作成:2018.12.7 更新:2023.2.4
夜釣りでマダイを独り占め!夜釣りのならではのルアーやコツを解説
釣り人が憧れる人生で1回は釣ってみたいのが高級魚のマダイですよね。マダイは魚の王様といわれるほど人気の高い魚です。そんなマダイが日中より夜のほうが釣れやすい傾向にあります。今回は、夜釣りマダイのポイントをご紹介いたします。
目次
夜釣りで大物マダイが狙える理由!

出典:Visual Hunt
夜マダイ釣りは、沖のシモリや潮の流れがいいポイントに仕掛けを落とし、置き竿でじっと待つスタイルの釣りです。夜マダイはストレスが少なく、警戒心がとけている状態なので時期によって70~80㎝の大物マダイが釣れます。人が多い日中と比べ、真夜中の静かな釣りを楽しめるのも夜マダイ釣りの魅力です。
70㎝オーバーのマダイが狙える
魚種や地域、時期にもよりますが、基本日中は夜釣りと比べて釣り人が多いですよね。釣り人が多いということは、魚を釣り上げる確率も高くなります。釣り人にとっては魚を釣る快感を得られますが、魚にとっては非常にストレスを感じ警戒心が強くなります。大物になればなるほどその警戒心が強くなりますが、これは日中の話。夜中は釣り人が少ない分ストレスも減少し大物マダイも油断します。つまり、日中より夜中のほうが大物釣りの確率は高くなります。
当たり数は多いのか
魚釣りは、早朝や夕方の方があたりの数は多いです。太陽の光により早朝には植物性プランクトンが発生し、夕方は動物性プランクトンが多く発生します。プランクトンをエサにしている小魚が集まり、小魚を狙った魚の活性も上がります。もちろん釣りにおいて、当たりの数が多いに越したことはありません。
しかし、マダイのような大きい魚は警戒心が強く他の魚と勝手が違います。アタリの数も重要ですが、マダイ釣りのような大物を狙う時は量より質が重要です。数少ないチャンスをいかにものにできるかが大切なのです。
マダイの夜釣りチャンスタイム

出典:Visual Hunt
夜マダイ釣りがもっとも有効なシーズンと最も釣れやすい時間帯をご紹介いたします。
夜マダイが最も釣れるベストシーズン
マダイ釣りは、春から秋にかけて最も釣れます。例年、初春(3月)はマダイの数は望めないものの70㎝を超えるビッグサイズがあがっています。冬の寒い時期より初春は気温が上昇しているため夜釣りを快適に楽しめます。4月から夜マダイ釣りのベストシーズンが始まり、各地域でもマダイのニュースを目にしますよね。夏(6月)から秋(11月)にかけては40㎝~60㎝の中型のマダイが狙えます。サイズは初春に比べて小さいですが、数では圧倒的にこの時期の方があがっています。
夜マダイを狙う時間帯
多くの魚は日中のベイトフィッシュが活発に動く時間帯を狙って捕食活動をします。しかし、マダイは夜間にも捕食行動が鈍ることはありません。なぜならマダイが好む赤エビやカニ、甲殻類はほとんど夜行性だからです。だからこそ、マダイが夜中でもエサを求め、活発に動くのは不思議ではありません。
マダイ釣りで厄介なのがマダイを釣る前にフグなどの魚にエサ取りされることです。しかし、夜中はフグの活性も下がり日中より長くエサを付けて誘うことができます。私の経験から深夜3時から5時前後がマダイのアタリが1番多いチャンスタイムです。
マダイが好む夜釣りポイント解説!

出典:フォトAC
前述でも書いた通り夜釣りは、日中よりライバルが少ないので魚にプレッシャーがかかりません。それだけ隙が生まれ、チャンスが広がるのも夜釣りならではの特権ですよね。ではそのチャンスをどこのポイントでどう狙うかをご紹介いたします。
夜マダイが好む潮の流れが良いポイント解説
夜マダイが好むポイントは、潮の流れがいい砂地と岩場の境目や、漁港の湾内と湾外の境目などがあげられます。フグなどのエサ取り対策をしつつ夜マダイが回遊してくるのをじっと待ちます。大物マダイが急に食いついてもいいようあらかじめドラグは少し緩めておくと、バラス可能性も低くなります。逆に、ブロックや根の隙間に逃げ込まれる心配のあるポイントはドラグをしっかり締めておく必要があります。
マダイが好む水深を知る!
夜マダイ釣りのスポット選びは、できるだけ水深の深い場所で潮の流れがいい場所を選択してください。マダイは水深30~100m前後を好む魚です。漁港や沿岸部で水深100mの場所はさすがにないので、30~40mを目安に探すいいです。
水深が深い場所でのマダイ釣りはエサ取りがどうしても邪魔になるので、エサの配合比を工夫するなどいかに中層、下層までエサを持っていくかの対策は忘れず準備しましょう。
人気スポットをあえて避ける!
例えば、10人いる漁港に10匹のマダイがエサを求めて回遊するとチャンスは1人1回ですよね。しかし、1人しかいない漁港にマダイが2匹回遊してきたらチャンスは2回訪れますよね。つまり、たくさんマダイがあがっている人気の高い場所を狙うより、あがった本数は少ないけ確実にマダイが回遊しているポイントを選ぶのがポイントです。
夜釣りマダイの盲点はこれだ!

出典:Visual Hunt
エサ取りの主犯!
夜マダイを狙う時は当然エサで誘いますよね。しかし、マダイを狙っていても他の魚が釣れてしまうことがあります。
さまざまな魚がいる中で厄介なのがフグです。フグの歯は上下に2枚ずつ頑丈に発達しているのが特徴です。それにより、ハリスなどの仕掛けをかみ切ってしまいダメにしてしまうからほかの魚より厄介なのです。残念ながらこの問題を解決するのは難しいです。
しかし、幸いなことに夜釣りは昼間よりはエサをとられる心配は少ないです。マダイを狙う真夜中になると小魚たちが減少し、エサがしっかり残っていることの方が多いです。他の魚に横取りされる前提で多めのエサの用意をしてくださいね。
水没事故や転倒事故には気を付けて!
近くに常夜灯や外灯があるポイントであれば心配ありませんが、夜の漁港などは基本真っ暗です。ヘッドライトを装備していても、段差に気づかず転んだり、誤って海に落ちる事故も多くあります。ライフジャケットはもちろん、常にリスクがあることを忘れず行動してください。ライバルが少ない夜釣りのメリットが、事故などが起きた時に誰も助けてくれないデメリットになることも頭の片隅に入れておきましょう。
気づかずに釣り場を汚してることも・・・
捨てる釣り糸や釣り道具を持ち帰るのは、釣りをするうえで最低限のマナーです。上述同様に暗い中では、日中のように周りを一瞬で見通せるわけではないので最新の注意をはらって道具の管理を行ってください。捨てるものでなくても大事な道具は常にバックやボックスにしまっておくことをオススメします。
深夜の釣りに欠かせないマダイ夜釣りマストアイテム集
ここからは夜釣りならではの、マダイ釣りに必須アイテムを紹介していきます。危険を伴う釣りですので、道具の準備には入念な注意をしましょう!
タックル
機動性に優れたキレ味抜群のアクションを可能に!
シマノロッドサーフチェイサー425CX-T
サイズ:4.26m
継数:4本
仕舞寸法:123.0cm
先径/元径:2.8/23.9(23.6mm
錘負荷:25~35号
標準錘負荷:30号
カーボン含有率:99.7%
投げ竿は25号~30号がオススメ!2本~4本を用意して左右に散らしてポイントを探ります。長さは4m前後であれば力に自信がない人でも扱えます。釣りポイントによって遠投性を求められない場合は、できるだけ軽くて扱いやすいロッド選びが重要です。
シマノが生んだ大物マダイに負けない耐久性と安定感
シマノリール17フリーゲンSD35
ギア比:3.5
許容耐力/最大ドラグ力:20kg
自重:490g
スプール寸法(径mm/ストロークmm):76/35
ナイロン糸巻量(号-m)/PE糸巻量(号-m):2-300、3-200、4-150/1.5-250、2-200、3-130
平均最大巻上長(cm/ハンドル1回転):84
ハンドル長:80mm
リール選びのポイントはドラグタイプのリールがオススメ。なるべく軽量なものでトラブルレスであるものを選ぶ。
シマノリール17フリーゲンSD35は、リール本体が軽くて非常に使いやすいのが特徴です。ラインローラーに防水性能を高めるXプロテクト搭載に加え、感度と巻き上げのパワーを向上させる機能も追加したドラグフリー釣法に非常に適したリールといえます。
仕掛け
さまざまな状況に対応できる性能抜群ナイロンライン
潮の流れを考慮してナイロンラインがオススメです。3~5号を目安に選びます。投げ釣りのマダイを狙う時は最低200mのラインを確保します。あらゆる場面でも適応できるオレンジカラーが有効です。
使いやすいフロロカーボンのハリス
ハリスはできるだけ長めがオススメです。
フロロンカーボン6~8号を選んでください。
フロロカーボンハリスは、海水より比重が重いため沈下スピードが早い特徴をもちます。
また、水切れがよく仕掛けが作りやすいところや絡みにくいという点では、夜釣りにとても有効です。
巨大マダイをしっかり捕える軸太設計ハリ
ハリ10号程度のできるだけ太いハリがオススメです。マダイ用針はスラッと細長い形状をしています。このスラッとした針の方がマダイのかかりがいいです。
驚異の8時間発行を実現
発光玉は針の上にできるだけ発光度が強いものを選びます。3~5号が夜釣りでマダイを狙う時によく使われるサイズです。ライトの明かりから紫外線を吸収させ、発光度をより高めることも可能です。
夜釣りアイテム
照射範囲が自由自在ヘッドライト!
強・弱・点滅の6つの点灯モード搭載のヘッドライトです。
90度の角度調整が可能ですのでエサ付けもストレスなくできるようになります。
高品質の証 国交省の桜マーク取得ライフジャケット
ダイワ(Daiwa)ウォッシャブルウエストタイプ手動・自動膨脹式
サイズ:フリー(ウエスト55~140cm)
カラー:ブラック
素材/表地:ナイロン100%、気室:ナイロン100%(浮力:膨脹時7.5kg/24時間以上)
小型化と耐久性アップを実現した新型充気装置を搭載。
自動・手動で膨張する新型タイプのライフジャケットです。ウエストに巻くタイプのもので、軽いうえに嵩張らない高スペックなアイテムです。
潮の変わり目まで寝袋で一休み!
DesertFox寝袋
【サイズ】広げた時:(約)220×150cm 使用時:(約)220×75cm フード部分:(約)30×75cm 【重量】1kg/1.4kg/1.8kg。
【快適使用温度1kg】(約)10℃~【最低使用温度】(約)5℃【内容物】寝袋本体、収納袋。【快適使用温度1.4kg】(約)5℃~【最低使用温度】(約)0℃【内容物】寝袋本体、収納袋。 【快適使用温度1.8kg】(約)0℃~【最低使用温度】(約)-9℃【内容物】寝袋本体、収納袋。
夜中も活発に活動するマダイですが、一晩中気を張って竿の前にスタンバイするのは大変です。潮が動き始める干潮や満潮までは休憩するのもありです。深夜帯は特に冷えるので温かい服装と毛布代わりにできる寝袋などの準備も夜釣りには欠かせません。
マダイの夜釣りの魅力を堪能するために!

出典:Visual Hunt
夜のマダイ釣りは決して難しいものではなく、初心者の方でも気軽に始められます。マダイを釣るためには、今回ご紹介した情報をしっかり活用してマダイがあがっているポイントを把握する必要があります。雑誌や釣り新聞で紹介されている人気スポットだけでなく、SNSやブログでニッチな情報を集め、あまり知られていないポイントを見つけてくださいね。これを機に夜のマダイ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。