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磯の王者・イシダイを船釣りで狙う!釣り方からポイントまで徹底解説

磯の王者とも呼ばれ、釣り好きの中でも特に熱狂的なファンの多いイシダイ。その味から釣って帰れば家族に喜ばれること請け合いの魚です。今回は、そんなイシダイを船釣りする際の釣り方について解説していきます。

イシダイの船釣り――「幻の魚」イシダイの狙い方

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出典:Visual Hunt

まずはイシダイの特徴について見ていきましょう。

イシダイは、その引きの強さや美しい容姿から磯の王者とも呼ばれる魚です。釣り好きの中でも愛好者が多い魚としても知られています。

北海道以南の沿岸部の岩礁の浅瀬がイシダイの生息地です。絶対数の少なさや警戒心が強く、なかなか釣れないことから「幻の魚」という呼ばれ方もしています。

年間を通して釣ることができる魚ですが、イシダイの適水温の18℃~24℃になる4月下旬から6月下旬、秋は9月中旬から11月下旬ごろが最も釣りやすくなります。7月、8月も釣れますが、海水温が高くなりすぎる地域では釣れにくくなりますので注意が必要です。

釣果を食べることも釣りの大きな魅力の一つですが、その点もイシダイのファンが多い理由です。つまり抜群に食味が良いのです。居酒屋でイシダイの刺身や薄造りを頼むという方も多いのではないでしょうか。歯ごたえがあり、適度に脂が乗っていて旨味が強いイシダイを持ち帰れば、きっと家族に喜んでもらえるでしょう。

船釣りでイシダイを狙うには2つの釣り方がある

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出典:Visual Hunt

イシダイの概要や魅力が分かったところで、イシダイを船釣りする方法について具体的に見て行きましょう。

船からイシダイを狙うには主に2つの釣り方があります。

竿受けと呼ばれる道具に釣り竿を乗せてイシダイを待つ「置き竿式」と竿を手に持って当たりをじっと待つ「手持ち式」です。

どちらにもメリット・デメリットがありますので、状況に合わせて使い分けられるようにしましょう。

初心者におすすめ!~置き竿式~

置き竿式は、竿受けに釣り竿を置いてイシダイが食いついてくるのを待つ釣り方です。初心者のうちは置き竿式を取ることをおすすめします。

なぜなら、イシダイは非常に警戒心が強く、食いついている途中で少しでも違和感を覚えてしまうと逃げてしまうからです。経験豊富なベテランと違い初心者が当たりの途中で下手に竿を動かしてしまうと、イシダイが危険を察知して逃げてしまいます。

イシダイは引きの強さに大きな特徴がある魚ですので、イシダイが本格的に食いつくと竿が大きくしなり、見た目だけで食いついていることが分かります。釣り上げるのは竿の動きが大きく変化した後で十分間に合います。

当たりの途中で竿を持ってしまうとイシダイが違和感を覚え逃げてしまう可能性が高まりますので、本当たりと呼ばれる、大きな竿の動きがない間は静かに待つことが重要です。

また、常に手に竿を持っている必要がありませんので、長時間釣りを楽しむことができるのもメリットです。

名人の釣法!~手持ち式~

多くの名人級の釣り人が使う手法が手持ち式です。文字通り、仕掛けを投げてから打ち返し、送り込み、釣り上げるまで竿をずっと手に持っている釣り方です。

先ほどもお伝えしたように、イシダイは警戒心が非常に強い魚ですので、餌に食いついたとしても釣り上げるまでの過程で少しでも違和感を覚えてしまうと逃げてしまいます。ですから、ある程度経験を積んでからこの釣り方にチャレンジしてみることをおすすめします。

ただし、経験を積んだ人にとっては手持ち式の方が釣果は大きくなります。ずっと竿を手に持っていますので、イシダイの小さな食いつきや動きも感じることができます。また、イシダイの動きに合わせながら釣り上げることができますので、途中でイシダイに違和感や警戒感を与える可能性も低くなります。

コツとしては、イシダイの食いつきに対して必要以上に送り込みをしないという点です。送り込みとは、イシダイの食いつき状況や動きに合わせて竿を下げたり、釣り糸を送り込んだりすることですが、この送り込みが過ぎるとイシダイが違和感を感じてしまいます。本格的に食いつくまでは、ある程度イシダイの動きに合わせた竿の操作が必要になります。

イシダイの船釣りには専用タックルが必要

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出典:Visual Hunt

次にイシダイを釣るためのタックル(竿、リール、糸)について解説していきます。魚の中でも有数の引きの強さを持つイシダイを吊り上げるには専用のタックルが必要になるため、タックル選びは非常に重要です。

とはいえ、イシダイ用のタックルは数多くあり、実際に選ぶとなるといといろと迷ってしまうことでしょう。そこで、ここではイシダイ用タックルを基礎知識をお伝えしていきます。ぜひ参考にして、自分にぴったりのタックルに出会ってください。

長さと重さが竿選びのカギ!イシダイ用の竿(ロッド)

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イシダイ用の竿は磯釣りに使用する上物竿などと違い、非常に太く、簡単に言えば「ゴツイ」という印象です。まさに引きが強いイシダイ用の竿という見た目をしています。

イシダイ用の竿と一口に言っても、いろいろな種類があり、釣り場や釣り方などで適している竿は異なります。ここでは、手持ち式と置き竿式を例にとってよく使われるタイプを見ていきましょう。

●手持ち式
長さ:4.8~5.0メートル前後
重さ:500~600グラム前後
調子:MH

●置き竿式
長さ:5.0~5.4メートル前後
重さ:600~800グラム前後
調子:H~MH

このように、同じイシダイの船釣りと言っても適している竿は微妙に異なります。いずれにしても初心者のうちは扱いやすさを重視して、長さや重さを決めていくことをおすすめします。たとえば一般的には長さが短く重さも軽い方が扱いやすいと言われています。

また、手釣り式に比べると置き竿式は多少重くても負担は小さいですが、それでも釣り上げる際や竿の操作をする際には、より軽い方が扱いやすいでしょう。

なお、神奈川県などの関東地方の一部地域では、船からのコマセ釣りでイシダイを狙う地域もあります。コマセ釣りの場合、上記でお伝えしたイシダイ用ロッドは使用せず、ゲームロッドを使用するのが一般的です。長さは2.4~3メートル、調子はMHが最も多く使われています。

より詳しく知りたい方は以下のイシダイ用の竿(ロッド)のおすすめ記事も参考にしてください。

リールはイシダイ用両軸リール

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イシダイを釣るためには、リールも専用の両軸リールを用意しましょう。イシダイ用のリールは40と50の2タイプが主流で、40が手持ち式、50が置き竿式におすすめです。

両者の大きな違いは大きさと糸巻き量です。釣りの間中、竿を持っている必要があるため、手持ち式の40の方がリールの重さが軽く、糸の量も少なくなります。これも初心者の場合は、できるだけ軽く操作しやすいものを選ぶと良いでしょう。

また、引きが強いイシダイ釣りには糸切れがつきものですので、予備のリールを持っていくと良いでしょう。

より詳しくイシダイ用のリールについて知りたい方は、以下の記事を参照してください。

糸(ライン)はナイロン製イシダイ用ラインを

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糸はナイロン製のものを使用します。

一般的なイシダイの海釣りでは、20号が150メートルあれば心配ないでしょう。ただし、大型のイシダイを狙う場合は20号では心もとなく、最低でも30号クラスの太さが必要になります。その場合にはリールも大型のものが必要になってくるため、道具をそろえる前にどの大きさのイシダイを狙うかを検討しておくことをおすすめします。

イシダイの船釣りの仕掛けにはワイヤーを使用

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出典:Visual Hunt

ここでは、イシダイ釣りの仕掛けについてお伝えしていきます。

イシダイ釣りの大きな特徴として、ワイヤーを使うという点が挙げられます。それは、イシダイが貝をも噛み砕いてしまうという強靭な歯を持っているからです。

仕掛けは基本的には手作りで、多くのベテランの方は、さまざまな経験から自分に一番合った仕掛けを造っていきます。ここでは、仕掛けを作るための一般的な道具について説明していきます。

針、ハリスワイヤー

イシダイ釣りの仕掛けで特徴的なもののひとつに針とハリスワイヤーがあります。針はイシダイ用の「イシダイ針」を使うのが一般的です。

イシダイ針の号数は数種類ありますが、狙うイシダイのサイズによって異なります。2~3キロのイシダイを狙うなら15~16号、4~5キロのイシダイなら16~18号の太さの針が必要になります。

次にハリスワイヤーを説明します。ハリスとは針に通す道糸(リールに巻いておく釣り糸)の先に結んぶ釣り糸のことを言います。このハリスにワイヤーを使うのがイシダイ釣りの大きな特徴です。

イシダイ釣りのハリスワイヤーは、銅線の37~40番、特に37、38番が最も多く使われています。銅線のワイヤーが扱いづらいという方はナイロン製のものもありますが、強度の面で不安があります。銅線かステンレス製のものから選ぶことをおすすめします。

瀬ズレワイヤー

基本的に海の底や岩礁部に生息するイシダイ釣りには瀬ズレがつきものです。瀬ズレとはかかった魚と攻防しているうちにラインが磯や岩礁にあたり、切れたり傷ついてしまうことを言います。これを避けるためには瀬ズレワイヤーが欠かせません。

イシダイ釣りで使用する瀬ズレワイヤーは、ハリスワイヤーが37番なら瀬ズレワイヤーは36番といったように、ハリスワイヤーより一番大きいサイズを使用するのが一般的です。長さはあまり長くても扱いづらいですので、1.5メートル程度が一般的です。

高級食材が大好きなイシダイ

イシダイ釣りは、餌代が非常に高額になってしまうことが大きなネックになってしまいます。イシダイは餌を選り好みする魚で、特に好むのがウニです。ウニの中でも特に「ガンガゼ」という種類が食いつきが良いと人気です。

ガンガゼのほか、バフンウニ、シラガウニもイシダイの餌としては有名です。ガンガゼ、バフンウニは殻のまま、シラガウニは殻が固いので中身だけを取り出して針に装着します。

ウニのほかには、サザエ、赤貝、ヤドカリ、カニ、アワビ、アサリなどでも釣ることができます。いずれの餌にしてもどうしても高価になってしまいますね。

餌に関する詳細に関しては、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

イシダイの船釣りのポイントについて

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出典:Visual Hunt

イシダイは、西日本を中心に北海道以外の日本全国で釣ることができる魚です。

特に釣り場が多いとされる地域は九州地方で、イシダイ釣りのメッカとも言われる男女群島や五島列島にはイシダイを追いかけて多くの釣り人が訪れます。また、関東地方では房総半島、三浦半島、伊豆半島などの半島エリアや伊豆諸島などの島しょエリアが人気を得ています。

あると便利なペンチ・ニッパー

イシダイ釣りに出かけるときに、ペンチとニッパーを持っていくと便利です。ペンチは釣れたイシダイから釣り針を外す際やワイヤーが切れてしまった場合にむずび直す際に便利です。海風に当たるため、材質は錆びにくいステンレス製のものをおすすめします。

また、同様にニッパーはワイヤーが切れてしまったときに新たなワイヤーをカットするときに便利です。こちらも錆びにくいステンレス製のものが良いでしょう。

そのほか、餌にウニを使う場合にはウニ切りハサミ、ウニ通し、千枚通しを持っていくと簡単に餌をつけることができます。

イシダイ船釣りで釣れる魚たち

イシダイ釣りの餌や仕掛けで、イシダイの他にも釣れる魚(外道)がいます。別名・チヌと呼ばれるクロダイやカサゴなどの食べて美味しい魚が釣れることもあります。

また、カワハギはイシダイ釣りの外道で最もよく釣れる魚のひとつとして知られています。

まとめ

今回は、イシダイの船釣りについて詳しく紹介してきました。イシダイは、その希少価値から「幻の魚」と呼ばれるほど釣ることが難しく、それゆえにさまざまな工夫のしがいがある魚です。なかなか釣れない魚、しかも大物が自分の考えたポイントで、自分の作った仕掛けで釣れた時に快感は何者にも代えがたいものがありますよね。魚釣りが好きな人の中でも、とりわけイシダイ釣りに情熱を燃やしている方も数多くいることもうなずけます。これからイシダイの船釣りをはじめようとしている方、中級の方、さらにベテランの方にとってもこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。みなさん、ぜひ大物を釣ってくださいね。

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