作成:2018.10.23 更新:2023.7.5
ベイトフィネスとスピニングタックルを上手に使い分ける方法!
ベイトフィネスはスピニングタックルと上手に使い分けることで、効率よく攻めることが出来て、釣果がUPにも繋がります。今回は、スピニングタックルとベイトフィネスの使い分けや、メリットなどを解説いたします。
目次
小型ルアーを扱える「ベイトフィネスリール」と「スピニングリール」!

出典:写真AC
バス釣りにおいて、小型ルアーを扱うならスピニングリールが基本ですが、ベイトリールで小型ルアーを扱えるスペックに作られた「ベイトフィネスリール」というリールがあります。最近のプロトーナメンターは、ベイトフィネスリールとスピニングリールを使い分けて大会に挑んでいます。それには、同じ小型ルアーを扱うのにタイプが違うリールを使う理由が明確にあったのです。
ベイトフィネスはスピニングタックルでの攻略が難しいシーンで大活躍!

小型ルアーを扱うにはスピニングリールがありますが、なぜベイトフィネスが必要なのか。それは、スピニングリールで攻めるのが難しいときにベイトフィネスが活躍するということです。その理由を解説していきます。
ベイトフィネスが活躍できるシーン!

出典:写真AC
ハードカバーに小型ルアーをキャストしたいとき
バス釣り用のスピニングリールは、リール性能を損なわないためにも、ラインは4〜6ポンドを使用します。しかし、激しい立木やウィード、浮きゴミなどのハードカバーに小型のルアーをキャストする際、細いラインだと攻めることが難しくなります。ベイトフィネス用リールであれば8〜12ポンドのラインが扱えるので、ハードカバーでも安心して攻めることができます。
テンポよく攻めたいとき
スピニングリールは、ベールを起こし、人差し指にラインを引っ掛けキャストしますが、ベイトフィネス用のリールは、普通のベイトリールと同じく、親指でクラッチを押して、親指でサミングしながらキャストします。この点から見ても、明らかにスピーディにテンポよく攻めることができるのはベイトフィネス用のリールです。見えバスなど、コンマ数秒の攻め際いのシーンでは、テンポの良さはとても重要な点です。
ベイトフィネスに使うリールは「手返しの良さ」が大切!

出典:Visual Hunt
ベイトフィネスに使うリールは、テンポよく攻めることができる「手返しの良さ」が大切です。ここでは、ベイトフィネスに使うリールに必要なスペックを解説します。
ベイトフィネスの基本はハイギア!
ベイトフィネスに使うリールは「ハイギア」をおすすめします。キャストして、バスの反応がなければすぐに巻くのがベイトフィネスの基本スタイルです。それには、少しでも早くラインを巻くスピードがカギになるので、ハイギアであればラインを巻き取れる量が増えるのでスピーディになります。
ボディサイズがコンパクト!
テンポよく攻めるには、パーミングしやすいボディサイズが必要になります。さらに、ベイトフィネスは、1日に何度もキャストするので、軽量なボディであれば楽に攻めることができるのでおすすめです。
ライントラブルを抑制するブレーキ!
ベイトフィネスは、ベイトリールを扱うので「バックラッシュ」などラインのトラブルが付きものです。サミングが上手い方であれば問題ないですが、初心者の方の場合は、ライントラブルを抑制するブレーキ性能が備わったベイトフィネス用のリールをおすすめします。
デカバスとファイトできるドラグ性能!
ハードカバーなどの下にはデカバスが潜んでいるので、デカバスに負けないドラグ性能が重要になります。もし、デカバスがファイト中に深く潜っても、上手にラインコントロールするドラグ性のであれば、安心してファイトすることができます。
安心して使えるボディの剛性!
ボディサイズがコンパクトで軽量でも、ボディに強度がないと、強く握ったりした場合に、ゆがんだりバランスが崩れ、壊れることもあるので、剛性に優れたリールをおすすめします。
ベイトフィネスを使用するならラインにもこだわる!
ベイトフィネスはタフな環境にも対応しないといけないので、ラインも重要になります。ここでは、ベイトフィネスと相性が良いラインを紹介します。
定番フロロカーボンライン!
「フロロカーボンラインといえばクレハのシーガー」のイメージがあるほど、昔から愛用者も多いシーガーシリーズ。そのシーガーシリースのブラックバス用モデルのフロロカーボンラインです。
フィネス対応のフロロカーボンライン!
耐摩耗性・結節強度も高い競技用のフロロカーボンラインです。しなやかさもあるため、扱いやすいベイトフィネス用のラインになっています。
ベイトフィネスに使えるおすすめリールを紹介!
1、コストパフォーマンスに優れたベイトフィネス用リール!
アブガルシアの最高峰「REVOシリーズ」の遺伝子を引き継いだ185gという軽量で、フレッシュウォーターとソルトウォーターに対応したベイトフィネス用リールです。
2、スコーピオンシリーズのベイトフィネス専用機!
日本のバス釣りの歴史において、シマノが出した革命的なリール「スコーピオン」のベイトフィネス専用に作られたモデルです。FTB(フィネスチューンブレーキシステム)により、ピッチングも低弾道で撃つことができます。
3、使いやすさを追求したリール!
軽さと強度が両立され、握りやすさを追求し、スプールを低い位置に配置したバランス設計で、1日使用しても疲れにくい仕様になっています。
4、最高性能を追求した130gの軽量ボディ!
驚きの130gの軽量ボディでありながら、剛性にも優れ、バックラッシュを抑制するスプールにダイレクトにブレーキをかける、新マグネットブレーキシステムを採用しています。
5、軽さと強さを兼ね備えたベイトフィネス専用機!
ダイワ アルファスAIR TW (左ハンドル)
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):75
ギア比:8.6
自重(g):160
最大ドラグ力(kg):3.5
標準巻糸量 ナイロン(lb-m):6-45、8-45
ボディをフルアルミハウジングで構成し剛性を高めています。
小口径φ28mmG1ジュラルミン製AIRスプールを搭載し、新次元のフィネス性能を実現。
スピニングリールは、ルアーを自然に動かすことができる!

出典:写真AC
ベイトフィネスがあれば、スピニングリールは要らない?
まず、そんなことは全くありません。むしろ、スピニングリールにしかできないことがあります。ここでは、スピニングリールが活躍できる理由を解説していきます。
スピニングリールで活躍できるシーン!

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オープンウォーターでは断然スピニングリール!
例えば、ノーシンカーのストレートワームをオープンウォーターで、ナチュラルに水の動きだけで漂わせて釣りたい場合は、スピニングタックルがおすすめです。その理由は、スピニングリールは、ベールを起こすと、ラインが完全にフリーの状態になるので、抵抗するものがなく、ナチュラルにルアーを扱うことができるのです。
細いラインで攻めるステルスゲームに!
クリアウォーターのバスはスレているので、ステルス性が重要視されますが、そんなときはスピニングリールの出番です。七色ダム、河口湖、芦ノ湖など、クリアウォーターのフィールドに、突如現れる大型の見えバス。この状況で攻めるには、まずラインの存在で見切られる恐れがあるので、太いラインより、4ポンドなどの細いラインを巻いたスピニングリールが力を発揮します。
スピニングリールは、ラインコントロール性能が大切!

出典:写真AC
細いラインをコントロールするドラグ性能!
スピニングリールは、バスとのファイトで細いラインが切れないようにラインコントロールするドラグ性能が重要になります。ラインが細ければ細いほど、バスに警戒されないので釣果につながります。
安定して巻けるギア精度!
ベイトフィネスと使い分ける場合に、オープンウォーターでシャッドなど小型ルアーを使う場合に、回転が軽く、一定に滑らかに巻けるギアであれば、バスに違和感を与えず効率よく攻めることができます。
巻くならノーマルギア、ライトリグにはハイギア!
ミノーやシャッドなど小型プラグの場合は、一定の速度で巻くためにノーマルギアを使います。ライトリグやノーシンカーなどで攻める場合は、数多く撃ちたいのでライン回収の速度が早いハイギアをおすすめします。
スピニングリールにおすすめのライン!
スピニングリールに巻くラインは、バスとのファイトでも安心でき、なおかつステルス性の高いラインが必須です。ここではスピニングリールにおすすめのラインを紹介いたします。
しなやかで強いフロロカーボンライン!
根ズレに強く、スピニングリールでも扱いやすい、しなやかなフロロカーボンラインです。
フィネスタイプのフロロカーボン!
水に溶け込むナチュラルカラーで、耐摩耗性にも優れて、スピニングリールにも馴染みやすく張りがあるフロロカーボンラインです。
おすすめスピニングリール!
1、コストパフォーマンスに優れた小型スピニングリール!
ダイワ フリームス LT2500-XH
ギア比:6.2
最大ドラグ力(kg):10.0
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):87
自重(g):200
標準巻糸量:ナイロン(lb-m) 4-230、6-150、8-100 / PE(号-m) 0.6-290、0.8-200、1.0-190
異物の侵入を防ぐ「マグシールド」、スピニングで起こるライントラブルの原因になる糸ヨレを抑制する「ツイストバスターⅡ」、軽い巻き心地の「エアローター」など、ダイワのテクノロジーが搭載され、コストパフォーマンスにも優れた小型スピニングリールです。
2、絶妙なバランス設計!
シマノ アルテグラ 2500S
ギア比:5.3
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):3.5/9.0
自重(g):225
ナイロン糸巻量(号-m):2-170、2.5-150、3-120 / フロロ糸巻量(号-m):2-140、2.5-125、3-100 / PE糸巻量(号-m):1-320、1.2-270、1.5-220
ロッドに装着したときに、一体感を生むバランス設計が施されたスピニングリールです。シマノテクノロジーの「HAGANEギア」を採用していることで、滑らかな回転を実現しています。
3、軽量ボディでパワフルなスピニングリール!
ダイワ タトゥーラ LT2500S-XH
巻取り長さ(ハンドル1回転/cm):87
ギヤー比:6.2
自重(g):185
最大ドラグ力(kg):5
標準巻糸量フロロ(lb-m):5-120、6-100
軽量で操作性が良い、バスフィッシング向けに開発されたリールです。
ドラグ性能、巻き心地など基本性能は申し分ありません。
4、ハイエンドなスピニングリール!
高い防水性と、「マイクロモジュールギア」採用で、静かで滑らかな巻き心地を実現したシマノのハイエンドスピニングリールです。スプールがラインが放出されやすい仕様になっているので、キャスティング性能も高く、「コイルドウェーブスプリング」により、細かいドラグ設定ができるので、大型のブラックバスでも繊細なラインコントロールでサポートしてくれます。
5、ダイワ史上最強のスピニングリール!
「ZAIONエアローター」による軽い回転性能、ライントラブルを抑制する「クロスラップ」などダイワのあらゆるテクノロジーが搭載され、防水性も高い軽量ボディのスピニングリールです。
ベイトフィネスリールとスピニングリールでバスを釣り上げよう!
ベイトフィネスは、スピニングで攻めきれないタフなシーンで活躍し、さらに岸際をピッチングなどでテンポよく攻めることができます。初心者の方は、バックラッシュを避けるためにも、ブレーキ性能に優れたリールをおすすめします。スピニングリールで攻める場合は、ラインの存在にもシビアなスレたバスを釣るときにおすすめします。ベイトフィネスリールとスピニングリールを使い分けて、攻める釣りで楽しみましょう!