作成:2018.11.10 更新:2023.6.2
【 極鋭カワハギゼロ のインプレ】
極鋭カワハギEXゼロを使ってみた!使用感などインプレッション!
入門者からトップトーナメンターまで愛用する、”極鋭カワハギ”シリーズより発売中の極鋭カワハギEXゼロ。ダイワ史上最軽量のロッドが作り出す感度と釣果をインプレッション!購入の際の参考にしてください!
目次
極鋭カワハギEX AGS ゼロとは?

出典:DAIWA
名称 | 全長(m) | 継数(本) | 自重(g) | 錘負荷(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
ZERO(ゼロ) | 1.75 | 1 | 59 | 20-40 | 78,000 |
極鋭カワハギEXゼロとは、ダイワから発売されている船カワハギ用ロッドです。
価格帯としてはダイワの最高峰ロッドの極鋭シリーズの中でも最高峰に位置づけられるEXシリーズなので、実売価でいうと6万円台となっています。
最高峰シリーズの中でも最高峰クラスのロッドなので、当然ダイワの持つテクノロジーが多数搭載されています。
従来と違い、カーボンでガイドを作ることでロッド全体の感度と軽量化を助ける”AGS(エアガイドシステム)”、カーボンと違いアタリを増幅させ大きく出す金属トップ”SMT(スーパーメタルトップ)”などが搭載されています。
以下で実際の購入に至る経緯と実釣時のインプレ、まとめたいと思います。
なんで極鋭カワハギEXゼロを買ったのか?購入前のイメージとは

出典:photoAC
正直な話、このロッドを買うのは2回目です。
このロッドは2018年の8月に満を持して発売されました。もちろん、例にもれず筆者も購入、使用しました。
しかしながら、正直合わない、と思い、使用3,4回にして売ってしまいました。
しかしながら月日が流れ、状況に応じて竿を使い分けるようになるとどうしてもゼロが欲しい・・・と思うタイミングが多々訪れるようになりました。
ゼロの特徴として
ティップ部分は柔らかくSFに近いような感覚、そしてバット部分は硬くなっており柔軟な穂先でアタリを捉えることができ、出たあたりに対して硬いバットでしっかり魚を掛けられる
という印象がありました。
それらの特徴を活かしたいと思った状況、具体的には
- 硬い竿(ダイワ極鋭AIR AGS1455やシマノHHH、サクラの激など)ではアタリをはじいてしまう
- 通常の硬さの竿(ダイワ極鋭ボトムやシマノステファーノ180、サクラの赤激など)でも弾いてしまう
- かといって柔らかい竿(ダイワ極鋭レッドチューンSFなど)では掛けきれない、掛かりが浅い
という状況であったり
- キャストして錘を底に置いているとき、潮が早く硬い竿だと錘をうまく置いていけない
- かといって柔らかい竿だと当たった時に掛けることができない、掛かりが浅くなる
といった状況です。
所有ロッド(または使ったことがあるロッド)としては
【ダイワ】
極鋭カワハギAGS EX ボトム
極鋭カワハギAGS RT ボトム
極鋭カワハギAGS RT SF
極鋭カワハギAIR 1234
メタリアカワハギ MH-175
アナリスターカワハギ 73,82
【シマノ】
ステファーノ攻H177SP
ステファーノ HHH
【サクラ】
激 黒&赤
です。
これらのロッドを使用歴がありますが、ゼロにはゼロの調子がある、そしてゼロだから取れる魚がいると思い再購入を決意しました。
さて実釣、思い描いた通りの釣りができるのか?

出典:FishingPro
再購入を果たしたのち、わくわくしながら実釣投入をしました。
その後何度もこのロッドを使い感じたことをインプレッションとしてまとます。
ゼロテンが作れる!
実際に使用してみるとその柔軟な穂先のため、ゼロテンを作り出すのが予想以上に楽でした。
凪の時はまだしも、時化時、しかもミヨシ等だとゼロテンを作り出すのはなかなか難しい状況があります。
そんな中でも、柔軟な穂先のおかげで、多少前後する中でもバシッとゼロテンが決まります。
悪天候時には強い味方になってくれそうです。
アタリが見える&掛けられる
ゼロテンを作り出すと同時にアタリが見やすくなり、掛けられる数が多くなりました。
やはり柔軟な穂先故、あたりが大きく出ることに加え、硬いバットがあるため魚をしっかり掛けることができました。
柔らかい部分と硬い部分のバランスに優れているため、もうちょっと柔らかく、硬くというのがない、そんなロッドだと思いました。
底での集寄や中錘の操作もできる
何度も記述している通り、ただ柔らかいだけではなく、バットは硬いため、集寄や中錘の操作をすることも可能でした。
柔らかい竿だと、アタリを捉えることが難しい、そして捉えたとしても掛かりが弱くなりがちです。
しかしゼロはアタリを捉える、掛けるという動作がしっかりとやりやすいロッドです。
宙釣りもバッチコイ!
ただ底の釣りに特化しただけの竿ではないです。
この竿は宙釣りも当然行うことができます。
特に、硬い竿ではアタリを弾いてしまう、ただ柔らかい竿だと掛け損じが多く出過ぎるという状況にはぜひ使ってほしいロッドになります。
穂先を揺らす絶妙な動きをしている間に勝手にかかってしまうときもある、柔軟な穂先+硬さのあるバットの組み合わせだからこそなしえる掛け方もできます。
使用してて分かった注意点

出典:photoAC
ここまで良かった点をまとめましたが、当然注意すべき点もありました。
使用した人だからこそ書ける素直なインプレをご覧ください。
宙でのアタリを・・・?
特に極寒期、宙でのアタリをはじいてしまう状況がありました。
筆者が1回目に竿を売ってしまった原因がこれです。
極寒期、中でジー――っと待っていて、やっと出たあたりがなぜか弾かれてしまう・・・
何度か起こった現象です。
今思えばただ待つだけではなく当たってから柔軟な穂先を使って揺すってあげることで、オートマチックに掛けることができたとは思います。
が、弾いてしまうこともあったというのは事実です。
早い魚に対して・・・?

出典:FishingPro
穂先が柔らかいです。
これは何度も書いているのでお分かりかと思いますが、これが欠点になるタイミングもあります。
それが”早い魚に対応できない”です。
柔らかいロッド全般に言えるのですが、特にワッペンが湧いているような、早い魚だらけの時はどうしてもワンテンポ遅れ、掛け損じが多く出てしまうこともあります。
結局この竿はどうなの?
いい点も注意点も書きましたが、結局のところ持っておきたい竿にはなります。
オールマイティーとは言えませんが、状況特化で強い武器になります。
周りが取れていないような”イヤラシイ”魚にも、そして今までとは違う釣り方も、この竿であれば出来る可能性があるのです。
正直、極鋭シリーズを初めて購入するのであれば、ボトムやAIR AGS1343など無難な竿がいいです。
ただ2本目、また別の調子を試したいということであれば、この竿は持っていて損はないと言い切れる、そんな1本です。
このインプレがあなたの購入の手助けになれば幸いです。