作成:2018.11.11 更新:2023.3.24
落とし込み釣りでチヌを釣る!タックル選びから仕掛けまで徹底解説
堤防からチヌを狙う落とし込み釣り。堤防の足元ではエサを食べに40㎝を超すチヌが泳いでいます。この大物チヌを狙い撃ちにするのが落とし込み釣り。ロッドやリール、仕掛けの選定までを詳しく解説。べテラン釣り師のテクニックまで公開します。
目次
落とし込み釣りはチヌをターゲットにした堤防釣り

出典:pexels
落とし込みは堤防の際で「チヌ」を狙う釣りです。目印を使った関西が主流の釣りで、類似した釣りの方法にへち釣りがあります。へち釣りは東京湾を発祥とした釣法で目印を使わないラインの動きであたりを取る釣りです。
どちらも堤防際でチヌを狙う専門の釣りです。この記事では関西の落とし込み釣りに焦点を合わせて、落とし込み釣りで大物チヌを釣り上げるタックルの選び方や仕掛け、針の選定方法など落とし込みに必要な情報をまとめて解説します。
チヌが釣れる時期は5月〜11月がベスト
チヌは年中釣ることができる魚です。その中でもシーズンといわれる活性の高い時期は5月から11月。中でも最もチヌの活性が高い最盛期は6月から8月の夏場です。
時期ごとの違いは下記のようなイメージです。
- 6月から8月:梅雨から夏休みが終わるころまでが最盛期
- 9月から10月:秋の荒食い。食いに日ムラが大きい
- 11月から2月:厳冬期に向け釣りにくい時期
- 3月から5月:春の乗っ込み期。産卵のため接岸
チヌが釣れるポイントは潮通しの良い岸壁
チヌが釣れるポイントは、潮通しが良い岸壁で、イガイ(カラス貝)やフジツボ、岩ガニ、ゴカイやフナムシが生息するポイントです。これらの生物はチヌの餌になります。
チヌのいる場所を探すのではなく、チヌの餌となる生物を探す。といった方が正解に近いかもしれません。特にチヌはイガイが好物です。
イガイが岸壁に生息していたら高確率でチヌが居ると考えられます。
落とし込み釣り!チヌは歩いて釣れ
チヌは寄せて釣る釣法ではありません。岸壁に居つくチヌを探す釣りです。堤防の端から端までチヌのいそうなポイントへ仕掛けを落とし続ける釣りです。
狙ったタナまで仕掛けを落とす。何度か誘ってみる。次のポイントへ移動する。これを繰り返します。
落とし込み釣りは堤防の際を攻める
落とし込み釣りは堤防の際を攻めます。岸壁から20㎝以内を目指して仕掛けを落とします。落とし込みは壁から落ちるイガイや、足を滑らした岩ガニが海中を泳ぐ姿を演出します。
しかし、岸壁はラインを傷つけやすい物だらけ。出来るだけ近づける。ただし岸壁をこすらない、という絶妙な距離感が必要で腕の見せ所でもあります。
落とし込み釣りに使うタックルを解説

出典:visualhunt
落とし込みに使うロッド、リール等のタックルを紹介します。落とし込みには特徴的な個性を持つ専門ロッド、専門のリールがあります。
Amazonの実際の商品を紹介しながら解説をします。
【ロッド編】落とし込み釣りには専門竿が必要
落とし込みのロッドは先調子で穂先がとても柔らかく作ってあります。チヌに違和感なく食い込ませるためです。その上、フッキングの後は岸壁から引き離すパワーを発揮する強い剛性を秘めています。
代用できる竿の候補はありますが、本格的に落とし込みをやってみようと考えている方は専用の竿を使った方が良いです。
落とし込み釣りロッドの長さは堤防の高さで決める
ロッドの長さは堤防の高さによって決めます。目印を使ってあたりを取る落とし込み釣りでは、余分なラインは出したくないのが本音です。竿先が海面に近い方が風や、ラインのよれに邪魔されにくいです。
落とし込み釣りの一般的な長さは3.6m~5.3m
一般的な長さは3.6m~5.3mです。メインとなる釣り場の堤防の高さを考慮して長さを決めます。大阪湾は冬の季節風が強いです。乾燥した西風に煽られると長い竿はとても扱いにくいです。
予算に余裕があれば長めの竿と短めの竿を2本用意すると釣りが楽しくなります。または、長さが変えられる2WAYのロッドが便利です。
最初の一本には、クセの少ない4m前後の竿を購入すると色々な状況に対応しやすいです。
落とし込みの竿は「軟調」それとも「硬調」
落とし込みのロッドには、軟調と硬調と両方があります。どちらが良いかは好みによって分かれます。硬調であれば、堤防の際からパワー勝負でチヌを引き離すことができます。
逆に軟調であれば、ゆっくりとチヌの引きを楽しむことができます。
どちらの竿もメリットがありますが、チヌの突っ込みに負けてラインが堤防をこすると、どんな太いラインを使っていても簡単にラインブレイクしてしまいます。
落とし込み釣りの基本スペック
長さ | 3.5~5.3 | 最初の一本は4m前後が良い |
---|---|---|
調子 | 先調子 | 軟調と硬調は好みで |
おもり負荷 | 1号~3号 | きわめて軽いオモリ |
最初の1本に最適!長さ調整可能な宇崎日新2WAYロッド
宇崎日新 プロスクエアー 2WAY クロダイ P3642
全長 4.20m(3.60-4.20)
継数 5本
自重 110g
先径 0.8mm
元径 21.8mm
錘負荷 1~3号
適合ライン 0.6~2.0号
宇崎日新の落とし込みようのロッドです。この竿は3.6~4.2へと長さの調整が出来る点が素晴らしいです。風の強い日は3.6で、高い堤防では4.2mでと2本のロッドを使い分けるように釣りができます。
先調子で使いやすさとパワーに優れた設計の癖が無いスタンダードタイプ。これから始めるには最適な1本です。
軟調で極めてよく曲がり面白い!ブラックジャックスナイパー
ダイワ ブラックジャックスナイパー落し込み MH-40UM・R
標準全長(m): 4
継数(本): 5
仕舞(cm): 102
自重(g): 165
マルチレングス: 40-35
錘負荷(号): 1~5
適合ハリス ナイロン(号): 1~4
ダイワのブラックジャックスナイパーです。赤色が目を引く見た目もかっこいい竿です。
この竿の特長は先調子で食わせ重視。さらには軟調でとってもよく曲がる!チヌが掛かるとギュ~っと弧を描くように曲がる竿です。やっぱりロッドが曲がるとテンションが上がります。
そんなに曲がって堤防の際に逃げ込まれない?そんな不安もありますが、そこはダイワのロッドテクノロジーの素晴らしさです。芯の入ったバットパワーがチヌに主導権を渡しません。
釣り上げれるかどうかは釣り人の腕の見せ所です。落とし込み釣りを楽しみたいベテラン向きのロッドです。
【リール編】落とし込み釣りには太鼓リールが面白い
落とし込み釣りには「太鼓リール」という落とし込みの専用リールを使います。他のリールでも代用はできますが断然太鼓リールが面白いので、これから道具をそろえる方は是非太鼓リールを買ってください。
太鼓リールは糸ふけが出にくい
太鼓リールはラインをスピニングリールのようにねじりながら巻き取らないので糸ふけが出にくいです。糸ふけは落とし込み釣りの天敵です。
巻き取り量が1:1でギアが無い
太鼓リールはハンドルを1回転するとスプールも1回転でギアが入っていません。1回転あたりの巻取り量は15㎝~20㎝の超ローギアなリールです。放出しているラインの長さは数メートルなのでこれで十分です。
落とし込み釣りにはドラグ付き太鼓リールが便利
落とし込み釣りは、目印の分だけ仕掛けを放出しています。不用意にラインが出て棚が狂ったり、バックラッシュの原因にならないようにドラグ機能が付いています。
へち釣り用の太鼓リールと落とし込みの太鼓リール何が違う?
堤防の際をでチヌを狙うへチ釣りと落とし込み釣り。リールも同じ太鼓リールを使います。同じ太鼓リールですが大きな違いがドラグの有無です。
落とし込み釣りには不用意なライン放出を防ぐドラグ機能があり、へち釣りにはドラグ機能はありません。
ドラグ機能のない太鼓リールでも落とし込み釣りはできます。ドラグ機能の代わりは親指です。指ドラグで糸の放出をコントロールします。
逆にドラグ付きの太鼓リールはスムーズにラインを出せないのでへチ釣りには不向きです。両方に兼用されたい方は、へち釣り用のドラグ機能のないモデル。又は、ドラグをオンオフ出来る太鼓リールがおすすめです。
とってもよく回る!へち釣りに高評価の海将黒鯛
プロマリンの海将黒鯛はへち釣りではとてもよく回るとして人気のリールです。
ドラグ機能は付いていないので、指ドラグでリールをコントロールする必要があります。へち釣りと共用できるのがいいですね。
落とし込み専用!ドラグ機能付き
落とし込み釣りの要所要所でドラグ機能を使う「落とし込み専用」のリールです。
へち釣りには利用できませんので、それぞれの釣りにリールを使い分けたい方にお勧めです。
造形美が光る「へチセレクション」
黒鯛工房 黒鯛師 THEヘチセレクションZ 88W-RT レッド/チタン
■カラー:レッド/チタン
■自重(g):120
■スプール径/スプール幅(mm)/(mm):88/22
■標準糸巻量(号)/PE:1.0-3.0、フロロ:1.0~3.0、ナイロン1.0~3.0(100m)
■ボールベアリング:2
チヌ釣り師の間では不動の人気を誇る「黒鯛工房」非常に性能の良いアイテムが沢山あります。
クリックストッパーというバックラッシュを防ぐドラグ機能が付いています。
これをオンにして落とし込み釣りをします。
解除すればとてもよく回るへチ釣り用のリールに変身します。
【ライン編】PEライン派とナイロン派がいます
ラインはナイロンラインなら2号から3号。PEラインなら1.5号前後を選択します。ナイロンラインを使う人が多いですが、ピンと張ったPEラインの硬い釣りを好む釣り師もいます。
これから始める方は、扱いやすいナイロンラインから始めることをおすすめします。
ナイロンラインのメリット
障害物が少ないく1文字の堤防などではナイロンラインが使われます。伸縮性が高いので柔らかな釣り心地です。適度なコシがあるので竿先でのライントラブルが少なくビギナーの方にはお勧めです。号数は2号から3号です。
視認性の良いマルチカラーのナイロンライン
サンライン 黒鯛イズム 落とし込み マークウィン 100m 2号 ホワイト&ブラック&エキサイトオレンジ&ミエールグリーン
主な対応魚種:黒鯛 チヌ
素材:ナイロン
全長:100m / 号数:2号
カラー:ホワイト&ブラック&エキサイトオレンジ&ミエールグリーン
標準直径(mm):0.235
ラインは視認性重視で見やすい色を選んでください。
マルチカラー5色でメインラインをより鮮明に際立たせます。
ホワイト&ブラック&エキサイトオレンジ&ミエールグリーンの5色です。
PEラインのメリット
PEラインは伸縮率が低く、魚のあたりは強くダイレクトに感じられます。その分チヌを暴れさせたり、ばらす確率が強くなります。コシが弱いので風が吹くとライントラブルもあります。
PEラインはカラフルな色が多く視認性には優れています。落とし込みでは上級者向けのライン選択です。
PEラインは高感度!2色マーキングがあたりをキャッチ
モーリス バリバス 黒鯛スペシャル 落とし込み
主な対応魚種:クロダイ
主な釣法:磯・堤防
素材:PE
号数:2号 / 全長:50m / 強度:12.5kg / 4本編み
カラー:ホワイト+オレンジのマーキング
堤防やテトラからの落とし込み釣法や、前打ちに威力を発揮するチヌ専用に開発されたPEライン。
PEの抜群の感度とホワイト&オレンジの2色カラーで繊細なチヌのあたりをキャッチします。
落とし込み釣りでは目印を使う

出典:visualhunt
目印の仕掛けは約2m~3mの長さにラインに蛍光発泡素材を均等な間隔でセットしたものです。目印の動きでチヌのあたりを捉えます。完成した仕掛けとしても、発砲素材のみでも販売されています。
市販の落とし込み釣り用仕掛け
視認性抜群の蛍光目印を採用した、使い手を選ばないベーシックな落し込み仕掛です。
ピンクの傾向目印に1m毎にイエロー目印を配色し、タナの把握が容易です。
仕掛けが完成しているので取り付けるだけですぐに仕掛けが完成します。
落とし込みの目印仕掛けを自分で作ることも可能
目印は自分で作ることも可能です。
スリムタイプで感度抜群です。
落とし込み釣りに使用するハリスはフロロカーボン
落とし込みのハリスはフロロカーボンを使用します。長さは80㎝から1mです。サイズは1.5号程度です。
目印仕掛けの下にハリスを付けます。竿のトップからは目印仕掛け約3mとハリス約1mの合計4mが常に出た状態になります。
ヤマトヨテグス チヌハリス フロロカーボン 50m 1.5号 6lb グレー
主な対応魚種:クロダイ
主な釣法:磯・堤防
素材:フロロカーボン
号数:1.5号 / 全長:50m / 強度:6lb
カラー:グレー
ハリスはチヌに見破られないように、水中に溶け込むような透明やグレーを使います。
細ければ細いほど見破られにくいですが、ラインブレイクの可能性は高くなります。
落とし込み釣りに使用する針はチヌ針
落とし込み釣りにはチヌ針の2号~3号を使用します。チヌ針は伊勢尼が原型の針でチヌ用に改良がくわえられたものです。
落とし込み釣り針サイズの決め方
落とし込みのチヌ針は2号又は3号が定番です。食いが渋いと感じる時は違和感なくチヌが口を使える様にサイズを小さくしてやります。
逆にあたりがあるが乗り切らないときは、針サイズを2号から3号に大きくします。
チヌの大きさと針のサイズにも相関関係があります。これはおおよその目安です。
- ~25cmには2号以下
- ~50cm以下には3号以下
- 50㎝以上を超えるなら4号以上
チヌ針のカラー6種類から選び出す
黒、白、金、赤、オキアミ(ピンク)、ホワイトが、あります。各色によって特徴があります。
基本的な考え方は、エサの色と合わせてハリを目立たさせない。逆に光り輝いてアピールするという考え方です。
定番色は、黒、白(シルバー)、金です。その他の色はワンポイントで投入するカラーです。ルアーのカラーをローテーションするように釣り針をローテーションするのもいいですね。
落とし込み定番の黒!イガイと同色です。
落とし込みチヌ釣りの定番色の黒。
黒を好んで使う釣り師は多くいます。
黒は海中で目立たない色だと思われがちですが、明暗の差をはっきりと認識するチヌには、最も濃い色として黒が際立っています。
明暗で最も明るい色「白い針」
がまかつの白い針です。
白い針は明暗で最も明るく目立つ色です。
カニのお腹の色と同じです。
魚には光って見えるではないか?という理由から敬遠する釣り師もいます。
落とし込みのワンポイントに金が効果的!
ワンポイントに金が効果的です。
船釣りではよく使われる金の針や金のビーズ。
ワンポイントで金色を使うのは実績が高いです。
チヌ針でも人気のカラーです。
カニと同色!赤いチヌ針が誘う
釣りのアイテムには、オモリやビーズなど、赤が多いです。
魚が好む色で、本能を刺激する色です。
カニと同色の色ですね。
カニをエサにするなら専用のハリがおすすめ
カニ専用針はハリの懐部分が平らな平打ち仕様なっている針です。
この部分にカニが安定するようにガン玉を打ちます。
ペンチでしっかりと止めます。
オモリのサイズは好みですがカニの重量を考慮してガン玉サイズを決めます。
落とし込み釣りに使用するオモリ
オモリはガン玉の2号程度を使います。エサの大きさによっても変化します。オモリの大小で餌の落ちるスピードが変わり釣果にも直結します。落とし込みはオモリの選定が重要な釣りの一つです。
- 風が強い時には重くする:5B
- 基本的に使用するのは:2B/3B
- 風が弱い時には軽くする:B
これがオモリの定番サイズ!ガン玉2B
ガン玉おもりの2Bです。
2号を中心にB~5Bが調整用に必要になります。
便利なケース入り!セットのオモリは必需品
セットオモリはポケットの中に入っているととっても重宝します。
すぐに交換出来て便利です。
イガイの中に針を隠す!糸オモリ
イガイをエサにした時に針の軸に巻き付けて使う糸オモリ。
通常は3巻きから7巻き位をペンチを使って、きつく重ならないように丁寧に巻いていきます。瞬間接着剤で固めてしまうとズレません。
糸オモリを巻き付けた状態でイガイに刺します。
沈んでいくスピードを調整しハッキリとあたりが出るように調整します。
イガイの落下する方向を調整する「スライダー釣法」に使われます。
落とし込み釣りに使うエサは現地調達

出典:visualhunt
落とし込みは、岸壁でエサを捕食するチヌを狙う釣りです。エサは岸壁についているイガイやカニやフジツボです。これらの餌は現地調達が基本です。
関西では「シラサエビ」という活きたエビをエサにすることもあります。
関東ではシラサエビはあまり目にしません。
- イガイ:5月~9月頃に堤防に着く。水温低下で落下。
- カニ:年中エサに使用可能。
- フジツボ:イガイの落ちた後に使う。冷凍可能。
- シラサエビ:関西限定で年中購入可能。
落とし込み釣りの餌「イガイ」
堤防の岸壁に生息すイガイを専用の道具で採取します。落とし込み釣りで最も実績のあるのがこのイガイです。梅雨明け頃よりだんだん大きく成長し、9月頃が最も大きくなり水温が下がり始めると落ちてなくなります。
チヌに喰わせる!イガイの刺し方3種類
「チョン掛け」
イガイの上部にある蝶番へチョンがけする方法です。オーソドックスで付けやすく手返しの早い方法です。
「繊維掛け」
イガイから飛び出した貝の繊維部分へ針を掛ける方法です。エサが落下しやすいので針を付けた後数回ねじるのがコツです。
「だんご掛け」
小さなイガイが複数だんご状に固まっている場合に使います。イガイ同士をくっつけている繊維部分へ針を掛けます。
イガイを採取する専門アイテム
イガイは専用の道具が無いと採取が困難です。
無理矢理に手で取ろうとすると思わぬ怪我にもつながります。
落とし込み釣りの餌「岩カニ」
現地での採取もできるが釣具屋さんでも年中調達が出来ます。殻が柔らかくフグの好物でもあり、エサ取りとの戦いになることも。
採取方法はゴロタ石の転がる干潟にいけば沢山取れます。エビを生かすためのエアーポンプを繋いだクーラーボックスに入れておくと数日間は生きています。
岩ガニを生かしておくならエアーポンプ
ハピソン 乾電池式エアーポンプ YH-707B
電池寿命(アルカリ電池使用時):連続約65時間
送風量:約0.45L/分
サイズ:約80×50×120mm
本体質量(電池含む):約300g
モーター寿命:約1000時間
使用電池:単1型乾電池1本
防滴形
岩ガニを元気よく生かしておくならエアーポンプが必需品です。
岩ガニが沈むか沈まないか程度の海水を入れ底にエアーポンプ沈めます。
これで数日間は生きています。
カニは活きが重要!元気な刺し方
カニはお腹側の「ふんどし」と呼ばれる部分から針を刺し背中へと貫通させます。ふんどしの中心部分に刺すとカニが弱ってしまうので端の方にさすのがコツです。
落とし込み釣りの餌「フジツボ」
フジツボは現地採集の餌です。イガイが落ちてなくなった後に使われるエサです。岩にへばりついたフジツボをスクレーパーでこそぎ取ります。
フジツボ取りの必需品!スクレーパー
スクレーパーでフジツボを岩からこそぎ取ります。
フジツボをエサにするのはチヌだけです。
あたりがあれば「チヌ」だと思って間違いありません。
チヌが釣れるフジツボのつけ方
フジツボの殻は非常に硬いので、そのままでは針をさせません。ハサミでフジツボのとがった部分を切り落とし、貝の中身に針を刺します。身の詰まったフジツボなら、少し潰すことでチヌの食いが良くなります。
釣具屋さんで調達する「シラサエビ」
関西でチヌの餌として有名なシラサエビ。もともとは琵琶湖で採取されたエビです。関東ではあまり見かけることはありません。大阪湾のチヌ釣り独特のエサだと言えます。
ただし、シラサエビは坊主知らずと言われる万能エサです。エサ取りの攻撃にも対処しなくてはなりません。
シラサエビの付け方!動いてこそのシラサエビ
シラサエビのつけ方のおすすめは「ほほ掛け」です。ほほ掛けとはエビの頭部の殻と脳の隙間に針を掛ける方法です。
頭の中の黒い部分は脳なので、そこを避け殻の内側すれすれを刺します。頭にかけているので尻尾はピョンピョンと跳ねチヌへアピールします。
その他のつけ方は、定番の鼻のチョンがけ、尾へのチョンがけ、尾へ深く差す尾掛けの3種類があります。
落とし込みの基本的な釣り方

出典:visualhunt
落とし込み釣りの基本は、岸壁についたイガイやカニが落ちていく様を演出するという事です。チヌは上から落ちてくるものに好反応を見せます。その習性を利用した釣りです。
STEP1 仕掛けをゆっくりと沈める
仕掛けをゆっくりと落とします。目標は岸壁から20㎝です。これ以上離れてしまうと釣果が下がります。ゆっくりと仕掛けが沈んでいく様子を目印で確認します。
イガイや岸壁に引っかかることがありますが、無理に引っ張らず竿を突き出しチョンチョント竿先を動かすと簡単に取れることが多いです。
STEP2 難しいあたり判別!それが醍醐味
チヌのあたりは千差万別です。目印を凝視していないとわからないような小さなあたりから、いきなり走り出すあたりまで様々です。代表的なあたりを紹介します。
目印が途中で止まる
仕掛けが落ちていく途中でチヌがエサを咥えた状態です。フッキングしているかは微妙です。活性が高い時に浅い層で食った時に出るあたりです。エサを咥えたままじっとしています。聞き合わせをすると一気に走り出すことがあります。
目印が一気に引き込まれる
最もわかりやすいあたりで針に掛かったチヌが横に走った時に出るあたりです。
確実なあたりなので大きく合わせ、確実にフッキングします。
目印がブルブルと小さく震える
チヌがエサをかじると出るあたりです。フッキングはしていません。エサ取りに襲われた時にもこのあたりが出ます。風が強い日などは非常にわかりにくいあたりです。
STEP3 落とし込みは「聞き合わせ」が大切
聞き合わせとは微妙なあたりに対して小さく引いてみることです。エサ取りが突っついているのかチヌが針を咥えたまま静止しているのかわからないときに行います。
糸のふけを取り少し引いてやる。チヌが針を食っていたら一気に走ります。ここでガツンッと本合わせをします。
落とし込み釣り!ベテラン釣り師のテクニック

出典:visualhunt
落とし込み釣りで釣れないときの試してみたい方法をまとめました。あたりが無い時、あたりがあるけど乗り切らないときなど状況は様々です。釣れないときには是非試してください。
釣れないときは針の号数を下げる
チヌ針は基本は2号でスタートします。あたりはあるが乗り切らないときは、針のサイズをワンランク下げて1号にします。これだけの差でフッキングに持ち込めることがあります。
あたりが無い時はゆっくり仕掛けを落とす
あたりが無い時はできるだけゆっくりと仕掛けを落としていきます。オモリの号数を下げてゆっくりとチヌにアプローチを仕掛けます。
影や足音は気をつける
チヌは警戒心が強いと言われています。影が海面に落ちないように注意しましょう。チヌに警戒させてしまったら釣れることはありません。
これは便利!落とし込み釣りに必要な道具たち

出典:stockvault
フィッシングプライヤーがあると便利です
移動の多い落とし込み釣りでは出来るだけ荷物は小さくしたいです。
ガン玉プライヤー、針外し、ラインカッター、ルアーのスプリットリングオープンまで付いています。
背中にしょえるタイプのたも網を選ぶ
ダイワ ランディングポール2 磯玉網 45-50.
全長:5.06m
継数:9本
仕舞寸法:70.5cm
自重:587g
先径/元径:12.5/32.0mm
カーボン含有率:53%
背中にしょえるたも網をもっていきます。
堤防が高い場合はたも網は必須です。
充分にチヌとのやり取りを楽しんだ後は片手ですっと伸びる玉網でチヌをゲットします。
チヌの落とし込みは目印で「攻める」釣り!
チヌの落とし込み釣りは、堤防に接岸したチヌを狙い撃つ「攻める」釣りです。目印の小さなあたりに目を皿のようにし、チヌのあたりを探ります。
ロッドは落とし込み専用のロッド。それに軽い太鼓リールを装着します。代用できるロッドもリールもありますが醍醐味を味わうなら、やっぱり専用ロッドに太鼓リールが一番です。
ぜひ落とし込み釣りを始めてみませんか?ガツンと横に走る大物チヌのあたりは一度味わうと病みつきになります。