作成:2018.10.28 更新:2023.7.5
スピニングロッドでベイトリールを使う場合に注意したい事や対処法
スピニングロッドでベイトリールは使えるのか?
また、スピニングロッドでベイトリールを使う際によくある6つのトラブルと対処方法をご紹介しました。
スピニングロッドでベイトリールを使う場合は、起こりうるトラブルを把握して使用しましょう!
スピニングロッドにベイトリールは取り付けできるのか
スピニングロッドでもベイトリールを装着して釣りができるか?ですが、装着できるロッドが多いです。
ただし中には、スピニングロッドのリールシートの形状やベイトリールの形状によって装着できない場合があります。
しっかりガタつきなく装着できれば、釣りに使える可能性は高いです。
ですが、快適に使えるというレベルは難しく、使いにくいと感じたり、トラブルが起こる可能性もあります。
例えば、スピニングリール向けのガイド設計なので、ベイトリールを装着して使う事で飛距離が出しづらかったり、しっかりベイトリールをホールドしづらく、操作性が落ちたり手首を痛めたりといった事につながりやすいです。
他にもスピニングロッドにベイトリールを付けて使う事で起こりやすいトラブルがあるので、具体的に起こりうるトラブルについて見ていきましょう。
スピニングロッドでベイトリール!6つの起こりうるトラブル
スピニングロッドでベイトリールを装着して釣りをする場合、ありがちなトラブルはロッドの強度やスピニングロッドの形状によって起こるトラブルです。
1.ロッドが柔らかく折れる可能性がある

出典:photo-ac
ベイトリール用に作られたベイトロッドは、ある程度の硬さがある設計になっています。
ベイトフィネスロッドであれば、スピニングロッドと同じウルトラライトやライトパワーのロッドもありますが、基本的にはミディアムライトやミディアムパワーからのベイトロッドが多くなります。
一方、スピニングロッドはベイトリールでの使用を想定された強さになっていないのでロッドの破損につながる可能性があります。
また、ベイトリールが得意とするウエイトを使いこなせずベイトリールの役割をうまく発揮することは難しいです。
スピニングロッドでベイトリールを装着して使用するのであれば、ミディアムライト以上の硬さのあるロッドが使いやすくなります。
キャスト時にしなり過ぎず、ベイトリールを装着しても釣りができます。
2.手が痛くなる可能性がある

出典:photo-ac
これは高確率で起こる問題ですが、スピニングロッドの形状は、スピニングリール向けのリールシートやグリップの為、ベイトリールを装着して使っていると手が痛くなりやすいです。
スピニングリールを取り付けた時に握りやすい形状になっている為、場合によってはデコボコが手を痛める原因になったり、リールシートのスクリュー部分が痛みの原因になったりする可能性があります。
できれば、フィッシンググローブなどの手袋があれば痛みも軽減でき握りやすくなります。
3.トリガーがない為、滑ることがある

出典:daiwa
ベイトリール専用のベイトロッドには、上の写真のようにしっかりと手の位置を固定できるように、トリガーが付いています。
トリガーに中指や人差し指を引っ掛ける事で、滑らずにキャストができたり、巻き上げの際にしっかり固定させれたり、安定感のある巻き取りができます。
ですが、スピニングリールにベイトリールを付けた場合、中指や人差し指を引っ掛けるトリガーが付いていない為、キャストがしづらかったり、ランディング中に力強く引っ張り巻き上げる時に滑りやすくなります。
トリガーがない為に、ロッドが滑って力が入らず理想的なフッキングができない事も考えられます。
またルアーを使う釣りでは、巻き抵抗のあるルアーを巻く時なども滑りやすくなり釣りがしにくくなります。
対処法としては、しっかりスピニングロッドとベイトリールを握り込み、ホールドする事です。
また、ロッドを立てすぎると滑りやすいので、キャスト時やフッキング時に横に動かすと使いやすいです。
対象魚によっては、縦にフッキングする方が良い場合もあるので対象魚にも合わせて考えてみましょう。
4.ガイドが大きい為、糸絡みしやすい
スピニングロッドでベイトリールを装着し釣りをする場合、最も多いトラブルが糸絡みです。
スピニングロッドのガイドはベイトロッドのガイドと比べて大きく、スピニングリールを取り付けてガイドが下を向いた状態での使用を前提に作られている為、スピニングロッドにベイトリールを取り付けて使う場合、ガイドに糸が絡むことが多くなります。
その為、キャスト前に注意深く糸がガイドに絡んでいないか?確認してからキャストする必要があります。
糸絡みの対策としては、ロッドを立て過ぎないように意識し、キャスト時はサイドキャストにすることで、糸絡み対策ができます。
また、糸ふけを出し過ぎないように使う事で糸絡みしにくくなります。
糸ふけを出すことが多い釣りの場合は、巻き取る際に注意しながら糸ふけを巻き取りましょう。
5.ロッドバランスが悪くなる可能性がある
スピニングリールでの使用を前提としたスピニングロッドは、ベイトリールを装着することで使用するロッドの向きが逆さになることもあり、ロッドバランスが悪くロッドアクションやキャスト時に違和感が出る可能性が高いです。
また、ロッドバランスが悪いことで変に力んでしまったり、体に負荷もかかる為、疲れやすくなったり筋肉痛になったりしやすいです。
対処法としては、長すぎるロッドを選ばないなどロッドバランスを考えましょう。
どんな場所でどんな釣りをするかにもよりますが、理想はベイトリールの特性を活かしやすい取り回しの良い短めで硬めのスピニングロッドです。
6.バックラッシュしやすくなる

出典:photo-ac
ベイトリールを使う上で一番代表的なトラブルがバックラッシュですが、スピニングロッドに装着する事でバックラッシュのリスクがアップしてしまいます。
原因はロッドバランスやガイドの形状、きちんとホールドできないなどがあります。
スピニングロッドにはトリガーがないという点も、手首のスナップを効かせたキャストがしづらくバックラッシュの原因にもなりやすいです。
ベイトリールの扱いに慣れていればまだ軽減できますが、不慣れな場合は慎重に扱うようにしましょう。
できれば、ブレーキ調整を強めにして使うと安心です。
起こりうるトラブルと対策方法を考えて使いましょう
いかがでしたか?スピニングロッドでベイトリールを装着し釣りをする場合は、しっかり装着できるかが最低条件です。
その上で今回挙げた6つのトラブルと対策方法を考えながらうまく使用しましょう。
実際に使用してみると、意外と上手く使える場合もありますし、不足した要素が目立つ場合も多いです。
実際に使用してみて、必要な要素に合わせてベイトロッドを用意するなど、快適に釣りができるよう考えてみましょう!