作成:2018.10.30 更新:2023.5.29
釣れるタコテンヤの自作方法!本体作成からヒラヒラ作りまで解説
タコテンヤを自作しよう!手先が不器用とか関係なし。タコは動いているものに興味を惹かれる生物で、細かいことは気にならないO型タイプ。基本ポイントを押さえれば誰にでも釣れるタコテンヤが自作できます。工作気分でタコテンヤ作りにTRYしてみよう!
目次
タコテンヤは自作が可能!工作気分でTRYしよう

出典:amazon
タコテンヤは自作が可能です。タコテンヤの歴史を遡れば漁師さんのプロ道具。みんな自作で作っていた筈です。今でもタコの仕立て船では、船頭さんの作ったオリジナルのタコテンヤを使って釣りをすることができます。
だったら自分でもタコテンヤを自作したい!そんな声を聞くようになりました。そこでこの記事では、タコテンヤを自作する方法に絞って記事を書きました。
是非参考にしてください。
タコテンヤ自作のメリットはコストが安い
タコテンヤは購入すると数百円~千円程度します。ガッチリと根掛すると、針が大きい分外すことは困難です。やむなく糸を切る方向にラインを引っ張ります。お気に入りのタコテンヤのロストも痛いですが、金銭的にも馬鹿になりません。
タコテンヤを自作するととってもコストが安く作ることができます。
自作したタコテンヤは愛着があって釣れたら嬉しい
タコテンヤを自作するとタダの道具としては扱えません。とっても愛着が沸いて道具から作品という位置までランクアップします。
自作したタコテンヤにニックネームを付ける人も多いですね。
自作タコテンヤは釣果アップの期待が持てる
自作タコテンヤを使うと釣果アップが期待できます。これは市販のタコテンヤよりも性能が格段に良いという意味ではありません。
ただし、自作したタコテンヤは改良もお手の物です。
タコへのアピール、根掛かり防止のアイディアなどを盛り込んでいくうちに、市販のタコテンヤを超えるオリジナルのタコテンヤに仕上がっていきます。
既成品のタコテンヤを見本にして自作をしよう!

出典:amazon
タコテンヤの自作は見本が無いとちょっと難しいです。そこでAmazonの下記商品を見本にタコテンヤをつくっていきます。
パーツに分けると台座となる木、タコの掛け針、おもり、の大きく4アイテムになります。
絶対必要なアイテム
- 木製の餌付け台座
- 掛け針2本
- オモリ
- サルカン(1号~3号の大きめ)
- ステンレス針金
タコテンヤの基礎部分!木製の台座
タコテンヤの基礎となる木製の台座です。15㎝程度の長さで幅は2㎝~3cm。簡単に折れない程度の強度が必要です。
木製と書きましたが昔の漁師さんは青竹を使っていました。現在では竹林はあっても入手が困難な場合が多いです。そこでこんな代用品を使うこともできます。
学校用スクール物差しは竹で出来ている!
小学校で使う竹製の物差しです。長さは30㎝、半分にするとちょうどピッタリのサイズです。幅も強度も最適です。100円ショップにも売っているのでコストは最高です。
タコ針は購入するか?それとも自作するか?
タコの掛け針は自作する方法と購入する方法があります。自作する環境があればとっても安い値段で掛け針ができます。
タコテンヤ用の掛け針を購入すればとっても簡単
タコ針を購入すれば台座に固定するだけなのでとっても簡単です。
タコテンヤに掛け針を固定する方法
- 台座に掛け針を置きマーキング
- アイの真ん中に1か所アイの上部に1か所、合計2か所の穴をあける
- 掛け針が二股に広がる少し上で左右に2か所穴をあける
- アイの部分にあけた穴にステンレス針金で上下に固定
- 二股部分の穴で掛け針をステンレス針金で左右に固定
言葉で説明すると何やら難しく感じますが、外れないように固定できれば十分です。台座に穴をあけて針金で固定する。それほど難しくはありません。
タコテンヤの掛け針を自作する方法
タコテンヤの掛け針を自作することもできます。設備さえあれば難しくはありません。
材料はステンレスの2㎜丸棒です。これを両端が針になるようにとがらせます。
針のように削る道具がグラインダーという電動砥石です。電動砥石が購入できれば掛け針の自作は可能です。
掛け針の元になるステンレスの丸棒2㎜
ステンレスの2㎜丸棒です。この丸棒の本来の用途は魚の焼き櫛で長さは30㎝です。
ベンチグラインダー!手が届かない値段ではない
E-Valueミニベンチグラインダー砥石径75mmEBG-75M
本体サイズ:幅165×奥行130×高さ155mm。
重量(約):1800g(コードを除く)。
電圧:単相100V 消費電力:40W。
回転数(50Hz/60Hz):2850/3450回転/分。
コード長:1.8m。
このグラインダーがあれば「完全オリジナル」のタコテンヤが完成します。
どうしてもロストがつきもののタコテンヤ。一番コストのかかる掛け針が自作できれば、トータルのコストではグラインダーを購入したほうが安くなるかもしれません。
掛け針の「かえし」は必要ないのか
タコの掛け針には基本的にかえしはありません。タコをばらすという点だけを考えると、かえしはあった方がいいです。
ただし、根掛かりした時は、かえしが命取りになることもあります。その点からタコの掛け針にはかえしはついていません。
自作タコテンヤに付けるオモリは専用品
タコテンヤ用のオモリです。タコテンヤ用なのでタコテンヤにつけやすい形状になっています。付ける位置は先端で、止める場所は一か所だけです。一か所にすることでおもりが何かに当たった時にタコテンヤが左右に振れてタコへアピールします。
タコテンヤで専用オモリを使った方がいい理由
陸からの投げ釣りの場合は専用のオモリをおすすめします。オモリは台座の下に入り込み、海底に当たるのがこのオモリです。適度な厚みがあるので針がオモリの分だけ底を切り根掛が少なくなります。
また左右にぐらつかない安定感があります。
船釣りにおいても、この形のオモリは底に当たった感触がつかみやすいです。底取りが確実にできるかどうかで釣果は大きく変わります。また、底が取れていないと流されて根掛かりの原因にもなります。
オモリは必ず先端に付ける
オモリは必ず台座の先端部分に付けます。台座や付けたエサは浮力があるのでやや浮きます。べったり底につくことはありません。先端に付けたおもりは海底を引きずり、針が付いた後方はやや浮いた底を切る状態になります。
この状態が根掛かりの少ないベストな体制です。
先端に穴をあけサルカンを付ける
台座の最先端部に穴をあけステンレスの針金で輪っかをつくります。輪っかの中にサルカンを通しラインと結べるようにします。サルカンは1号~3号程度の大き目なサイズにします。
自作タコテンヤは角を取って丸くする
タコテンヤは角張っているところは丸くします。これも根掛かり防止の為です。特に先端の方は色々なものに引っかかりやすいです。丁寧に丸くしてください。
自作タコテンヤは色を塗ると長持ち釣果アップ

出典:visualhunt
自作タコテンヤは色を塗ると長持ちして釣果アップにもつながります。おすすめのカラーは赤と白です。
タコ釣りでは最も定番で釣果実績の高い色です。
昔の漁師さんはタコテンヤにネギを付けて釣ったそうです。「白けりゃ何でも釣れる」そんな言葉が有名です。
色塗りはラッカースプレーがお手軽
アサヒペンアスペンラッカースプレー420ML白
色:白
容量:420ML
塗り:2回塗り、アクリルラッカー
乾燥時間:夏期/20~30分 冬期/40~1時間
標準塗り面積(2回塗り):0.8~ 1.5m2(タタミ0.5~0.9枚分)
その他:ノンフロン・ノントルエン、楕円吹きノズル、無鉛塗料、ガス抜きキャップ付
ラッカースプレーの白色です。スプレータイプなので簡単に色が濡れます。タコは白に好反応です。タコの好物である二枚貝の色に似ているからだというのが有力な説です。
アサヒペンアスペンラッカースプレー420ML赤
色:赤
容量:420ML
塗り:2回塗り、アクリルラッカー
乾燥時間:夏期/20~30分 冬期/40~1時間
標準塗り面積(2回塗り):0.8~ 1.5m2(タタミ0.5~0.9枚分)
その他:ノンフロン・ノントルエン、楕円吹きノズル、無鉛塗料、ガス抜きキャップ付
ラッカースプレーの赤色です。赤色もタコが好反応を見せるカラーの一種です。赤いビニール製のおもちゃでタコが釣れたという実績もあるくらい、アピールできる色になります。
タコテンヤに自作のヒラヒラを追加してアピール力アップ

出典:visualhunt
タコは動くものに興味を惹かれる好奇心の強い生物です。同時に縄張り意識が強く自分のテリトリーに入ってきた相手には攻撃的な態度を取ります。
この生態を利用してヒラヒラをタコテンヤに付けます。キラキラと反射する素材でタコに強烈アピール。釣果アップへとつなげます。
ホログラムテープは魚の鱗みたいにキラキラ
ホログラムテープです。キラキラと反射して魚の鱗のように見えます。ルアーにもこのような柄があります。期待できます。
釣果が実績多数!赤色のキラキラテープ
赤色の防鳥テープです。鳥の害を防ぐためのテープでキラキラ度はマックスで、非常によく光を反射します。
キラキラテープで作るイメージはタコベイト
タコハチベイトタコベイトタコエギ仕掛け自作ソフトルアータコ釣り用品トローリングスリムベイト4~12cm30本~50本セットカラフル
タコベイト
サイズ&カラー豊富
タチウオ、カサゴ、根魚、メバル、サーモン、真鯛などは狙うことが可能
上記のようなタコベイトに似た形のものをキラキラテープで作ります。付ける場所はタコテンヤの上部に付ける場合が多いですが、工夫次第でどこにでもつけることができます。
船釣りでは「ヒラヒラ」で流されないように注意
船釣りの場合は底をとったら、常に底を叩くように誘いをかけ続けます。底を切ったままでいると潮に流され根掛かりの原因になります。
ヒラヒラが付いていると、潮あたりが強くなり流される確率が大きくなります。ヒラヒラが付いていることで釣果が落ちるという逆効果にならないように潮の流れに注意が必要です。
自作のタコテンヤをもって釣りに行こう!
自作のタコテンヤをもって釣りに行こう。自作タコテンヤは、釣れるかな?と少しドキドキするような、とっても新鮮な気持ちで釣りをすることができます。
タコテンヤは見た目が多少悪くても釣果にはほとんど影響はありません。タコは細かなことはあまり気にしないO型的な性格です。とにかくアピール力勝負です。
この機会に是非タコテンヤを自作してみませんか?タコ釣りが一層楽しくなることは請け合いです。