作成:2018.10.19 更新:2023.7.5
カゴ釣りのおすすめのコマセを紹介!狙う魚で使う配合餌を調整しよう
カゴ釣りで狙った魚の釣果を上げたいならコマセ選びが非常に重要になります。使うコマセや混ぜる配合餌によって釣果は大きく変わります。
ということで今回は、狙う魚に合わせたおすすめのコマセを紹介します。
カゴ釣りで使われる2種類のコマセ

出典:Stockvault
カゴ釣りで使われるコマセ(撒き餌)には、大きく分けるとオキアミとアミエビの2種類があります。それぞれ特徴があり、どちらを使うかによって寄ってくる魚も異なってきます。ですので、コマセ選びは非常に重要になります。また、それらに配合餌を混ぜることもありますが、それによっても釣果は多く異なります、コマセ選びはカゴ釣りの最大の難しさでもあり最大の面白さとも言えるでしょう。
大物狙いで特に有効「オキアミ」

出典:Foter
オキアミはカゴ釣りで最もよく使われるコマセです。見た目は小型のエビそのものですが、正確に言うとエビではなくプランクトンに分類される生物で、クジラや魚の大好物でもありますので、釣りでも高い集魚力を発揮します。
カゴ釣りだけでなく、ウキフカセや船でのサビキ釣りなどのコマセとして使われるのも一般的です。
エサ取りに強く、大物を狙いやすい
オキアミはアミエビに比べて大きめのサイズで、主にマダイやクロダイ(チヌ)、大型青物狙いで効果的と言われています。刺し餌としても使いやすく、コマセで使っているオキアミを刺し餌として使うのは非常に効果的な方法です。
アミエビ程のニオイがなく集魚力では劣りますが、その分小型の魚が寄ってきづらくエサ取りの被害を受けづらいので大物狙いでよく使われます。
狙う魚に合わせたサイズ選ぼう
オキアミにはM、L、LLと大きさによって分けられて売られていることがあります。狙う魚によって合わせるのが一番で、大物には大きめのオキアミを使うと効果的です。大抵はLやLLサイズのものが売られていることが多く、もし大きめのサイズのものしか手にはらなくて、チヌなどを狙う場合は小さく刻んでしまうことでも調整は可能です。
生かボイルか
オキアミには生とボイルの2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
生オキアミは、集魚力が高く釣果が期待できますが、エサ取りも集めてしまい、アミエビほどではありませんが餌持ちが悪くなるデメリットがあります。また、基本的にコマセと刺し餌は同じものにするのが効果的と言われますが、遠投するカゴ釣りでは、刺し餌として使った場合は外れやすいデメリットがあります。もちろん刺し餌をしない場合は関係ありませんが。
ボイルタイプは、エサ取りが寄ってきづらいので狙いを絞れるメリットがあります。また、生オキアミと比べて沈みづらいので、表層を狙う場合も効果的です。
1日に必要な量の目安
カゴ釣りで朝から夜まで釣る場合の目安としては、大体6kgくらいです。コマセ用のオキアミは、冷凍で3kgか2kgのブロック状で売られています。ですので、3kgのブロックなら2つくらいを目安にすると良いでしょう。
使い方や、配合餌のブレンド具合、その日の海のコンディションによっても必要な量は異なりますので、あくまで目安として参考程度にしてください。
オキアミ生 約3Kg
・生オキアミの3kg板、マキエ用です。
・配合エサに混ぜフカセ釣りに、また、そのままマキ餌にしたり、使いやすいサイズです。
・オキアミの粒は、その時の仕入れにより様々ですが、MLの混合サイズになります。
アジや小型青物に有効「アミコマセ(アミエビ)」
アミエビは、サビキ釣りでは最も頻繁に使われるコマセですが、カゴ釣りではオキアミよりは使われることは少ないです。しかし、アミエビはカゴ釣りでも高い効果が期待できる優秀な撒き餌となり、狙う魚やポイントによってはオキアミ以上に高い釣果を発揮してくれることも珍しくありません。
集魚力の高さはピカイチ
アミエビは比較的小物狙いで使われることが多いです。アミエビのエキスは集魚力が非常に高い特徴があるので、グレ(メジナ)やアジ、中型小型青物狙いではオキアミよりも高い釣果が期待できるでしょう。
逆に小さい魚まで寄せ集めてしまいますので、エサ取りが多くて大物が釣れる期待は薄くなってしまいます。また、その集魚力の高さからオキアミと混ぜて使われることもあります。
常温タイプと冷凍タイプ
アミエビには冷凍タイプと常温タイプの2種類があります。常温タイプは保管が楽で解凍する手間もなく使いやすいですが、鮮度という面では冷凍タイプの方が優れていて、集魚力も冷凍タイプの方が勝ります。
1日本気で釣りをするなら断然冷凍タイプをおすすめします。もしも、短時間の釣りで使い切れるかわからないという場合や、初心者の方など気軽に釣りを楽しみたいという方は、使いやすい常温タイプを使うのがいいでしょう。
1日に必要な量の目安
アミエビもオキアミと同じく一日分6kgくらいを目安にしてください。配合餌を混ぜ具合など使い方によっても必要な量は異なりますので、あくまでも目安として使い方に合わせて調整しましょう。
コマセの効果を高める「配合餌」

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基本となるコマセは、上述のとおりオキアミかアミエビとなるのですが、それに配合餌を混ぜる方法もあります。配合餌を混ぜることで、コマセ拡散の仕方や落下速度を調整したり、煙幕効果で魚の足止め作用といった効果を得ることができます。配合餌は必要ないと言う人もいますが、狙う魚によっては非常に高い効果を発揮してくれるのは間違いないでしょう。
グレ狙いにはアミエビと専用配合餌!
グレはカゴ釣りのターゲットとして真っ先に名前が上がる魚です。グレ狙いの場合はアミエビに配合餌をブレンドしたコマセを使用するのが効果的と言われます。グレは口が小さいのでアミエビが最適ですが、オキアミを使う場合は小さいめのサイズを使いましょう。
グレ専用として販売されている配合餌があるのでそれを混ぜるのがおすすめです。解凍したオキアミに適量を投入し混ぜて使います。アミエビだけでは水気が多いので、配合餌を混ぜて固さを調整します。好みの固さになるよう量を調整しましょう。固くなりすぎた場合は海水を入れて調整します。
下記の製品では解凍したアミエビに1パック入れて、空のパックで海水1.5パック分を入れます。
グレの集魚に効果的な配合餌
チヌ狙いならオキアミと専用配合餌
チヌ狙いの時はオキアミに配合餌を混ぜたものが最適と言われています。カゴ釣りのターゲットの中でもチヌはオキアミに良く食いついてくると言われているので、コマセはオキアミ一択と考えて大丈夫です。また、針にもオキアミを刺し餌として使うのが効果的です。
オキアミを使う場合、与えすぎると魚が満腹になってしまい釣果が落ちることがあるので、集魚力が高くカサ増しにもなる配合餌を混ぜるのは実に効果的な方法です。
混ぜる量は配合餌の種類や、潮の流れや狙う棚などその日のコンディションによって異なります。都度調節しながら行ってください。あんまり水気が多いと遠投したら飛び散ってしまうので、狙うポイントによっても固さを調整するといいでしょう。
チヌの集魚に効果的な配合餌
アジ、小型青物狙いならアミエビと専用配合餌
アジやサバなどの小型の青物狙いならアミエビに配合餌を混ぜたコマセがおすすめです。アミエビのニオイで魚を寄せ集め、配合餌で魚を足止めさせます。また、配合餌を混ぜることで、アミエビのまとまりの良さを調整することができ、カゴに詰めて遠投しても飛び散りづらくなります。扱いやすくなるので手返しもよくなります。
ただ、アミエビは非常に集魚力が高いので、時には配合餌が邪魔になってしまうこともあります。魚がスレて効果が薄い場合はアミエビのみの方が高い釣果を出す場合もあります。
アジ、小型青物狙いでおすすめの配合餌
大物青物狙いならオキアミオンリー

出典:Foter
ブリやワラサなどの大物青物狙いの場合、配合餌を混ぜないでオキアミ単体で使うのが最も効果的と言われます。配合餌やアミエビを混ぜて、エサ取りとなる余計な魚を集めない方が狙いを絞ることができます。
青物狙いの場合、狙ったポイントまで遠投できるかが重要になってくるでしょう。
コマセを選んで狙いの魚を釣ろう!

出典:Visual Hunt
カゴ釣りでは使う魚によって釣れる魚まで変わってきます。大物青物狙いなのにグレに効果的なコマセを使ってしまうと実に勿体ないです。もちろんそれでも釣れる可能性はありますが、効率的とは言えません。
配合餌の分量などちょっとしたことでも釣果が変わり、その日によって正解は変わってきますので、とても難しい部分ではありますが、難しい分狙い通りにいった時の嬉しさも格段です。釣りの一番の楽しさの部分でもあると思いますので、今回解説した内容を参考に是非、コマセの選択で狙いの魚を釣り上げましょう!