作成:2018.10.21 更新:2023.3.29
落とし込み釣りおすすめの餌を紹介!釣果を上げたいなら餌が大切
堤防から手軽に大物を釣りたいとなったら落とし込み釣りがまず思い浮かびます。
落とし込み釣りはシンプルな釣り方なだけに餌が非常に重要です。今回はそんな落とし込み釣りの餌について解説します。
目次
簡単な仕掛けで大物が釣れる「落とし込み釣り」

出典:Foter
落とし込み釣りはその名のとおり、堤防から刺し餌のついた仕掛を足元に落とし込むだけの非常にシンプルな釣法です。シンプルな釣り方ですが、チヌ(クロダイ)を中心に大物も釣ることができるので、非常に人気が高く、堤防釣りの代表的な釣りの1つとなっています。堤防の足元で釣れるため、初心者でも大物釣り上げるチャンスがあります。
似たような釣りにヘチ釣りというのもありますが、落とし込み釣りは目印付きのラインを使う独特の仕掛けを使います。主に関西では落とし込み釣り、関東ではヘチ釣りが一般的です。
チヌ以外にもたくさんの魚が釣れる落とし込み釣り
落とし込みつりはチヌ狙いというイメージがありますが、実際は実に多様な魚を釣ることができます。シーバスやイシダイ、カワハギ、グレ(メジナ)、メバル、カサゴなど堤防で釣れる魚のあらゆる種類を釣ることも可能です。特にシーバスはチヌと生態が似ていることから落とし込み釣りのターゲットの1つにもなります。
「落とし込み釣りの餌」餌によって釣れる魚が違う!
落とし込み釣りはシンプルな仕掛け故、餌選びが非常に重要になります。また、使う餌によって釣れる魚の傾向も異なるので、餌の特徴を知っておくことは非常に大切です。
落とし込み釣りの代表的で高い釣果が期待できる餌を紹介します。
イソメ類(アオイソメ、ゴカイなど)
イソメ類は海釣りの定番中の定番の餌です。落とし込み釣りでも非常に効果的で釣果の期待できる餌の1つです。
イソメ類の特徴は、たくさんの魚種に効果的なところです。万能餌と言ってもいいでしょう。チヌはもちろん、メバルやカワハギ、グレまで、様々な魚が釣れます。
逆に言うと、エサ取りが多く現れるので、チヌ狙いの時には最善の餌とは言えません。とりあえず何か釣りたいと言う時のための餌と言えるでしょう。
また、安価な価格でどこにでも売っていますので、簡単に入手できるメリットもあります。
イガイ(カラス貝)

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イガイは別名カラス貝とも呼ばれ、チヌの大好物であるためチヌ狙いではカニと並んで代表的な餌の1つです。逆にチヌ以外にはあまり魅力的な餌ではないらしく、イガイを使ってチヌ以外が釣れることはあまり多くありません。エサ取りに非常に強い面があるので、チヌ狙い専門の餌と考えてもいいでしょう。
イガイは基本的に現地調達となります。というよりもチヌ狙いならイガイが生息している場所を探して狙うのが効果的です。堤防に壁に生息していて、結構取るのが難しいので専門の道具を持っておくと便利です。
カニ類(磯ガニ、タンクガニ、イワガニなど)

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カニ類もチヌの大好物なので、主にチヌ狙いの落とし込み釣りで使われる餌です。カニも磯などで普通に採取できるので主に現地調達となりますが、釣具屋さんで扱っている所もあります。
磯ガニやタンクガニ、イワガニなどの小型のカニが定番の種類です。
フジツボ

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イガイ、カニ類の次にチヌ狙いで使われる餌がフジツボです。イガイが取れづらくなる冬に重宝されます。冬に落とし込みでチヌを狙いたい時におすすめの餌です。
シラサエビ(スジエビ)
シラサエビを使えば落とし込み釣りで釣れるほとんどの魚を狙うことができます。活きの良いシラサエビは非常に高い釣果を上げることでも有名で、根魚釣りでも定番の餌として使われます。自分で採取すれば経済的にも嬉しい餌になりますし、購入することもできるのでとても使いやすい餌です。
海苔・アオサ

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海苔やアオサはグレ(メジナ)狙いで有効とされる餌です。堤防などに生えているものを採取して使えば効果的で経済的な餌となってくれます。グレ狙いなら撒き餌に混ぜて使われることもあります。
逆にグレ以外の魚にはあまり効果的ではありません。
「餌の正しい付け方」付け方によって釣果が違う!

出典:Foter
落とし込み釣りは、餌の付け方1つとっても釣果に大きく影響を与えますので、釣果を上げたいなら効果的な付け方を覚えることも大切です。アタリが少ない時に付け方を変えることで一気にアタリが多くなることもあります。
イソメ類
基本的な付け方
落とし込み釣りでは、まるまる一匹をちょん掛けで付けるやり方がおすすめです。イソメの頭の少し下に横から横に抜けるように針を掛けます。
活きの良さが持続しますので、アピール力が強く非常に効果的です。また、しっぽを切って体液によるニオイでアピールする方法も効果的ですので、活性の低い時などに活用してみてください。
餌が取られやすい時の付け方
餌が外れやすい時には通し差しでつけましょう。投げ釣りの定番の付け方で餌持ちが良い特徴があります。
イソメの頭、もしくは頭を切った切り口から針を刺して、針の軸が隠れるまで針を通したら横から針先を出します。
大物狙い、虫が小さい時の付け方
イソメが小さい場合は、房掛けというイソメを数匹針に付ける方法がおすすめです。大物へのアピールも強くなるので大物狙いにも有効です。
一匹を通し刺しで付け、加えて2,3匹をちょん掛けして付けます。
イガイ
基本的な付け方
イガイの基本的な付け方は、蝶番の部分へちょん掛けする方法です。貝の隙間から刺して蝶番にフックを掛けるように取り付けます。
餌持ちが良く、簡単に付けることができるので初心者にもおすすめです。
アタリが少ない時の付け方
アタリが少ない時には、貝から出ている足(繊維)に針を掛ける「繊維掛け」という方法がおすすめです。ゆったりとした自然な落下をするので、魚の反応がよくなる特徴があります。外れやすいデメリットがありますが、繊維に掛けた後、数回ねじると外れづらくなります。
大物狙い、餌が小さい時の付け方
餌が小さい時や、「大物を釣りたい!」という時は、繊維掛けで数個のイガイを取り付ける「団子掛け」が有効です。アピール力は抜群ですので小さい貝でも高い釣果が期待できます。
カニ類
基本的な付け方
カニの付け方は、カニのお尻(ふんどし)部分へ針を刺す「ふんどし掛け」が基本となります。なるべく端っこの方に針を刺す方がカニも弱りづらいですが、あまり端っこすぎると外れてしまうこともあるので、調整しながら付けてください。カニが死んでも釣れはしますが、やはり活きが良い方がアピール力も高いです。
カニのお腹側にあるふんどし部分に針を刺し、背中側に貫通させて引っ掛けます。
アタリがあるのに掛からない時の付け方
「アタリはあるのに魚が掛からない」という時には、尻から刺して足に抜ける「横掛け」で付けます。最初から横掛けでも大丈夫ですが、ふんどし掛けと比べると餌が外れやすい傾向があります。
フジツボ
フジツボは特にこれといった付け方はなく、どこでも良いので針を刺して付けます。ただ、フジツボの形に対する針の付ける位置によって、投入した時の沈み方が異なり、それにより釣果も異なります。できるだけスムーズに落ちるように付けましょう。
フジツボは非常に硬いので、小さいドリルや錐を使って小さい穴を開けてやると付けやすいです。
シラサエビ(モエビ)
簡単で基本的な付け方
シラサエビは生き餌として使うので、付け方によって動きによるアピールや弱りやすさが違ってきます。
基本的な付け方としては、エビの尻尾の部分に付ける「ちょん掛け」が一般的です。エビの尻尾のお腹側から刺して、背中側に貫通させます。簡単に付けることができて弱りづらい、最も無難な付け方です。ただ、動きが鈍くなり、アピール力が落ちるデメリットがあります。
アピール力の強い付け方
活性が低くて、アタリが出ない時には、生き餌のアピール力を最大に活かせる「ホホ掛け」がおすすめです。ホホ掛けは文字どおりエビのホホの部分の殻だけに刺す方法で、身を無傷でさせるのでエビが弱りづらい特徴があります。また、体の動きを妨げないので動きやすくアピール力も非常に強いです。反面外れやすいデメリットもあります。
エビの顔の殻、ホホの部分に内側から外側に向かって刺して貫通させて付けます。
海苔・アオサ
海苔は取れないよう縫い差すように取り付けます。針が隠れるように適量を付けましょう。あまり神経質にならず、適量を取れづらいように付ければ大丈夫です。
狙いの魚に合わせた餌選びをしよう!

出典:Foter
たくさんのおすすめの餌を紹介しましたが、最終的には狙う魚によって使う餌を選択しましょう。
チヌ狙いにはイガイかカニ類、手に入らない時にはフジツボ。グレ狙いには海苔。特に狙いを絞らない時はイソメやシラサエビをおすすめします。数種類用意しておけば、どれかはヒットするはずですので、数種類用意しておくのが一番無難な方法です。
餌の特徴を知って釣りたい魚を狙おう!
落とし込み釣りは、手軽に様々な魚が釣ることが魅力の釣りです。そして、餌を変えることで狙いの魚を絞れることもまた魅力と言えるでしょう。
今回解説した内容を参考に、是非狙いの魚を釣り上げましょう!狙いどおりの魚が釣れたらそれはまた格別な喜びです!