作成:2018.12.10 更新:2023.3.25
クロダイのリールは選び方が重要!釣り方別におすすめリールを紹介
クロダイの釣り方別におすすめリールを紹介します。リールが良ければ釣果が上がり、なによりお気に入りのリールは釣ってて楽しいですよね。ウキふかせ、ヘチ、筏、チニングの代表的なクロダイ釣り4種の釣り方別に最適な逸品を紹介します。
目次
クロダイ(チヌ)は釣り方によってリールも変わる

出典:visualhunt
クロダイは堤防釣りの中で最も人気のある釣りの一つです。40㎝を超す大物が竿をギューっと曲げるのだから釣趣は最高です。一度釣ったら病みつき確定です。
そんなクロダイは釣り方も様々なものが生み出され、地域によっても独特です。それらの釣り方に合わせてロッドやリールも釣り方に最適な形に進化してきました。
本記事ではクロダイの釣り方に合わせてどんなリールが合っているのかを解説します。最適なリールを使うことでクロダイ釣りがもっと楽しくなります。
クロダイ(チヌ)の釣り方には大きく分けて4種類
クロダイの釣り方を大きく分けると以下の4種類に大別できます。それぞれの釣り方に合ったリールを説明し、実際の商品を使っておすすめを紹介します。
- ウキフカセ釣り
- ヘチ釣り/落とし込み釣り
- 筏釣り/カカリ釣り
- ルアー釣り(チニング)
釣り方別クロダイリールその1:ウキふかせ釣りのリール

出典:シマノ
クロダイ釣りの基本形ともいえるのがウキふかせ釣りです。磯や堤防からウキを付けてクロダイを狙います。
基本的な釣り方は、コマセを巻いてクロダイを海底付近に足止めします。そこへウキを付けて棚を固定したエサを沈めてクロダイに食わせます。
クロダイをウキふかせで狙うならリールはスピニングリール
ウキふかせで使うリールはスピニングリールです。シマノなら2500番~3000番。ダイワなら2000番~2500番です。ナイロンラインの2号~3号が150m巻ければ十分です。価格帯は数千円~数万円までと非常に幅があります。
両軸リールを使わない理由「ラインが出しにくい」
両軸リールをウキふかせで使う方はいません。理由は非常に軽い仕掛けなのでラインが出ないことにあります。ウキを流すときに手で引き出さなくてはいけません。また、軽すぎる仕掛けはバックラッシュの原因にもなり余計な時間が掛かります。
ウキふかせ釣りの進化リール!レバーブレーキ
ウキふかせ釣りには独自に進化したレバーブレーキ付きのリールがあります。レバーブレーキとはドラグの調整を指先で出来るシステムです。ラインの放出を指先でコントロールできるので、急なクロダイの突っ込みにも素早く対処でき面白さは倍増です。
初心者にはやや扱いは難しいのですが慣れの問題です。レバーブレーキを使ったことのない方には是非お勧めです。
ウキふかせに最適!おすすめ3台がコチラ
安価と機能で絶大な人気!シマノ シエナ
シマノ シエナ C3000 3号150m糸付
ギア比:5.0
実用ドラグ力(kg):3.5 / 最大ドラグ力(kg):8.5
自重(g):250
糸巻量(号-m):ナイロン 2.5-180、3-150、4-100 / フロロ 2.5-160、3-130、4-100 / PE 1-400、1.5-270、2-180
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):71
シマノのシエナ C3000です。コストと機能面で絶大な人気を誇るエントリーモデルです。機能もシマノのブランドを背負っている商品なので間違いありません。3号-150m糸付で、ラインを別に購入する必要もありません。入門機ならこれで決まりでしょう。
ユーザー評価が高いレバーブレーキ付きリール
ダイワ シグナスLBD 2500LBD
巻取り長さ(cm): 80
ギア比: 5.3
自重(g): 285
最大ドラグ力(kg): 8/ 最大ブレーキ力(kg): 14
標準巻糸量 ナイロン(号-m): 3-150
MAGSEALED搭載で耐久性が高く、実戦で頼りになるATDを搭載。
「軽い力で止められる」「レスポンスの向上」というメリットを持つBITURBOブレーキを搭載。
新形状のスプールによりライントラブルを回避します。
シマノのレバーブレーキ付きリールのエントリーモデル
シマノ ラリッサ 2500DHG
ギア比:6.0
最大ブレーキ力:8.0kg
最大ドラグ力:8kg
自重:270g
スプール寸法(径mm/ストロークmm):47.5/14.5
ナイロン糸巻量(号-m):2-170/2.5-150/3-120
PE糸巻量(号-m):1-320/1.2-220/1.5-160
シマノのレバーブレーキ付きタイプのスピニングリールです。シマノのレバーブレーキ付きの中では、エントリーモデルです。精密冷間鍛造テクノロジーによるHAGANEギアの採用。大物を捉える、最大ブレーキ力:8.0kg、最大ドラグ力:8kgというパワーモデルです。
釣り方別クロダイリールその2:ヘチ釣りのリール

出典:visualhunt
ヘチ釣りとは堤防のキワにいるクロダイを専門に狙う釣りです。キャストすることなく、足元の堤防のキワへ仕掛けを落とします。上から落ちてくるものに反応してしまう魚の習性を狙った釣りで人気があります。
ヘチ釣りでクロダイを狙うなら太鼓リール
ヘチ釣りには太鼓リールという独特なリールが使われます。外見はフライリールに似ています。他のリールのようにサイズはなくスプールの軽の大きさが少し違うだけです。ラインは足元に落とすだけの長さで十分ですので、巻き取り量も気にする必要はありません。
価格は構造がシンプルなのでとても安いです。数千円が相場で超ハイエンドなリールでも約3万円台です。
気をつけて!ドラグとギア付きのリールは使わない
片軸の太鼓リールにギアやドラグの付いた高額なリールがあります。これはヘチ釣りでは使いません。ギア付きは、かかり釣りといって筏釣りで水深の深いポイントのクロダイを狙う時に使います。ヘチや落とし込みをする方は、ギアのない1:1のものを選んでください。
太鼓リールはコレを使おう!おすすめ3種類を紹介
太鼓リールの名器!プロマリン海軍大将
プロマリンの太鼓リール海軍大将です。プロマリンはコストが優秀だけど品質は少し落ちるかな?そんな印象をもっている方が多いと思います。この海軍大将は違います。とてもよく回ります。
太鼓リールは回転性能が命といっても過言ではありません。軽い仕掛けでスルスルとラインが出ていく必要があるからです。良く回る太鼓リールが所望の方には是非お勧めです。
アルミダイキャスト製!ダイワの太鼓リール
ダイワ チヌマスター S100
ギア比:1:1
自重:105g
標準糸巻量:2-75/3-50
丈夫なアルミダイキャスト製
ガタツキの無い高精度設計
安定した巻取りのバランサー付
下巻き不要のエコノマイザー標準装備
左右両用巻き
ダイワの太鼓リールです。アルミダイキャスト性で丈夫です。ギア比は1:1でドラグ機能もありません。1回転1回転クロダイの息遣いを感じながら巻き上げるヘチ釣り使用の太鼓リールです。太鼓リールの魅力の一つである軽さは、アルミダイキャストで剛性を保ちつつ105gという軽量化を実現しています。
超ハイエンドモデル!黒鯛工房 ザ・アスリートヘチ
ヘチ釣りの太鼓リールの最高級品です。
黒鯛工房はクロダイ釣り師の間ではハイエンドなメーカーとして有名です。
痒いところに手が届いた絶妙なバランスと卓越した技術で絶大な信頼を集めています。
ダブルハンドル仕様で、大物チヌに弾かれることのないノンスリップラバーを装着しています。
年無し相手にも安定したパフォーマンスを発揮する実力は黒鯛工房ならではです。
釣り方別クロダイリールその3:かかり釣り用リール

出典:freeimages
かかり釣りとは、沖合のポイントに筏や小舟をアンカーで完全に固定した状態で釣りをする方法です。筏はあらかじめ魚影の濃いポイントにセットされているので、堤防で狙うよりも釣果が上がりやすいです。また、湾内なので船酔いをする方にも安心です。
かかり釣りのリールは両軸から方軸リールにシフト
かかり釣りはポイントの真上に筏が係留されているのでキャストは必要ありません。リールは足元に落として巻き上げるという機能に特化したものを選びます。
基本的にはベイトリールを使います。伝統的には両軸リールが使われてきましたが近年は片軸リールに人気が集中しています。ラインの巻き取り長さは3号で100mあれば充分です。
価格帯は数千円~数万円と幅が広いですが、片軸の方が値段が高い傾向にあります。
かかり釣りならこのリール!おすすめ商品はコチラ
シマノの筏釣りの代表リール「チヌスペシャル」
シマノ チタノスチヌスペシャル 1000
ギア比:4.0:1
許容耐力:6kg/58.8N
自重:157g
ナイロン糸巻量(号-m):2-150/3-100/4-75
スプール寸法:32/21mm
ハンドル長:31mm
シマノの筏専用モデルのベーシックモデルです。筏専用のリールと言ったらコレ!という定番モデルで、愛好者が多いモデルです。シマノの技術が詰まった逸品といえるのかもしれません。長年にわたり多くの釣り師にる検証に耐えた実力は絶対的な安心感があります。
ダイワの筏リールの代表格は「チヌジャッカー」
ダイワリール02チヌジャッカーHG
巻取り長さ:67cm(ハンドル1回転あたり)
ギア比:6.1:1
自重:135g
最大ドラグ力:0.5kg
ナイロン糸巻量:3-100
低重心・軽量コンパクトボディ
チヌドラグ機構
シマノのチヌスペシャルに対抗していたのが、ダイワのチヌジャッカーです。機能面性能面でも競り合っています。シルバーに統一されたフォルムがかっこいいですね。コストパフォーマンスは極めて優秀ですが、ダイワ製なので安心感は抜群です。軽量でコンパクトにまとめられたBodyは握り心地が良く疲れを覚えません。
スタイル性が抜群!人気を集める片軸リール
ダイワ BJイカダ 70
ギヤー比:4.7
自重(g):210
最大ドラグ力(kg):1.3
標準巻糸量 ナイロン(号-m):2.5-100
ベアリング ボール/ローラー:8/1
ハンドル長(mm):90
ワンピース・マシンカットアルミフレーム&スプール
筏用の人気を集める方軸タイプです。片軸リールと両軸リールの違いは握った時のスタイル性が一番大きいです。機能面の違いより見た目が大きく違い、一言でいえばカッコイイです。
スプールを片手で押さえラインを操る。如何にも攻めている釣り師のようです。見た目も重要という愛好家に支えられ近年は片軸リールが大人気です。
釣り方別クロダイリールその4:チニングリール

出典:visualhunt
クロダイをルアーで狙う釣りを総称してチニングと呼びます。チヌは雑食性で地域ごとに様々なものを食しています。それらのベイトに合わせたチニングも地域ごとに独自の発展をしています。
一般的にはライトタックルで狙うことができ30㎝クラスから年無しと呼ばれる50㎝オーバーまでを狙います。
チニングに使われるリールはベイトリールとスピニングリール
チニングに使われるリールはスピニングリールとベイトリールの両方があります。どちらを使うのかは好みによって分かれます。スピニングリールはトラブルが少なく扱いやすい反面、ラインに巻き癖が付きやすく、ラインがカールしやすいデメリットがあります。
ベイトリールは、剛性が高く大物にも耐えうるパワーが魅力的です。更に自重も軽いという特徴があります。機能面を考えればベイトリールが優勢です。しかし、バックラッシュなど不意のトラブルも多いのも事実です。
ベテラン釣り師になるほどベイトリールを使う確率が高くなるので、まだベイトリールにチャレンジしたことが無い方は是非チャレンジしてみてください。扱いにくさは慣れで克服できます。
チニングに使うスピニングリールのスペック
スピニングリールのスペックは2000番~2500番の小型モデル。ギア比はノーマルギアが使いやすいです。最大ドラグ力は3~4kg程度です。価格帯は千差万別といったところです。ハイエンドモデルは凄い価格です。エントリーモデルは数千円~1万円程度であります。
これがおすす!スピニングリールならコレを使おう
基本性能の高さが魅力!ダイワのレブロス
ダイワ レブロス 2506
スピニングリールサイズ:2500
使用できる釣法:エギング アジング メバリング タイラバ
主なターゲット:アオリイカ ブラックバス トラウト メバル アジ シーバス マダイ タチウオ クロダイ
ナイロン巻糸量(lb-m):5-140/6-100、PE巻糸量(号-m):0.8-130/1-100
自重:270g
ギア比:4.8 巻取り長さ:72cm(ハンドル1回転あたり)
最大ドラグ力:4kg
高強度エアローターを採用で「巻き感度」の良さが高い評価を得ているダイワのレブロスです。初心者からベテランまで満足できるモデルです。淡水から海水まで幅広く対応し、基本性能が高いのでどんな釣りにも使いやすいモデルです。チニングを始めとしたルアー釣りから、堤防や磯からチヌを狙うエサ釣りにも使えます。
アメリカのトローリング市場で活躍メーカー「オクマ」
アメリカからやってきた30年以上の歴史を持つメーカーです。
世界的な賞を受賞する技術を保有し世界中にファンを抱えています。
知る人ぞ知るメーカーで、一味違った魅力を持つリールです。
チニングに使うベイトリールのスペック
ベイトリールは飛距離こそスピニングには及ばないものの大物が掛かってもゴリゴリ巻いて全然大丈夫です。ベイトリールのスペックは、ギア比は7.0程度で最大ドラグ力は3~4kg、番手はメーカーによって若干違いますが1000番程度です。
価格帯は数千円台で素晴らしい機能のリールが沢山あります。1万円以上出せばベテランの満足する商品が沢山あります。
ベイトリールは群雄割拠!おすすめリールはコレだ
シマノの誇るエントリーモデル!バスワンが大人気
シマノ バスワン XTハンドル
ベイトリール:右ハンドル
主なターゲット:ブラックバス エギング ライトジギング
ギア比:7.2
RIGHT(右)
スプール寸法(径mm/幅mm):34/22
ナイロン糸巻量(lb-m):12-130、14-110、16-100
シマノのバスワンはAmazonのカテゴリーランキングでも1位を獲得したことのある大人気モデルです。入門モデルの価格帯でありながら基本性能がとても高いのが人気の秘密です。
遠心力ブレーキSVS搭載しライントラブルの軽減、軽快なリーリングが特徴のリールです。ライントラブルを発生させないことが強く意識され、ベイトリールに慣れない方でも取り組みやすいモデルです。
スエーデンの釣り具メーカー!通称は「アブ」
アブガルシア BLACKMAX バス釣り
自重(g):202
ギヤ比:6.4:1
最大ライン巻取(cm):66
最大ドラグ力(kg):6
ラインキャパシティ:0.31mm/14lb:130m 0.33mm/16lb:115m 0.370mm/20lb:90m
ボール/ローラーベアリング:4/1
主なターゲット:ブラックバス シーバス ロックフィッシュ など全魚種
スエーデンの釣り具メーカーアブガルシアです。アングラーには人気のメーカーで通称は「アブ」と親しみを込めて呼ばれています。人気モデルだったブラックマックスが、小型軽量化したNEWモデルとして登場しました。手になじみが良く、パーミングしやすいコンパクトサイズです。
アメリカからやってきた低価格で高品質なカストキング
カストキング SpartacusPlus
重量:230g(コルクタイプ)215g(EVAタイプ)
巻取り長さ(ハンドル1回転):68cm
最大ドラグ:8Kg
ギア比6.3:1
アメリカに本社を置く釣り具メーカのカストキングは日本での知名度も上がってきて人気が出ており、Amazonなど大手通販サイトで購入することができます。
スパルタクスプラスは、価格はエントリーモデル並みですが、外部には10段階の磁気ブレーキを、カバー内部には6段階の遠心ブレーキのデュアルブレーキシステムが搭載され、非常に充実した装備が魅力的です。
釣り方に合わせたお気に入りのリールでクロダイを釣り上げよう
クロダイ釣りのリールを紹介しました。クロダイ釣りは専門性が高く、のめり込むととても奥が深いです。道具にもこだわりが出てきて、ただ釣れれば良いのではなく、このリールで釣り上げたい!そんな気持ちが出てきます。
ベテランの方には次の1台を選ぶために、ビギナーの方には間違いのないタックル選びの参考にしてください。お気に入りの一台で釣り上げるクロダイは、いつも以上の高揚感を感じることができるはずです。