形はタコジグの釣り方に起因します。タコジグの釣りは、堤防の際、足元へタコジグを沈めてタコを釣る釣法です。
通常のルアーのように、キャストして海面に対して「平行」に引っ張るルアーとは違い、足元に沈めて海面に対して垂直に、沈めたり引き上げたりするルアーなので、天に向かって反った形をしてるのです。
タコジグの針も一体になっているので交換することはできません。ハリの大きさや、タコジグ全体の大きさでS、M、Lというサイズがあります。
タコエギとイカエギは針が違う!

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タコエギは近年大人気のタコの釣り方です。シーバスや、ブラックバスのようにゲーム性が高く人気が集まっています。
タコエギにそっくりなルアーにイカを専用に釣るルアー「イカエギ」があります。イカエギとタコエギは針の形が違います。
タコエギは2本、又は3本の針がエギの尻尾の部分についています。イカエギは同じく尻尾のところに針がついていますが、カンナとよばれる特殊な形状をしています。
タコを狙うルアー【タコエギ】
上記の画像が、タコ専用のルアー「タコエギ」です。エビの形をしたルアーで、尻尾の所に3本の針が頭の方へ針先を向けて付いています。この針は固定式で、バスフィッシングのハードルアーのように針だけがユラユラとは動きません。
タコエギの針は交換できない
タコエギの針は取り外しができないので通常は交換ができません。しかし、使っていれば根掛で針は痛みます。傷んだ針は交換したいのが釣り人の心情です。
この針の交換は難しいですが、やれないこともありません。
針の交換方法
ペンチで針を引き抜きます。引き抜くと3本の針は根元で一つに溶接されています。傷んだ針をペンチで引き離し、サイズが合うボラ針をもう一度針金で固定します。
固定が出来たらエギの尻尾にもう一度押し込み強力なボンドで固定します。
イカエギの針はカンナとよばれる剣山型
イカを狙うルアー【イカエギ】
上記の画像がイカを狙う「イカエギ」です。
ルアーの本体の形状は非常によく似ています。
針の位置も同じく尻尾ですが、針の形状が大きく違います。
タコは魚じゃないから針も特別
タコ釣りの針を紹介しました。タコは魚じゃないから、普通の魚と釣り方も仕掛けも違います。やっぱり針もとっても特殊でした。
針の大きさが10㎝もあるなんて普通の釣りでは考えられません。
タコ釣りはとても面白く近年人気が急上昇しています。タコ釣りの針を交換し、自作のタコテンヤを作ってタコを釣る!
とっても面白そうですね。