作成:2018.11.19 更新:2023.6.5
イサキをカゴ釣りで!初心者のためのタックルや仕掛け徹底解説!
美味な魚で人気のイサキですが、夏になるとおかっぱりからカゴ釣りで狙うことができます。そんなイサキのカゴ釣りのタックル、仕掛け、天秤やウキなどのアイテム、釣り方、ポイントまで徹底解説してきます。
目次
カゴ釣り狙える美味な魚「イサキ」

出典:Foter
船釣りでも人気ターゲットのイサキですが、おかっぱりからもカゴ釣りで狙うことができます。磯がメインですが、ポイントによっても堤防からも狙うことができますので、イサキを釣りたいけど船に乗るのは不安、という人にもおすすめなのがカゴ釣りです。
イサキは本州中部以南の温暖な海に生息しており、最大50cm2kgにもなる引きの強さも魅力の魚です。夏になると産卵期を迎えて脂の乗ったイサキが岸に寄ってくるのでカゴ釣りのベストシーズンを迎えます。旬は過ぎてしまいますが、秋口までカゴ釣りで狙うことができ、産卵を終わったイサキは活発になるので数釣り狙いなど様々な楽しみ方があります。
イサキのカゴ釣りにおすすめのタックル!

出典:Foter
まずはイサキのカゴ釣りにおすすめの竿、リール、道糸について解説します。基本となるスペックやおすすめ商品を確認しましょう。
竿は磯竿遠投モデル!
竿は標準的なカゴ釣りで使われる3〜4号の磯竿を使用します。
カゴ釣りでは遠投も必要となるので、遠投モデルがおすすめです。
長さは5m前後がバランスよく使うことができるのでおすすめです。
長い方が遠投性能が高いですが、マズメ時などの視界が悪い時に取り回しが悪くなってしまいますので、5mくらいがちょうどいいでしょう。
リールは4000〜5000番の中大型スピニングリール
シマノ アクティブキャスト 1050
メーカー:シマノ
自重:650g
ギア比:3.8:1
最大ドラグ力:15.0kg
ナイロン糸巻量:4号-250m、5号-200m、6号-170m
PEライン糸巻量:3号-225m、4号-175m、5号-140m
リールは4000番から5000番の大きめのスピニングリールがおすすめです。
道糸は4号〜5号くらいのナイロンラインを使いますので、5号ナイロンラインを150m〜200mくらい巻けるサイズのリールを用意しましょう。
また、カゴ釣りでは飛距離が出た方が有利になるので、遠投性能が高いに越したことはありません。
予算と相談して選びましょう。
道糸はナイロンライン4号〜5号がおすすめ
ラインはナイロンラインがおすすめです。サイズは4号〜5号くらいが使われるのが一般的です。
PEラインも使えないことはありませんが、PEラインはナイロンに比べて魚をバラしやすく、ライントラブルも起こりやすいデメリットがあります。PEラインは飛距離が出ますので、扱いに慣れている人ならばいいですが、特に初心者にはナイロンラインがおすすめです。
PEラインを使う場合には2号前後のサイズを使います。
初心者にもおすすめのナイロンライン
カゴ釣りでは見やすい色の道糸を使うのがおすすめです。
500mの長さで価格も安いのでおすすめの商品です。
飛距離を出すにはPEラインがおすすめ
細くても強度の高いPEラインは飛距離を出すには最適です。
シマノ製の高品質PEラインは扱いやすくておすすめです。
カゴ釣りでイサキを狙ってみよう!釣り方を解説

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では、実際のカゴ釣りの方法について、手順を追って解説していきます。
ステップ1. カゴにコマセを詰める
まずは、カゴにコマセを入れます。詰め込みすぎるとコマセの出が悪くなるので8分目くらいを目安に入れてください。
ステップ2.狙いを定めて仕掛けを投入する
基本的には潮目を狙って仕掛けを投げます。良く海を観察して潮目を見極めましょう。イサキは深い棚にいることが多いので、まずはボトムの少し上くらいくらいから探っていきます。
仕掛けを投げて着水したら棚に到達するまで少し待って、ウキが立ったら糸ふけを取ってください。
カゴ釣りではウキでアタリを取ります。ウキが沈んだら合わせて巻き上げるのですが、口の強い魚ではないで強く合わせることはせず、向こう合わせでゆっくりやり取りをするのがコツです。
ステップ3.アタリがなければ、仕掛けを回収して棚を調整
アタリがない場合は、竿を煽ったりして誘うのが有効です。数回竿を煽ってコマセが出きったら仕掛けを回収します。ジェットカゴのような一発撒きタイプなら1,2回竿を煽ったら、ナイロンカゴなどなら数回煽ったら大体全部コマセは放出します。
釣れなければウキ下を調整して、少しずつ浅い棚を探していきましょう。イサキ釣りでは同じポイントに仕掛けを数回投入し、イサキが同じポイントに集まるようにするのが釣果を上げるコツです。また、イサキはコマセに反応すると徐々に浮上していく性質があるので、釣れ始めても徐々に棚を浅くしていってください。
イサキ釣りで必要な仕掛け!仕掛けスペックを解説!

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イサキのカゴ釣りで必要な基本的な道具は、
- 完成仕掛け(針・ハリス)
- カゴ(オモリ付き)
- ウキ
- 天秤
- クッションゴム
この5点が必要です。それぞれ解説していきます。
仕掛けには市販の完成仕掛けがおすすめ
カゴ釣りの仕掛け(針やハリス)は、完成仕掛けも多々出ていますので、基本的には完成仕掛けを使うのがおすすめです。
仕掛け内容としては、針はチヌやグレ、伊勢尼などの10号前後のサイズで、ハリス・幹糸にはフロロカーボン3号〜4号を使った、1本針か2本針の仕掛けを使います。
マダイ用の仕掛けならスペックもちょうどいいので代用可能です。
釣果に大きく影響を与える「カゴ・オモリ」
イサキ狙いのカゴ釣りでは、ナイロンカゴやステンレスカゴ、遠投カゴなどオーソドックスなカゴ釣り用のカゴであれば問題なく使うことができます。特に、オモリ一体型のタイプは扱いやすくて遠投性能が高いのでおすすめです。
また、イサキ狙いの場合、コマセが一気に出る反転カゴなどよりも少しずつコマセが出るナイロンカゴやステンレスカゴなどの方が効果的です。また、遠投ジェットカゴは、針をしまうことができて仕掛け絡みが起こりづらいので初心者には遠投ジェットカゴをおすすめします。
オモリのサイズが10号前後もので、ウキと合わせたサイズを使います。
視認性の高い「ウキ」はマストアイテム
ウキでアタリを取るカゴ釣りはウキが非常に大切です。100mくらいの遠投をすることもあるカゴ釣りでは、大きなサイズと派手なカラーで視認性の高いウキを選びましょう。また、遠投ウキと呼ばれるタイプは飛距離も出やすいのでおすすめです。
ウキはオモリのサイズに合わせて選び、オモリよりも2号くらい浮力の大きめのものを使いましょう。コマセを入れると重くなるので少し大きめがベストな組み合わせとなります。
カゴ釣り用のウキもたくさん市販されていますので、迷ったらカゴ釣り用の商品を選ぶといいでしょう。また、初心者には扱いやすくてトラブルの少ない中通しウキがおすすめです。
飛距離と視認性抜群!遠投カゴサビキ
上部に付いたハネが飛型を安定させて飛距離を伸ばし、また遠くでも見やすいのでカゴ釣りに最適なおすすめのウキです。
初心者おすすめ!トラブルの少ない中通しウキ
中通しウキは、仕掛けが絡まるトラブルが起こりづらいので初心者の方におすすめです。
遠投に必須の「天秤」
仕掛け絡みを防ぐ天秤はカゴ釣りではほぼ必須のアイテムです。
毎回毎回ウキに仕掛けが絡まってしまっては釣りになりません。
特に遠投をする場合には必ず使いましょう。
アームの長さは10cm〜20cmくらいで、カゴ釣り用の片天秤が販売されていますので、それを使っておけば間違いないでしょう。
大物が掛かっても安心!「クッションゴム」
イサキは最大50cmにもなるので、クッションゴムを天秤と仕掛けの間に挟みます。
クッションゴムがあれば、突然の大物が掛かっても安心です。
太さ1.2mm〜2mmで、長さは20〜30cmくらいがおすすめです。
イサキ釣りの餌にはオキアミがおすすめ!

出典:Foter
イサキのカゴ釣りにピッタリ!オキアミセット
イサキ狙いのカゴ釣りでは、コマセにも刺し餌にもオキアミを使います。
コマセにはアミエビや集魚剤を入れると集魚力が高まり効果的ですが、エサ取りも多く集めてしまいますので、状況によって調整する必要あります。
エサ取りが多い場合はオキアミで単体で使うのが効果的です。
刺し餌には、別途刺し餌用のオキアミを用意してもいいですが、コマセのオキアミを使っても問題ありません。
予め大きめのサイズをピックアップしておいて、塩漬けなどにしておくと水分が出て餌持ちが良くなります。
水深の深い磯や堤防にイサキはいる!

出典:Foter
イサキは、本州の以南の温暖な地域に生息し、潮通しの良い岩礁帯を好みます。ですので、メインとなるポイントは磯が中心となります。
水深が深めの岩礁帯のポイントならかなりいる可能性が高いでしょう。水深は3mくらいのポイントでも、潮通しが良ければいる可能性はありますが、できれば6m以上の水深がある場所を狙うことをおすすめします。10m以上の水深があり、潮通しのいい場所なら期待大です。
あくまでもメインは磯であって、カゴ釣りなら遠くまで遠投できるので、ポイントによっては堤防からでも十分狙うことができます。磯は危険もあり、装備のない初心者の方にとってはなかなか行きづらい場所です。水深があって、潮通しの良い堤防があれば狙ってみるのも悪くありません。
イサキ釣りではポイントも大切ですが、潮目を狙うことが何より大切になります。潮の色や筋などを見極めて潮目に仕掛けを投入しましょう。
イサキのかご釣りをもっと便利にするおすすめアイテム!
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出典:ダイワ公式サイト
イサキのカゴ釣りをより快適に楽しくしてくれるおすすめの便利なアイテムを紹介します。必ずしも必要ではありませんが、余裕があるなら是非揃えておくことをおすすめします。
コマセバッカン
たくさんのコマセを使うカゴ釣りでは、バッカンをコマセ入れにするのが一般的です。
この中で集魚剤などを入れて混ぜることもできますし、フタを締めて持ち運びもしやすいバッカンは非常に便利です。
サシエ入れ
コマセバッカンとは別に、刺し餌を入れる小型のバッカンなどの入れ物があるとさらに便利です。
このダイワのエサバッカンはコマセバッカンに取り付けることができるのでとても利便性が高くおすすめです。
コマセスプーン
コマセをカゴに入れる道具におすすめなのがコマセスプーンです。
簡単に手を汚すことなくコマセを入れることができるので、手返し良く快適にカゴ釣りを楽しむことができます。
カゴ釣りではイサキ以外にもたくさんの魚が釣れる!

出典:Foter
イサキ狙いのカゴ釣りでは実に多様な魚も同時に釣れるのが魅力の1つでもあります。マダイやグレ、チヌなどをはじめ、ブリやワラサ、ワカシ、カンパチなどの中型青物まであらゆる魚が釣れる可能性があります。また、アジやサバなども釣れ、サビキ釣りよりも大型が釣れる可能性が高くカゴ釣りの人気のターゲットの1つとなっています。外道とも言えない魅力的な魚が多いのがカゴ釣りの魅力です。
夏はカゴ釣りでイサキを釣ろう!
夏に旬を迎えるイサキは、マダイにも負けない食味を持つ美味な白身魚としてとても人気です。嬉しいことに、その旬のイサキはカゴ釣りでおかっぱりから釣ることができるので、これを逃さない手はありません。イサキのいる地域に住んでいる方は、是非イサキのカゴ釣りの挑戦してみてはいかがでしょうか!