作成:2018.11.20 更新:2023.5.29
キンメダイの釣り方!エサ釣りとジギングのタックルから仕掛けまで
キンメダイの釣り方について詳しく解説します。定番のエサ釣りのタックルと仕掛けはもちろん、最近人気のスロージギングのタックルとおすすめのジグについても紹介していきます。
目次
高級深海魚!キンメダイの釣り方

出典:Foter
キンメダイは水深200m〜800mに生息する深海魚の一種です。非常に美味な食味を持ち、市場にあまり出回らないことから高級魚の代名詞的な魚のとして知られています。
旬は冬ですが、通年を通して釣ることができます。深海釣りでしか味わえない独特な楽しさが魅力で、釣りのターゲットとしても非常に人気です。
キンメダイの釣り方は、大きく分けてエサ釣りとジギングの2種類がありますので、それぞれ解説していきます。
キンメダイの定番の釣り方!「エサ釣り」

出典:Foter
ジギングでも釣れるキンメダイですが、やはり定番はエサ釣りです。水深300m以上のポイントと、水深100m〜300mくらいのポイントでやるのとはタックルや仕掛けが異なりますので、それぞれ解説します。
水深300m以上のキンメダイ狙う釣り方「ノーマルタックルのエサ釣り」

出典:Foter
水深300m〜800mのポイントでキンメダイを釣る場合はノーマルタックルの釣りとなります。大型のキンメダイは深い場所にいることが多いので、大物狙いにもおすすめです。必要なタックルと仕掛けのスペックを解説していきます。
ノーマルタックルのおすすめのタックル
ロッドは錘負荷600号の深海用ロッド
ロッドは深海釣り用のロッドを使用します。
600gほどのオモリを使うので、それに耐えれる錘負荷のロッドを選びましょう。
長さは2m前後、調子は6:4調子くらいがおすすめです。
リールは大型電動リール
リールには大型の電動リールを使います。ラインにPEラインの10号を使用しますので、少なくともそれが800mは巻けるスペックのリールは用意したいです。
道糸はPEライン10号
【SUNLINE/サンライン】スーパーブレイド510号100m連結×12連結531295ラインPEラインオールパーバスライン船釣り
メーカー:サンライン
サイズ:10号
カラー:5色マルチカラー
長さ:最大1200m
道糸にはPEラインの10号前後を使用します。最低800mは必要ですので、それ以上のサイズを用意しておきましょう。高切れしないようの高品質高強度のものがおすすめです。
仕掛けにはヘビーな仕掛けが必要!
仕掛けのスペックとしては、幹糸30号、ハリス16号、針ムツ18号くらいのスペックが基準となります。針数は10本〜20本くらいで、船によって指定がある場合がありますので、予め確認してください。
オモリは2kg(540号相当)くらいが基準となります。使用するオモリのサイズは、ポイントや船宿によって異なりますので、仕掛けと一緒にオモリも予め確認しておきましょう。船によって鉄筋オモリが用意されていることもあります。
また、深海釣りでは掛かった魚を引き上げている最中に、糸よれがかなり発生するので、ヨリトリリングなどを道糸と仕掛けの間に取り付けるのがおすすめです。
キンメダイノーマルタックル用完成仕掛け
深海300m以上を狙えるスペックのキンメダイ仕掛けです。200本掛けとなっていますので、10〜20個くらいの仕掛けを作れます。
オモリは500号以上
500号の管付きのオモリです。サイズは事前に船宿に確認しましょう。
糸よれを強力に防ぐ深海用ヨリトリリング
ノーマルタックルのキンメダイ釣りにピッタリの強度の高いLサイズのヨリトリリングです。
水深300mまでのキンメダイの釣り方!「ライトタックルのエサ釣り」

出典:Foter
キンメダイは水深100m〜300mくらいの比較的浅い場所にも生息しています。そのくらいの水深ならライトタックルを使用して行います。ノーマルタックルよりも道具の選択肢も多いですし、価格も比較的安価に揃えることができます。
おすすめのタックル!
ロッドはオモリ負荷150号の深海用ロッド
ロッドは150号くらいのオモリを扱える深場用の船釣り竿がおすすめです。ただ、潮の流れやポイントによっては300号くらいのオモリを使う場合もあるので、できれば300号まで耐えられる竿を用意することをおすすめします。長さは2mくらいが基準で、調子は7:3調子くらいが扱いやすくておすすめです。
リールは中型電動リール
シマノ フォースマスター 6000
ギア比:3.1
最大ドラグ力(kg):30.0
自重(g):1390
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):75
糸巻量:pe[タナトル](号-m) 6-750、8-600、10-500、12-350 / ナイロン(号-m) 12-400、14-350、16-300
リールには中型の電動リールを使用します。
手動のリールも使えないことはないですが、結構巻き上げるのが大変ですので電動がおすすめです。
道糸にPEラインの4号以上を使用しますので、高切れした時のことも考えて、最低600mは巻けるものを用意したいです。
道糸はPEライン4号が基準
道糸はPEラインの4号くらいを使うのが一般的です。
釣果を上げる!おすすめの仕掛け
水深300m以上のノーマルタックルの仕掛けよりも、ライトなものが使われます。完成仕掛けも多く販売されているので仕掛けには困らないでしょう。
基準となるスペックは、幹糸10号、ハリス8号、針はムツ針などの17号で、5本針〜8本針くらいの仕掛け構成となります。キンメダイ用の完成仕掛けでも良いですし、ムツ用の完成仕掛けでも代用可能です。
オモリは150号〜300号くらいを使用し、またノーマルタックルと同じ様にヨリトリリングも使用するのがおすすめです。
8本針でバランス良く使いやすいキンメダイ用完成仕掛け
キンメダイ用の完成仕掛けです。
スペックもちょうどよく、万能に使うことができるでしょう。
スムーズに棚まで沈む船用オモリ
200号までサイズがある船用オモリです。オモリのサイズは事前に船宿に確認することをおすすめします。
糸よれをヨリトリリング
深海釣りで欠かせないヨリトリリングです。ライトタックルならSサイズくらいがちょうどいいでしょう。
ゲーム性が高くて人気のキンメダイの釣り方!「スロージギング」

出典:Stockvault
以前は深海釣りといえばエサ釣りしか選択肢はありませんでしたが、スロージギングの登場により、深海にいるキンメダイもジギングで釣ることができるようになりました。エサ釣りよりもゲーム性が高いことから、年々人気を高めています。うまく誘ってキンメダイが釣れた時の快感はエサ釣りにも負けないものがあります。
キンメダイのジギングにおすすめのタックル
ロッドは300g以上のジグを使えるスロージギング用ロッド
シマノ ゲーム タイプスローJ B66-6
全長(m):1.98
継数(本):2
仕舞寸法(cm):150.2
自重(g):157
適合ジグウェイト(g):MAX500
適合ライン PE(号):MAX4
キンメダイのジギングでは300g〜500gくらいのジグをメインに使用しますので、それらのジグを扱えるジギングロッドを用意しましょう。
また、できればスローピッチ用の専用ロッドを用意した方が扱いやすくて釣果も上がりやすくておすすめです。
リールはジギング用ベイトリール
アルファタックル(alphatackle)MARFIXN4-RH60541
メーカー:アルファタックス
糸巻量PEライン:1.5号-1500m、3号-760m
ドラグ力:10kg
リールにはジギング専用のベイトリールを使用します。メインラインにはPEライン2号前後を使用しますので、2号を600m以上巻けるサイズがあれば十分です。
メインラインはPEライン2号
サンライン(SUNLINE)PEラインソルティメイトジガーULT4本組スローピッチジャーク専用1200m2号35lb
メーカー:サンライン
サイズ:2号
長さ1200m
カラー:5色マルチカラー
メインラインにはPEラインの1.5号〜2号くらいを使用します。
ショックリーダーはフロロカーボン7号
ショックリーダーはフロロカーボンの7号前後を使用します。また、長さは3〜4m、2ヒロ〜3ヒロくらいがおすすめです。
キンメダイの釣果を上げる!おすすめのジグ
ジグはスロージギング用のモデルを使用します。カラーは派手なカラーのものが有効とされており、グロー系なども効果的です。また、形状はショートタイプがキンメダイにはおすすめです。
ジグの重さは水深×1gを基準に選びましょう。一般にキンメダイのジギングは300mくらいのポイントで行うことが多いので300g〜500gくらいを中心に選ぶのをおすすめします。潮の流れなどによって、ジグが軽いと底がわかりづらくなってしまうので、重めのサイズも用意しておきましょう。
迷ったらこれ!オールマイティーに使えるジグ
ショートタイプのジグで、操作性が良くて難しいアクションが必要ないので初心者におすすめしたいジグです。
グローカラーでアピール力抜群
深海釣りで非常に高い効果を発揮するグロー系のジグです。
キンメダイ釣りにも期待大です。
憧れの高級魚!釣り方をマスターしキンメダイを釣ろう!

出典:Foter
食べる機会すらあまりない高級魚のキンメダイですが、釣りに行けば新鮮な物をたくさんゲットすることができます。本格的なノーマルタックルのキンメダイ釣りもいいですが、比較的浅場のライトタックルの釣りなら比較的気軽に狙えます。また、船宿によってレンタルなどもやっているの、キンメダイを釣ることは決して夢ではありません。
是非今回紹介した内容を参考に、なかなかお目にかかれないような超新鮮な高級魚のキンメダイを釣りに行ってみてはいかがでしょうか!