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イシモチの最も釣れる時期について解説!実は年中狙えるターゲット?

イシモチの生態に沿って釣れる時期を解説していきます。シログチやニベ、グチ等の愛称の違いもあり混乱しがちな魚ですが、イシモチ釣りにはたくさんの魅力が詰まっています、時期、釣法、味と実は何かとオールラウンダーなイシモチについて見ていきましょう。

沿岸からの投げ釣りは5~11月!沖釣りならば12~3月がトップシーズン!

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出典:visual hunt

イシモチ釣りのトップシーズンは、沿岸エリアでの投げ釣りか船での沖釣りかによって変わってきます。
沿岸エリアでの投げ釣りであれば5~11月、船から沖釣りであれば12~3月辺りが一般的なトップシーズンです。

この時期にトップシーズンになるのはなぜ?

イシモチの産卵期は梅雨前の5月の後半辺りとなり、産卵の為に沿岸部へ回遊してきます。よってイシモチの投げ釣りのシーズンインはこの時期からとなります。産卵期が終わると沿岸部を離れ沖に回遊していき、冬の間はそこで生活を送る為、船釣りで狙うのであればこの寒い時期となります。
投げ釣りと沖釣りをトータルで考えれば、イシモチは年中通して狙えるターゲットと言えますね。

トップシーズンのイシモチの魅力

イシモチは投げ釣りでも狙える手軽さ、準備するタックルのシンプルさやライトさが魅力です。
産卵期を迎える5月の暖かいシーズンからは本州のほとんどの場所で釣り上げる事が可能になります。
特に春・秋のシーズンは数釣りを楽しむ事ができ、初心者でもバンバン釣る事ができます。釣る事の面白さを味わうには魅力的な魚と言えるでしょう。
そしてイシモチ釣りの魅力的と言えば、釣り上げたばかりの新鮮なイシモチが味わえる事です。
イシモチは鮮度の持ちが悪く、家庭に出回るまでには味が劣化してしまっていますが、釣り上げたばかりの新鮮なものは刺身で美味くいただけます。
そんな新鮮な刺身を味わえるのがイシモチ釣りの醍醐味の一つと言えるでしょう。
イシモチは高級な練り物の魚として有名ですが、他にも塩焼き、煮付け、ムニエル、フライ等で上品な白身を生かした味を楽しむ事ができます。

ややこしいイシモチの名称や生態を整理!

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出典:visual hunt

イシモチという魚を調べる上で、必ず『シログチ』と『ニベ』と言う二つの名前が表示され、混乱される方も多いでしょう。
基本的に魚介類の流通過程や釣りを行う上でイシモチが指すのはシログチの方です。ですので当記事ではシログチを中心に解説していきます。

シログチ?ニベ?よく混乱するイシモチという魚について

イシモチは実は正確には正式名称では無く、又、特定の1匹を指す名前ではありません。
一般的には『シログチ』と『ニベ』という種類に分かれており、この2匹もそれぞれスズキ目ニベ科のシログチ属とニベ属とで別の魚となっています。
このニベ科に分類される魚類は内耳に非常に大きな耳石を持っている事から、まとめてイシモチと呼ばれる様になりました。
他にもイシモチの文字が入っている魚として『テンジクダイ科』のマトイシモチ等もいますが、こちらは観賞魚ですので注意して下さい。
『シログチ』と『ニベ』は姿も似通っていますが、一般的にイシモチ釣りでは『シログチ』を指します。
銀白色に淡褐色が混じり、エラブタの上部に黒い斑点がある事が特徴で、釣り上げる時に筋肉を使って体内の鰾(うきぶくろ)から音をグーグーと鳴らす事で有名です。
その愚痴を言っているかのような音と口内が白色な事から、白と愚痴を合わせてシログチと呼ばれる様になりました。

イシモチの生態と時期移動について

イシモチは世界各国の温帯の海に生息している魚です。
日本では東北以南の日本海、太平洋等で確認でき、特に暖流の影響の強い場所に生息しています。
内湾型の魚ですので、東京湾等では盛んに釣りが行われていますね。
同じイシモチでもシログチはやや沖寄りに、ニベは岸寄りに分布しています。
イシモチは水深30~40メートルの砂泥底に生息し、やや夜行性です。海水が濁っている時等、暗い時に活動が活発になる傾向があります。
海水が20℃程になると産卵を始める為、産卵期は5~8月です。主に内湾沿岸の浅場で行うので、産卵期には内湾の沿岸部に回遊します。投げ釣りはこの時期に行います。
そして生まれた個体はそのまま浅場で成長し、大きくなるにつれて深場へと移動していきます。
冬にはほとんどの個体が深場に移動する為、沖釣りで狙うのであればこの時期です。
イシモチは主に、エビ、カニ、イカ、シャコや小魚類などを食します。

イシモチを狙うなら、シーズンによる場所移動を知っておこう!

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出典:visual hunt

イシモチはシーズンによって、釣れる場所が変わる魚です。狙うのであれば、まずは季節ごとの生息場所を把握しておきましょう。
基本的には海底の砂泥部に生息している為、狙う時は海底が砂や沼の場所で、仕掛けをしっかりと海底付近に沈ませておきましょう。
そこまで水深が深い場所に生息していないので、タックルもそれに合わせて準備して下さい。

投げ釣りのトップシーズン【5~8月の産卵期】

この時期は産卵期を迎える為、内湾の沿岸に回遊してきたイシモチを狙う事ができます。河口や浜辺といろんな場所を群れで泳いでいるので、投げ釣りで狙っていきましょう。
ただし普段から岸の周辺にいるニベもよく竿にかかるので、同じイシモチでもシログチを狙うのであれば注意が必要です。
シログチは銀白色に対し、ニベは淡青色で全身に黒い小斑があるので、そこで見分けて下さい。

投げ釣りのトップシーズン【9~11月】

秋は河口や堤防にイシモチの群れが大量に押し寄せて来る事がある為、春と同じく数釣りの狙える季節です。
イシモチは冬になると海水温度が下がる事もあり、水温の高い海底に移動してしまいます。投げ釣りで狙うのであればこの時期がラストシーズンとなるでしょう。

沖釣りのトップシーズン【12~3月】

深場に回遊してきたイシモチを狙うのであれば、この時期の沖釣りで狙いましょう。
冬は脂の乗った大物が多いので、釣りごたえのある個体と勝負する事ができます。
特に東京湾では、遊覧船に乗ってのイシモチ釣りが盛んに行われています。
逆に言えばこの時期には、沿岸部にほとんど残っていないので注意して下さい。

まとめ

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出典:visual hunt

投げ釣りのトップシーズンは5~11月、沖釣りは12月~3月と、時期を選べば投げ釣りと沖釣りの両方を楽しめるイシモチ釣り。
釣り上げる事が出来れば、普段食卓では味わう事が難しいイシモチの刺身を美味しく頂く事も可能です。
年中釣り上げる事が出来るので、お手軽なターゲットとして一度イシモチを狙ってみてはいかがでしょうか?

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