クーラーボックスはアウトドアショップに行くと、様々な価格のモノが並んでいます。
中でも釣具メーカーのクーラーボックスはお値段が高めで迷ったことがある方も多いのでは。

実は、釣具メーカーのクーラーボックスは満たすべき要件がレジャー用より多いので、素晴らしく進化しています。

釣り用のクーラーボックスで一番重要なのは、釣り上げた魚を家に持ち帰るまで鮮度を保つという役割です。
また、釣りの間エサが傷まないようにするためにも必要です。
もちろん、釣りの間に飲むドリンクを冷やしておくのにも使えます。

タチウオは長いのですが、クーラーボックスのふちに沿って曲げて収納できるので、そこまで横長でなくても入れられます。

船釣りでしたら25ℓ前後が、おすすめです。
たくさん釣れる時期は35ℓくらいあれば安心です。

以下に、それぞれのサイズごとの特徴をご紹介します。

長いタチウオですが、曲げて収納できるので内寸の長い辺が40cm程度のクーラーボックスでもうまく収まります。
25ℓ程度なら、1mクラスのタチウオが20本以上は余裕で入るのでおすすめです。

タチウオは釣れ方に非常にムラがある魚です。
うまく当たった日には100本以上の爆釣りになることもあります。
予定外の大型青物が釣れてしまうこともあるので、車のトランクに収まる範囲で横長の35ℓサイズがあれば何かと安心です。

タチウオは鱗がないので、身が柔らかく痛みやすい魚です。
せっかく釣った魚を美味しいまま持ち帰るのに必要な保冷力の決めとなる断熱材による違いをご説明します。

保冷断熱素材は大きく分けて3種類あります。
コストの安い順に発泡スチロール・発泡ウレタン・真空断熱パネルの順になります。
保冷機能は逆に高くなります。

釣りをする季節・保冷する時間に応じて保冷力を選ぶことができます。
以下に各断熱材の特徴について解説します。

発泡スチロールはみなさまお馴染みの素材だと思います。
軽くて低コストの素材になります。

しかし、素材自体ここ最近進化していて、発泡スチロールといえども保冷力はかなり上がっています。

ポリウレタンを発泡させたものが発泡ウレタンです。
隅々まで隙間なく充塡しやすい素材なので、軽さと高い保冷力を実現します。

真夏の釣りなど高い保冷力が必要な場合におすすめです。

真空断熱パネルは断熱材を金属で密閉したパネルで、非常に高い保冷力があります。
コストが高い上に、重量も他の断熱材に比べると重いため、発泡ウレタンと組み合わせて限られた面数のみ真空断熱パネルにするといった使い方もされます。

1面のみ使用（底面）・3面使用（底と側面2面）・5面使用（底と4側面）・6面全面使用といった使い方をされます。
6面使用だとなんと60時間程度の高い保冷力を持っています。（容量の20%の氷が何時間溶けずに維持できるか）

真夏の釣りや、日をまたいだ長時間の釣行におすすめです。

タチウオを安心に持ち帰るために、どうしても大きめのクーラーボックスが必要になります。
このサイズのクーラーボックスを使いやすくする機能面での特徴をご紹介します。

25ℓ以上と大型なクーラーボックス、そこに釣れた魚と氷が入ったら相当な重さになります。
キャスター付きなら下船後、駐車場まで運ぶ時に便利です。

引っ張るのに便利なキャスターハンドル付きのタイプもあります。

船によっては座席がないこともあります。
ずっと立ちっぱなしも長時間の釣りでは堪えます。

そのためほとんどのハードタイプのクーラーボックスは、大人が座っても大丈夫なようにできています。
ただし、全商品とは限らないので座れるかどうか仕様は必ず確認しておきましょう。

大型のクーラーボックスに水が入っているとさらに重量が増します。
持ち帰って洗う前にいちいちひっくり返して水を抜くのは大変です。

底面近くの側面に水栓が付いたタイプなら、水抜きをして軽くしてから洗うことができます。
ちょっとした機能のようであるとないとでは使い勝手に大きな差がつきます。

タチウオ釣りに最適なサイズは25ℓ前後です。
表面が傷つきやすいタチウオなので、傷まないよう余裕を持って収納できます。

大当たりだと100本以上釣れる場合もあります。事前に爆釣れ情報が出回っている時期には35ℓサイズがあれば安心です。

傷みやすいタチウオなので、釣り場までの車での往復が長い場合は保冷力もそれなりに高い発泡ウレタン＋真空断熱パネル（底一面だけでも）がおすすめです。

持ち運びを考えて、クーラーボックス本体は極力軽くしたい場合におすすめです

24時間持続の保冷力でこのお値段はお買い得！

持ち運びに便利で、使用時には収納できるハンドル付きです。
縦長ですが高さがあるので、タチウオがたくさん釣れた時も安心です。
長時間の釣りにも安心の保冷力です。

完全国内生産にこだわった、クーラボックス専門メーカー秀和の商品をご紹介します。
見た目の通り質実剛健、実用性にこだわっています。
水抜きの水栓、しっかりロックできる蓋など基本性能はしっかり踏まえ、使いやすさは抜群です。

開閉に便利な両空きブタは取り外しも可能で便利です。
引っ張りやすい設計のサイドハンドルと、静音キャスターで移動は万全です。
釣りはどうしても早朝や深夜の移動が多くなりますが、静音キャスターなので安心です。

内寸の一番長い辺が60cmとタチウオだけでなく、予定外でかかってしまう大型魚にも余裕のサイズです。
両開き・ワンアクションで蓋の開閉・使いやすさにこだわったハンドル設計など、随所に使いやすさを追求するこだわりが詰め込まれた逸品です。

汎用的な25ℓ前後、数釣りに備えた35ℓ前後とご紹介してきました。
ちょっと大きすぎるのではと思われた方もいるかもしれません。

タチウオはウロコがないというちょっと変わった特色があります。そのため、持ち運ぶ時は氷に直接触れさせないような工夫が必要になります。（新聞を挟む、袋に入れるなど）
大きめのクーラーボックスが向いているのはそういう理由もあります。

表面の触ると指に着く銀色の成分（グアニン）はかつてラメのように化粧品などに使われていたこともあるそうです。
私もタチウオを捌いたことがありますが、指に銀色が移るのと独特の身の柔らかさがちょっと苦手です。食べる分には大好きなのですが。

せっかく釣れたタチウオ、うまく持ち帰って美味しくいただけるよう、クーラーボックスを選びましょう。