作成:2018.8.5 更新:2023.5.29
スピニングとの使い分けが肝心!ジギング用ベイトリールを使おう!
ジギングは一昔前までスピニング全盛期でしたが、スローピッチの釣りが人気になり、ベイトリールを使うアングラーが増えています。スピニングとベイトを使い分け、釣果倍増を狙いましょう!今回はベイトリールについて解説していきます。
ジギング用ベイトリールとは?

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ジギングに必要なリールのキーワードとしては、「耐久性」「パワー」「糸巻量」「ドラグ」が挙げられます。シマノやダイワ、一部メーカーからはこれらを高次元でクリアしたジギング用リールが発売されており、フラッグシップモデルではない2番手、3番手のリールでも対象魚によっては十分にその能力を発揮できるものも発売されています。
ジギング用ベイトリール、その強みとは?

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ジギングシーンではスピニングリールとベイトリール両方が使われています。スピニングリールは守備範囲が強く、ベイトリールの代用として使用できますが、ベイトリールが圧倒的に強い状況もあり、ベイトリールのメリット、デメリットを知っておくことも重要です。代表的ななメリット、デメリットをまとめておいたので、参考にしてみてください
ショートピッチや細かいフォールは得意
ベイトリールはその形状と機能から、細かいピッチの操作が得意です。スピニングでも可能ですが、フォール動作はベイトの方が有利です。ベールを返す動作とクラッチを切る動作ではクラッチを切る方が素早く操作できます。ショートピッチで頻繁にフォールを使う釣りではベイトリールに軍配が上がります。
ボトムジギングはベイトが有利
ボトムを感知して素早く巻き始める動作もベイトリールに分があります。慣れという事も有りますが、ジグの着底を感知しやすく、巻き出しも早く動作できるベイトリールはボトム中心の釣りが得意です。巻き出しが早ければ根掛かりも減らすことができますよね。
キャスティングは苦手
スピニングリールと比べてどうしても劣ってしまう部分は、横の釣り。キャスティング性能はスピニングリールに分があります。ですので、プラグ類を使用する釣りやナブラを追いかけてキャスティングする釣りではほぼ出番がありません。
ハンドル方向は変更不可
性能的なものではありませんが、ハンドルの左右付け替えが出来ません。購入時に右巻きか左巻きが決めて、購入する事になります。「やっぱりハンドル方向を変えたい」となった場合は買い直すしか方法が無いので、どちら巻きが良いのかしっかり検討したうえで、購入を決めて下さい。
ゲーム別対応
イメージしやすい様にゲーム別の対応表を作ってみました。得意な分野で使い分けていけば、お互いにフォローしあえるので、ゲーム別に使っていく事が理想と言えます。
種類 | キャスティング |
中層
ジギング |
ボトム
ジギング |
深海
ジギング |
ライト
ゲーム |
陸 |
---|---|---|---|---|---|---|
スピニング | ◎ | ◎ | △ | ✖ | 〇 | ◎ |
ベイト | ✖ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | ✖ |
対象魚別の必要なスペック

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リールの大きさや性能を決める要素として一番に挙げられる事は、対象魚になります。対象魚別に選択すべきリールについて解説してみましたので、参照してみて下さい。ちなみに「大は小を兼ねる」は適用可能です。コストを掛けたくない場合は、チョット大きめのリールを流用しちゃいましょう!
湾奥シーバスや小型青物(サバなど)用ベイトリール
このクラスであれば耐久性を気にする必要はあまり無く、ソルト対応であれば小型リールでも対応可能です。1号クラスが200m程度巻ければOKです。シーバスなどを対象とする場合は操作性の良い、ベイトキャスティングモデルが使いやすいです。ジギング用では有りませんが、ベイトリール入門には最適です。
ライトクラス ジギングリール
水深50m~80m位までのタチウオや真鯛、小型底物ゲームで使用するリールは小型~中型クラスのリールがベスト。剛性の強い方が安定感がありますが、それほど強くなくてもOK。丸形で金属のリールなどがマッチします。1~1.5号が200m~300m巻ければよいでしょう。近年はロープロ系でも良いものが揃っているので、お金を掛けずに揃える事が出来ます。
ミディアムクラス ジギングリール
人気リールが揃っているクラスになります。5キロクラスの中型青物や底物まで狙え、およそPE2号が300m以上巻けるリールになります。このクラスになるとレベルワインダーが装着されていないものも多く、糸を巻き取る時に自分で調節する必要があります。サイズがコンパクトなリールであれば、ライトジギングでも使用可能。流用幅が広い事も、人気の秘密になっています。
ビッククラス ジギングリール
このクラスはメーカーでも1~2機種程度しか無いクラスになります。10キロ以上の青物等を狙う場合に必要。PE3号以上が600m以上巻く事ができます。レバードラグ式の物も多く、使用には慣れが必要。遠征などでは重宝されますが、近海ではあまり出番はありません。
対象魚別にベイトリールを選択しよう

出典:photo AC
ジギング用リールは、まず「対象魚」、次に「フィールド」から大きさを選択していきましょう。ライト~ミディアムクラスでは商品展開が多く、低価格でも良い商品が沢山あります。まずは釣りたい魚を決めてリールを選んでいきましょう。
大きさ | サバなど |
タチウオ
マダイ |
小型青物 |
中型青物
底物 |
大型魚 |
---|---|---|---|---|---|
小型ベイト
キャスティング |
◎ | ◎ | ✖ | ✖ | ✖ |
小ベイト | ◎ | ◎ | △ | ✖ | ✖ |
中ベイト | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
大ベイト | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 | ◎ |
オススメジギング用ベイトリール12選

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実際にお勧めできるモデルをラインナップしてみました。近年は小型~中型クラスのSW仕様リールが豊富にラインナップされているので、自分に合うものを選んでみて下さいね。
コスパに優れる海水対応モデル
エントリーモデルとしては十分な性能を持っています。サバ、タチウオ、シーバス、マダイ等で使用可能で、耐久性も十分です。価格以上の性能を有しているリールと言えます。
アブガルシア ロキサーニ パワーシューター 左巻き
自重(g)242
ギア比:8.0:1
最大ライン巻き取り長(cm)88
最大ドラグ力(Kg)7
ラインキャパ(16lb):125m
ラインキャパ(20lb):100m
軽量級のベイトキャスティングモデル
非常に軽量で、使いやすいリール。キャストも可能で、色々な魚種が狙えます。ジギング以外にもメタルスッテやロックゲームなどでも活躍するマルチなリールです。
シマノリール16スティーレ100XG
ギア比:8.0
最大ドラグ力(kg):3.5
自重(g):145
PE[パワープロボートゲーム]糸巻量(号-m):
1-200、1.5-150、2-100
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):80
ベイトキャスティングモデルの最高峰
最高の巻き心地を持つリール。金属製なので耐久力も有り、小型ながら不意な青物とのファイトも可能。価格は高いですが、長く使えるリールです。
シマノリール15カルカッタコンクエスト200HG
ギア比:6.2
最大ドラグ力:49.0N/5.0kg
自重:265g
スプール寸法:40/22mm
ナイロン糸巻量(lb-m):
12-180/14-150/16-130/20-100
最大巻上長:78cm(ハンドル1回転あたり)
コスパに優れた小型ベイトの汎用機 ダイワ
樹脂製ですが、ジギング可能リールとして作られています。小型青物クラスであれば全く問題なし。ジギングを始める際に最適なリールです。
ダイワ(DAIWA)リールブラストBJTW150SH
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):77
ギア比:7.3
自重(g):230
最大ドラグ力(kg):5
スプール径(mm):36
ハンドル全長(mm):100
標準糸巻量 PE(号-m):2.0-200、1.0-400
コスパに優れた小型ベイトの汎用機 シマノ
こちらも樹脂製でコスパに優れたジギングリール。複数台揃えやすい価格設定で、糸巻き量も多く、色々な魚種を狙う事が可能です。
シマノリール16グラップラーBB200HG
ギア比:7.2
最大ドラグ力(kg):5.5
自重(g):185
糸巻量 PE(号-m):1-440、1.5-290、2-200
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
スプール下巻ライン(PE号-m):1/3、2/3
小型ベイトモデルの傑作機
堅牢な金属製リール。このクラスのリールの中では高価な一台となります。ドラグ、耐久力、パワーどれをとっても最高クラスなので、1ランク大きな魚を獲る事が出来ます。
ダイワリールソルティガBJ100P-RM
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):55
ギヤー比:4.9
自重(g):300
最大ドラグ力(kg):7
標準巻糸量 PE(号-m):1-400、2-200
※ベイジギングセンサー+Si/タナセンサーブライトを使用。
ベアリング(ボール/ローラー):12/1
ハンドル長さ(cm):110
ロープロ系中型リール
ジギング入門者に人気のリール。金属性のリールよりも価格は安いですが、実力は同等以上。スロージギング入門にも最適。3キロクラスの青物なら苦労なく獲る事ができますよ。
シマノ 17グラップラー 300HG SHIMANO GRAPPLER
ギア比:6.2
最大ドラグ力(kg):7.0
自重(g):325
糸巻量 PE(号-m):2-380、3-250、4-190
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):84
スプール寸法(径mm/幅mm):43/25
スプール下巻ライン:1/3、2/3
中型ジギングベイトの定番
ベストオブジギングリール。スロージギングで超人気のリールです。ハイピッチ系ジギングでも仕様可能です。中型青物や底物、2000番なら5~10キロクラスの魚とも対等なファイトが可能です。
シマノ(SHIMANO)ベイトリールジギング17オシアジガー1500HG右ハンドル
ギア比:6.4
最大ドラグ力(kg):7.0
自重(g):405
スプール寸法(径mm/幅mm):49/25
PE糸巻量(号-m):2-500、2.5-400、3-320
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):97
スプール下巻きライン:1/3、2/3
能力は価格以上!コスパ最高のテイルウォーク
最高のコスパを誇るジギングリール。シマノ・ダイワに拘りがなければ間違いなくお勧め。他にもシリーズ展開されているので、チェックしてみて下さい。
テイルウォークエランワイドパワー271BR
ギア比:7.1:1
標準自重:315g
ベアリング:4+1
糸巻量:PE3号220m
最大巻上長:78cm/1回転
ドラグ力:12kg
ダイワ発 ソルティガブランドの中型ベイト
ダイワのジギングリールのエース。このモデルからシマノのオシアジガーと同等のスペックを持っています。スロージギング専用機も有るので、用途に合わせて選んで下さい。
DaiwaSaltiga 15H
巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):100
ギア比:6.4
最大ドラグ力:8kg
標準糸巻量(PE号-m):1-800/1.5-600/
2-500/2.5-400/3-300
ハンドル長さ:75-85mm
ベアリング(ボール/ローラー):8/1
マグシールド
オシアジガー現行の大型モデル
カタログ展開されているオシアジガーの最大モデル。
ディープジギングやビッグワンとの戦いに適したモデルです。
スタードラグ仕様でこのクラスは貴重な存在なので、気になる方はカタログ落ちする前に購入をお勧めします。
シマノ オシアジガー 4000HG(右)
ギア比: 5.1
最大ドラグ力(kg): 18
自重(g): 790
スプール寸法(径/幅)(mm): 73/33.4
pe糸巻量(号-m): 3-1200、4-900、5-700、6-580
大型リールの名機マーフィックス現行ver
2017年にモデルチェンジしたマーフィックスの現行モデル、非常にシンプルな作りながら、動作の信頼性が高く、価格も同クラスのレバードラグに比べると安価です。
アルファタックル(alphatackle)MARFIXN4-RH60541
ギア比:4.4:1
ベアリング:4
糸巻量:PE1.5号約1500m/3号約760m
最大巻上長:100cm/1回転
ドラグ力:10kg
まとめ

出典:visual hunt
ジギング用リールはこれ以外にもたくさんラインナップされています。上位機種や廉価版も多数ありますので、一度調べてみる事をお勧めします。ハマると奥が深いベイトリールジギングの世界。スピニングとは違った視点で楽しめるので、興味があるようでしたら是非チャレンジしてみて下さいね!