作成:2018.8.3 更新:2023.5.29
初心者でも簡単に釣れる!カサゴの大物を狙う時期は冬場が一番!!
カサゴは、初心者でも釣りやすい魚で、実は年中釣れます。しかし大物を狙うとなれば当然シーズンがあります。それは11月から4月ごろとなります。つまり冬の寒い時期こそが狙い目であるカサゴを、詳しく解説します。
カサゴのトップシーズンは大物が狙える11月から4月!

出典:Foter
カサゴは、日本中でかつ年中釣れる魚です。そのため地域によって(ぼっか がしら ぽっこう あかちん がから がぶ)とそれぞれの呼び方があるほど、全国的に馴染みで釣りやすい魚です。とはいえこの魚にもトップシーズンがあります。それは11月ら4月頃の主に冬の寒い時期になり、その時期には大物のカサゴが狙えます。
冬場にトップシーズンになるのはカサゴの産卵時期と関係あるの?
なぜこの冬場の時期がシーズンになるかといえば、カサゴの産卵の時期は冬場だからです。カサゴは10月から11月に交尾を行い、その後春先までが産卵の時期になります。そのため卵を産む落とすためにカサゴの親魚が接岸してきます。したがってその時期に大物を狙う事ができるのです。
トップシーズンでのカサゴの魅力はこれだ!
カサゴは一年中釣れますが、夏場は小物が多く釣れます。ただカサゴはあまり遠くに回遊しない根魚(ねぎょ)なので、小物はリリースする方が良いのです。したがって釣った魚をおいしくいただくとすれば冬場の大物狙いがベストです。この時期のカサゴ釣りは「夜釣り」が良いとされますが、昼間でも十分狙えます。釣り方も様々なので初心者でも大物のカサゴを釣る事ができます。
カサゴの生態について解説

出典:Foter
カサゴは日本の北海道の南部から日本海沿岸、朝鮮半島や中国、フィリピン海域まで分布する魚で、主に海岸のすぐ近くから水深200 m程度の岩礁域を生息域としています。類似魚の「メバル」のように泳ぎ回らないのが特徴で、どちらかといえば海底で生活し、昼は物陰に隠れるよう潜んでおり、夜になると泳ぎ出して餌を取りに来ます。肉食性で、ゴカイ、甲殻類、小魚を素早く大口で捕食します。そのため初心者でも釣りやすい魚で、動き回る夜が狙い目というわけなのです。
シーズンによってカサゴ釣りは変化する!

出典:Foter
繰り返し述べておりますが、カサゴのトップシーズンは11月から4月ごろがベストになります。ここでは各シーズンごとの釣り方や傾向について述べていきます。
旬の始まり!11月から12月中旬までの釣り方とは?
11月に入ると、いよいよカサゴの親魚が産卵のために岸辺に近づいて来る時期であるトップシーズンに入っていきます。カサゴは大きな口を使って餌をひと飲みにする性格なので、ルアーでも釣れますが、より確実に釣るのでしたら餌釣りをおすすめします。夜行性なので夜になるとカサゴは動き回りますが、昼間でしたらいわゆる「穴釣り」がおすすめです。たとえばテトラペットにある隙間のようなところに、実はカサゴは潜んでいます。そこに餌を忍ばせればカサゴは必ず反応し、餌に飛びつくように動き出すでしょう。
トップシーズンの盛り12月下旬から1月中頃はルアー釣りで勝負!
12月から1月になってきますと、いよいよ本格的な大物を狙うシーズンになります。この時期に来ると餌釣りの他にルアーで釣るのも楽しい時期になります。「ガシリング」と呼ばれる方法で、これは、メバル釣り(メバリング)でも使われる「ジグヘッド」や「ワーム」あたりでカサゴを狙うのがおすすめです。この釣り方はどちらかといえばゲーム性が高いので、ルアー釣りを専門としている「ルアーマン」が大好きな釣り方法です。もしゴカイなどの生きた餌を触るのが苦手でしたら、ルアーから挑戦するのも楽しいでしょう。
稚魚や小物に注意!1月下旬から2月末頃までの釣り方のルール
年が明けて1月中旬から2月ごろにかけても引き続き、カサゴ釣りのトップシーズンの最盛期なので、ルアー釣り(ガシリング)を楽しめます。ところがこの時期になると、大物に混じって、極端に小さなカサゴが釣れる事が増えてきます。それは卵から生まれたばかりの稚魚やそれが少し成長した子供の魚です。これを持って帰ると根魚であるカサゴの生態系に影響が出る可能性があるので、できればリリースしてください。その魚が成長して親魚になるであろう次のシーズンでの再会を願いながら、静かに逃がしてあげましょう。
シーズン最後の追い込み!3月から4月にかけての釣り方はこの方法
初春の3月から4月になりますと、いよいよトップシーズンの終盤になります。この時期になるとルアーフィッシングよりも餌を使った穴釣りの方が釣りやすいでしょう。ただこの時期も引き続き生まれたての小魚が大物に紛れて釣れますので、注意が必要です。たとえば、「どのくらいの大きさ以上の魚を持って帰るのか」をあらかじめて決めておけば、連れた瞬間に逃がすか持ち帰るかを決めることができます。いずれにせよ大物のカサゴは市場では高級魚扱いですから、釣って持ち帰ったら、大切にそして美味しくいただきましょう。ところでシーズンが終わった後、主に夏の時期でもカサゴは全く釣れないわけではありません。やや小ぶりのカサゴは年中通して釣れます。
まとめ
以上で、カサゴのシーズンについて紹介しました。カサゴは年中初心者でも気楽に釣れる魚ですが、それでも大物が釣れるトップシーズンがあり、それは冬場を中心とした11月から4月ごろになります。釣り方は餌を使った穴釣りから、ルアーを使ったゲーム性の高いガシリングまで色々な方法があります。ぜひとも次のシーズンになりましたらお好きな方法でカサゴ釣りにチャレンジしてみてください。