FishMasterのロゴ

mondo

イシダイ釣りの仕掛けを一挙大公開!近場から離島遠征まで大解剖!

イシダイは日本各地から離島まで生息し、磯の形状や潮流などから様々な仕掛けが使われています。今回は近場から離島までの磯釣り仕掛けをご紹介したいと思います。

イシダイ釣りの仕掛け

イシダイ釣りは遠投釣りから足元釣りまで、同じイシダイ釣りでありながら仕掛けつくりは違います。それでは順番に説明していきましょう。

標準的な仕掛けについて

仕掛けは大きく分けて2つあります。タックルは共通で遠投にも使える『捨てオモリ仕掛け』、足元周辺を狙う『真空仕掛』です。タックルやラインの説明の後に、2つの仕掛けの解説をしましょう。

タックルについて

ロッドは5m前後のイシダイ竿を使用します。イシダイ竿は硬い調子をH、柔らかい調子をMと表記される場合が多く、一般的なものが中間的なMHなどです。
リールはイシダイ専用の両軸リールを使用します。

ライン類について

道糸はナイロンの18号~26号を使用します。PEの方が細くて強いのでは?という事もありますが、イシダイ釣りの最大の敵は根掛かりです。ナイロンでも相当苦労するのに、PEだと、どうやって切ったらいいの?になってしまいます。
一日数回はある根掛かりを考えるとナイロンをお勧めします。
道糸の大きさは何号?とよく聞かれますが、20号を巻いておけばほとんど対応できます。

捨てオモリ仕掛けについての解説

瀬ズレワイヤーの下に三又サルカンを付けます。片方に10号のナイロンハリスを50cm~1mくらいとり釣鐘型オモリの15号から30号を付けます。
もう一方にコークスクリューサルカン付のワイヤーハリスを30cmほどとり、ハリはイシダイ針の12号から16号を使用します
潮が速ければ重いオモリ、あまり動かなければ軽いオモリを使います。
捨てオモリ仕掛けの特徴はその名の通り、オモリが底に掛かった時、オモリだけを切ってしまうという方式です。

真空仕掛けについての解説

真空とは?と思う人もいるかもしれません。これは真空オモリといってサルカンも通る穴の大きなオモリの20号~30号を使います。その為瀬ズレワイヤーの下にオモリ止めのゴムを付け、真空オモリを通します。真空オモリには上半分にゴムチューブをかぶせます。このゴムチューブが根掛かりを半減させます。
オモリ止めの下のサルカンにコークスクリューサルカン付のワイヤーハリス37番~38番を30cm~40cmほどとりイシダイ針の12号~16号を使用します。
主に足元周辺の釣りに使われ、当たりがあると糸をどんどん送れるという利点があります。

ハリの結びは首ふりか直結か?どちらがお勧め?

ズバリ首ふり結びがお勧めです。
ミミ付きイシダイ針にはミミの所に穴が開いています。
直結結びは穴にワイヤーを通して縛るような感じの為、ハリとワイヤーが一体化します。
首ふり結びは穴に輪を作るように結びます。その為ハリだけブラブラになります。
イシダイが餌を食べる、時抵抗や違和感のないのは首ふりです。

特殊なハリス仕掛けとは?

イシダイ釣りのハリスはワイヤーと言うのが一般的ですが、知恵を使った過去の釣り師の人達の考えた特殊な仕掛けがあります。確実に釣果はアップします。ぜひマスターしましょう!

ケブラー系ハリスを使おう!

ハリにケブラー系を付ける方法は2種類あります。
一つは耳付のハリにケブラーを直接外掛け結びでハリに結びます。
もう一つはケブラーノットやダイニーマノットという中が空洞になったケブラー系の糸の芯を抜き、中にミミ無しのハリの軸を差し込み、セキ糸という仕掛け巻糸でしっかり巻き上げます。最後に瞬間接着剤を垂らし、セキ糸を巻いた部分にマニキュアを塗れば完成です。
マニキュアを塗るのはエサの滑りを良くするためです。
直接結ぶと、結びコブが出来て餌の通りは悪くなります。逆にミミ無しハリを差し込む方法はエサがスムーズに通りますが、しっかり巻いていないとすっぽ抜ける場合があります。

ケブラー系のハリスとワイヤーの接続方法の説明

ワイヤーにつなげる場合は、ミミ無しハリを使ったケブラーノットやダイニーマノットのハリスを使います。ケブラー系のハリスは20cm位の長さに切断します。もう一方のワイヤーは40cmほどとり、先を3cmくらい折り返します。折り返した部分をケブラーノット系の中に差し込みます。折り返した部分が3cmくらいですから、5cm位差し込み、セキ糸でしっかりぐるぐる巻きにして瞬間接着剤を落とし、マニキュアを塗って完成です。
硬いワイチャーの先の針の部分がしなやかになり、イシダイの捕食時に違和感を与えない仕掛けです。

ケブラー系ハリスとナイロンの接続方法の説明

ナイロンハリスは16号から24号くらいまで使います。
ます、ケブラーをミミ付ハリに直接結んだ場合を説明します。
ケブラーの糸の中にナイロンを通し、通したまま一回団子結びすると完成です。ナイロン部分が25cm位でケプラー部分が4cm位になるようにするのがコツです。
もう一つのケブラーノット系の場合は、まずナイロンをケブラーノットに5cmほど通し、外に抜きます。そして抜いたナイロンを今度は折り返してサイドから差し込みケブラーノットの中に収めます。折り返した部分が3cmほどになるように調整して下さい。
そしてセキ糸でしっかり巻き上げ瞬間接着剤をたらし、マニキュアを塗れば完成です。
柔らかいナイロンにさらにしなやかなケブラーで食い込みは抜群ですが、仕掛けが絡みつきやすいという欠点もあります。

ハリスとサルカンの接続の説明

イシダイ仕掛けのハリスは簡単に交換できるようになっています。
それを可能にしたのがコークスクリューサルカンです。大型サルカンにスクリューが付いています。ハリスの交換が簡単で、外れる心配もありません。慣れて来るとステンレスで自作も可能です。
ハリスも交換できるように、先を輪にします。ワイヤーの場合は手結びやダルマスリーブで圧着します。ナイロンの場合はダルマスリーブが結び目もできず便利です。

離島と近場の仕掛けの違いは?

イシダイやクチジロイシダイ(イシガキダイの老成魚)の70cmを超える超大型は、離島とも近場でも釣れます。離島と近場の違いは魚影の濃さです。
離島といっても大型や超大型がバンバン釣れるわけではありません。イシダイの中心は50cm前後の中型です。
つまり離島だから太仕掛けというわけではなく、あくまでも仕掛けは近場、離島とも同じです。
ただ離島で40cm級を狙うような極端な細仕掛けはバラシの危険大です。
近場での仕掛けに対し、離島では一回り大きくするくらいが丁度です。
日本記録級の超大物はほとんど日本列島近場で釣れている現実を知ると、近場といってもあなどれないわけです。

まとめ

イシダイ釣りの仕掛けはいかがでしたが。釣りに行かない日は仕掛けを作るだけでも楽しくなるのがイシダイ釣りです。自分で作った仕掛けでものにした一匹は必ず心に刻まれる1匹になります。そんなイシダイ釣り、是非ともアタックしてみませんか。

関連記事