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人気のアマダイの釣り方について解説!おすすめのタックルや釣法は?

沖釣りでのターゲットや食材として人気のアマダイ。比較的簡単な仕掛けで、海底を狙うテクニカルな釣りが楽しめる魅力的な魚となっています。今回はそんなアマダイの釣り方、タックル、釣れるポイント等アマダイ釣りにおける要点を徹底解説していきます。

まずはアマダイについて解説!

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出典:visual hunt

アマダイは実はタイ科の魚では無く、スズキ目キツネアマダイ科に属している魚です。
日本では主に「アカアマダイ」「キアマダイ」「シロアマダイ」の3種類が出回っており、アマダイの多くは「アカアマダイ」の事を指します。
地域によっては「グジ」であったり「クジナ」であったりと呼称が変わる事でも有名ですね。
生息域は日本海側では青森県から九州、太平洋側では千葉県から九州となっています。
地域によって違いもありますが、基本的には冬の魚として知られており、9~12月の産卵期を終えた1~3月がトップシーズンとなっています。しかしシーズン外でも釣る事は可能で、基本的に1年中狙う事の出来るターゲットです。
又、食材としても高級魚として認知されており、水分の多い白身が特徴である事から、刺身より焼き物、干物、揚げ物等で頂くことがほとんどです。
特にうろこも一緒に焼いて食す、うろこ焼きは絶品となっています。

アマダイ釣りに必要なタックルとは?

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出典:visual hunt

アマダイを狙う際のタックル(釣り道具一式)について解説していきます。
アマダイは主に沖の船の上から狙う船釣りが一般的ですので、タックルもそれに合わせた組み合わせとなっています。
基本的にはライトな道具を使用していきます。

操作性重視のロッドを使用しよう

アマダイ釣りはロッドの操作性や、ターゲットが掛かった時の感度が大切となってきます。
その為、ほとんどの場合は先調子気味のロッドを使います。6・4か7・3、人によっては8・2の物を使用する事もあります。
長さは2.1~2.7メートルの物が主流です。
竿の錘の耐負荷は、狙う釣りポイントの水深によって変えていきましょう。

ダイワ(Daiwa)船竿ベイトシーパワー7330-240釣り竿

アマダイは勿論、マダイやアジも狙える操作性重視の設計のロッドです。7:3の先調子のアマダイ釣りに丁度良いバランスも魅力となっています。

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ロッドについて詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

リールは小型電動がおすすめ

アマダイは船釣りでのターゲットですので、主に両軸リールを使用します。
全体の仕掛けとしてはそこまで複雑なものにはならないので、基本的には手動・電動のどちらでも対応可能です。
しかし水深100メートル辺りを狙う事が多く、細かなタナ取りや底取りが重要になってくるので、おすすめは小型電動のリールとなっています。

ダイワ レオブリッツ 200J

ギヤー比:4.8
自重(g):460
最大ドラグ力(kg):8
標準巻糸量 ブライト(PE)(号-m):2-300、3-200 / 標準巻糸量 ナイロン(号-m):3-250、4-170
ベアリング(ボール/ローラー):10/1
最大巻上力(kg):35 (※スーパーリチウム使用:39)

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ラインは感度重視で選ぼう

道糸は巻取りが楽で、感度に優れたP.Eタイプの物を使用します。
太さは通常タックルであれば3~4号、LT(ライトタックル)であれば1.5~2号の物を使用して下さい。
糸巻き量は最水深の2倍辺りを目安にして、高切れを防いでいきましょう。

ダイワ UVF紅牙デュラセンサーX8+Si2 1.5号 200m 5カラー(カラーマーキング付)

参考号数:1.5
強力(lb.):(Ave.) 26
強力(kg):(Ave.) 12
巻糸量(m):200
カラー:5カラー (ピンク/グリーン/ブルー/蛍光オレンジ/パープル)

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初心者でも簡単!アマダイ釣りの仕掛けについて

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出典:pexels

アマダイ釣りの基本的な仕掛けは、天秤を介し餌を漂わせる吹き流し式が主流です。
しかし、ここ最近ではディグ(掘る)と言う意味を持つ、ディグアームを使用したディギング釣法も流行っています。

基本は吹き流し式仕掛け

アマダイ用の吹き流し式の仕掛けは天秤、錘、針2本と言ったシンプルな構造となります。
道糸と仕掛け部分を天秤で連結し、錘の重さによって目的の水域まで沈ませ、餌の付いた針でアマダイを誘って釣っていきます。
道糸とハリスはサルカンで結んで糸よれを、道糸と仕掛けは天秤で結んで糸絡みをしっかり防いでいきましょう。

ささめ針(SASAME)D-801激釣アマダイ3

アマダイ専用の高品質な仕掛けです。

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錘のチョイスは状況や船の指示に合わせて

アマダイ釣りにおける錘は、目標の水深まで仕掛けを沈ませる事を目的に使用されます。
錘の重さは狙う水深の位置によって変えていきます。よっておすすめの重さでこれと言った物はなく、釣り場の状況や竿が対応できる重さに合わせて行って下さい。
大抵船釣りの場合は、船宿の方で指定の号数(錘の重さ)があるので、それに合わせていきましょう。
錘は夜行カラー等の物を使用する事によって、アマダイに餌のアピールができより食いつきが良くなります。

天秤について

天秤とは、道糸と仕掛けの間をアームにて中継一定の間隔を持たせて、お互いが絡み合うのを防止する為の道具です。このアームの間隔が長いほど絡みにくいですが、その分空気の抵抗を受け、キャストの距離が出にくくなったり落ちが悪くなったりします。
又、固定式天秤か誘導式天秤かによって、魚が餌に食いついた時に感じさせる違和感に差があり、餌への食い込みが変わってきます。
アマダイ釣りの場合は感度が大事になってくる為、食いつきに早く感知できるよう感度の良い物を選んで下さい。

ヤマシタ(YAMASHITA)船テンビンK型1.8mm35cm

LTにはちょうど良いスタンダードな天秤です。
糸がらみが殆どなく、安定して使える一品となっています。

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おすすめのハリとガン玉の使用について

ハリには仕掛けの沈みの過程でオキアミが外れるのを防止してくれるケン付き針を使用します。
ケン付き針とは、針にフックの様なカエシが付いている物です。
又、下バリの部分にガン玉と呼ばれる錘の様なものを取り付け、仕掛けの浮き上がりを防止する事も有効です。

ディギング釣法に使用するディグアームについて

最近アマダイ釣りにおいて、ディグアームと言うアイテムを使用したディギング釣法といった方法があります。
方法としてまず底タタキの様に、ディグアームを海底にあえて小突かせ砂煙を出しアマダイの注意を惹きます。そしてそのまま引き上げる事によって動いている餌に擬態させ、アマダイをより誘い出しやすくなるというものです。
使用するディグアームの形状は普通の錘とは違い、魚が海底で横たわるようなデザインとなっています。そうする事によりアマダイに獲物の「跳ね」を連想させる効果が生まれるのです。
評判の良い釣法ですので、一度試してみる事をおすすめしています。

SANY(サニー商事)ディグアーム80号.

ディグアームと言えばこれ!早速使用してみて下さい。

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アマダイ釣りで使用する餌はどれ?

基本の餌にはオキアミを使用します。アマダイは比較的餌をえり好みしますので、なるべく形の良い物を使用して下さい。又、手返しがかなり良いので、餌の数は多めに用意しておきましょう。
他にもアオイソメや海エビも使用できます。特に海エビは大物狙いの時に使用して下さい。

アマダイが釣れるポイントについて解説!

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出典:pexels

アマダイは砂泥底に巣穴を作り、集団で生活している底魚です。
釣りのシーズンとしては11~5月辺りの気温の低い時期が中心となっています。
水深は比較的深い場所を好み、100~200メートル付近の場合が多いです。ですので船での沖釣りで深場に移動し、海底が砂や泥になっている場所を狙いましょう。
又、周辺200メートルの範囲に集団で生息している為、1匹ヒットすれば他の個体も狙えます。腰を据えてその場所で引き続き狙っていきましょう。
例外として、アマダイは産卵期を迎える9月~12月の場合、産卵の為浅場の方へ回遊してきます。その時は比較的水深の浅い場所であっても狙う事が可能です。

誘って釣ろう!アマダイを釣る方法と要点について

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出典:pexels

アマダイは誘いが非常に有効な魚です。
錘やディグアームを利用して海底の底を叩いてアマダイを誘い、そのまま誘いあげて釣り上げるのが効果的でしょう。
基本的に海底近くを泳いでいる魚ですので、仕掛けの浮き過ぎに注意し、こまめに底を取りながら誘っていきます。
一度錘が海底についたら数秒待って落ち着かし数回海底を叩いてアピール。その後1メートル程巻き上げ、アタリが無ければ更に少し巻き上げ停止し、又1メートル程下ろす。基本はこの動作の繰り返しです。
しかし誘いすぎも良くなく、むしろ誘わない方が食いつきが良い日もあります。その日の状況によって誘いに「間」をとったり、誘い方に変化をつけたりして試行錯誤する事が重要です。
もし食いつきに気が付いても、アマダイは40センチを超える個体であれば、3号の太さのハリスでも切られてしまいます。ですのですぐに電動リールで巻き上げる事はせず、一旦落ち着いて手巻きで巻いていき、個体の大きさを見極めていって下さい。
又、こまめに餌の状態を確認し、餌の付いていない状況をできる限り少なくする事も大切になってきます。

アタリが渋い時や、外道ばかり釣れるときの注意点

アマダイ釣りはタナ取り、つまりアマダイの生息している水深に正確に仕掛けを置くことが重要となります。
同じ底魚でも、ヒラメやトラギスが多くかかる場合、水深が低すぎる可能性が高いです。
逆にマダイやアカボラが釣れる場合はそのポイントで狙ってみましょう。特にアカボラはアマダイ釣りにおいては第二のターゲットと呼称される程本命に近い魚ですので、一緒に狙う事をおすすめします。
アタリがどうも渋い時は、あまりいじくらず置き竿を重視する事も大切です。波に任せた自然な仕掛けの動きでアマダイを誘ってください。ただし完全な放置では無く、海底の少し上を漂わせるイメージで微調整を繰り返す事が重要となります。又、微妙なアタリにも反応できるように常に竿先を注視しておきましょう。
正確なタナ取り、小まめな仕掛けの確認、状況によっての誘い方の変更等を怠らない様にして下さい。

アマダイ釣りで他に狙える魚について

かつてアマダイは、マダイやその他根魚の釣りにおいて「うれしい外道」とされてきました。
ですので生息域の被り等から、マダイ、カワハギ、カレイが釣れる事も多いです。
アマダイの外道として人気なのは、上記でも記述したアカボラです。釣れるという事は正確なタナ取りが出来ていると言う指針にもなります。
他にもホウボウやオニカサゴもかかる事があります。
又、アカアマダイよりも貴重な高級魚であるシロアマダイもまれに釣り上げる事が可能です。

まとめ

アマダイ釣りはそこまで複雑な仕掛けを用意する必要も無く、要点を押さえれば比較的簡単に狙えるターゲットです。釣り方は少しテクニカルな部分もありますが、練習にもなるので初めての船釣りにも最適な魚となっています。
又、食材としても高級魚ですので、釣った後も美味しく頂くことが可能となっています。
魅力いっぱいのアマダイ釣りに、是非一度挑戦してみて下さい。

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