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【 ステファーノSS のインプレ】
ステファーノSS。コスパNo.1のカワハギリールの実力とは!?

カワハギリールとして中価格ながらトーナメンターからも愛用されているシマノ・ステファーノSS。カワハギリールコスパNo.1との呼び声高いこのリールの、ユーザーだからこそのインプレをご覧ください。

ステファーノSSとは!?

番手 ギア比 最大ドラグ力(kg) 自重(g) 糸巻き量(PE) 巻き上げ量(cm) 本体価格(円)
100HG 7.2 3.0 160 1号200m
1.5号150m
72 28,000
101HG 7.2 3.0 160 1号200m
1.5号150m
72 28,000

ステファーノSSはシマノから販売されているカワハギ専用リールです。
価格帯としては中価格帯(実売価2万円前後)ですが、コアフィットボディとXドラグでコンパクトなボディーに、ギア比7.2:1で絶妙な巻取り量を実現。更にキャスティングの際にバックフラッシュを防いでくれるSVSブレーキ搭載し自重160g。
もうこれは反則級のスペックです。
以下で詳しく解説します。

ステファーノSS、購入に至る経緯と購入後の感想

前提として、筆者はこのリールの前は
シマノ・ステファーノ201XG(現行ステファーノの旧タイプ、以後旧ステファ)
ダイワ・エアドレッドチューン
ダイワ・スパルタンRT
ダイワ・エアド
を使っていました。

正直、購入前は新型ステファーノにしようか迷いました。
中価格帯のリールは結局高級機種にはかなわないという想いがあったためです。
しかし購入に至った経緯としては
1.周りから聞こえる評判がかなり上々
2.もし全く使えないとしてもサブリールとして使用できるため
3.そもそもステファーノシリーズに対する期待値・信頼が高い
そのため、期待感としてはエアドよりは上、旧ステファよりは下という位置づけでした。

いざ購入し手に持って、回してみたところ、その期待感は裏切られない第一印象でした。
旧ステファのコンパクトさ、スプールの周り心地。
旧ステファに比べ10g重くなったものの、ロッドにつけるとバランスよく後悔のない買い物をしたなと思い、早く実釣で試したい気持ちが湧いてきました。

糸巻き量も筆者の良く使うPE1号が200mぴったり入り、下巻きなど不要のストレスフリーでした。

さて実釣、ステファーノSS、その実力やいかに!?

出典:FishingPro

購入した2台のステファーノSSと共に釣行。
わくわくです。

その期待の1投目、自分のわくわくは驚きに代わりました。
滑らかな巻き心地、キャスト時のぶれのなさ、リールとロッドのバランスの良さ、片手で扱える操作性の高さ、どれをとっても期待以上です。

巻き心地は?

実際にお店で回してみた時と、錘がぶら下がり海中から引き上げる際に負荷がかかった状況で巻くのでは、巻き心地は大きく変わります。
実際に使用した巻き心地ですが、思ったより良かった、というのが率直な感想です。
正直な所、旧ステファに比べるとやや重いかな、というのはあります。
ただ旧ステファが異次元に軽かっただけで、ステファSSも十分すぎる巻き心地の軽さがありました。

キャスト飛距離が・・・??

筆者はロングキャストでの釣りを得意とするのですが、キャスト飛距離が冗談抜きに伸びてました。
これには驚きました。
旧ステファを使っていたころは平均して25~30m程度でした。
これでも周りに比べれば投げられている方でしたし、その距離間で釣れていたので問題ないかなとは思っていました。
しかしステファーノSSではその飛距離が安定して35mほど投げられ、大幅な飛距離の向上がみられました。
もちろんラインの状態の差はあるとはいえ、リールを変えるだけでここまで変わるのか!という驚きがありました。

SVSブレーキシステム~飛距離をサポートしてくれる素晴らしきもの~

出典:Fishing Pro

このキャスト飛距離を支えてくれいてる技術が、SVSブレーキシステムです。
簡単に言うと、バックフラッシュを起こしにくくする遠心ブレーキシステムです。
本体カバーを開けると、8個の調整ボタンが付いています。
このボタンをあげればよりバックフラッシュを起こしにくくし、おろせばよりキャストの飛距離を邪魔しません。
筆者は試しに4つ、ボタンをあげた状態で試してみましたが、15回以上の釣行を重ねてもなお、1度もバックフラッシュを起こしていません。
確かに、筆者はバックフラッシュを起こしにくいキャストを心掛けています。
そのため、旧ステファ時代でもバックフラッシュは皆無でした。
ただ、それは細心の注意を図りサミングをし、絶妙な力加減でキャストをしていたからこそなしえた技で、通常通りフルキャストするとどうしてもバックフラッシュの危険性は残っていました。

しかしながらステファーノSSは、そこまで細かいサミングを必要とせずともバックフラッシュを抑えてくれるため、ストレスフリーの状態でキャストができるようになりました。
この技術のおかげで、上述の通りキャスト飛距離が伸びたのです。

ギア比7.2:1、巻き量72cmという絶妙のバランス

出典:FishingPro

今まで使っていたリールはハイギアタイプが多く、80センチ弱巻けてしまう、ギア比も8に近いものが多かったです。
もちろん、それには満足していましたしメリットもたくさんあります。
ただ時に巻きすぎるな、ギア比7に近いものが欲しいなと思うときもあったのも事実です。
そんな中このリールは、ギア比7.2:1で巻き量72㎝という絶妙なバランスであり、巻きすぎず遅すぎずというストレスフリーな絶妙なバランスのリールに仕上がってます。

アフターは・・・?

実釣後のケアで思ったことをまとめます。
良い点としては、メンテナンスがしやすいリールだということです。
構造が難しくないため、水洗いから注油・グリスアップなどが非常にやりやすくなっております。
その一方、スプール交換の際の蓋が旧ステファに比べ開けにくいことがデメリットとして挙げられます。
ちょっと硬いんですよね・・・
最初はそれなりの力を入れて開け閉めをしないといけなかったので困惑しました。
でもこれは使用するうちに開けやすくなり、今では問題なく使用できています。

長く使っていると・・・?

このリールは本当にメンテナンスの手間がかからず、それなのにトラブルが起きず優秀なリールです。
旧ステファは、年使用40回、既に4年経っていますが巻き心地は変わらずシマノの技術力の高さに驚かされています。
ステファーノSSも、使用回数15回程度ですが、今のところ大きなトラブルもなく、期待以上の働きをしてくれています。
その一方、ステファーノSSは初期に比べ本当にやや少しですが巻き心地が低下している気がします。
本当に気がする、という程度なので個人的にはオイル注入やその他メンテで対応できるレベルだと思っています。

総評

つまるところ、これはすごいリールです。
冒頭書いた通り、これは ”コスパNo.1のカワハギリール” です。
この巻き心地に、飛距離、自重、操作性、最高すぎませんか!?
そして売価2万前後、セールになれば1万円台で買える可能性もあるというのは、はっきり言って反則ですよ。
ちなみに筆者はもう2台注文し、全てのカワハギリールをステファーノSSにしようと目論見中です・・・

懸念点もあるとはいえ、この価格でこのスペックは正直反則です。
買って損はしないリールですので是非一度、使ってみてはいかがでしょうか?

ステファーノSS右巻き

シマノ(SHIMANO)ベイトリール17ステファーノSSハンドル

ギア比:7.2
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):160
糸巻量 PE(号-m):1-200、1.5-150
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):72

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ステファーノSS左巻き

シマノ(SHIMANO)ベイトリール17ステファーノSSハンドル

ギア比:7.2
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):160
糸巻量 PE(号-m):1-200、1.5-150
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):72

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