作成:2018.10.29 更新:2023.7.5
タチウオの引き釣り用ロッド解説!必要なスペックとおすすめ紹介!
関西発信で大流行の兆しを見せるタチウオの引き釣り!魚種ごとに細分化してきているロッドですが、まだ専用のロッドはほとんど発売されていません。
そこで、タチウオの引き釣りにはどんなロッドが適しているのか、必要なスペックと合わせてご紹介します。
目次
タチウオの引き釣りは、ショア用のライトめなロッドを選ぶ

出典:Visual Hunt
タチウオの引き釣りは主としてエサにドジョウを使い、堤防などショアからタチウオを釣る方法です。
専用ロッドは、まだほとんど発売されておらずシーバスロッド・エギングロッド・ワインドロッドなどがよく使われています。
引き釣りのテンヤは重くてもせいぜい25g程度ですので、それくらいの仕掛けが操れるパワーがあれば大丈夫です。
実際に引き釣りに必要なスペックと、どんなロッドが向いているのかをいかに解説します。
長さ8フィートから9フィートで堤防の高さに合わせて選ぶ
タチウオ引き釣り用のロッドは、堤防の高さに合わせて長さを選びます。
主に行くフィールドが低めの堤防の場合は8フィート前後、高めの堤防の場合は9フィート前後を選ぶと、抜きあげやすくなります。
堤防を移動しながら釣ることを考ると、8フィート台後半から9フィート前後が汎用性が高く使いやすい長さになります。
引き釣りロッドの調子はしっかり合わせる乗せ調子!テンヤはMAX25g
引き釣り用のロッドは、あまり先調子だと水面近くでタチウオが暴れた時にうまくいなせず、バラしやすくなります。しっかり合わせて乗せる、7:3の乗せ調子がおすすめです。
また、引き釣り用のテンヤの重さは10-15g程度、風が強く潮が速い日でもせいぜい20-25gです。ロッドもルアー荷重がMAX25g程度のものを選びます。
代用可能ロッド種別ごとの特徴と向き不向き
タチウオの引き釣りの専用ロッドは、ほとんど出ていません。
そこで、シーバスロッド・エギングロッド・ワインド用ロッド・ライトジギングロッドなどで代用します。
それぞれのロッドごと、特徴を交えて選ぶポイントを解説します。
1. シーバスロッドは汎用性が高く使いやすい
シーバス釣は人気があるため、シーバスロッドは種類が豊富で選択肢がたくさんあります。
そのほとんどがタチウオの引き釣りに必要なスペックを満たしているため、感度重視・粘り重視など自分の好みで竿を選ぶことができます。
長さ8-9フィート、硬さML(ミディアムライト)〜M(ミディアム)、ルアー荷重MAX25-30gのロッドであればほぼ使用できます。
2. ワインド用ロッドは引き釣りにもOK
タチウオ用にできているだけあって、ワインドロッドは引き釣りで使いやすいロッドです。
長くしゃくり続けるために軽く出来ていますので、引き釣りでも疲れにくく長く釣っていても竿を負担に感じません。
3. エギングロッドは代用可だが注意が必要
引き釣りをエギングロッドで代用している方は結構多いです。
軽くてシャクリ性能に優れた高弾性なロッドです。この軽いという面はタチウオの引き釣りにも有利なのですが、高弾性の部分はあまり必要としません。
高弾性であるためにタチウオとのバトルで竿が曲がりきれず、バラしてしまうことがあります。
タチウオの引きの特徴として、突然引くのを諦めた時一気にテンションが抜けてはずみでバレてしまうことがあります。
アタリの捉えやすさはエギングロッドは最強ですが、その分穂先が繊細になっており、破損トラブルにも見舞われやすくなります。あまり繊細すぎるエギングロッドは避けた方が無難です。
まずはお手軽に始めたい!入門価格帯タチウオ引き釣りロッド

出典:Visual Hunt
1万円台までの入門価格のロッドをご紹介します。
1. 基本スペック充実!ダイワ ワインドX
タチウオ&サゴシのワインド釣法入門用ロッドです。
タチウオ引き釣りにも文句なしに対応するスペックを備えています。
2. 2018NEWモデル!メジャークラフト ソルパラタチウオ
2018年夏に生まれ変わったソルパラシリーズ!
中上級者から、子供や女性にも扱える操作性を実現!
3. ワインドからタチウオゲッターまで!シマノ ソルティーアドバンス タチウオ
ワインド釣法はもちろん、ショアからのタチウオゲームに幅広く対応。
繊細なティップと操作性の良さが光ります。
シマノ ソルティーアドバンス タチウオワインド S86M
全長(m): 2.59
仕舞寸法(cm): 133.3
継数(本): 2
自重(g): 122
適合ルアーウェイト(g): 6~32
適合ライン PE(号): 0.6~1.5
4. 軽さと感度、操作性!ダイワ ラテオ
ブランク素材を1から見直し、上位機種に匹敵する軽量・高感度ブランクを実現。
一切の妥協を許さない本気のシーバスロッドシリーズです。
5. ナノパワーで軽くしなやかに!メジャークラフト N-ONE タチウオ
ナノパワーテクノロジー採用の最先端ロッドです。
ワインドゲームでダートアクションを極めるためのハイスペックモデルです。
汎用性抜群!中価格帯タチウオ引き釣りロッド

出典:Pexels
実売価格2万円代の中価格帯ロッドをご紹介します。
1. より軽く、より強く!シマノ ディアルーナ
シマノ ディアルーナ S86ML
ロッドタイプ:スピニング
長さ:8'6" (2.59m)
継数:2本
仕舞寸法:133.3cm
自重:121g
適合ルアーウエイト:6-32g
2. フラッと釣に出かけられる!ダイワ ラテオモバイル
ふと思いついて、電車やバスを乗り継いで釣に出かける時にさっと持ち出せます。
いつでも、どこでもフィッシングを楽しみたい方に
ダイワ ラテオモバイル 90ML-4
標準全長(m): 2.74
継数(本): 4
仕舞(cm): 73
標準自重(g): 132
対応ルアー重量(g): 7~35
適合ライン:ナイロン(lb) 8~16/ PE(号) 0.6~1.5
バラエティ豊富!高価格帯のタチウオ引き釣りロッド

出典:Visual Hunt
3万円以上の高価格帯のロッドをご紹介します。このクラスになるとそれぞれ個性豊かなラインナップです。
1. 超軽量設計!がまかつ ラグゼ ワインドマスターEX
「トレカ(R)T1100G」と「ナノアロイ(R)」の併用で強度を維持しつつ軽量化、持ち重り感が大幅に軽減されています。疲れ知らずの軽量バランス設計。
がまかつ ラグゼ ソルテージ ワインドマスターEX S86M
ロッドタイプ:スピニング
全長:8'6"(2.59m)
仕舞:134.5cm
継数:2本
自重:119g
ルアー重量:10~28g
2. 進化を続ける個性派集団!シマノ エクスセンスジェノス
エクスセンスシリーズはそれぞれがフィールドを追求して戦闘力を高めた個性派ロッドの集団です。さらに細身軽量化を実現したタチウオ引き釣り向きのモデルをご紹介します。
シマノ エクスセンスジェノス S87L+/F
全長(m): 2.62/継数(本): 2
仕舞寸法(cm): 134.5
自重(g): 109
適合ルアーウェイト(g): 4~28
適合ライン PE(号): 0.4~1.2
3. 「もっと」に答えて進化し続ける!ダイワ MORETHANEXPERT
ダイワのシーバスショアゲームのフラッグシップモデルです。
「AGS(エアガイドシステム)」採用で高感度と軽さパワーすべて兼ね備えたモデルです。
ダイワ MORETHANEXPERT 93ML/M・V
全長(m):2.82
継数(本):2
仕舞(cm):145
自重(g):134
ルアー重量(g):7-35
適合ライン ナイロン(lb):6-16
適合ライン PE(号):0.6-1.5
引き釣りロッドは汎用性ならシーバスロッド、タチウオに特化ならワインドロッドで代用!
関西では、最盛期には場所取りが大変なほど大人気のタチウオの引き釣り。
ロッドも周りを見渡せば、色々なロッドが使われています。
シーバスロッドは汎用性が高いだけに、引き釣りにも文句なしに対応します。もし、すでにシーバスロッド持っていて、それを使って始めてみたいとお考えなら、スペックだけ確認してみてください。
まだ、代用できそうなロッドは持っていないし、タチウオ釣りは色々試してみたいとお考えなら、ワインドロッドもおすすめです。引き釣り以外にもウキ釣りやワインドなどショアからのタチウオ釣りだったらほぼ対応します。
エギングロッドをすでに持っているので試してみたいという場合、高価なロッドだったらおすすめしません。
とにかく、タチウオがよく釣れるという引き釣り、これから全国で流行するかもしれません。
エサは関西ではドジョウが一般的ですが、キビナゴでも小イワシでもOKです。
ぜひ、一度お試しください。