作成:2018.12.27 更新:2023.6.2
タチウオの釣り方決定版!場所を問わず道具から時期までコツを解説
銀色の体が美しく、歯が鋭いタチウオ。そんなタチウオは船からも陸っぱりからも狙うことができます。今回はエサ釣り、ルアーを含めて沢山あるタチウオの釣り方とそれぞれの釣りで使うタックル・仕掛けを紹介します!
目次
タチウオは歯が鋭いフィッシュイーター!

出典:photo-ac
タチウオは比較的暖かい海に生息し、群れで行動する魚です。歯が非常に鋭く、主に小魚を食べて生活しています。
釣り方はさまざまで、船からは「ジギング」・「天秤」・「テンヤ」の3通りの釣り方があります。また、タチウオは陸っぱりからも狙うことができ、「ウキ釣り」・「ワインド」がポピュラーです。この記事では、それぞれの釣り方についてご紹介していきます。
メタルジグを使った船からのタチウオジギング

出典:visualhunt
タチウオジギングは、数多くあるタチウオ釣りの中でもとても人気のある釣り方で、ロッド・リール・ライン・ルアーと言うシンプルな仕掛けで釣りができます。青物ジギングよりもライトなタックルで挑め、体力も必要ないので船ジギング入門には最適です。また、ジギングをしていると時としてタチウオ以外にも青物やマダイが釣れる事もあり、それもタチウオジギングの楽しみですね。
タチウオジギングに使用するタックル
タチウオジギングに使用するタックルは、6ft台の専用ロッドに中型のベイトリールや両軸リールが一般的です。ロッドはアタリを弾きにくい柔らかめのロッドがおすすめです。ジギングにはスピニングリールタックルもありますが、タチウオはフォール中にアタリが多いため、すぐに合わせられるベイトリールが多用されます。ラインは水深100mからのアタリも明確に捉えられるように高感度の0.8号〜1号のPEラインと30lb〜50lbのフロロカーボンのリーダーをつけましょう。
ダイワのタチウオジギングシリーズ「鏡牙」
ダイワ 鏡牙 63B-2
全長(m):1.91
仕舞(cm):145
継数(本):2
自重(g):115
先径/元径(mm):1.5(1.4)/9.4
ルアー重量(g):60-180
適合ライン PE(号):0.6-1.2
非常に扱いやすく、タチウオの細かなアタリも取りやすいオールマイティーなロッドで、初心者にもおすすめです。これ1本で60g〜180gまでのジグに対応できるため、オールシーズン対応出来るのも嬉しいポイントです。バット部分にダイワ独自の「ブレーディングX」を採用しているので、ジグのジャーク時にもねじれが少なく、ファイト中も大型タチウオにも負けないパワーがあります!
速い巻き上げでラインスラックが出にくい!
ダイワ 鏡牙 100SH
取り長さ(cm/ハンドル1回転):81
ギヤー比:7.1
自重(g):300
最大ドラグ力(kg):7
標準巻糸量 PE(号-m):0.8-250、1-200
タチウオジギング専用モデルで、巻き上げが速いのでラインスラックが出にくく、フォール中に多いタチウオのアタリも確実にフッキングに持ち込んでくれます!ダイワの代名詞「マグシールドベアリング」も搭載しており、塩ガミがなく回転性能においても申し分なしです。
タチウオジギングに使用するルアー
タチウオ釣りに使用するメタルジグは、50g〜200gまで様々なウェイトのジグを使います。その中でもメインとなるのが80g〜150gのジグで、ジギングに行くときには必ず揃えておきたいサイズです。センターバランスが一番オールマイティーに使えますが、食いが渋い時にはリアバランスのジグが有効的です。タチウオに飽きられないように様々なタイプのジグを使うようにするといいでしょう。
タチウオにはゼブラパープルが効く!
タチウオのルアー釣りにおいて非常に実績の高いカラーがゼブラパープルです。タチウオはお互いを共食いする魚で、海の中ではお互いのことが紫に見えています。そこに実績の高いグローゼブラ柄を入れることで、タチウオ好みのハイアピールカラーになっています。確実に1本仕留めたい方は必須のメタルジグですね!
エサで狙う船からの天秤タチウオ釣り

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ここからはタチウオを天秤仕掛けで狙う方法をご紹介します。天秤仕掛けは東京湾周辺や北陸地方、紀伊半島周辺でよく行われており、サンマやサバの切り身を使ったエサ釣りです。乗合船で釣ることが多く、潮の流れでエサがヒラヒラと漂わせてタチウオを釣るのが特徴的な釣り方です。
天秤仕掛けで使用するタックル
タチウオの天秤仕掛けで使用するタックルは、ロッドが2m〜2.5mで7:3調子のもので、そこに300番クラスの電動リールを付けます。道糸はPEラインの3号〜4号で十分でしょう。タックルは釣りをする場所や船宿によっても多少異なりますが、基本は50号〜100号のオモリ負荷に耐えられるタックルにするのが一般的です。
食い込みがよくアタリを逃さない高感度設計
初めての天秤釣りでも扱いやすいミディアム調子のタチウオロッドで、魚に違和感なく食い込ませることができます。また、高感度設計になっており、ショートバイトや小さなアタリもしっかりと手元に伝えてくれます。天秤仕掛け用のロッドを買うならこれに決まりです!
小型ながらパワーのある1台!
ダイワ シーボーグ 300J
ギア比:5.1
自重(g):560
最大ドラグ力(kg):16
標準巻糸量(号-m):PE(棚センサーブライト) 3-400、4-300、5-230 / ナイロン 5-280、6-200
最大巻上力(kg):59 (スーパーリチウム使用:65)
常用巻上速度 1kg負荷時(m/分):150 (スーパーリチウム使用:165)
JAFS基準巻上力(kg):14
JAFS基準速度(m/分):210
手になじみやすい小型のシルエットでありながら、大型タチウオも巻き上げる驚きのパワーを持った電動リールです。
また、「MAGMAXモーター」を搭載しており、スローな巻き上げからスピーディーな巻き上げまで自由自在でハイレスポンスな巻き上げが可能です!
天秤仕掛けで使用する仕掛け
仕掛けに関しては、片天秤40cm〜45cmくらいのものにオモリ50号〜100号を潮の流れや深さによって付けます。その下に市販のタチウオ専用のワームフック1/0号〜2/0号を取り付けます。ハリスの号数はフロロカーボンの6号〜9号程度あれば十分で、天秤からハリまでの長さは大体2.5m〜3.0mくらいが一般的です。
絡まりにくさで選ぶならコレ!
こちらの天秤は、オモリ装着部分に回転性の良いサルカンがついており、仕掛け投入時やタチウオが暴れまわっても仕掛けが絡まりにくくなっています。パーツは全て日本製の素材を使用しているので、強度も申し分ありません!ぜひ皆さんも試してみてください!
オモリの定番!六角オモリ
オモリといえばコレといっても過言ではないくらい定番の景山六角オモリ。1kgパックになっており、ラインブレイクで無くしたり、予備のオモリを持っていきたい時も非常に便利です。ウェイトバリエーションも豊富にあるので、ポイントに合わせて様々な重さを持っていきましょう。
刺さり抜群の針を使用!
天秤仕掛けに非常におすすめの仕掛けです。
仕掛け全体の長さも2.5mと長すぎず、ショートロッドでも扱いやすくなっています。
フッキング性能も非常に良く、アタったタチウオを逃がしません!
ぜひタチウオ天秤をされる時は使ってみてください!
タチウオテンヤで船のエサ釣りをシンプルに楽しもう!

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続いてタチウオのテンヤ釣りについてご紹介していきます。テンヤはジグヘッドのようなオモリにフックがついた仕掛けにイワシやサンマなどの餌をつけて行う釣りです。非常にシンプルな仕掛けで操作性が良く、初めての船のエサ釣りにもおすすめの釣法です!
テンヤで使用するタックル
まず、ロッドは天秤仕掛けと同じように2m〜2.5mくらいのタチウオ専用ロッドを使います。オモリ負荷は30号〜80号くらいで、そこに小型〜中型の電動リールを付けます。ラインは比較的強度の高い8本撚りのPEラインを使用し、号数は3号〜4号くらいが良いでしょう。ジギングのようにテンヤでもリーダーは必須で、専用のテンヤリーダーがおすすめです。
お手頃価格のタチウオ専用ロッド!
シマノ サーベルマスターBB 82 MH180
全長(m):1.80
継数(本):2
仕舞寸法(cm):93.9
自重(g):110
錘負荷(号):30~100
テンヤ号数(号):30~60
非常に扱いやすいロッドで、タチウオゲーム入門におすすめな1本です。
タチウオテンヤはもちろん、天秤釣りや深場の釣りまでオールマイティーに活躍し、比較的リーズナブルな価格で買えるので、たくさんの釣りを楽しみたい初心者の方にもおすすめです。
タチウオ釣りで圧倒的な人気の電動リール
シマノ フォースマスター 601
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):8.0
自重(g):495
糸巻量:PE[タナトル](号-m) 2-300、3-200 / フロロ(号-m) 3-210、4-160
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):53
タチウオ釣りにおいて圧倒性に人気なのがこちらの電動リールです。
操作が簡単で、非常に握りやすい小型設計のため、手の小さな女性の方やお子さんでも扱いやすくなっています。
シマノのテクノロジーをふんだんに盛り込んだこのモデルは、タチウオテンヤには不可欠です!
PEラインは8本編みがおすすめ!
タチウオテンヤに使用するPEラインは8本編みがおすすめです。
強度が4本編みよりも強く、万が一タチウオの歯が当たってもラインブレイクしにくいからです。
一定感覚にあるカラーマーカーのおかげで、タナが重要なタチウオ釣りでもタナ取りが簡単です!
タチウオ専用リーダーを!
タチウオに違和感を与え生井フロロカーボン製のラインを使用しており、低活性の魚にも問題なく使用できます。
また、タチウオが暴れても絡まりにくく、ファイトに慣れていない初心者でも安心です!
テンヤで使用する仕掛け
使用するテンヤは30号〜50号が一般的で、そこにエサを巻きつけてタチウオを釣ります。サイズやカラー・形状などによって様々なものがありますが、重さは乗船する船によっても異なりますので、事前に確認しておくのが良いでしょう。
テンヤは夜光カラーでハイアピール!
昼夜問わず実績のあるカラーが夜光系のカラーです。タチウオへのアピール力が強く、ヤル気のない魚にも捕食スイッチをオンにさせます!エサをセットしやすいヘッド形状になっており、釣りの最中も水中でエサがズレにくいです。タチウオテンヤに行くなら、ぜひ持っていきたいアイテムです。
ウキ釣りは陸っぱりタチウオの定番!

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ウキ釣りは陸っぱりタチウオ釣りの中でも、老若男女問わず人気がある釣り方です。キビナゴなどのエサをつけて釣るため、手返しの良さではルアー釣りよりも劣るものの、手堅く狙えるのが特徴です。夜釣りで安定した釣果を出したい時に有効的な方法です。
ウキ釣りに使用するタックル
タチウオのウキ釣りで使用するタックルは磯竿2号〜3号に3000番台の中型スピニングリールをつけます。道糸はナイロンライン3号〜4号を使うのが一般的です。本格的に釣果を上げようと思うとタックルにこだわるべきですが、初心者の人はタチウオウキ釣りセットなどを利用すると便利です。
初心者でも使いやすいエントリーモデルの磯竿
どなたでも比較的使いやすく、磯竿初心者にはぜひ使ってもらいたい1本です。グリップ部分は滑りにくくキャスティング時も握りやすい設計になっています。また、細く折れやすい穂先もハードガイドを採用することで、折れにくく強い穂先になっています。タチウオのウキ釣りに最適のおすすめ磯竿です。
疲れにくく長時間のタチウオ釣りも快適!
シマノ サハラ C3000HG
ギア比:6.2
自重(g):250
ナイロン糸巻量(号-m):2.5-180、3-150、4-100
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):91
ハンドル長(cm):55
リールの重心を調節することで、竿との一体感が生まれ握りやすく疲れにくいスピニングリールです。滑らかなギアの設計や回転抵抗の排除を行うことにより、無駄なく動力を伝えることができます。ビギナーなもちろん、ベテランアングラーでも満足できる納得の1台です!
ウキ釣りに使用する仕掛け
ここからはウキ釣りの仕掛けをご紹介します。ウキ釣りの仕掛けに必要なものは、ウキ止め・シモリ玉・電気ウキ・からまん棒・ケミカルライト・オモリ・ハリです。ウキのサイズは3号前後、オモリはウキの浮力に合わせますが、仕掛け全体の重みも考慮してウキ3号に対しオモリ2号〜3号程度が一般的です。ハリに関しては市販のハリスがワイヤーになったもので、食いの良さで1本バリと2本バリを使い分けるといいでしょう。
まず最初のタチウオ釣行はこれに決まり!
冨士灯器 太刀魚セット タイプN3LG緑
セット内容:超高輝度電子ウキ、シモリペット、リチウム電池、ウキ止ゴム、タル付オモリ、スパークライト太刀魚75、からまん軸、クッションゴム×2、太刀魚仕掛け(シングル・水平2本針各1個)
小物仕掛けの数が多く、複雑で初心者には難しいタチウオのウキ釣り仕掛けを一気に解決してくれるのがこのセット仕掛けです。タチウオのウキ釣りに必要な仕掛けは全てついているので、あとは竿とエサを持って釣り場に行くだけ!とっても簡単で初心者にもおすすめの仕掛けです。
ワインドで気軽にタチウオを狙おう!

出典:photo-ac
ワインドはタチウオ釣りの中でも近年大流行している釣りです。ジグヘッドとワームを使ったシンプル仕掛けで、エサも使わないため初心者でも始めやすい釣り方です。エサを付け替える必要が無いため夕マヅメなど時合いを逃したくない時に最適です。
ワインドに使用するタックル
ワインドで使うタックルについてご紹介します。ロッドは8ft台のワインド専用ロッドがおすすめです。エギングロッドやショアジギングロッドも流用できますが、ルアーアクションのしやすさは、やっぱりワインドロッドが一番ですね。リールは2500番〜3000番台のスピニングリールを使い、そこに0.8号〜1号くらいのPEラインを150m〜200mほど巻きます。リーダーにはフロロやワイヤーリーダーなどがありますが、歯が鋭くラインブレイクが多いためフロロであれば20lb〜30lbの少し太めを使います。
初ワインドにぴったり!コスパ最高のワインドロッド
コスパが非常によく、低価格でありながらハイパフォーマンスのロッドで、初ワインドには最適の1本です。
張りがあり、キレのいいダートを生む穂先からバットにかけてのパワーとロングキャストを可能にする8.3ftの長さが魅力です。
シリーズの中で最もスタンダードなモデルで、ぜひ初心者に使ってもらいたいロッドです。
軽量エアローター搭載でしゃくりやすい!
ダイワ カルディア LT2500S
ギア比:5.2
最大ドラグ力(kg):5.0
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):73
自重(g):190
標準巻糸量:ナイロン(lb-m) 4-150、5-120、6-100 / PE(号-m) 0.6-200、0.8-190、1.0-140
回転性能を飛躍的に高める「ZAION Vエアローター」を搭載しており、強い強度はそのままに従来のものと比べ、軽量かつ滑らかな回転が可能です。
ジグヘッドをしゃくり続けなければいけないワンドで、疲れにくく巻きやすいこのスピニングリールは重宝すること間違いなしです!
PEライン買うならワインド専用仕様!
ワインドをする時におすすめのPEラインがこちらです。メジャークラフトから出ているワインド専用のもので、ラインカラーが白くなっているのが特徴です。夜の釣りがメインになるタチウオワインドで、視界が悪い中でもタチウオのアタリや、ラインスラックをしっかりと確認できる視認性の良さが人気です。
リーダーは切れにくいワイヤーものを!
タチウオは捕食があまり得意な魚ではないため、ワインドでよくありがちなのがしゃくった瞬間に食ってきて、リーダーに当たりラインブレイクというパターン。大事なルアーを守り、快適に釣りを楽しむためにも、リーダーはワイヤー物を使用することをおすすめします。
ワインドに使用するルアー
ワインドにはジグヘッドとワームを使います。ジグヘッドは14g〜21g(1/2oz〜3/4oz)くらいのウェイトのものを使い、流れの速いところでは重めのジグヘッドを、流れの遅いところでは軽めのジグヘッドと言う具合に使い分けると釣果アップに繋がります。ワームは様々なタイプがありますが、ピンク系・グロー系は必ず揃えておきましょう!
ワインドといえばこれ!ZZヘッド
タチウオワインドにおいて絶大な人気を誇っているジグヘッドです。カラーはシルバーとグローの2種類があり、タチウオの活性が高くハイアピールしたい時はグロー、少し控えめにアピールしたい時はシルバーと両方持っていると使い分けができて便利です!
キレのあるダートが自慢のマナティー
三角型の形状から生み出されるキレのあるダートが特徴のワームで、ワインド釣法では定番のルアーとなっています。特にピンク系のカラーが実績が高く人気で、海水が濁っているようなポイントで特に効果を発揮します。ワインドに出かけるなら必ず持っていきたいワームです。
タチウオの釣り方はたくさん!船から陸から色々楽しもう

出典:photo-ac
いかがだったでしょうか?
今回は、タチウオの様々な釣り方についてご紹介してきました。船釣りではジギングを始め、天秤仕掛けやテンヤが人気で、陸っぱりからウキ釣りやワインドが人気です。タチウオは色々な狙い方ができるので、皆さんもお気に入りの釣り方を見つけてタチウオ釣りを楽しんでくださいね!