作成:2018.8.9 更新:2023.2.4
【カマスのポイント決定版】ポイントをおさえて爆釣を狙おう!
カマスは初心者でも釣りやすく、シーズンには群れが回遊し大漁になるので人気です。ここでは、カマス釣りをより楽しむための、よく釣れるポイントについて解説します。
目次
カマスは群れで沿岸部までやってくる

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カマスは、鋭い歯を持つ獰猛な肉食魚であり、餌であるカタクチイワシなどの小魚の群れを追って、自分たちも群れで回遊しています。そのカタクチイワシなどの群れが沿岸部にやってくる時には、カマスも一緒にやってきて大量に釣れることもあります。
特に防波堤・堤防の先や河口部にいることが多いのでそこがカマスのポイントとなります。防波堤や河口部は潮通しが良く、そうした場所には小魚の群れも回遊しやすいからです。ただし、晩秋や冬の水温の低い時期には、港湾の奥の方などに入ってくることも増えます。
カマスは基本的には一年中釣れる魚ですが、釣りやすく大漁を狙えるシーズンは7月から11月頃です。
上手く釣るには時間帯も大切です。朝夕のマズメの時が一番の狙い目となります。
カマスはシーズンごとにポイントが変わる

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日本の主なカマスは2種類いる
シーズンごとのポイントについてご説明する前に、まずカマスには種類があることをお伝えします。日本で主に釣れるカマスには、ヤマトカマスとアカカマスがあります。釣り人の間では、ヤマトカマスは水カマス、アカカマスは本カマスと呼ばれることが多いです。
7月から9月の時期はヤマトカマスが釣れやすいシーズンであり、10月から11月はアカカマスのシーズンです。したがって、時期により異なるそれぞれのポイントで釣れるのは、7月から9月ならヤマトカマスが多く、10月から冬にかけてよく釣れる大型のカマスにはアカカマスが多くなります。
ヤマトカマスもアカカマスも習性はほとんど変わりませんが、アカカマスの方がより大きな個体であることが多いです。分かりやすい見分け方としては、背びれと胸ひれの位置の違いがあります。ヤマトカマスは背びれの真っ直ぐ下に腹びれがあり、ほぼ同じ位置に付いています。アカカマスは背びれより腹びれの方が頭寄りについています。
時期により変化するカマスのポイント
カマスはほぼ一年中釣れる魚ですが、時期によって釣れ方は変わります。したがってポイントも少し変わってきます。
3月から6月頃には、エンピツカマスと呼ばれる小さなカマスが釣れます。この頃には防波堤や堤防の角・先端で釣れることが多いです。ただしこの時期は数も少なく、カマスをメインに釣ることはあまりありません。
それから、7月から9月にはヤマトカマスのベストシーズンになりますが、その時期も同じような場所がポイントとなります。
10月から11月のアカカマスのシーズンになると、季節的に晩秋に差し掛かり水温が低くなってくるので、潮通しの良い堤防の先だけでなく港湾の奥まったところにも集まるようになってきます。
さらに12月から2月の、40センチ以上にもなるような大きなカマスが狙える時期にはまたポイントが変わります。寒い冬の季節なので排水溝や港湾の奥の方など、水温が安定する場所に来ることが多い時期となります。
7月から11月にかけてのカマスのポイント

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ポイントその1 防波堤・堤防の角や先端部
ヤマトカマスとアカカマスのベストシーズンは、この7月から11月にかけてです。この時期には、餌となる小さなイワシなどの群れが回遊しやすい潮通しの良い場所がポイントとなりやすいのです。したがって防波堤および堤防の角や先端部が、ヤマトカマスとアカカマス双方のポイントとなります。
この時期、基本的には朝夕のマズメの頃にポイントに来ます。しかし、餌の小魚の群れがいなくなったり、反対にカマスの天敵であるタチウオの群れに追われて逃げてゆくこともあります。そうなると次のフィッシングパターンが来るまで時間がかかることもあります。
ポイントその2 河口部
潮通しの良いところにカマスの群れが集まることが多いのは、防波堤の角や先端部と同じです。河口部もまたそうしたカマスのポイントとなります。特に餌のイワシの群れが回遊しやすい比較的水深のある場所がポイントです。足場の良い岸壁がある場所を選ぶことが良い釣りを楽しむ上で大切でもあります。
12月から2月にかけてのカマスのポイント

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ポイントその1 港湾の奥部
11月頃の晩秋からすでにそうなのですが、寒くなり水温が下がってくると、安定した水温を求めて港湾の奥まで入ってくることが多くなります。12月から本格的に冬になると、そのような場所にいることがさらに増えてきます。そしてより奥まったところに集まります。ただし、奥の方、つまり陸地寄りではあっても、ある程度の水深がある場所の方がポイントになりやすいです。
ポイントその2 排水溝
冬も本格的になり寒さが一層厳しくなると、カマスは水温の安定を求めてさらに排水溝の方にまで入ってきます。火力発電所や温泉などから出る温かい排水が流れる場所は冬でも水温が比較的高いのです。そこには様々な魚が集まってきます。この時期特有の大型のカマスにとっても、こうした場所がポイントになります。
ちなみに火力発電所からの排水と言っても、規制は厳しいので、浄化され水温もほどほどの温かさになっています。そのため安心して釣りを楽しめます。
シーズンで変わるポイントを押さえて楽しいカマス釣りを!
カマスはほぼ一年中釣れる魚ですが、釣れやすいポイントは時期により変わってきます。
7月から11月までの、ヤマトカマスとアカカマスのベストシーズンには、潮通しの良い、堤防や防波堤の先や角、あるいは河口部に群れが回遊してきます。
12月から2月の寒い季節には、水温の安定を求めて港湾の奥まったところや、温かい排水が出る場所に集まってきます。ちなみにこの時期には、数を多く釣るよりも大型のカマスを狙う時期でもあります。
それ以外の3月から6月までの時期には、カマスはまだ小さく数も少ないのであまり適した時期ではありません。しかしこの時期にも潮通しの良い堤防の先などでは釣れることがあります。
初心者の釣りや、釣果の調理・保存のし易さを考えると、手頃な大きさのカマスが釣りやすい7月から11月のベストシーズンがおすすめです。しかし慣れてきたなら、冬の寒い時期に、高い目の水温を求めてやってくる大型のカマスを狙ってみるのも楽しいことでしょう。
良い釣りを楽しまれますように、願っております。