作成:2019.1.10 更新:2023.6.26
【 ダイワ18フリームス のインプレ】
ダイワの18フリームス徹底インプレ!ソルトゲームにおすすめ!
2018年にモデルチェンジを行なったダイワのスピニングリール、フリームス。ダイワの新コンセプトであるライト&タフとして、旧モデルに比べると劇的な変化を遂げました。そんな18フリームスの使用感やメンテナンスまで含めて徹底的に解説していきます。
目次
ダイワの18フリームスとは?

出典:Amazon
ダイワの18フリームスはさまざまなルアーフィッシングでの使用を前提としたスピニングリールの定番モデル。上位機種などにも採用される、マグシールドなどの機構が搭載されながら価格も比較的安価であるため、初心者から中級者までおすすめのアイテムです。旧モデルまでは剛性の高さや耐久性を重視したアイテムでしたが18年モデルより”ライト&タフ”としてコンセプトを大幅に変更。剛性の高さはもちろん、自重が旧モデルに比べて軽くなり、巻き感もやや軽めの仕様になっています。
ラインナップは1000番から6000番まで幅広く、淡水、ソルトのライトゲームからオフショアの釣りまで対応します。
18フリームスLT2500S-XH、購入に至る経緯と購入後の感想
出典:Fishing Pro
筆者はロックフィッシュなどのソルトゲームでの使用を前提とした剛性感の高いスピニングリールを1万円台の価格帯で探していたため、18モデルとしてモデルチェンジしたばかりの18フリームスLT2500S-XHが第一候補として挙がりました。
フリームスは過去に販売されていた2モデルも使用したことがあったことため、ダイワの掲げる”ライト&タフ”によってどのように生まれ変わったかという点がもっとも興味が引かれる部分でした。また剛性の高さに定評があり、ソルトゲームでも非常に人気の高い上位モデルセルテートを使用していたこともあるため、価格や性能からみるコストパフォーマンスの高さもフリームスに期待したいポイントの一つです。
実際に購入してみてまず驚いたのが旧モデルよりも自重が軽くロッドにセットした際のバランスの良さです。旧モデルは剛性を重視するあまり、ロッドにセットした際のタックルバランスが悪く、ライトゲームや自重の軽いロッドとの相性が非常に悪く感じました。しかし今作ではライト&タフのコンセプト通り、ロッドとの相性も良く、ソルトゲームだけではなく淡水の釣りなどにも充分使えるものだと感じました。
剛性や巻き感については旧モデルに比べると大きな違いを感じるほどではないというのが正直な感想でした。そのため、剛性感に特化したリールという認識ではなく”タフな釣りにも強い万能スピニングリール”が18フリームスにもっとも適した表現の仕方だと思います。
ダイワの18フリームス、旧作と比べた巻き心地は?
出典:Fishing Pro
18フリームスは旧作に比べると巻きだしがやや軽い印象こそ持ちましたが、モデルチェンジによる圧倒的な違いについては正直実釣の中では感じることができませんでした。もちろん価格帯も同じモデルであるため、ここには大きな不満はありません。また同価格帯で購入できる他メーカーのリールに比べても充分満足できる巻き感を感じることができたため、コストパフォーマンスという面で見れば90点以上の評価をつけても良さそうです。
ロックフィッシュではテキサスリグなどでボトムを叩いていく縦の釣りも多いため、リーリングの心地よさにそれほど重きを置いていない部分も私が満足できたポイントだと言えます。もちろんセルテートなどの上位機種に比べると巻き感の部分は大きく劣るため、より精度の高い釣りを楽しみたい上級者の方には物足りなく感じる部分も多いかもしれません。
大型の魚種との安定したファイトがダイワの18フリームスの魅力
出典:Fishing Pro
今回購入した18フリームスは40センチを超えるロックフィッシュを北海道のフィールドで狙うことを前提としていたため、7フィート後半のロッドに合わせるLT2500S-XHモデルを購入しました。ロックフィッシュはソルトゲームの他の魚種に比べると非常に引きが強くファイト中のリールの性能も釣果に影響を与えることがあります。
18フリームスは購入してから約30匹以上のアイナメ、ソイとのファイトを経験しましたが40センチを超える大型の個体であってもファイト中に巻き感が鈍ることは少なく、力強いファイトが可能でした。
ライトゲームなどでも充分使用できる万能スピニングリールという認識はブレませんが、大型の魚種をターゲットにしたソルト用のスピニングリールを探している方には同価格帯では最高クラスの性能を期待できると思います。
賛否両論のATDは私はあり!
出典:Fishing Pro
18フリームスにはドラグシステムとしてATDが搭載されています。ATDはフラッグシップモデルを含めたダイワの上位機種に搭載されるドラグシステムで魚の引きに追従しながらドラグが効き、ラインを放出するためラインブレイクのリスクを防ぐことやドラグ調整の手間を最小限に抑えることができます。
しかしATDの利き方が鈍くラインブレイクに繋がった事例やドラグワークの楽しさを半減させてしまうということから批判的な意見も珍しくありません。
18フリームスでロックフィッシュとファイトをしていく中で、ジリジリとドラグを出されながら魚を寄せてくるシチュエーションは数多くありましたが、ファイト中のラインブレイクは一度もなく、ゴリ巻きファイトが中心になる私にとってはATDにドラグワームを任せてファイトできる点も非常に相性が良く、批判的な意見を聞くほどの悪いイメージは感じられませんでした。
ダイワの18フリームス、アフターケアは必要?
出典:Fishing Pro
18フリームスは購入してから約5ヶ月ほどが経過、その実釣回数もソルトゲームだけで30回以上を超えています。
基本的には釣行後に水洗いなどのケアは必ず行なっているものの、オイルメンテナンスなどは10回に一度ほどで分解メンテナンスやオーバーホールなどは一度も行っていません。もちろん半年程度の釣行ではゴリ感やシャリ感、ガタ付きなどの気になる部分は感じられず、そのタフさはアフターケアが苦手な方にもおすすめできます。
もちろんオフショアでの釣り、磯場でのよりハードな釣りを前提として使用する際は同様の釣行回数でもリールにかかる負担が大きくなることが想定されるため、より繊細なアフターケアを行わなければ、何かしらのトラブルが発生する可能性は充分あると考えます。
18フリームスはソルトゲームにおける新たなスタンダードモデル!
18フリームスの実際に購入してみた最終的な感想は非常に満足しています。特に1万円台の価格帯で本格的なソルトゲームを楽しみたいリールを探している方には他のメーカーのアイテムを探してもこれ以上のコストパフォーマンスが期待できるモデルはなかなかないです。
もちろんセルテートやルビアスなどの上位モデルに比べると巻き感や剛性などの部分ではまだまだ完璧ではないと言えますが、これも価格の差を考えれば十分に満足できるものと納得できます。現在は購入から半年ほどしか経過していませんが、1年以上使用していく中でマグシールドの恩恵などがどの程度受けられるかで、よりこのリールの評価が高まることになるでしょう。
ソルトゲームを本格的に楽しみたいと感じている方には番手に関わらず自信をもっておすすめできるアイテムです。
ダイワ 18フリームス LT2500S-XH
スピニングリールサイズ:2500
主な用途:エギング メバリング バス釣り トラウト チニング
自重(g):205 最大ドラグ力(kg):5
標準巻糸量
ナイロン(lb-m):4-150
PE(号-m):0.6-200
巻取り長さ(cm):87 ギヤー比:6.2
ハンドルノブS交換可/ソルト対応
ベアリング(ボール/ローラー):5/1 マグシールド/ATD/エアローター/タフデジギヤ