作成:2018.6.29 更新:2023.3.25
磯釣りでイサキを狙おう!時期と場所をうまく選んで大漁を目指そう!
磯釣りにおけるメジナ釣りの外道で釣れる高級魚イサキですが、専門に狙う釣り人が意外にも少ない釣りです。ベストシーズンが磯釣りのオフシーズンの時期と言うのが理由ですが、狙えば釣れる魚です。そんな磯釣りでのイサキ釣りを紹介します。
磯釣りで狙うイサキとは

イサキと言えば高級魚のイメージがあり、刺身、塩焼きを始め、色々な料理に使われます。磯釣りでのイサキは、メジナ(グレ)釣りの外道として良く釣れ、釣れたら釣り人は大事にクーラーにしまうほど美味しい魚です。
魚体は25cm前後が多いですが、海域によっては50cm以上の大型も狙えます。
そんなイサキも磯釣りで専門に狙うと、季節と場所を選べば数釣りが出来る釣りです。
年中釣れるイサキですが、専門に狙うとなると春から初夏が狙い目で、梅雨時期がベストシーズンといえるでしょう。
磯釣りでイサキを釣る方法

磯釣りでイサキを狙う場合の釣り方は、メジナ(グレ)釣りの延長のフカセ釣りとカゴ仕掛け釣りの二つあります。
さらに昼釣り、夜釣りという選択もあります。
それぞれ全く違う釣りとなります。
では順番に解説していきましょう。
フカセ釣りについて
イサキのフカセ釣りはメジナ(グレ)のフカセ釣りと同じです。
違いはイサキの性質にあります。
イサキは餌を一気に丸のみします。食えばウキは海中へと舞い込むのです。
つまり、ウキの抵抗やハリスの太さなどはあまり気にする必要はありません。
撒き餌を打ちながら、足元から流れる潮に乗せて流すだけで食ってきます。
100位流して食ってくる場合があるので、刺し餌の残り具合で判断しましょう。
ここでイサキをフカセ釣りする場合の重要なポイントです。
イサキはメジナ(グレ)と同じポイントでは食いません。回遊魚であるゆえ、必ず潮に乗せることが重要です。足元から潮が流れるようなポイントでないとフカセ釣りでは狙えない訳です。
潮の流れの速い海域での釣り方となります。
カゴ釣りについて
イサキを磯から狙う場合のメインとなるのが遠投して、潮の流れに乗せ沖を狙う釣り方のカゴ釣りです。
仕掛け自体が重くなるので、フカセ釣りより仕掛けもタックルも一回り大きくしなくてはなりません。
またカゴ釣りの場合は昼釣り、夜釣りとも可能で、夜釣りの場合はウキのトップを電気ウキに変えたり、ケミホタルを付けるだけのアイテムがお勧めです。
カゴにオキアミを詰め、遠投します。ウキ下は竿1本分(5m)~竿3本分(15m)まで探ります。日によってイサキの回遊層が違ってくるので棚取りが一番重要なポイントです。
おおむね竿2本分から始めるのが一般的で、刺し餌の残り具合を見ながら、刺し餌の無くなる頻度の一番高いウキ下に合わせます。
カゴ釣りの場合も、イサキが食うとウキを消し込みます。口が少し弱いので、あまり大きくあおらず、ゆっくりやり取りしましょう。
タックルについて

イサキの磯釣りのタックルはフカセ釣りとカゴ釣りによって違いがあります。
リールは同じでもOkですが、ロッドは同じものは使えません。
それでは順番に説明していきましょう。
竿(ロッド)
ロッドはフカセ釣りとカゴ釣りでは同じものは使えません。
軽い仕掛けのフカセ釣り、重い仕掛けのカゴ釣りのそれぞれのロッドについて解説しましょう。
フカセ釣りのロッドについて
シマノ ハイスピードアペルト インナーガイド 2-520A
全長(m):5.20
継数(本):5
仕舞寸法(cm):112.3
自重(g):240
錘負荷(号):2~5
適合道糸(ナイロン・号):2~4
適合浮止(綿糸系):SS~S
フカセ釣りのロッドは磯竿の1.5号~2号クラスの5m強で、メジナ(グレ)釣りの使用しているロッドで十分です。ただフカセといっても潮に乗せて流すため2号クラスがベストです。
カゴ釣りのロッドについて
カゴ釣りのロッドは重いカゴ仕掛けを遠投するため、強めの3号クラスを使用します。大口径ガイド付きの遠投用がお勧めです。
遠投カゴ釣りには外道として、マダイや青物など様々な魚種が釣れます。
投げてよし、釣り味もよしの3号クラスの磯竿は、他の釣りにも使えるので万能竿としても持っておく価値があります。
リール
フカセ釣り、カゴ釣りとも同じリールでもOKです。基本はナイロンの3号~4号が150m以上巻ければOKです。
スピニングリールの2000番~3000番を使用しますが、レバーブレーキ付か否かは自分の好みに合わせましょう。
つまり、フカセ釣りをメインにやっている人であればレバーブレーキ付を使えばいいですし、カゴ釣りメインの人はレバーブレーキ無しでいいわけです。
ダイワ シグナスLBD 2500H-LBD
巻取り長さ(cm): 93
ギア比: 6.2
自重(g): 285
最大ドラグ力(kg): 8/ 最大ブレーキ力(kg): 14
標準巻糸量 ナイロン(号-m): 3-150
ダイワ レブロス LT2500S-H
ギア比: 5.6
1回転巻取り長(cm): 79
標準自重(g): 220
最大ドラグ力(kg): 5.0
標準糸巻量(ナイロン lb-m): 4-150/5-120/6-100
標準糸巻量(ブレイド 号-m): 0.6-200/0.8-190/1.0-140
糸(ライン)
フカセ釣り、カゴ釣りともナイロンの3号~4号を使いますが、カゴ釣りに限ってはPEラインの1.2号クラスを使用すると、釣りやすく、遠投も効きます。
ナイロンは磯釣り用のフロートラインがクセも付かず使いやすいのでお勧めです。
フカセ釣りにはPEラインはトラブルが発生しやすい為お勧めできません。
つまり、ジギングなどで使っているPEラインがあれば、カゴ釣りに使えると言う事ですね。
仕掛けについて

フカセ釣りとカゴ釣りでは全く別の仕掛けとなります。
フカセ釣りは軽い仕掛け、カゴ釣りは重い仕掛けと思ってもらっていいでしょう。
それでは順に解説していきます。
フカセ釣りの仕掛けについて
フカセ釣りの仕掛けはメジナ(グレ)の仕掛けと基本は同じです。
イサキ狙いの場合は、ウキは浮力ゼロの必要はなく、見やすいように浮力のあるウキを使いましょう。
道糸はメジナのように細くする必要はなく、3号位のナイロンを使い、ハリスは2号のフロロでハリはグレバリの5~6号です。
タナは2ヒロ(約3m)くらいから始め、竿1本分の3ヒロ(約4.5m)から4ヒロ(約6m)まで探れるようにします。イサキの食ってくるタナを早く見つけることです。
カゴ釣りの仕掛けについて
道糸はナイロンの3~4号、PEなら1.2号クラスを使います。遠投力はPEに分があるので自分の好みに合わせると良いですね。
ウキは8号~10号クラスで、トップを電気ウキやケミホタルに交換可能なものであれば、夜釣りにも使えます。
カゴはナイロンカゴを中心にステンレス製でもOKです。反転カゴはマキ餌が一気に流れるので潮の速い場所はあまりお勧めできません。
オモリはウキの号数より一回り小さい号数を使いウキを浮かせましょう。
ハリスは3号がベストですが、外道に大物が来る可能性の高いカゴ釣りでは、4号~5号のフロロがお勧めですね。
ハリはフカセ釣りと同様のグレバリの5~6号がベストです。
この仕掛けで、竿2本分(約10m)~竿3本分(約15m)のタナを狙います。
フカセ釣り同様、イサキの食ってくるタナを早く見つけることが釣果に繋がります!
ルアーについて

実はイサキはルアーでも釣れます。
磯からのルアーを使ったイサキ釣りをしている釣り人はほとんどいませんが、狙ってみるのも一つの方法です。
餌釣り時にルアー用のタックル等も持ていく方法や、ルアー一本で攻める方法もあります。
そんなルアーの仕掛けについて解説していきましょう。
ルアーについて
タックルはカゴ釣り仕掛けのものがそのまま使えますが、磯用のロッドは長いので、シーバスロッドの9.6フィートのミディアムクラスを持っておくと便利です。
ただし、道糸はPEを使用してください。ナイロンではルアーが飛びません。
PEの先に付けるリーダーはフロロの4~5号で良いでしょう。
さて肝心のルアーですが、メタルジグがメインで、テイルスピン、バイブレーション、ミノー、ワームと、ほぼ全てのルアーが使えます。
道具その1 (ルアーについて)
中層を泳ぐイサキにはメタルジグの25g~60gが一般的です。さらにテイルスピンジグも人気です。
バイブレーションは小型で飛距離があり、細かく振動するので磯からのイサキ狙いには効果大です。
フローティングミノーの120mm、18gクラスでも狙えますが、イサキが撒き餌等に浮いている時がチャンス!
カラーはメタリックのキラキラタイプに飛びつく傾向があります。
ワームでも釣れます。磯から狙う場合はジグヘッドリグと組み合わせて使うのがベストです。シャッドテールワームに人気があり、カラーはラメ入りなどのキラキラがベストですね。
イサキは口が小さいのでルアーは小型が基本ですが、50cmクラスの大型イサキが釣れる海域では大型ルアーにも飛びついてきます。
ルアーのカラーはラメ入りなどのキラキラタイプが釣果が上がります。
餌について

磯釣りで狙うイサキの餌は撒き餌、刺し餌ともオキアミです。他の餌は必要ありません。
フカセ釣りの場合は生のオキアミ、カゴ釣りの場合はボイルのオキアミを使用すると良いでしょう。
尻尾を切り取り、頭に向かって針に刺します。
ポイントについて

磯から狙うイサキのポイントは、なによりも潮通しの良い事です。
地磯なら先端、沖磯なら一番潮の流れるポイントです。
イサキは磯に居ついている魚ではありません。磯周辺を回遊しているので、撒き餌でイサキを寄せる必要があります。
潮の流れない場所はポイントとなりえません。
足元から潮が沖方向に出ているポイントが最高ですが、そんなポイントは多くありません。
仕掛けを投入して手前に突いてくる潮でなければ全てポイントとなります。
特にカゴ釣りの場合は沖合の水深が10m以上あって潮が動いていれば全てポイントとなります。手前は浅くても沖が深ければいいわけです。
あると便利な道具

イサキの鮮度を保つため小型のフィッシングナイフを携帯しましょう。釣り上げたイサキを〆るためです。
危険が伴う夜釣りにあると便利なものは蚊取り線香です。1本を6分割位にして、両側に火をつけて、これより前に出てはいけないという場所に数か所置きます。目印と蚊よけになり役立ちますよ!
イサキ磯釣りで釣れる魚たち

フカセ釣りの場合は、一番多いのがメジナ(グレ)です。あとイズスミ、ニザダイ、タカベ、なども食ってきます。
カゴ釣りの場合はマダイが釣れます。ヒラマサ、ハマチなどの回遊魚もアタリますが、太仕掛けじゃないと取り込めない場合が多いです。
ルアー釣りではハタ系、ヒラマサ、ハマチなどがアタリますがこちらも、仕掛けが太くないと取り込みは厳しくなります。
イサキ狙いには高級魚ばかり釣れるのが特徴ですね!
まとめ

イサキの磯釣りはいかがでしたか。春から初夏の磯は釣り人も少なく、自分の釣りが思いっきりできます。フカセにこだわるのもよし、カゴ釣りもよし。またルアーで狙ってみるのも面白いイサキ釣りです。釣り味最高、食べても最高のイサキを狙ってみませんか。