作成:2018.5.24 更新:2023.5.29
ボウズ知らずのサビキ釣りでアジ狙い!確実にアジを釣るコツとは?
アジングでの釣りと比べると型は小さくなるものの、その分サビキ釣りでのアジ狙いで期待できるのはアジの数釣り。しかし闇雲にサビキで釣り続けても中々アジが釣れてこないことが多々あります。今回は、よりアジを釣りあげる確率を上げる方法をご紹介します。
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簡単だけど難しい、アジ狙いのサビキ釣り

サビキ釣りほど敷居の低い釣りはありません。
ほんの小さい子供でも大人顔負けの釣果を上げることが出来るのがサビキ釣りの醍醐味。
基本的には仕掛けを海に落としてまた引き上げるを繰り返すだけの釣りです。
特にアジ狙いのサビキ釣りは一年中、四季を通して楽しめる釣りの一つ。黒潮がぶつかるようなポイントでは、秋から初春にかけて大型のアジが浅瀬にまで来ることも珍しくなく、30センチオーバーがどんどん掛かることだってあります。
手元にダイナミックに魚の手ごたえが伝わってくるのもサビキ釣りの醍醐味。
自分の子供に釣りを好きになってほしい親御さんがまず挑戦させる釣りの一つがこのサビキ釣りです。
場所によって違いはあるものの、餌を入れるカゴとその下に垂れる糸から伸びる数本の針、そして一番下に小型の錘という組み合わせが最もポピュラーです(関西ではカゴが一番下にくる場合もあります)。
そのカゴにアミエビなどの餌を詰め込み、海中でばらまきながら魚を寄せて釣る方法です。
針に餌は不要ですが、その代わり針自体に小エビなどに似せた加工がされていて、餌の煙幕の中で針を動かすことで魚たちも食いついてくるのです。
加えて撒き餌なども準備しておくと完璧でしょう。詳しくは後述します。
しかし、時に横の人はサビキ釣りでどんどんとアジを釣りあげているのに自分には全然かかってこないことも。
同じ釣りをしているハズなのに一体どんな違いがあるのでしょうか?
ちなみにタックルの違いによって釣果が分かれることは殆どありません。釣果をさらに上げるために考えられることは何か?見ていきましょう。
サビキ釣りで使えるタックルについて

サビキ釣りに使えるロッドやリールなどをご紹介していきます。
ただ、サビキ釣りは一番道具を選ばない釣りの一つ。
目安としては3メートルくらいのロッド、そして2500番程度の小型のリールがお勧め。
ただ、これからサビキ釣りを始めよう!という時や、明日から海にキャンプに行こう!というような時には、とりあえず家の押し入れや車庫を探ってみてはいかがですか?もしかしたら何かしらの(写真のような)若干さび付いたようなタックルが出てくるかも。
そうしたらまずはそれらの道具を使って釣りに挑戦してみましょう。
「釣れる!」という事実がより釣りを好きにさせるキッカケになるハズです。
それから、どんな道具をそろえていきたいかを選定していきましょう。
サビキ釣りに向いた竿(ロッド)
まずどんなロッドでもいいからサビキ釣りを始めよう!とは言いましたが、だからといってサビキ釣りをするのにロッドの機能などは何も関係ないという話ではありません。サビキ釣りに向いたロッドというのは幾つかあります。
まず大前提として、サビキの仕掛けは平均1メートル50センチから1メートル80センチあります。
竿がそれよりも短いと、手で竿を高く掲げないと一番下の針についている魚に届かない場合があり、不便を感じます。ですからもし一日中サビキ釣りで遊びたい場合、最低限これ以上の長さは必要です。
一番釣りがしやすいのは3メートル前後の竿。5メートルを超えても勿論釣りは出来ますが、やっている間に竿の自重で疲れてきてしまいます。特に子供さんには辛いかもしれません。
では幾つか竿の種類と特徴を考えていきましょう。
まずは「延べ竿」と呼ばれる種類の竿。これはリールがつかず、まっすぐの一本の竿の先に糸を結んで釣りをするタイプです。日本昔話などでおじいさんが川で釣りをしている、あれですね。
3~5メートル程度の水深の堤防などで釣りをする場合は延べ竿の方が良い時もあります。竿をおろして仕掛けを海に落とし、釣れたら竿を上げるだけなので、非常に手返しよく(効率よく)魚を釣り上げていくことが出来ます。
この手返しのよさが時合(「じあい」、魚の活性が高まりよく釣れるタイミング。一瞬で終わることもある)の時にどれだけ魚を釣り上げれるかにかかっています。
硬さの種類が幾つかありますが、延べ竿はとても柔らかく作られている竿なのでサビキ用に準備するときは「硬調」がお勧め。メバル狙いなど延べ竿が丁度良かったりします。
次に磯竿。カゴ釣りやウキ釣りなどをするための竿ですが、サビキ釣りでも威力を発揮します。
長さの種類が幾つかありますが、やはりなるべく3メートル台から4メートル前半にかけてのサイズがお勧め。
そして投げ竿。これもサイズはなるべく短めが良いでしょう。
アジのアタリを読み取ってしっかりと仕掛けに乗せれるように、竿はなるべく柔らか目を準備する必要があります。
延べ竿にリールは不要ですが、磯竿と投げ竿はリールの糸に仕掛けをつなげて釣りをする必要があります。仕掛けには最大10号程度の錘を使用しますので、竿の重さリミットをしっかり確認しておくようにしましょう。
サビキ釣り時に使用するリールは
遠くに投げるという釣りではないので、リールにこだわりを持つ必要もそこまでありません。
2000番台から2500番台の小型のスピニングリールであれば、それこそ何でも大丈夫。
ただ中型、大型になってくると、ロッドとのバランスというよりもリールの重さで手が疲れてきてしまいます。
サビキ釣りは基本的に足もと、もしくはそこから数メートル以内に仕掛けを落として、少し待ってはすぐに引き上げ、また落として少し待っては引き上げの繰り返しの釣りです。
たかが数十グラムの違いも、後からどんどんとボディーブローのようにダメージになってきてしまうのです。
サビキに向いた糸(ライン)ってあるの?
小さい魚がメインになるサビキ釣りなのでそこまで強度のあるラインを利用する必要はありません。
ちなみによく釣り具の量販店で販売されている「サビキお得セット」のリールを見ると、ナイロンの2号、もしくは3号程度のラインが巻かれていることが多いようです。
3号のナイロンラインであればキロ強度にすると大体5キロオーバーということ。
PEにすると0.6号が同じ強度にあたります。
サビキでアジを狙う場合もこの程度のラインがメインになるでしょう。
もう少し細いナイロンラインを使用している釣り人も沢山いますので、そこまでシビアになることもないのかもしれません。
ただ時々サビキ釣りで50センチオーバーのボラが釣れてくることも珍しくなく、その場合はラインが細いと仕掛け事持っていかれてしまうかもしれません。
サビキ釣りの仕掛けについて

サビキの仕掛けの基本はすべて同じ。
メインの道糸にエダスが幾つか出ていて、その先に針がついています。
道糸の上下にはサルカンが結ばれており、そこにカゴや錘を付けることで海の中で仕掛けを水面に対して垂直の状態に保ち、魚を待つということになります。
詳しく見ていきましょう。
サビキ仕掛けに違いってあるの?
サビキ仕掛けでチェックするべき点は2点。
一つは色、そしてもう一つは針の大きさ(号数)です。
サビキの色はどうして違うの?
サビキを見ると幾つかの種類があることが分かります。
一番王道なのがピンクの仕掛けが針についているもの。
これは餌として使われることが多いオキアミなどのエビに似せて作られており、オキアミを撒きながらの釣りで魚が間違って針にも食いついてくることを狙った針。
もう一つよく使われるのが魚の皮を使ったハゲ皮と呼ばれる仕掛け。
これは針に半透明の皮を巻いてつけることで、魚たちが普段食べているプランクトンと勘違いして食べにくることを狙っています。
目安としては潮の透明度が高い時やオキアミを使う時にはピンクを使うのが主流、そして潮が濁っている時には白系だと魚たちが見つけやすいといわれていますが、その辺はある程度柔軟に考えても問題ありません。
針の大きさによって何が変わるの?
針の大きさは狙う魚によって変えます。
例えば同じアジでも豆アジ狙いの場合、使うサビキは3号から4号。
そのまま大きくなるごとに5号、6号と号数を上げていきます。
12、13センチ程度のアジを狙うには8号程度でも大丈夫ですが、やけにアタリはあるのに全く魚が釣れないという時も珍しくありません。
そういう時はまず号数を下げてみることがお勧め。
サビキ釣りに行く場合は、狙う魚にあった号数の仕掛けを幾つか持っていく必要がありますが、一応のためにさらに小さいサビキ仕掛けも必ず常備するようにしましょう。
サビキ釣り時にあると便利な道具たち
まずはバケツはどんな釣りでも必ず必要になります。
そしてカゴに入れるための餌を入れておく容器もあると便利です。
専用のバケツが販売されているので、それを使用することも出来ます。
また、時にはカゴに餌を詰めるだけでなく周辺に撒いてさらに集魚効果を高める必要もあり、その時のためにヒシャクを一つ準備しておくと非常に便利です。
そしてクーラーボックスには必ず氷を入れておきましょう。アジ以外でもサビキで釣れる魚は基本的に光物が多く、他の魚と比べると傷みやすい種類だからです。
サビキ釣りが出来るポイントについて

一番サビキ釣りのポイントとして使われるのが堤防です。
足元から直角に海に仕掛けを落とすことが出来、しかもある程度の水深も期待できるからです。
似たような場所としては沖橋が架かっている海釣り公園のような場所。全国各地にあります。
内角の潮だまりになってしまっているところ(ゴミが自然とたまってくるような場所)はほとんど魚の回遊もなく、釣果も期待できません。逆に外門になっていたり、堤防の先端の潮が一番激しく動いたり向きが変わったりする場所は良いポイントになりやすい場所です。
そういう場所にはアジが主食とするプランクトンが発生しやすく、ベイトもたまりやすいからです。
同じ堤防の中でも、もし先客がいて十分に餌を撒いているようなら、その人たちの近くで釣りを始めると最初から釣りやすくなります。
その人たちの餌によってある程度魚が集まってきているからです。
もしお子さん連れの場合は、柵があるような堤防にいくと安全に釣りを楽しむことができるでしょう。
サビキ釣りでアジを釣る方法

まずは「普通のサビキ」に挑戦!
サビキ釣りは五目釣りの色合いが強く、特定の魚を狙い打って釣っていくのは若干難しいことがあります。
しかし、やはりアジが「釣りやすく」なる方法はあります。
例えば時間帯。アジが釣れる時間帯はまず夕マヅメ、太陽の日没前後の時間帯です。そして夜を通して活性が上がり、朝マヅメでまたピークを迎えて終わります。日中の時間帯にアジを釣るのはかなり指南の業となります。
特に夕、朝のマヅメの時間帯には表層部に近い場所まで上がってくることが多く、必然的にサビキのタナも海面に違い場所に持ってくることが求められます。
もしその場所でそこまで釣れなければ、50センチずつタナを海の中へ戻しながら試していきます。
時に表層に小さいサバが沢山回遊していて、アジのタナはその下にあるということも珍しくありません。
こういう時の問題は、アジのタナに届く前に針が全てサバでいっぱいになってしまうこと。アジのタナに着けないのです。
その場合、まず少し横の方へ餌を撒いてみることが出来ます。
群れがそちらに気を取られたときにさっと針を落とします。サバが針に食いついてくる前にアジのタナに着くことが出来るでしょう。
もし船やボートからサビキに挑戦する場合のポイントは、温かい時期であれば大体水深10メートルから20メートルの場所のボトム付近。
尺以上ある丸々太ったアジを釣り上げることも可能です。
さらに釣果を上げたい時に試したい「サビキ釣り」の種類
サビキ釣りといえば、普通はカゴに餌を詰め、複数の針がついた仕掛けに錘を付けて海に放り込んで待つ、それだけの釣りです。
ただ、やはりさらに釣果を上げたい人たちがそれぞれ独自の方法を編み出していくものです。
以下では、少し変則的なサビキ釣りの方法をご紹介します。
上述した方法で中々思ったように釣れないなぁという時、ぜひ試してみて欲しい方法です。
トリックサビキ
本来針にはいちいち餌を付けないのがサビキ釣り。
ただトリックサビキはすべての針に餌を付けてみよう!という釣りです。
この場合、餌は練られたタイプではなく、オキアミタイプが必要になります。
針に手作業で一つ一つオキアミを付けていくのは大変ですが、それを瞬時に終わらせてくれる専用の容器も販売されています。餌ようのバケツに機能がついている場合もあります。
カゴは付けずに、ヒシャクで軽く餌を撒き、その場所に仕掛けを落とすと効果的です。
普通のサビキ釣りで釣れるアジよりも大型のアジが釣れることも珍しくありません。
通常の釣り針よりも餌が外れやすいので、上下にゆらさずに静かに待つ釣りに徹した方がよいでしょう。
ウキサビキ
軽く投げてウキによってアタリをとるタイプの釣りです。
カゴの中の餌が撒かれるのを待って、何度が同じような場所に立て続けに仕掛けを投げ続けると釣れ始めます。
ウキの下の糸の距離はいつも一定なので、タナを固定できるのがメリット。
アジがいるタナを見つけたら、この仕掛けで一気に爆釣します。
遊び針つきサビキ釣り
専用仕掛けも売られていますが、主に皆自分で仕掛けを作ってやっているのがこの釣り方。
筆者が家族でサビキ釣りをやるときにも使用します。
これは下カゴタイプの普通のサビキ仕掛けに、さらにカゴの下に1メートルくらいのハリスを垂らしてセイゴ針を付けるという方法。
一番下の針にはサビキ釣りで使用しているオキアミを房掛けしたり、アオイソメのような虫エサを付けることも出来ます。
アジなどの小物を上で誘い、そしてそれらのベイトを探してやってきた大物を下の針で誘うという釣り。
サビキ釣りなのに大物が釣れる可能性もあり、一気にワクワク感がアップします。
シーバスの60センチ、チヌ(クロダイ)の50センチなどを釣り上げた実績もあり、また大き目の根魚がかかることも珍しくありません。一度ハマると下の針の方が主役になってしまうことも。
下に回遊してきていた尺アジが釣れることもあり、やめられなくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アジを狙う方法としてはサビキ釣りが一番身近で、しかも簡単な方法です。
しかしこの「サビキ釣り」という方法自体、実はとても奥が深く、ハマりやすい釣りなのです。
アジはサビキ釣りで上がる魚の中でも引きが強い方で、初めて釣りをする人でも一気にハマります。
そこまで道具にこだわる必要のないアジのサビキ釣り、まずは釣りを始める第一歩として挑戦してみてはいかがでしょうか。
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